課長島耕作シリーズで知られる漫画家の弘兼憲史さんですが、嫁は「東京ラブストーリー」の柴門ふみさんです。
今回は弘兼憲史さんの学歴(高校や大学)と経歴、嫁との馴れ初めや結婚生活、子供(娘と息子)、自宅や年収をまとめました。
この記事の目次
弘兼憲史は島耕作の漫画家
出典:sankei.com
弘兼憲史
生年月日:1947年9月9日
出身:山口県岩国市
所属:有限会社ヒロカネプロダクション
活動:漫画家
弘兼憲史さんは漫画家です。漫画家として、次のような代表作があります。
・ハロー張りネズミ
・「課長島耕作」シリーズ
・黄昏流星群
いずれも超有名作品で、すべて映画化・ドラマ化されています。
課長島耕作シリーズは1983年から連載開始、その後、島耕作はどんどん出世していき、2021年時点では社長・会長を経験して、相談役になり、「相談役島耕作」として連載が続いています。
そんな弘兼憲史さんは、漫画家として次のような賞を受賞しています。
・1991年:第15回講談社漫画賞一般部門(課長島耕作)
・2000年:第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(黄昏流星群)
・2003年:第32回日本漫画家協会賞大賞(黄昏流星群)
・2007年:紫綬褒章受章
1974年に漫画家としてデビューして以来、ずっと第一線で漫画を描き続けている弘兼憲史さんですが、次のような役職に就いて活動もしています。
・山口大学客員教授
・松下政経塾評議員
・山口芸術短期大学デザイン・アート学科の特別講師
・内閣官房「美しい国づくり」プロジェクト・企画会議委員
また、「ドコモ団塊倶楽部」(文化放送)や「弘兼憲史 大人の扉」(ニッポン放送)などのラジオ番組にも定期的に出演していて、ラジオパーソナリティーとしても活動しています。
弘兼憲史の学歴(高校や大学)と漫画家になるまでの経歴
出典:president.jp
弘兼憲史の学歴
弘兼憲史さんの学歴を見ていきましょう。
・早稲田大学第一法学部
中学と高校は、山口県で古くから中高一貫校として知られる進学校です。
弘兼憲史さんはかなり成績が良かったようで、早稲田大学第一法学部に進学しました。
入学当時は新聞記者を志していましたが、在学中に早稲田大学の漫画研究会に入り、早稲田文学に作品を投稿していました。
また、漫画研究会を通して、別の大学にいた、将来漫画家となるかわぐちかいじ(「沈黙の艦隊」「ジパング」)や西岸良平(「三丁目の夕日」「鎌倉ものがたり」)らと知り合います。
大学卒業から漫画家になるまで
大学卒業後の1970年には松下電器産業(現在のパナソニック)に入社して、本社にある販売助成部(広告宣伝部)で働きます。
しかし、「楽しさ」を人生の判断の基準にしていた弘兼憲史さんは、「やっぱり漫画を描きたい」と考えて、入社から3年3ヶ月後に退社しました。
そして、そのサラリーマン経験を生かして、課長島耕作などの漫画を描いています。
松下電器産業入社当初から本社の管理部門に配属され、社長の動き、派閥の何たるかを感じ取った。3年という短い期間だが、取締役会の資料を作り、会社全体を俯瞰できる最高のポジションで会社員生活を経験した。この会社員時代の人間観察が、島耕作のストーリー作りに生かされている。
引用:弘兼憲史氏インタビュー – 弘兼憲史氏インタビュー(1) 「知られていない事実を伝えることが自分の使命」|人事のための課題解決サイト|jin-jour(ジンジュール)
弘兼憲史さんは松下電器産業を1973年に退職していますが、「風薫る」で漫画家としてデビューしたのは翌年の1974年です。
いくら大学時代に漫画研究会で漫画を描いていたとはいえ、いわゆる「下積み時代」がなく、すぐにデビューできたのは、才能があったのはもちろんですが、運もあったと思われます。
弘兼憲史の嫁は柴門ふみ
弘兼憲史さんの嫁は、柴門ふみさんです。
柴門ふみさんは、弘兼憲史さんに負けないくらいの大人気漫画家です。柴門ふみさんは次のような代表作を持っています。
・東京ラブストーリー
・P.S. 元気です、俊平
・華和家の四姉妹
・あすなろ白書
・Age,35 恋しくて
・お仕事です!
・恋する母たち
1990年代の大人気ドラマである「東京ラブストーリー」と「あすなろ白書」の原作者が柴門ふみさんです。
「東京ラブストーリー」は最終回が視聴率32.3%で、2020年にはリメイクされたほどの人気作品。
「月曜日の夜は東京ラブストーリーを見るために、繁華街からOLが消えた」と言われるほどのヒットでした。
「あすなろ白書」は木村拓哉さんの人気に火をつけたドラマで、木村拓哉さんが石田ひかりさんを後ろから抱きしめるバックハグは、「あすなろ抱き」と言われました。
柴門ふみさんは恋愛をテーマにした漫画を描くだけでなく、恋愛エッセイなども多く執筆し、「恋愛の巨匠」、「恋愛の教祖」と呼ばれています。
柴門ふみさんのすごいところは、ずっと執筆し続けていることです。
幼いころから漫画を描くのが好きで、一条ゆかりさんの「デザイナー」などに影響を受けて育ちました。
お茶の水女子大学への進学を機に上京して、漫画研究会に入り、1979年・22歳の時に漫画家としてデビューしました。
バブル期に「東京ラブストーリー」「あすなろ白書」を生み出した後も漫画を描き続け、2017年から連載していた「恋する母たち」は2020年に木村佳乃さん主演でドラマ化されています。
弘兼憲史と柴門ふみの馴れ初め
出典:rosei.jp
弘兼憲史さんと柴門ふみさんは、1980年に結婚しています。
弘兼憲史さんは33歳、柴門ふみさんは23歳。10歳差のカップルです。
弘兼さんはデビューしてすでに5年以上経っていますが、柴門さんは大学卒業&デビュー後すぐの結婚でした。
2人が結婚したのは、漫画家とアシスタントという関係で出会ったことが馴れ初めです。
弘兼憲史さんは1974年に「風薫る」で漫画家としてデビューし、プロの漫画家となっています。
そんな弘兼憲史さんのアシスタントとして柴門ふみさんが働いていて、そこで出会ったんです。
柴門ふみさんは大学在学中から、弘兼憲史さんのアシスタントしていました。これは、おそらく「漫画研究会」の縁でしょう。
2人は年代的には大学生時代は被っていませんが、2人とも大学の漫画研究会に入っていました。
そして、大学の垣根を越えて交流があったと思いますし、「OBの弘兼さんがアシスタントを探しているらしい」という話から、アシスタントになったと思われます。
しかし、柴門ふみさんは最初は絵がうまくなかったため、主に炊事係をやっていたとのこと。
そして、お互いに結婚を意識するようになったエピソードがステキなんです。まずは、弘兼憲史さんが結婚を意識したエピソードからです。
また、弘兼が結婚しようと思ったきっかけについても明かし、草野球をしていて火傷をしたことがあり、柴門が甲斐甲斐しくサポートしたことで結婚へと発展したという
「草野球で火傷?」と思いますが、甲斐甲斐しくサポートしたことで、弘兼さんは結婚を意識したんですね。
酔っ払いが私に近づいてきて『ねえちゃん俺と握手しよう』と酔っ払いが近づいてきたんですよ。夫が隣に座ってたんですよ、どうしたと思います?」と質問すると、木村が「パッと出て自分が握手した!」と回答。「『おじさん、僕と握手しましょう』って言って池袋までずっと手を握ってた、成増(駅)から。この人なら一生守ってくれるかなと」とエピソードを明かした。
こんな風にことを荒立てることなく、自分を守ってくれる人なら結婚を意識するのも納得です。
弘兼憲史の結婚生活&家庭生活がヤバイ
弘兼憲史さんと柴門ふみさんの結婚生活は、順風満帆ではありませんでした。
2人とも売れっ子の漫画家だったからというわけではなく、弘兼憲史さんの破天荒な生活&家庭を顧みない生活が原因のようです。
弘兼憲史さんの家庭生活について、妻の柴門ふみさんは2015年に婦人公論で暴露しています。
・夜の銀座で豪遊
・浮気を繰り返す
・ゴルフ三昧
・両親の介護にも無関心
ずっと連載を抱えていたため、仕事が忙しくて、休みはお正月の3日しかなかったそうです。
それは仕方がないことなのですが、それ以外が夫&父親としては最悪ですよね。
子供には全く興味を示さず、子供と遊んだり、出かけることはほぼありませんでした。
息子とのキャッチボールなど、父親らしいことをしてほしいと柴門が言っても、弘兼は「俺は親に遊んでもらったことがないから」と一言。それどころか、夫婦でどこかに出かけるという話になったときに、弘兼は「子どもは置いてこいよ」と言い放ったという。
引用:育児を一切せずゴルフに浮気!『島耕作』弘兼憲史の家庭放棄を妻の柴門ふみが暴露! (2015年6月21日) – エキサイトニュース
子供の進路相談にも関心を示さなかったとのことです。しかも、自分の両親の介護にも興味・関心を示すことはなく、ほぼ育児放棄&介護放棄の状態でした。
しかも、浮気を繰り返していたそうです。
子供たちと過ごす時間は作らないのに、銀座で飲み歩き、ゴルフに行く時間は作り、浮気をしていました。
妻の柴門ふみさんが浮気の証拠を突き付けても、弘兼憲史さんは次のように言い放ったそうです。
「俺はモテるんだから仕方ない」
引用:育児を一切せずゴルフに浮気!『島耕作』弘兼憲史の家庭放棄を妻の柴門ふみが暴露! (2015年6月21日) – エキサイトニュース
仕事は頑張るし、結果も残しているし、お金も稼いでいる。でも、育児&介護放棄で自分の好きな遊びだけはして、しかも浮気を繰り返し、さらに浮気の証拠を突き付けても開き直る。
柴門ふみさんはご自身も売れっ子漫画家で忙しい中、旦那の弘兼憲史さんは好き放題しているわけですから、本当に大変だったと思います。
柴門ふみさんは、離婚しても経済的には何の問題もないくらい稼いでいたはずです。
それでも離婚しなかったのは、弘兼憲史さんに「育児&介護放棄+浮気」の問題をカバーするほどの魅力があったのでしょう。
弘兼憲史の子供は息子と娘が1人ずつ
弘兼憲史さんは子供にはあまり興味を示さず、「自分に似た人間が存在するなんて気持ち悪い」とまで言っていましたが、子供は2人いるんです。
そして、2人の子供はどちらも、弘兼憲史さんと柴門ふみさんの才能をしっかり受け継いでいるようです。
娘はモノマネ芸人と結婚
長女は妻の柴門ふみさんが25歳の時に生まれています。
弘兼憲史さんは、新婚時代は子供を作ることを渋っていましたが、柴門ふみさんが押し切った形で子供を作りました。
その長女はフリーのイラストレーターとして活動していて、吉田戦車の『伝染るんです。』の企画にも投稿したことがあります。
そして、2019年6月15日に芸人のカズマ・スパーキンさんと結婚しました。2人の出会いは、芸人の飲み会で出会ったそうです。
[報告]
— カズマ・スパーキン (@kazuma_original) June 15, 2019
本日6/15日、わたくしカズマ・スパーキンは結婚したことを報告させていただきます!
相手は一般の方です。
未熟な二人ではございますが、力を合わせて頑張っていきますのでこれからもよろしくお願い致します! pic.twitter.com/Zx1EBNEAUJ
カズマ・スパーキンさんは浅井企画所属のモノマネ芸人で、ジャイアンのモノマネのほか、ミュージシャンの歌マネなどもしています。
父親は『課長島耕作』シリーズで有名な弘兼憲史、母親は『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』で知られる“恋愛の神様”柴門ふみというサラブレッド。娘さん自身もフリーのイラストレーターで、過去には吉田戦車の人気4コマ漫画『伝染るんです。』の企画に寄稿したことも。カズマからしたら超逆玉婚で、令和初の逆玉芸能人でしょう
2人はデキちゃった結婚で、2019年の9月には弘兼憲史さんの娘さんは、長男を出産していいます。
本日新しい命が誕生しました!
— カズマ・スパーキン (@kazuma_original) September 10, 2019
剛田やさしのような優しい子に育ってくれたらいいなぁ☺️
奥さん、産んでくれてありがとう。
赤ちゃん、産まれてきてくれてありがとう。
二人とも、パパにしてくれてありがとう。#最高の生きがい pic.twitter.com/DsUqD5n4wp
夫のカズマ・スパーキンさんにも献身的に尽くしているようで、夫のTwitterのアイコンは弘兼憲史さんの娘が描いたものとのことです。
さすが、イラストレーターですね。
息子は漫画家デビュー
出典:amazon.co.jp
弘兼憲史さんと柴門ふみさんの息子は、「西倉新久(にしむらしんく)」というペンネームで漫画家デビューをしています。
西倉新久さんは、「HOTEL R.I.P.」という作品をマンガクロスで連載し、文春オンラインでは「ピリピリとビリビリ」を連載しています。
弘兼憲史さんの長男である西倉新久さんは、2014年に『湊さんの水やりの時間』でちばてつや賞ヤング部門大賞を受賞しています。
「どうせ、親の七光りでコネ受賞でしょ?」と思うかもしれませんが、ちばてつや賞を受賞するまで弘兼憲史さんも柴門ふみさんも、長男が漫画を描いていることすら知らなかったそうです。
「ウチで背景の手伝いをしてもらったことはありましたが、漫画を描いていることは知りませんでした。あるとき“『ちばてつや賞』をとりました”と、報告があって驚きました。息子の漫画を読んだことはありますが、僕たちの作風とは違って、繊細な作品だと思いました。相談を受けたこともいっさいないですね」
まだ、弘兼憲史さんや柴門ふみさんのようなヒット作は出していませんが、「HOTEL R.I.P.」は単行本になっていますし、今後の活躍が期待されますね。
弘兼憲史の自宅がすごいらしい
弘兼憲史さんの自宅は超豪邸です。
売れっ子漫画家の夫婦である、弘兼憲史さん&柴門ふみさんの収入を考えれば当然の事かもしれませんが、自宅はかなりの豪邸なんです。
こちらが、Google Earthで見た時の弘兼憲史さんの自宅外観です。
また、2020年のぴったんこカンカンでは、安住アナや木村佳乃さん、吉田羊さんなどが自宅訪問をしていました。
出典:twitter.com
ビックリするほどの開放感がある素敵な自宅です。天井も高いし、広々としています。
しかも、この弘兼憲史さんの自宅は、住みたい街No.1の吉祥寺にあります。吉祥寺の中でも駅から近く、でも閑静な住宅地にドーンと立っているんです。
都内でも有数のお屋敷街で超一等地と言って良い場所です。
吉祥寺駅からも徒歩数分で、おしゃれなカフェやレストランなども近いけれど、井の頭公園が近く、自宅前は人通りは少なく静かな場所です。
吉祥寺は一条ゆかりさんや楳図かずおさん、江口寿史さん、大友克洋さん、西原理恵子さんなどの有名漫画家が住んでいます。
漫画家夫婦である弘兼憲史さん達が吉祥寺に住むのは、自然な成り行きなのかもしれません。
弘兼憲史さんの自宅の住所はもちろん公表はしていませんが、吉祥寺に住んでいる人たちにとっては、周知の事実になっているようです。
弘兼憲史の年収とは?
課長島耕作シリーズや「人間交差点」、「黄昏流星群」などのヒット作を持つ弘兼憲史さんの年収、気になりますよね。
年収は公表されていませんが、2004年時点での推定年収は公表されています。
それによると、弘兼憲史さんの推定年収は1億700万円です。
長く連載を持っていて有名作品も多く、ドラマ化もされていますが、弘兼憲史さんの作品はグッズ化やゲーム化されにくいので、その点は少年漫画系の漫画家と比べると不利かもしれません。
2004年の時点で1億円以上ですが、仕事のペースはその時とあまり変わらないので、現在も1億円に近い年収はあると思われます。
夫婦合わせれば、1億円以上の年収になっているのは確実でしょう。
弘兼憲史のまとめ
弘兼憲史さんの経歴や学歴(高校や大学)、嫁の柴門ふみさんとの馴れ初めや結婚生活、子供(息子・娘)の情報と豪邸の自宅や年収などをまとめました。
弘兼憲史さんは家庭人・夫&父親としてはイマイチですが、漫画家としての才能は超一流ですので、モテるのもわかります。
それにしても、夫婦2人とも超売れっ子漫画家というのはすごいですね。