大手回転寿司チェーン「くら寿司」の山形南館店での迷惑行為事件が注目されています。
この記事では、くら寿司山形南館店迷惑行為事件で拡散された動画や犯人の名前や高校、親などの家族が特定された経緯、損害賠償請求など犯人達のその後や現在の状況などについてまとめました。
この記事の目次
くら寿司山形南館店の迷惑行為の動画が拡散しSNSで炎上や特定が加速

2025年10月、大手回転寿司チェーン「くら寿司」の山形南館店で、レーンを回っている寿司に触る、共用醤油ボトルの注ぎ口に直接口をつけて飲むような仕草をするなどの迷惑行為に及ぶ女子高校生達の動画がSNSで拡散され、社会に大きな衝撃を与えています。
くら寿司山形南館店の迷惑行為事件の経緯
くら寿司山形南館店での迷惑行為は2025年10月11日頃の週末に発生しました。現場となった「くら寿司」の山形南館店は、山形県山形市南館5丁目の国道348号沿いの路面店です。
この「くら寿司山形南館店」にて、店内が賑わう時間帯に、制服姿の2人組の客(後に山形県内の高校に通う女子生徒と判明)が、回転レーン上の寿司に対し悪質な迷惑行為に及びました。
犯人の女子高校生が行った迷惑行為は以下のような内容でした。
・テーブルに備え付けられた共用の醤油ボトルの注ぎ口に直接口をつけ、中身を飲むような仕草を見せる。
・これらの行為をスマートフォンで撮影し、奇声や笑い声をあげる。
撮影された迷惑行為の動画は、当初BeRealやInstagramのストーリーズなど、仲間内での共有を目的として投稿されたとみられています。
しかし、10月13日に暴露系インフルエンサーのコレコレ氏がXに投稿したのをきっかけに急速にXやTikTokに動画が拡散されて事態が一変。
「寿司テロ」などと称されたこの動画は、数百万回以上再生される爆発的な炎上状態となり、多くの人々に衛生面での深刻な不安と強い不快感を与えました。
迷惑行為が行われた店舗が「くら寿司」の山形南館店であることも「山形市、高堂」という位置情報が添付されていたのをヒントにすぐに特定されました。
この迷惑行為の動画は現在もXやYouTubeなどで視聴可能です。
くら寿司
— 🍙カイセイ🇯🇵 (@kenshin_kaisei) October 14, 2025
山形県「山形南館店」
寿司ペタペタ触って醤油直飲み
迷惑行為
女子高生・城北高校2年
犯人・四辻りな(来迎寺の娘)
撮影者・山本かんな
まだこんなことするゴミおるねんな
未成年かなんか知らんけど
マジ◯ね
気持ち悪いpic.twitter.com/rtoJUKqfLm
くら寿司山形南館店迷惑行為事件の犯人達の名前や高校が特定される

「くら寿司」の山形南館店での迷惑行為の動画が拡散されると、ネット上で、いわゆる「特定班」と呼ばれるユーザーたちが、動画に映り込んだ制服や人物の顔、会話の内容などから、迷惑行為を行った人物の特定行為を進めました。
その結果、迷惑行為の犯人達は、山形県内の高校に通う女子生徒であるとの情報が広まり、氏名、高校名、顔写真、さらには家族に関する情報までが特定され、インターネット上で晒される事態となりました。
くら寿司山形南館店の迷惑事件の犯人の名前や高校が特定拡散された経緯
迷惑行為の動画には、犯人の女子高生が着用していた学校の制服が鮮明に映っていました。
特にブレザーの色、エンブレムのデザイン、リボンの色などが重要な手がかりとなり、山形県内に実在する高校の制服を照合し、迷惑行為動画拡散から2日後の10月15日の時点で「東北文教大学山形城北高校」の可能性が高い事が判明します。
さらに、動画には犯人の1人の顔がはっきりと映っており、撮影者と見られる友人との会話の音声も記録されていました。
犯人の高校がほぼ判明した事から、特定班と呼ばれる人々は、XやInstagram、TikTokなどのSNSで、絞り込まれた高校名やその略称、所在地(山形市)などのキーワードと、「女子高生」「JK」といった属性を組み合わせて各SNS内で検索。さらに、その高校の生徒が使いがちなハッシュタグ(例:#〇〇高校、#〇〇jkの素敵な思い出)なども利用して、在校生と思われるアカウントをリストアップしていきました。
そして、リストアップされたアカウントの中から、プロフィール写真や過去の投稿画像を1つ1つ確認し、動画に映っていた人物の顔と一致するものを探しました。特に、同じ制服を着用して友人と一緒に写っている写真や、文化祭などの学校行事の投稿は、本人を特定する上で有力な情報源となりました。
そうして、関係者1人のアカウントが特定されると、そのアカウントのフォロー・フォロワーリストを分析することで、一緒に動画に映っていた友人(撮影者)のアカウントも芋づる式に特定されました。友人同士の投稿には、お互いをタグ付けしているケースも多く、これが特定をさらに加速させました。
これらのプロセスを経て、犯人とされる女子高校生の名前、通っている高校名、所属する部活動、顔写真、個人のSNSアカウントなどが完全に特定され、これが暴露系インフルエンサーなどによって瞬時に拡散されたのでした。
くら寿司側も迷惑行為の犯人を特定済と発表
一方、被害を受けたくら寿司側も迅速に対応しました。同社(くら寿司株式会社)は、IT機器を活用した迷惑行為の監視体制を構築しており、店内のAIカメラシステムなどを通じて、迷惑行為の実行者を早期に特定していました。
くら寿司は2025年10月14日、公式サイトで山形南館店での迷惑行為があったことを公表し、実行者を特定済みであること、そして地元警察に相談しながら厳正に対応を進めていく方針を明らかにしました。
くら寿司山形南館店迷惑行為事件では犯人の親や家族への特定行為や批判も

「くら寿司」の山形南館店での迷惑行為事件では、犯行に及んだ女子生徒が未成年であったことから、その親や家族にも厳しい目が向けられました。インターネット上では、家族に関する情報も拡散され、誹謗中傷の対象となりました。
特に、山形市七日町に所在するあるお寺が犯人の女子高校生(撮影者の方)の実家で、住職が父親だとする真偽不明の情報がネット上で拡散され、このお寺のGoogleマップでの名前が「寿司ナデナ寺」、「よだれ醤油寺」に改ざんされるなどの悪質な嫌がらせが発生しました。
他にも、犯人の父親が被害に遭ったくら寿司の店長に土下座をして謝罪したとの虚偽情報が広がるなど深刻な二次被害が発生しています。
くら寿司山形南館店迷惑行為事件の犯人達の高校も特定され二次被害が発生

「くら寿司」の山形南館店での迷惑行為事件では、犯人の所属する高校がほぼ特定された事で、当該の高校に問い合わせが殺到するなど、大きな影響が及びました。
在校の生徒や卒業生の間でも大きな騒動となり、学校側も対応に追われる事になりました。何よりも高校のイメージにも傷をつける事になり、在籍する生徒の進学や就職などにも影響が出る可能性も考えられます。
このように、一個人の軽率な行動が、本人だけでなく、その家族や所属するコミュニティにまで深刻な二次被害をもたらす結果となったのです。
くら寿司山形南館店迷惑行為事件のくら寿司側の対応と犯人への損害賠償

出典:https://image.gallery.play.jp/
くら寿司側は、迷惑行為事件発覚後、ただちに山形南館店の全商品を入れ替え、醤油差しなどの備品についても客の入れ替わりごとに交換と消毒を徹底する措置を講じました。
また、再発防止策として、AIカメラによる監視体制を全店舗で強化していることを改めて強調しました。
法的な対応としては、威力業務妨害罪など刑事事件としての立件が視野に入れられました。それと同時に、民事での損害賠償請求も大きな焦点となりました。
過去に発生したスシローでの同様の迷惑行為事件では、運営会社が約6700万円という高額な損害賠償を求めて提訴した例もあり(その後、調停が成立し訴えは取り下げ)、今回も多額の損害賠償請求が行われる可能性が指摘されています。
損害賠償額は、商品の廃棄費用、店舗の消毒費用、営業機会の損失、そしてブランドイメージの毀損などが考慮されるため、数百万から数千万円にのぼる可能性も報じられています。
未成年者による行為であっても、監督責任者である親が賠償責任を負うことになります。
くら寿司山形南館店迷惑行為事件の犯人達のその後と現在

「くら寿司」の山形南館店での迷惑行為事件で特定された犯人達のその後や現在に対しても関心が集まっているようです。
ただ、犯人が未成年の女子高校生という事もあり、公にされている情報は極めて限定的です。ここでは、「くら寿司」の山形南館店での迷惑行為事件の犯人のその後や現在の状況について、現在までに明らかにされている情報を基にして推測します。
くら寿司山形南館店迷惑行為事件の犯人達のその後と現在① 法的措置の可能性
事件発覚後、くら寿司は迅速かつ毅然とした対応を取りました。
刑事事件としての手続き
くら寿司は2025年10月14日の公式声明で「実行者についてはすでに特定しており、地元警察に相談しながら対応を進めてまいります」と発表しました。今回の迷惑行為は、店の業務を妨害し、衛生上の信頼を著しく損なうものであるため、威力業務妨害罪や器物損壊罪に問われる可能性があります。
ただし、そうなった場合でも犯人が未成年であるため、成人のように逮捕・起訴されて刑事裁判を受けるという流れとは異なります。通常は、警察による捜査の後、家庭裁判所に送致されます。家庭裁判所では、事件の重大性や本人の反省の度合い、家庭環境などを考慮した上で、保護観察や少年院送致といった保護処分が決定されます。
現在の時点で警察や検察からの公式な処分発表はありませんが、社会的な影響の大きさを鑑みると、何らかの形で法的な手続きが進められていることは確実視されています。
民事上の損害賠償請求
刑事上の責任とは別に、くら寿司側は民事での損害賠償請求を行う可能性が高いと見られています。請求額については、インターネット上で「8400万円」や「9200万円」といった具体的な数字が噂として拡散しましたが、これらは公式発表ではなく、過去の類似事件(スシロー事件で約6700万円の請求があった事例など)を参考にした憶測であり、現在の時点では確定的な情報は出ていません。
くら寿司山形南館店迷惑行為事件の犯人達のその後と現在② 高校での処分
動画に映っていた制服から、犯行に及んだ女子生徒が山形市内の某高校に通っていることは早い段階で特定されました。事件後、学校には問い合わせや抗議が殺到したとみられ、学校側も対応に追われました。
その後の処分について、「退学処分になった」という情報がネット上では広く流布していますが、学校側からの公式な発表はありません。[一般的に、生徒のプライバシー保護の観点から、個別の懲戒処分について学校が公表することは極めて稀です。
しかし、事件の悪質性や学校の名誉を著しく傷つけたことを考慮すれば、最も重い処分である「退学」、あるいは自主的な退学に至った可能性は非常に高いと考えられます。
たとえ退学を免れたとしても、長期の停学処分は避けられず、事件後に同じ環境で学校生活を続けることは、本人にとっても周囲の生徒にとっても極めて困難であるため、転校を選択した可能性もあります。報道によると、カウンセリングを受けているとの情報もあり、精神的なケアが必要な状態にあることが示唆されています
くら寿司山形南館店迷惑行為事件の犯人達のその後と現在③ デジタルタトゥー
法的な処分や学校での処分以上に、犯人達の今後に重くのしかかっているのが「デジタルタトゥー」です。
事件直後から、ネット上の特定班により、彼女の氏名、顔写真、SNSアカウント、家族構成、さらには実家が山形市内の某寺院だとする真偽不明の情報までが特定拡散され、インターネット上に半永久的に晒されることになりました。
これらの情報は一度拡散されると完全に削除することはほぼ不可能です。今後、犯人達が進学、就職、結婚といった人生の節目を迎えるたびに、この情報が障壁となる可能性があります。匿名掲示板やSNS上では、今なお彼女やその家族に対する誹謗中傷が続いており、このネットリンチ(私的制裁)による精神的苦痛は計り知れません。
まとめ
今回は、2025年10月に発生した「くら寿司」の山形南館店での迷惑行為事件についてまとめてみました。
その内容は、2人の女子高校生がくら寿司でレーン上の寿司を触ったり、醤油ボトルの注ぎ口に直接口をつけるなどの迷惑行為に及ぶ動画がSNSで拡散され炎上したもので、犯人の名前や高校、親などの家族や実家なども特定される事態となりました。
犯人達のその後や現在について、公にされている情報はほとんどなく、数千万円の損害賠償や高校を退学したといった未確認情報が飛び交っている状況です。
この事件は、「ちょっとした悪ふざけ」、「内輪で盛り上がるための動画」という軽い気持ちで行われたであろう行為が、犯人に、刑事・民事の法的責任、将来を左右する学業への影響、そしてデジタル社会における消えない烙印という、取り返しのつかない三重の代償をもたらしました。
SNS時代の若者が直面するリスクと、社会全体の倫理観について、改めて重い課題を突きつけたと言えます。


















