2020年6月に起こった「沼津女子大生・山田未来さん刺殺事件」ですが、犯人の堀藍によるストーカー殺人事件だったようです。
この記事では、堀藍の生い立ちや実家、出身高校など経歴の他、「沼津女子大生刺殺事件」の詳細についてまとめてみました。
この記事の目次
堀藍が起こした「沼津女子大生・山田未来さん刺殺事件」とは
「沼津女子大生刺殺事件」とは、2020年6月27日に静岡県沼津市内の路上にて、日本大学国際関係学部2年・山田未来さんが殺害された事件となります。
事件当日の午後1時過ぎに、アルバイト先のコンビニから帰宅途中だった山田さんは、自宅前で待ち伏せしていた静岡県三島市在住の大学生・堀藍に襲撃されたそうですね。
理不尽すぎるアクシデントを前に、何とか50mほどは走って逃げたという山田さんでしたが、堀藍に追いつかれた後は馬乗りにされたうえに、刃物で滅多刺しにされて失血死してしまいました。
白昼の凶行が実現した背景には、事件現場が住宅街の一角の狭い路地で、普段から人通りがまったくないような場所だったことも大きかったとか。
事件後の堀藍は、放心状態となりその場に座り込んでいたため、通報を受けて駆け付けた警察官たちに逮捕されることになりました。
堀藍に殺害された被害者・山田未来さんの経歴…実家は地元のみかん農家で家族仲も良かった
「沼津女子大生刺殺事件」の被害者である山田未来さんについては、静岡県沼津市内のみかん農家の長女に生まれており、静岡県三島市内にある日本大学国際関係学部のキャンパスには実家から通っていたそうですね。
両親の他に祖父母や2人の弟たちと同居していたという山田さんは、家族仲も良好だったそうで、周囲からは「おじいちゃん、おばあちゃんのために地元に残った」と思われるような気の優しい性格でした。
「未来ちゃんはおじいちゃん、おばあちゃんっ子。ここらで若い子は高校を出るとほとんどが都会へ出てしまうが、彼女はホントに優しい子だったから、自宅を離れなかったんじゃないの。以前は免許がなかったので、お父さんがアルバイト先まで送迎していてね。家族仲もとてもよかった」(近所の住民)
そんな山田さんの将来の夢は、航空関係の仕事に就くことだったらしく、「在学中に留学もしたい」と周囲に話していました。
留学費用を稼ぐためか、コンビニの他にも学習塾でアルバイトをしていた山田さんでしたが、未来に向かって歩み始めている最中に凶刃に倒れてしまうことになりました。
堀藍の生い立ちと経歴…実家の親・出身高校や大学について
堀藍の実家は山梨…心臓に障害がありペースメーカーを入れていた
堀藍(ほり あおい)
生年:2000年
出身地:山梨県
「沼津女子大生刺殺事件」の犯人である堀藍については、山梨県南都留郡富士河口湖町で生まれ育っていたようで、実家のアパートの近くには河口湖もあったそうですね。
両親の他に3歳年上の兄もいたという堀藍は、心臓に障害がありペースメーカーを入れるなどしていたため、激しい運動は出来ず体育でも球技の時間になると見学を強いられていたとか。
そんな逆境にもめげずに、野球好きに育ち西武ライオンズのファンだったという堀藍は、中学時代は野球部に入部していたそうですが、前述の障害があったために、実際はマネージャー業務がメインでした。
この頃の堀藍は、勉強は中程度の出来であり優等生というわけではなかったものの、いつもニコニコしている大人しい性格をしていたため、周囲からは愛されキャラと認識されており、クラスメイトたちからの評判も良かったようですね。
堀藍、父親の転勤で茨城県に転校してから性格が一変していた
障害持ちのハンディキャップがありながらも穏やかに暮らしていた堀藍の生活が一変したのは、中学を卒業後に父親の仕事の都合で茨城県に引っ越して以降だったようですね。
引っ越し後の堀藍は、県内の私立高校に進学しており、英語部に入部していたとか。
ちなみに、堀藍の出身校については、どの記事でも校名は表記されていないものの、甲子園常連の強豪校との情報があるため、ネット上では「常総学院高校ではないか?」と噂されています。
高校時代の堀藍は、15歳にして地元の知り合いが誰もいない環境に放り込まれた影響もあり、学校に上手く馴染めずに精神のバランスを崩していたとの情報が存在します。
しかし、そのころから精神のバランスを崩していたようだと、前出の同級生が話す。 「堀は、4年ほど前に、闇サイトや精神的に病んでいる人のツイートに、リツイートや妙な書き込みをしていた。すでに削除されていますが、大丈夫かなと心配でした」
堀藍、日本大学に進学後も孤立していた
高校を卒業後の堀藍に関しては、日本大学国際関係学部に進学しており、キャンパスのある静岡県三島市内のアパートで独り暮らしをしていました。
大学進学後の堀藍については、飲食店でアルバイトに励んでいた他、国際協力部という国際交流やボランティア活動を行う主旨のサークルに所属していたようですね。
ただし、周囲からは無口で暗い性格だと認識されており大学内に友達もいなかった堀藍は、サークル仲間の女子学生にわいせつ画像を見せるセクハラ騒動を起こすなど、評判はイマイチでした。
堀藍の犯行動機とは?…LINEをブロックされたことを逆恨みしていた
堀藍、殺害動機はLINEをブロックされたことだった
「沼津女子大生刺殺事件」の被害者である山田未来さんとは、同じ大学の同じ学部だった堀藍でしたが、親しい間柄ではなく、日頃の交流などはなかったと言われております。
しかしながら、大人しく人当たりの良い性格だったため、周囲から「100人いれば100人がいい子という女の子」と評されるような女性だった山田さんは、いつしか堀藍の片思いの対象となっていたそうですね。
そのため、周囲の伝手を頼りに2019年夏頃に山田さんのLINEアドレス入手した堀藍は、執拗に食事に誘うなど迷惑行為を繰り返していたため、山田さんよりアカウントをブロックをされる憂き目となっています。
山田さんに拒絶された形となった堀藍については、その後一転して山田さんを逆恨みするようになり、強烈な殺意を抱くようになってしまったとか。
LINE教えない⇒キレられる
— ぼー観者 (@0rddlpPQiRVARJu) July 11, 2020
LINE返事しない⇒キレられるorそれでもメッセージくる
LINE既読無視⇒「なんで無視するの?」とくる
LINEブロック⇒「殺してやる…」
何しても逃げられないじゃん。
SNSって殺人事件に発展しやすいよな#堀藍 #山田未来https://t.co/UyrCeTgB0F
堀藍、山田未来に嫌がらせを繰り返して警察に相談されていた
山田未来さんに拒絶されて以降の堀藍に対しては、山田さんに嫌がらせを続けて憂さ晴らしをしていたところ、警察に相談されてしまったとか。
未来さんは今年1月、「自分の電話番号を店舗の落書きやSNSに書き込まれる」などと沼津警察署に相談していたが、堀容疑者の名前は出なかったという。
山田さんから相談を受けたのにも関わらず、警察が具体的な対処をせずに殺人事件が発生していまったことに対しては、ネット上でも批判の声があふれているようです。
#沼津女子大生刺殺事件
— 人権活動家田中行政書士 (@gyouseisyosiTM) July 12, 2020
この被害者の女子大生は沼津署に1月に相談したけどその後警察には相談をしてないそうだ。おそらく警察に相談した際警察に相談してもダメだと思ったんだろうな。戸締りしろとか番号変えろとか防犯に気を付けろとかそんなの誰でもわかっていることだろう。
その後の堀藍は、2020年1月頃に中学時代のクラスメイトたちのLINEグループから抜けるなど、山田さんを殺害するための身辺整理をしていた形跡もあります。
2020年は2月頃よりコロナ騒動というアクシデントが起こっているため、本来は犯行日よりももっと早くに山田さんを殺害する予定だったのかもしれません。
堀藍が「山田さん殺害計画」を実行に移す決意を固めたのは、2020年6月中旬頃だったようで、その時期に中学時代の野球部のLINEグループから脱退しています。
堀藍の逮捕後① 検察より鑑定留置を請求されていた
逮捕後の堀藍については、素直に容疑を認めて自供をしているため、2020年7月上旬には殺人容疑で起訴されています。
また、前述の高校時代より病んでいたとのエピソードも影響しているのか、事件を担当している静岡地検沼津支部は、堀藍の精神鑑定を試みてもいるようです。
とはいえ、日常生活に支障をきたしていた様子のない堀藍が精神鑑定を受けることに対しては、疑問に感じるネットユーザーたちが多かったりもします。
これ、大学行ってて普通に社会生活させてて!精神鑑定はないだろうと思うのですけど( ;゚皿゚)ノシ
— 海がめ (@rikuumigame55) July 10, 2020
もともと犯罪するのはほぼ普通ではないと言えるのだから事象に対しての判決でいいのでは?( ノД`)
https://t.co/EglfkBzvVP
堀藍の逮捕後② 裁判員裁判で懲役20年の判決
堀藍はその後殺人罪の罪に問われ、2021年7月13日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)は13日、「計画的犯行」と述べ、懲役20年(求刑無期懲役)を言い渡しました。
堀藍被告(21)の裁判員裁判で、静岡地裁沼津支部は13日、懲役20年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。
検察側は2人の関係を「他人同然」としたが、判決理由で菱田泰信裁判長は、LINEのやりとりなど「一定の交流があった」と指摘。事件前に業務用包丁を購入したり、段ボールを使い刺す練習をしたりしたとして「計画性は高い」と述べた。山田さんにLINEをブロックされ生きがいを奪われたとする動機に関し「あまりに理不尽な逆恨みだ」とした。
堀藍についてまとめてみると…
堀藍については、生まれ故郷である山梨時代は人間関係も上手く行っていたものの、父親の仕事の都合で茨城県に引っ越して以降は、人間関係に悩み精神のバランスを崩していたということになります。
「沼津女子大生刺殺事件」の被害者である山田未来さんのご冥福を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。