JPドラゴンのトップの吉岡竜司容疑者がついに拘束されました。
この記事ではJPドラゴンの組織図やトップの吉岡竜司容疑者、幹部の山本好孝さんや小山智広容疑者らメンバー、手の甲のタトゥー、中国人やチャイニーズドラゴンとの関係、メンバー逮捕で弱体化の現在についてまとめました。
この記事の目次 [目次を非表示]
- JPドラゴンはフィリピンに拠点を置く暴力団系犯罪組織で特殊詐欺に関与か
- JPドラゴンの組織図
- JPドラゴンのメンバー① 吉岡竜司がトップとされ現地当局により逮捕報道
- JPドラゴンのメンバー② ナンバー2は山本好孝という人物とされる
- JPドラゴンのメンバー③ 小山智広(ナンバー3幹部)は2024年に逮捕
- JPドラゴンのメンバー④ 鹿児嶋孝之も2024年に逮捕
- JPドラゴンのメンバー⑤ その他のかけ子などの構成員も続々逮捕
- JPドラゴンは「JP DRAGON」とタトゥーでメンバーに彫らせる
- JPドラゴンと中国人犯罪組織やチャイニーズドラゴンとは無関係
- JPドラゴンの現在…ルフィ強盗団摘発で勢力が弱体化していたとの見立て
- まとめ
JPドラゴンはフィリピンに拠点を置く暴力団系犯罪組織で特殊詐欺に関与か
「JPドラゴン」とは、フィリピンを拠点に日本人をターゲットとした特殊詐欺や強盗を繰り返しているとされる犯罪組織で、2024年から見て30年ほど前に広域指定暴力団山口組(現在は六代目山口組、神戸山口組などに分裂)と関係が深いとされる吉岡竜司(2025年6月にフィリピンで現地当局により拘束)という人物がフィリピンに渡り作ったとされています。
JPドラゴンの「J」は「JAPAN」、「P」は「PHILIPPINES(フィリピン)」から取ったとされ、「ドラゴン」は創設者でありトップの「吉岡竜司」の「竜」を表しているとされています。
JPドラゴンは、2022年〜2023年にかけて特殊詐欺や広域強盗事件を起こして日本社会を震撼させた犯罪組織、通称「ルフィグループ」を支配下に置いていたとも言われ、当時、フィリピンの外国人収容施設にいたルフィグループの幹部らに、ターゲットの名簿やスマートフォン、現金、食料などを差し入れて、特殊詐欺や強盗を収容所内から遠隔で指示させていたとみられています。
JPドラゴンの組織図
JPドラゴンの詳しい組織図はわかっていませんが、通称「ルフィ強盗団」を支配下に置いて特殊詐欺や強盗を指示していたとみられています。
JPドラゴンのメンバー内の組織図もはっきりとはわかっていませんが、リーダー格、トップだとされるのが2025年6月にフィリピンの当局に拘束されたと報じられている吉岡竜司容疑者で、山口組系の元暴力団員だったとされ、神戸山口組の井上邦雄組長と盃を交わしているとされています。
また、JPドラゴンのナンバー2だとされるのが山本好孝さん(この人物は2025年6月現在の時点では逮捕されていない)という方で神戸山口組と関係の深い人物であるとされています。
そして、JPドラゴンのナンバー3だとされるのが2024年11月19日に警視庁に逮捕された小山智広容疑者で「かけ子」と呼ばれる特殊詐欺で偽の電話をかける役割のメンバーのまとめ役だったとみられています。この小山智広容疑者は6代目山口組の3次団体の幹部と親しいとされています。
JPドラゴンの上位幹部3名が山口組系(6代目山口組と神戸山口組の双方)の暴力団幹部と親しいという点からJPドラゴンの上に山口組系の暴力団関係者がいるといった組織図を連想してしまいますが、現在までにわかっている情報を見る限り、JPドラゴンは山口組(神戸山口組)との関係性を犯罪に利用していたものの、直接的に何らかの指示を受けていた可能性は低そうです。
JPドラゴンのメンバー① 吉岡竜司がトップとされ現地当局により逮捕報道
JPドラゴンのメンバーを束ねるトップだとされているのが2025年6月5日にフィリピンの入国管理局に拘束されたと報じられている吉岡竜司容疑者(拘束報道時55歳)です。
フィリピン入国管理局は5日、フィリピンで活動する犯罪集団「JPドラゴン」のリーダーとされる吉岡竜司容疑者(55)を拘束したと発表した。捜査関係者によると、日本人を狙った特殊詐欺に関与した疑いがある。入管は「JPドラゴンの拠点は事実上壊滅した」としている。
JPドラゴンのトップとされる吉岡竜司容疑者は徳島県の出身で、親戚に神戸山口組の構成員がいて自身も神戸山口組と関係が深いとされていて、神戸山口組組長の井上邦雄さんと盃を交わしているとの報道が出ています。しかし、稼いだ金の一部を上納する事はしておらず、「裏盃」と呼ばれる関係性だという事です。
フィリピンに30年前から根を下ろして人脈を構築していた吉岡竜司容疑者は、新たに進出していきた特殊詐欺などの犯罪グループを恐喝する事で傘下に収めて勢力を一気に大きくしたとも言われています。
2018年にルフィグループがタイからフィリピンへ拠点を移した際にも「上納金を払わなければ(現地の)警察にいう」と脅して従わせたようです。ルフィグループは2019年に36人のかけ子が一斉に逮捕されましたが、これはJPドラゴンへの情報金をルフィグループが拒んだために、吉岡竜司容疑者が囲っていた現地の警察を動かして報復したためだったとされています。
ルフィグループがJPドラゴンに支払っていた上納金は最大で毎月5000万円にもなっていたという事です。
JPドラゴンのメンバー② ナンバー2は山本好孝という人物とされる
JPドラゴンのメンバーのうちトップの吉岡竜司容疑者に次ぐナンバー2とされているのが、山本好孝という現在50代の人物です。
山本好孝さんは2025年6月現在の時点では逮捕されていないので、メディアは匿名で報じていますが、ネット上では名前が出ています。
山本好孝さんはJPドラゴンの資金面を握っていて相当な金満家であるとされています。
ナンバー2のBもまた、神戸山口組との関係があると見られる人物だという。
「50歳くらいの年齢で、フィリピンで日本食レストランを経営しています。かなりの金満家で、Bの兄弟分がフィリピン・日本間のカネの運び役をしていたとのこと。その兄弟分は、福岡に本部を置く神戸山口組傘下の2次団体に籍を置いていたことがあるそうです。ある事件を起こしたが不起訴になり、その後、フィリピンに渡ったと聞きました」
上の記事にあるナンバー2のB(山本好孝さん)の兄弟分が籍を置いていたという神戸山口組傘下の2次団体ですが福岡県の「安部組」だとされています。
極道YouTuberの竹垣悟さん(元山口組系義竜会会長)はJPドラゴンや山本好孝さんについて以下の動画で詳しく解説されています。
それによると、フィリピンのケソン・シティで「やまたつ」という日本食レストランを経営しているのはこの山本好孝さんだという事です。また、山本好孝さんはフィリピンの各地で子供を作っていて、山本好孝さんの姉やその娘もフィリピンに入国し現在も滞在しているとの事でした。
JPドラゴンのトップの吉岡竜司容疑者とナンバー2の山本好孝さんは、2022年にPitmasters GroupのYouTubeチャンネルに顔出しで出演していました。マスク姿の黒い服が吉岡竜司容疑者、グレーのパーカーを着てサングラスをかけている人物が山本好孝さんとされています。
JPドラゴンのメンバー③ 小山智広(ナンバー3幹部)は2024年に逮捕
出典:https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/
JPドラゴンのトップ・吉岡竜司容疑者、ナンバー2の山本好孝さんに次ぐナンバー3の幹部とされるのが、2024年11月19日に警視庁に逮捕された小山智広容疑者です。
「ルフィ」などと名乗る広域強盗事件の指示役が率いていたフィリピン拠点の特殊詐欺グループを巡り、警視庁捜査2課は19日、窃盗容疑で、いずれも住所、職業不詳の小山智広容疑者(50)ら3人を逮捕した。同容疑者は、同国を拠点とする元暴力団員らの犯罪組織「JPドラゴン」のナンバー3でもあったとみられ、現地当局に身柄を拘束されていたが同日、日本へ送還された。
小山智広容疑者については、元々は北海道の出身でルフィグループの幹部・渡邉優樹被告と若い頃から親しいとされています。
元々はJPドラゴンのトップの吉岡竜司容疑者とナンバー2の山本好孝さんとは別の系統のアウトローで、神戸山口組系ではなく六代目山口組の3次団体の幹部と兄弟分であると言われています。小山智広容疑者は、やはりフィリピンで犯罪グループを率いていたところを吉岡竜司容疑者に脅迫されて従うようになったとの情報もあります。
小山智広容疑者はトップの吉岡竜司容疑者に先んじてフィリピン当局に拘束され、日本に強制送還の上で逮捕されましたが、これは吉岡竜司容疑者が自分が逮捕される事を避けるために身代わりとして差し出したのではないかとの見立てもあるようです。
実はこれも、ヨシオカの仕組んだことだという見方もある。
「小山が捕まったのは、JPドラゴンが経営する飲食店。ヨシオカの命令で小山が店に行ったところを逮捕された。自身が逮捕を免れるため、ヨシオカが小山を身代わりとして差し出したのかもしれません」(元メンバー)
引用:裏切れば警察に密告…!すでに10人ほどが殺されている…!ルフィの黒幕「JPドラゴン」の異常すぎる「暴力支配」をすべて明かす
JPドラゴンのメンバー④ 鹿児嶋孝之も2024年に逮捕
出典:https://res.cloudinary.com/
2024年には、JPドラゴンのメンバーとして指名手配されていた鹿児嶋孝之容疑者も逮捕されています。
フィリピン入国管理局は7日、大規模な窃盗の容疑で日本の当局が指名手配していた日本人の男、鹿児嶋孝之容疑者(55)を拘束したと発表した。警官を装ってキャッシュカードを盗む集団「JPドラゴン」の構成員とみられる。
鹿児嶋孝之容疑者がJPドラゴンの中でどのような立ち位置だったのかははっきりとはわかりませんが、特殊詐欺などで騙し取った現金を日本からフィリピンに運ぶ役目だったと報じられています。
特殊詐欺でだまし取ったと知りながら、現金約4100万円を受け取ったとして、大阪府警は25日までに、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で、福岡県新宮町湊坂の無職鹿児嶋孝之容疑者(56)を逮捕した。府警によると、鹿児嶋容疑者はフィリピンを拠点とする日本人犯罪組織「JPドラゴン」の構成員で、特殊詐欺でだまし取った現金をフィリピンに運搬する役割だったという。
JPドラゴンでは金の運び役は山本好孝さんの兄弟分で神戸山口組傘下の2次団体に籍を置いていたとされる元暴力団構成員が担っていたとされており、それがこの鹿児嶋孝之容疑者ではないかとも言われています。
JPドラゴンのメンバー⑤ その他のかけ子などの構成員も続々逮捕
2024年から2025年にかけて、JPドラゴンのメンバーとされるものが次々と逮捕されています。
2024年11月にナンバー3とされる小山智広容疑者が逮捕された際には、同時に永浦大輝容疑者(逮捕当時26歳)、三浦英世容疑者(逮捕当時41歳)が逮捕されていて、この2人は特殊詐欺で嘘の電話をかける「かけ子」の役割だったと報道されています。
ほかに逮捕されたのは永浦大輝(26)、三浦英世(41)両容疑者。3人は特殊詐欺グループでフィリピンからうその電話をかける「かけ子」だったとみられる。
2025年5月23日までに、フィリピンの入国管理局がJPドラゴンのメンバー7人を拘束したと発表しています。
この7人は森広将人容疑者(逮捕当時37歳)、山根麟太郎容疑者(逮捕当時27歳)、石川光里容疑者(逮捕当時45歳)らだという事です。
フィリピンを拠点とする日本の犯罪グループ「JPドラゴン」のメンバーとみられる7人が地元当局に拘束されました。フィリピン当局に拘束されたのは、森広将人容疑者(37)や山根麟太郎容疑者(27)ら7人です。
引用:フィリピンを拠点とする日本の犯罪グループ「JPドラゴン」のメンバーとみられる7人を地元当局が拘束 日本へ強制送還の見通し
JPドラゴンはルフィグループが摘発されてから逃亡者が相次ぎ、メンバーは7人〜8人しか残っていないとの報道もあったので、逃亡者も含めて残党が根こそぎ逮捕されているのだと思われます。
JPドラゴンは「JP DRAGON」とタトゥーでメンバーに彫らせる
出典:https://d1gd3qtskbo7wn.cloudfront.net/
JPドラゴンのメンバーは、手の甲に「JP DRAGON」というタトゥーを彫らされる事もわかっています。
出典:https://res.cloudinary.com/
幹部は自らの意思でタトゥーを彫っているようですが、かけ子などの末端構成員はこのタトゥーを忠誠を示すためだとして強制的に入れさせられていたようです。
JPドラゴンは、山口組系の元暴力団幹部が約10年前にフィリピンで組織化したグループで、メンバーはその忠誠のためか、手にタトゥーを掘ることを強いられるそうです。小山容疑者の左手に、そのタトゥーが入っていました。
JPドラゴンと中国人犯罪組織やチャイニーズドラゴンとは無関係
JPドラゴンと中国人の関係についてもネット上で検索されているようです。
これは、中国残留孤児2世を中心とした反社会的集団「チャイニーズドラゴン」が、「JPドラゴン」と関係しているという噂がある事からのようです。一部で、チャイニーズドラゴンがJPドラゴンに名前を変えたなどの情報が出ていますがこれは完全な誤情報で事実ではないです。
「JPドラゴン」の「ドラゴン」はトップの吉岡竜司の「竜」から命名されたもので、JPドラゴンは30年ほど前にフィリピンで結成された犯罪組織である事からチャイニーズドラゴンとも中国人犯罪グループとも関係はありません。
JPドラゴンはフィリピン系の犯罪グループに近く、中国人の犯罪グループとはむしろ利害がぶつかっていて敵対的な関係にある側面の方が強いと推測されます。
JPドラゴンの現在…ルフィ強盗団摘発で勢力が弱体化していたとの見立て
出典:https://img-s-msn-com.akamaized.net/
JPドラゴンの現在の状況ですが、トップの吉岡竜司容疑者がフィリピンの当局に拘束されたと発表された事からもわかるように、勢力を失っていて事実上の壊滅状態にあると見られています。
JPドラゴン弱体化のきっかけとなったのは、支配下においていたルフィグループが摘発された事だったようです。
2024年4月の時点で逃亡者が相次いで、JPドラゴンのメンバーは現在は7人〜8人になっているとされており、その後に次々と構成員が逮捕されトップの吉岡竜司容疑者も拘束されてしまったので、現在残っている有力メンバーはナンバー2の山本好孝さんのみとなっています。
JPドラゴンの稼ぎの大半はルフィGの強盗や詐欺によるものだった。それだけに、’23年以降、ルフィGのメンバーや幹部が次々と逮捕されると、勢力は激減。ヨシオカの目を盗んで脱走するメンバーも続出しており、JPドラゴンの正規メンバーは現在、7~8人ほどしかいないという。
引用:裏切れば警察に密告…!すでに10人ほどが殺されている…!ルフィの黒幕「JPドラゴン」の異常すぎる「暴力支配」をすべて明かす
2025年6月4日にフィリピンの入国管理局に拘束されたJPドラゴントップの吉岡竜司容疑者ですが、ルソン島のアンヘレスで誕生日パーティを開いていたところに踏み込まれて突然拘束されたとされています。
吉岡竜司容疑者はルフィグループとJPドラゴンは全く無関係だと主張しつつ、地元の警察や入管には賄賂を渡しているので自分の言う事を聞くと周囲には話していたとされていますが、JPドラゴンの勢力が弱体化した事で影響力を失って拘束されたようです。
現在、吉岡竜司容疑者はマニラの収容施設に留置されていると言う事ですが、近いうちに日本へ送還され逮捕される見通しだと報じられています。
まとめ
今回は、通称ルフィーグループによる特殊詐欺、広域強盗事件の黒幕だとされるフィリピンに拠点を置く犯罪集団「JPドラゴン」についてまとめてみました。
JPドラゴンは30年ほど前に吉岡竜司という山口組系の暴力団と関係の深い人物がフィリピンにわたり結成した組織だとされています。JPドラゴンの組織図ははっきりしませんが、トップがこの吉岡竜司容疑者、ナンバー2が山本好孝さんという人物、ナンバー3が2024年11月19日に警視庁に逮捕された小山智広容疑者だとされています。
JPドラゴンのメンバーは上の幹部3人の他にも現金の運び役や特殊詐欺のかけ子役などがいたようですが、ルフィグループの摘発以降はメンバーの逃亡が相次ぎ、2024年の時点で正規のメンバーは7人〜8人しか残っていないと報じられるなど弱体化が進んでいたとされています。
JPドラゴンはメンバーの手の甲などに忠誠を示させる意味で「JP DRAGON」というタトゥーを彫らせていたという話も報じられています。
JPドラゴンと、準暴力団の「チャイニーズドラゴン」や中国人犯罪組織との関連を疑う声がありますが、JPドラゴンは元々山口組系の暴力団関係者の影響力を駆使して拡大した組織と見られており、チャイニーズドラゴンとも中国人犯罪グループとも直接的な関係性はない別系統の犯罪組織です。
現在、JPドラゴンはメンバーの逮捕者が相次ぎ、ついにトップの吉岡竜司容疑者も拘束されたという事で事実上壊滅したと見られています。