2016年に違法薬物(危険ドラッグ)の製造と所持で逮捕された元NHKアナウンサーの塚本堅一さんの現在が話題です。
この記事では塚本堅一さんの大学やNHKアナウンサーになるまでや薬物で逮捕されるまでの経歴、 結婚や男性のパートナーの存在、現在の活動についてまとめました。
この記事の目次
塚本堅一は違法薬物の所持製造で逮捕された元NHKアナ
元NHKアナ・塚本堅一のプロフィール
生年月日:1978年3月1日
出身地 :千葉県
塚本堅一さんは、アナウンサーとしてNHKに在職中だった2016年に、違法な薬物(危険ドラッグ、通称「ラッシュ」)を製造・所持したとして逮捕されNHKを懲戒免職になった人物です。
現在は、依存症予防教育アドバイザーとして講演や司会活動を続けながら、自身の経験をもとにした執筆活動など、違法薬物をはじめとする依存症予防や啓発の活動に力を入れられています。
2016年の逮捕当時、現職NHKアナウンサーの違法薬物製造所持というセンセーショナルな内容で世間から注目された塚本堅一さんでしたが、2024年5月にYouTube「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」に出演。違法薬物で逮捕された時の事や自身の生い立ちと経歴、セクシャリティなどを赤裸々に語り、再び注目されています。
塚本堅一の出身大学は明治大学文学部文学科演劇学専攻
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塚本堅一さんの出身大学は「明治大学」の文学部文学科演劇学専攻です。
塚本堅一さんの出身大学である明治大学文学部文学科の現在の偏差値は「57.5〜62.5」です。
塚本堅一さんは少年時代から古典芸能に興味があったそうで、それを学ぶために明治大学の文学部文学科に進み演劇学を専攻されていました。
なお、塚本堅一さんの出身高校は私立の「千葉英和高等学校」です。偏差値は学科によって違い現在は「50〜62」となっています。
塚本堅一の経歴① 小学生時代からアナウンサーを目指していた
塚本堅一さんの経歴についてもみていきます。
塚本堅一さんは千葉県の出身で、両親と3歳上の姉がいる家族に生まれました。しかし、父親が3歳の時に他界し、母親に女手一つで育てられたそうです。ただし、母親は結婚はしなかったもののパートナーがいたため経済的にそこまで困窮していたわけではないようです。
塚本堅一さんは3歳上の姉とはとても仲が良く、大学も同じ明治大学だったそうです。
塚本堅一さんがアナウンサーという職業に興味を持ったのは小学生の頃で、放送部に所属したのがきっかけだったそうです。
中学に進学後に「自分のなりたい職業の人に話を聞く」 という宿題があり、たまたま友人の父親がTBSのアナウンサーで、電話でインタビューをしたところ、「アナウンス技術はアナウンサーになってから学べるから、自分の好きな事をやりなさい」とアドバイスされたのだそうです。
そこで、塚本堅一さんは興味を持っていた古典芸能を学ぶため、千葉英和高等学校を経て明治大学文学部文学科へと進学。古典芸能に関わる番組を制作していたNHKを志望し、入社試験と面接を受け合格されています。
なお、塚本堅一さんは古典芸能の番組に関われるのならば、アナウンサーでなくともプロデューサーやディレクターでも良かったとも語られていました。
塚本堅一の経歴② 大学卒業後にNHKに入局しニュース シブ5時などを担当
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明治大学卒業後、2003年にNHKにアナウンサーとして入局した塚本堅一さんは、まず京都放送局に配属され、その後、2007年より金沢放送局に配属され「かがのと」、「デジタル百万石」の中継や代理キャスターなどを担当。2011年7月から沖縄放送局に移り「きんくる 〜沖縄金曜クルーズ〜」、「沖縄熱中倶楽部」などに出演。その後、2015年より東京アナウンス室に配属されました。
新人の頃から楽しかったという事ですが、元々ネガティブな思考をしてしまう性格だったそうで、自分は仕事ができない劣等生だと思い込んでおり、それを克服して仕事を続けていくのに苦労されたそうです。
塚本堅一さんは東京アナウンス室に配属後の2015年3月から月曜から金曜の夕方5時放送の帯番組「ニュース ジブ5時」のリポーターを務め、NHKの夕方5時台の顔になりました。
ただ、元々自己肯定感が低かったという塚本堅一さんは「自分にはリポーターの仕事は向いていないのではないか」と悩まれていたのだそうです。
塚本堅一の経歴③ 違法薬物の所持と製造で逮捕されNHKを懲戒免職
NHK東京アナウンス室に配属され、2015年3月から夕方5時のニュース「ニュース シブ5時」のリポーターに起用された事で全国的に知られるようになった塚本堅一さんでしたが、それから10ヶ月後の2016年1月10日に違法薬物の所持と製造の容疑(医薬品医療機器法違反容疑)で逮捕されました。
厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は11日までに、危険ドラッグを所持したとして、医薬品医療機器法違反の疑いで、NHKアナウンサーの塚本堅一容疑者(37)を逮捕した。逮捕は10日。
麻薬取締部によると、塚本容疑者は「自分で使うものだった」と容疑を認めている。
その後、塚本堅一さんは医薬品医療機器法違反の罪で略式起訴され、東京簡易裁判所に罰金50万円の略式命令を言い渡されています。これを受けてNHKは塚本堅一さんを懲戒免職処分としています。
塚本堅一が違法薬物の所持・製造で逮捕されるまでの経緯
塚本堅一さんは、若い頃から「ラッシュ」と呼ばれるセックスドラッグ(当時は合法な薬物だった)を使用していたそうです。しかしその後、「ラッシュ」は危険薬物に指定され違法になりました。
そのため塚本堅一さんも使用するのをやめていたそうなのですが、NHK東京アナウンス室に配属される少し前にインターネット上で「ラッシュを合法的に使用できる方法を開発した」とするウェブサイトを発見。塚本堅一さんは「効果も一緒で合法ならいいじゃん」と興味を持ったそうです。
その後、東京に転属となった塚本堅一さんは再びそのサイトを見つけ「今なら(ラッシュを)作れるかも」と思い、そのサイトで製造キッドを購入し手順通りに「ラッシュ」を製造してしまったそうです。
塚本堅一さんはサイトに書かれていた内容を信じており、違法だとは思っていなかったそうなのですが、実際には違法薬物でした。
そして、このサイトは既に麻薬取締部(マトリ、麻薬Gメン)によってマークされており、購入者リストも把握していました。2016年1月10日の朝、休日で自宅にいた塚本堅一さんの元に麻薬取締官が訪れ、自宅にあった違法薬物「ラッシュ」が押収され、取り調べ後に違法薬物の所持・製造で逮捕されたのでした。
塚本堅一の経歴④ 逮捕でNHK免職後は依存症関連の啓発活動
違法薬物に指定された「ラッシュ」を製造し所持したとして逮捕され、NHKを懲戒免職となった塚本堅一さんは、とりあえず知り合いの紹介でアルバイトをしながら生活されていたそうです。
しかし、逮捕報道の影響もあって仕事を見つけるのも自宅を探すのも苦労したそうで、塚本堅一さんは強い不安を感じて外出する事も人と会う事も怖くなったそうです。
それでも塚本堅一さんは知り合いに紹介してもらったアルバイトをし、貯金を切り崩し、東京で購入していた自宅も手放してなんとか食べていたそうなのですが、1年半ほどそうした生活を続けた頃に精神科でうつ病だと診断されたそうです。
その後、塚本堅一さんは薬物などの依存症の自助グループと連絡をとり、RDデイケアセンターという、薬物だけでなくギャンブルやアルコールなどを含む依存症回復施設の紹介を受け、8ヶ月から9ヶ月ほど通い徐々に回復されたという事です。
そして、依存症の自助グループとの関わりや回復施設に通う中で得たつながりにより、依存症関連のイベントでの司会やゲストとしての出演、講演、執筆活動など依存症予防教育アドバイザーの肩書きでの活動を始め現在に至っています。
塚本堅一は同性愛者で結婚はしていないが沖縄にパートナーがいる
塚本堅一さんは、違法薬物の製造所持で逮捕された際の報道で、同性愛者だという自身のセクシャリティを一部のメディアに暴露されました。
塚本堅一さんが同性愛者というのは事実で、法的な意味での結婚はされていません。ただ、沖縄に男性のパートナがいる事を明かされています。
塚本堅一さんは自身が同性愛者である事についても、YouTube「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」で語られています。
それによれば、塚本堅一さんは中学生から高校生にかけては女性の恋人がいたそうなのですが、当時から違和感があり、友人以上の関係に発展する事もなく別れていたそうです。
そして、16歳〜17歳の頃に自分が同性愛者であるという事を徐々に自覚するようになり、大学進学で上京後、19歳のときに初めて新宿2丁目のゲイバーに行ってみたそうです。
このゲイバーの店員の紹介で20歳のときに初めて男性のパートナーができたそうなのですが、20歳くらい年上の方だったそうで、すぐに破局してしまったという事でした。
男性のパートナーができたとき、塚本堅一さんは3歳上の姉にカミングアウトしたそうなのですが、姉はそれをすんなりと受け入れてくれ「同性愛者という事よりも20歳上の男と交際している事実の方が心配だ」と言ってくれたそうです。
その後、塚本堅一さんは大学を卒業してNHKに入局し、沖縄放送局に勤務していた頃にある男性とパートナーになり、東京アナウンス室に転属になった後も遠距離恋愛を続けられていたそうです。
そして、2016年に塚本賢一さんは違法薬物の所持と製造で逮捕されてNHKを懲戒免職となりますが、このパートナーの方は「それなら沖縄で一緒に暮らせばいい」と受け入れてくれたそうです。
塚本堅一さんは「自分はNHK沖縄放送局に勤めて番組にも出ていたのに沖縄の人々に申し訳ない」という気持ちになりパートナーと沖縄で一緒に住むという判断はしなかったという事なのですが、2024年の現在もこのパートナーの方と遠距離での交際を続けられているそうです。
塚本堅一の現在① 依存症予防教育アドバイザーとして司会や講演業
塚本堅一さんは依存症の自助グループや回復施設でのつながりの中で、依存症関連のイベントやシンポジウムなどで元アナウンサーという事で司会などを務めるようになり、そこから雑誌などのメディアへのインタビューの掲載や、エッセイの連載などの活動にもつながり、現在は依存症予防教育アドバイザーの肩書きで活動されています。
塚本堅一さんは現在も依存症関連のイベントの司会や講演などの活動をされており、2023年11月15日に厚労省が主催したオンラインシンポジウム「回復につなぐ -連携のケーススタディ-」の司会を担当されていました。
塚本堅一の現在② YouTube「街録ch」への出演で大きな反響
既に触れていますが、塚本堅一さんは2024年5月に、様々な経験を持つ人々にインタビューする人気YouTubeチャンネル「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」に出演し、自分の薬物での逮捕や、それまでの経歴、自身のパートナーなどについて赤裸々に語りました。
現在、この動画が大きな反響を呼んでおり、ネット上でも塚本堅一さんへの関心が高まっています。コメント欄は塚本堅一さんに対して肯定的なコメントが多数を占めています。
塚本堅一の現在③ 執筆活動や書籍の発表
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塚本堅一さんは2019年8月に「僕が違法薬物で逮捕されNHKをクビになった話」という著作を発表されています。
現在の時点では塚本堅一さんの著作はこの1冊のみですが、「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」のインタビューの中で、新たな著作の準備をされている事を明かされています。
まとめ
今回は、2016年1月に違法な薬物の製造・所持などで逮捕されNHKアナウンサーを懲戒免職となった塚本堅一さんについてまとめてみました。
塚本堅一さんは明治大学文学部を卒業後NHKに入局し、京都放送局、金沢放送局、沖縄放送局を経て、東京アナウンス室に配属され夕方のニュース番組「ニュース ジブ5時」のリポーターを勤めた経歴を持ちます。
しかし、2016年1月に違法薬物製造と所持で逮捕されてNHKを免職となり、その後はうつ病を患うも徐々に回復。現在は依存症予防教育アドバイザーの肩書きで活動で活動されています。
塚本堅一さんは同性愛者である事をカミングアウトしており、法的には結婚はされていませんが、現在も沖縄に男性のパートナーがいるそうです。