2020年7月に6歳の子供の目の前でその母親の田口朱音さんを殺害した凶悪犯・吉直優一に注目が集まっています。
この記事では吉直優一の田口朱音さん殺害事件の概要、生い立ちや家族、タクシー強盗の前科や、その後の裁判の判決、現在などについてまとめました。
この記事の目次
吉直優一は2020年に発生した田口朱音さん殺害事件の犯人
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吉直優一(事件当時36歳)は、2020年7月12日午後1時頃に発生した、田口朱音さん(当時24歳)殺害事件の犯人です。
犯行現場となったのは被害者の田口朱音さんの自宅の兵庫県姫路市白浜町の「姫路白浜第3鉄筋住宅」という県営住宅でした。事件発生時、この自宅には田口朱音さんの6歳の息子もおり、その子供の目の前で白昼に行われた凶行だった事でも世間の注目を集めました。
現在、吉直優一はこの事件で逮捕起訴され裁判を受けていますが、その第一審判決が下されて注目を集めています。
今回はこの犯人・吉直優一についてみていきます。
吉直優一の起こした田口朱音さん殺害事件の概要
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はじめに、吉直優一の起こした田口朱音さん殺害事件についてもう少し詳しく見ていきます。
田口朱音さんの当時6歳の子供が近所に助けを求め事件発覚
吉直優一によって田口朱音さんが自宅県営住宅内で刺されたのは、7月12日日曜日の午後1時前頃だったようです。
田口朱音さんの当時6歳の息子が同じ県営住宅に住む70代の男性に助けを求め、この男性がベッドの上で腹部が刺されて血に染まった状態で仰向けに倒れている田口朱音さんを発見して119番通報。
救急から午後1時33分に兵庫県警への通報が入り、田口朱音さんもすぐに病院へと搬送されましたが、すでに手遅れの状態でその後死亡が確認されています。
吉直優一は、田口朱音さんのまだ6歳の息子の目の前で母親の命を奪ったことになります。また、事件のあった日はちょうどこの息子さんの誕生日だったそうで、夜には母子2人で誕生日パーティをする予定だったとも報じられています。
事件後の週刊誌報道などによれば、被害者の田口朱音さんは18歳でこの息子さんを産み、その後はシングルマザーとして日中は会社員、夜はキャバクラで働きながら育てていたという事です。
近所の住人によれば、田口朱音さんは息子さんをとても大切に育てており、忙しい中でも必ず保育園に自分で迎えにいき、周囲から見てもとても仲の良い親子として映っていたそうです。
まだ幼い息子さんの受けた心の傷や、今後の人生などを思うと胸が痛みます。
吉直優一は田口朱音さんを刺殺後、車で京都まで逃走して自首
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救急隊員や警察官が駆けつけたときには、犯人の吉直優一は既に田口朱音さんの車を盗んで逃走していました。
その後、吉直優一は事件発生から約5時間後、事件現場から約100キロ離れた京都府警上京署に自首して逮捕となりました。
吉直優一は警察の取り調べに、田口朱音さんと交際しており別れ話になってカッとなって、台所にあった包丁で刺したと供述しました。また、「殺すつもりだった」と殺意があった事も認めています。
その後の調べで、吉直優一さんは田口朱音さんの首を田口朱音さんの自宅内にあった延長コードで絞め、同じく自宅の台所にあった包丁で腹部を刺して殺害した事がわかっています。
田口朱音さんは事件前に吉直優一からのDV被害を警察に相談していた
その後の報道によると、吉直優一と被害者の田口朱音さんは、いつの時点か正確な時期は不明ですが、過去に姫路市内の同じキャバクラ店舗で働いていた事があり、どういった経緯か一時的に同居していた事があったようです。
そして、事件発生の約1ヶ月前の2020年6月9日には、田口朱音さんが兵庫県警飾磨署を訪れ、吉直優一からのDV被害を相談していた事も明らかにされています。
この時に、田口朱音さんは被害届を出し、兵庫県警は傷害容疑で吉直優一の逮捕状を取っていたという事ですが、なぜかその後、田口朱音さんは被害届を取り下げており、逮捕には至らなかったようです。
田口さんは吉直容疑者と姫路市内の飲食店で一緒に働いていたことがあり、一時的に同居していたとみられ、6月9日には「(自宅に)転がり込んできた男に顔を殴られた」と県警飾磨署に相談。仕事や買い物をめぐる些細(ささい)な口論が暴力へ発展したとみられ、左目付近が腫れた状態で同署を訪れていた。同署は傷害容疑で逮捕状を取って吉直容疑者の行方を追ったが、その後田口さんは被害届を取り下げていた。
田口朱音さんが被害届を取り下げた理由は不明ですが、吉直優一と田口朱音さんが以前勤めていたというキャバクラの関係者によれば、過去に別の従業員が吉直優一から暴力を受けて被害届を出した時にも、脅されて被害届を無理やり取り下げさせたとの証言が出ているため、田口朱音さんも吉直優一から脅されて被害届を取り下げさせられた可能性が高いとみられています。
「暴力を受けた別の従業員が被害届を出しても、無理やり取り下げさせた。朱音さんが6月に出した被害届も、同じ手口やったと思う」
吉直優一が田口朱音さんに一方的につきまとっていた可能性も
また、吉直優一は事件後の取り調べで被害者の田口朱音さんと交際していたと言い張っていたようですが、田口朱音さんは被害届を出した時に吉直優一のことを「知人」と言っており、お互いの認識に違いがあったようです。吉直優一が一方的に田口朱音さんに思いを寄せて付きまとっていた事も考えられます。
事実、2人を知る関係者は、週刊誌の取材に2人が付き合っていたとはとても思えないと証言しています。
「付き合っていたとはとうてい思えません。朱音さんが、あんな凶暴で、いいところがない男と付き合うはずがない。仕事上の上下関係を持ち込んで、強引に転がり込んだり、つきまとったりしていたのだと思います」
この関係者によれば、田口朱音さんは吉直優一から逃れるような形で、事件から見て約2年ほど前に勤めていたキャバクラを退職していたようです。その後は保険の外交員として働き始めたということですが、キャバクラと比べてあまり稼げなかった事に加えて、吉直優一からの脅迫などもあって、再びこのキャバクラに戻らざるを得なくなったそうです。
こうした関係者の証言が出ていることから、被害者の田口朱音さんは数年にわたってこの吉直優一という男に悩まされ続けて、ついには殺害されるという最も悲惨な結末を迎えてしまったのだと推測されます。
吉直優一の生い立ちや家族は?
これほど極悪非道な事件を起こした吉直優一の生い立ちや家族にも注目が集まっていますが、現在のところこの男の生い立ちや家族に関する情報は全く報じられていません。
爆サイや5ちゃんなどの匿名掲示板へは、真偽不明ながら、この男の生い立ちや家族について、「大阪の生まれ」、「兄弟はおらず一人っ子」、「母親が鉄板焼き屋を営んでいたが、吉直優一がこの事件とは別の前科(タクシー強盗、後述)で逮捕された際にその店も畳むことになった」といった情報が書き込まれています。
吉直優一には過去にタクシー強盗の前科があった事も判明
吉直優一には、2006年に大阪市内でタクシー強盗をして、約3年後の2009年2月に強盗致傷罪で逮捕されたという前科があった事も判明しています。
容疑者の一方的な“思い込み”が犯行の原因になったことが考えられるが、朱音さんが避けていた理由がもうひとつある。
「実は男には前科があり、2006年に大阪市でタクシー強盗をして、’09年に強盗致傷の罪で逮捕されています」(地元メディアの記者)出所後、姫路市などで水商売をするグループ会社の幹部におさまり、朱音さんとの接点が生まれた。
当時の報道によれば、2006年3月4日の深夜午前3時頃、30分前に吉直優一は共犯者1人とともに被害者のタクシーに客を装って乗車し、別の共犯者2名が共謀してこのタクシーを背後から車で追跡。
大阪市淀川淀川区加島の路上で運転手に暴行してタクシーを停車させ、追跡していた車の共犯者も暴行に加わり、現金約2万円を奪って逃走したという事です。この事件で被害者の運転手は頭部などに重傷を負っています。
大阪市淀川区で平成18年3月、タクシー運転手が襲われ、現金を奪われた事件で、府警捜査1課などは12日、強盗致傷容疑で新たに神戸市兵庫区、飲食店店員、水田龍司容疑者(25)と大阪市浪速区、吉直優一容疑者(24)を逮捕した。この事件での逮捕者は4人となった。
事件発生から約3年後の逮捕という事ですが、この犯行が発覚したのは、別の事件で取り調べを受けている最中だったとの事なので、吉直優一には他にも複数の前科がある可能性が高いようです。
匿名掲示板では、過去にも女性に対する付きまといに関連した前科があるとの噂も
こちらも匿名掲示板などに書き込まれたもので、真偽不明なのですが、吉直優一は、田口朱音さんにつきまとう以前にも別の女性に対しても同じような付きまとい行為をしており、それに関連して、DVの他、拉致監禁、違法薬物使用、不法侵入、器物損壊などで前科があるとの情報が書き込まれています。
また、上のタクシー強盗とは別に、13歳の頃に同様のタクシー強盗事件を起こしており、少年院送りになっているとの未確認情報も書き込まれています。
吉直優一のFacebookも特定され炎上
吉直優一は田口朱音さん殺害事件後、すぐにFacebookやインスタグラム(こちらは現在は鍵垢となっていて閲覧不可)などが特定され、コメント欄などで炎上騒動になっています。
吉直優一のFacebookには、ガラの悪そうな画像が大量に投稿されており、「半グレにしか見えない」といった声がネットで上がっています。
吉直優一の現在…裁判で懲役22年の第一審判決
吉直優一は現在は、田口朱音さん殺人の罪で裁判を受けています。
2021年5月27日、吉直優一に「懲役22年」の第一審判決が神戸地裁姫路支部によって言い渡されています。
判決で神戸地裁姫路支部は「被害者の長男は母親を間近で殺害されていて、将来に及ぼす影響は計り知れない」としたうえで、「殺意の強固さや犯行態様の残忍さから検察が適切な量刑を選択したとはいえない」として、吉直被告に求刑を超える懲役22年を言い渡しました。
検察の求刑は懲役20年でしたが、求刑を超える判決が下されました。
ただ、世間ではこの判決でも甘すぎるといった厳しい声が多く上がっているようです。
まとめ
今回は、2020年7月12日に兵庫県姫路市で発生した、田口朱音さん殺害事件の犯人・吉直優一についてまとめてみました。
吉直優一は、田口朱音さんを田口さんのまだ6歳の息子の目の前で包丁で刺すなどして殺害しました。犯行後に田口朱音さんの車を盗んで京都府まで逃走していましたが、そこで自首し逮捕されています。
吉直優一は、田口朱音さんと交際しており、別れ話にカッとなって殺害した供述しましたが、関係者の証言などから、吉直優一が一方的に付きまとい行為をしていた可能性なども浮上しています。
吉直優一の生い立ちや家族についての情報は現在までのところ全く報じられていませんが、匿名掲示板などでは、兄弟はいない一人っ子として大阪で生まれ、母親は鉄板焼き屋を営んでいたが、吉直優一が別の事件で逮捕されたのが原因でこの鉄板焼き屋を廃業したとの情報が書き込まれています。
また、吉直優一には2006年に大阪市内でタクシー強盗をした前科がある事も報じられており、これ以外にも複数の前科がある疑いも浮上しています。
現在、吉直優一は田口朱音さん殺害事件の裁判を受けており、2021年5月には「懲役22年」の実刑判決が下されています。吉直優一がこの判決を控訴したかどうかの報道は現在のところ出ていません。今後の裁判の展開にも注目していきたいと思います。