「トレンディ御三家」の一人として活躍していた加勢大周さんは、事務所からの独立と坂本一生さんによる新加勢大周事件、覚醒剤による逮捕、また隠し子や元嫁との離婚騒動で世間を騒がせました。
今はバーで活躍しているという加勢大周さんの現在までの活躍を総まとめしたのでご紹介しましょう。
この記事の目次
加勢大周さんのプロフィールと事務所独立騒動
出典:http://jisin.jp/
トレンディ御三家の1人
芸名:加勢大周(かせ たいしゅう)
本名:川本伸博(かわもと のぶひろ)
生年月日:1969年12月29日
出生地:北海道函館市
身長:183cm
職業:俳優、モデル
ジャンル:映画、テレビドラマ
事務所:インターフェイスプロジェクト(→独立)
1990年、桑田佳祐初監督作品「稲村ジェーン」で主役に抜擢され、俳優としてデビュー。
吉田栄作・織田裕二さんらと共に「トレンディ御三家(平成御三家)」として、数多くのトレンディドラマに出演されました。
デビューからわずか1年後の1991年。個人事務所を設立し、独立を画策。芸名の使用で揉めた結果、裁判にまで発展するも前事務所側が折れたことでこの問題は決着したかに見えました。
この独立騒動のきっかけとなったのは、「笑っていいとも!」の司会などで知られるタモリさんであったと言われています。
加勢はフジテレビ『笑っていいとも!』のオープニングゲストとして呼ばれたという。そこでタモリが加勢に「売れているね。ギャラはいくらもらっているの?」と突然切り出したのだ。
加勢はこのとき「17万5000円です」と正直に答えてしまった。それを聞いてタモリは「安すぎだよ! そんな事務所辞めて独立しちゃえよ」と冗談まじりにけしかけたのだ。加勢は顔をこわばらせながら何も答えなかった。芸能界のしきたりも知らずにただ当時の事務所を信用してついていっただけの加勢にしてみれば、17万5000円という数字が安いか高いかも皆目見当がつかなかった年頃だった。それがタモリの一言で……。
その後、加勢の事務所社長は「特別ボーナスを1000万円出す」と言ってきたにもかかわらず、加勢は独立騒動を起こし大トラブルに。
坂本一生「新・加勢大周事件」が起こる…前事務所が禁じ手を繰り出す
1993年7月7日。大阪での舞台制作発表を終えた加勢大周さんの元に、驚きの一報が届けられました。
「あの日、僕は大阪で舞台の制作発表があって、終了後、ワイドショーのリポーターに“シンカセタイシュウさんがデビューしましたが”と言われましてね」
「初め、よく聞き取れなくて“チンカス”に聞こえたので、なにバカなこと言ってるんだろうとポカンとしてしまったんですが、聞き直してやっと“新加勢”だとわかりました。こういうふうにやってきたか、とびっくりしましたね」
前出のとおり、芸名「加勢大周」の使用権について折れたはずの前事務所でしたが、判決のわずか1週間後に「新・加勢大周」の芸名で新人俳優をデビューさせるという禁じ手を繰り出してきたのです。
出典:http://img.laughy.jp/
新・加勢大周こと、坂本一生さん。
生誕:1971年4月20日
出身地:千葉県
職業:タレント S.I.Sジムのトレーナー
活動期間:1993年 –
身長:180 cm
オーストラリア留学から帰国したばかりの坂本一生さん。成田空港で突然スカウトされ、その後事務所でのバイトを経て芸能界デビューとなりました。
「しばらく事務所の掃除をしながらバイトしたりしていて、93年6月、社長に呼ばれて“来月、新加勢大周という名前でデビューだ”と言われました。実は、僕は海外にいたので加勢さんを知らなかった。加勢さんが出た映画やドラマのビデオを急いで見ると、知れば知るほど大物じゃないですか。
マネージャーには“こんな名前でデビューしたくないよぉ”とボヤきましたが、社長には言えませんでしたね。加勢さんは白いTシャツにジーンズのスタイルだったので、僕は黒いタンクトップで筋肉ムキムキのイメージで売っていこうと決まりました」
結局、大御所俳優が前事務所社長の説得に当たったことで「新・加勢大周」さんは、間もなく坂本一生に改名することとなり、「元祖・加勢大周」さんは俳優として活動を再開しました。
しかし、1994年に出演したドラマ「人間・失格」の中で(それまでの爽やかイケメンのイメージとは異なる)同性愛者の高校教師を熱演した結果、強烈なイメージが定着してしまうこととなり、それまでのような主役級の役が来なくなったと言われています。
ただ、この件に関しては単にトレンディドラマブームが終焉を迎えつつあった1990年代半ばと加勢大周さんの活動再開が重なってしまっただけとの見方もあるようです。
加勢大周の隠し子騒動から離婚まで
2000年2月に一般人女性と結婚した加勢大周さん。
しかし、それから2年立たずして「隠し子」の存在が発覚。隠し子騒動を受けて一般人女性とは離婚となってしまいました。
離婚した一般人女性に多額の慰謝料を払わなければならなくなったため、一時は家賃10万円の賃貸に暮らしていたこともあったとされています。わずか10年前にトレンディ御三家として一世を風靡した俳優のその後としてはあまりにも悲しいニュースとなりました。
実は瞬間湯沸かし器、そう見えないから、周りが戸惑ってしまう。2007年秋、加勢は「いま、交際している彼女がいます」と明言した。この恋人とは半同棲状態で、自宅近くのパチンコ店に頻繁にツーショットで出没していた。
しかし、2008年春になって二人は破局。加勢大周は結婚まで考えていた様子で、相当の落ち込み方だったという。
加勢大周、覚醒剤及び大麻取締法違反で逮捕
出典:http://news.ys-life.com/
常習犯であったことを窺わせる大麻草栽培
2000年以降も地道な俳優活動を続けていた加勢大周さんでしたが、2008年10月5日、東京都世田谷区の自宅マンションにて、覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕されたとのニュースがメディアによって報じられました。
加勢被告は、04年に都内のバーで大麻を勧められ使用。以降、知人から購入し継続的に大麻を使用したという。
「悩みや不安がかなりあって、一時でも楽になれればと思って使った」。覚せい剤については「高校生の時にちょっと使った」とし、今年6月に知人から「覚せい剤をお金に換えてくれないか」と言われて手に入れ、3、4回使ったことも明かした。
尿検査では覚せい剤使用の陽性反応が出ており、自宅からは栽培中の大麻草25株や覚せい剤を使うためのものと見られる注射器なども見つかっている[4]。また、これにより放送中であった出演ドラマ「キッパリ!!」は打ち切りとなった[5]。
同年12月18日、この事件の判決公判が開かれ、裁判官は「違法薬物に対する常習性、依存性もうかがわれるが、二度と手を出さないと反省の態度を示している」とし、懲役2年6か月・執行猶予3年(求刑懲役2年6か月)を言い渡した。
その後、裁判の初公判で「田舎の親元に戻ってイチからやり直したい」と語り、芸能界引退を表明しています。
加勢大周は現在、都内某所でバーテンダーとして活動中
出典:https://dagxkkqwarnhe.cloudfront.net
今なお端整な顔立ちの加勢大周さん
バーテンダーとして都内で活動されています。
裁判で懲役2年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた後、ほとんど音沙汰の無かった加勢大周さん。初公判で語ったとおり、当初は地元函館に戻られていたそうですが、その後再び東京に戻られています。
「裁判のあと数か月ほど、実家の函館に帰っていたそうですが、すぐに東京に戻ってきたそうですよ。バーテンダーになったのは1年半ぐらい前で、いまの店は、知り合いの紹介で今年の春から働き始めたんです。バーでの仕事にはやりがいを感じているようですけど、本人は芸能界に復帰したい気持ちもあるようですね」(加勢さんの知人)
結婚・隠し子騒動・離婚と、災難続きだった加勢大周さんですが、現在はめでたくご結婚されているそうで、一家の大黒柱として真面目に社会復帰されているようです。
芸能界を引退してからは、復帰の打診もあったということですが本人は全く未練がないそう。しかも、結婚しているようで奥様からは厳しく「門限」を命じられているのだとか。しかし元々は真面目な性格であるため、「門限」を破ってしまうこともしばしばあったとのことです。
まとめ
加勢大周さんは現在芸能界を引退され、一般人となられているため、奥様に関する情報は非公表となっています。関係者によると、奥様に厳しく管理されているそうですから、俗に言う「鬼嫁」の尻に敷かれているのかもしれません。
とはいえ、これまで災難続きで大変な人生を送ることになってしまっただけに、50歳を目前にしてようやく幸せを掴まれたことはとても喜ばしいことではないでしょうか。