2017年に起こった「神戸北区5人殺傷事件」の犯人である竹島叶実ですが、3人を殺害したものの統合失調症が認められて無罪判決となりました。
この記事では、竹島叶実の生い立ちと家族、高校など経歴、「神戸北区5人殺傷事件」の動機や無罪判決など詳細についてまとめてみました。
この記事の目次
竹島叶実が起こした「神戸北区5人殺傷事件」とは
神戸北区5人殺傷事件、早朝の凶行だった
「神戸北区5人殺傷事件」に関しては、2017年7月16日早朝に、兵庫県神戸市北区で起こった事件となります。
その日の竹島家では、当時26歳だった竹島叶実が同居中の祖父・南部達夫さんを突然金属バットで襲う凶行に出ました。
息子の暴挙に驚いた母・知子さんは、当然ながら間に割って入り竹島の凶行を止めようとしましたが、何の効果もなく逆に金属バッドで殴り殺されそうになってしまったとか。
そのため、知子さんは、たまらずに家の外に逃げ出してご近所に助けを求めに行ったそうですね。
その後、力尽きて歩道の植え込みに血まみれ状態でしゃがみ込んでいた知子さんですが、散歩中だった団体職員の老人・泉志朗さんに発見された結果、病院に搬送されて一命を取り留めることが出来ました。
最初、交通事故に巻き込まれたのかと思った。駆け寄ると、女性は涙ながらに「息子に金属バットで殴られた」と話した。花柄のワンピースは真っ赤に染まり、裸足だった。必死に訴えてきた。「家に残してきた父と母が殺される。助けて」
泉さんは「あんたの方が先や。早く病院に行かなあかん」。すぐに携帯電話で119番通報した。近くの男性には110番を頼んだ。救急車を待つ間、女性は立ったり座ったりを繰り返し、両親の安否ばかりを心配していた。
紙面【社会】神戸市北区の無職南部達夫さん方で、南部さんが刃物で刺されるなどして倒れているのが見つかり、間もなく死亡した。妻観雪さんが室内で、近所の無職辻やゑ子さんも自宅で死亡しており、南部さんの孫の無職竹島叶実容疑者を逮捕した。のほか 詳しくは本日(7月17日付)東京新聞朝刊にて pic.twitter.com/tuvPGUiqyf
— 東京新聞ほっとWeb オフィシャル (@tokyohotweb) July 16, 2017
神戸北区5人殺傷事件、竹島叶実の暴走止まらず3名の死者が出た
知子さんが脱出した後の竹島家では、竹島叶実が祖父・南部達夫さんを金属バットで殴り倒した後、包丁で刺し殺しています。
その後、同じく同居中だった祖母・南部観雪さんも殺害した竹島でしたが、それでも興奮が収まらずに包丁を片手に敷地の外に出ていったそうですね。
その結果、運悪く顔を合わせた辻やゑ子さん(79)と前北操さん(事件当時65)までもが襲撃され、首を包丁で切られた辻さんが命を落とす羽目になりました。
辻さんらを襲撃した後の竹島は、近所の有間神社に向かっていたところ、通報を受けて駆け付けた警察官たちに神社の駐車場で逮捕されています。
【神戸地裁】神戸5人殺傷、被告に無罪判決https://t.co/MVXKFWMCwZ
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 4, 2021
神戸市北区で2017年、家族や近隣住民ら3人を殺害、2人に重傷を負わせたとして殺人罪などに問われた竹島叶実被告の裁判員裁判。神戸地裁は4日、無罪判決を言い渡した。
竹島叶実の生い立ちと経歴…学生時代は真面目でトラブルもなかった
3人の死者と2人の負傷者を出す凶悪犯罪の犯人となってしまった竹島叶実ですが、少年時代より勉強の方は得意だったらしく、中学を卒業後は神戸市内にある工業高等専門学校に進学しています。
しかしながら、学校に馴染めなかったのか、工業高等専門学校の方は結局中退してしまったそうですね。
その後、物流会社に就職して働いていた時期もあった竹島でしたが、長続きせずに退職し、今度はコンピューター系の専門学校に通うことになりました。
神戸電子専門学校さん、サイトからの削除はええ…。”竹島叶実容疑者”https://t.co/YFQdtqkPN6https://t.co/gaCfyqSeul pic.twitter.com/CcgtRJ2Ixu
— だいちゃん🌼🌷 💉×2 (@de_giko) July 16, 2017
専門学校を卒業後の竹島は、IT系企業に再就職していたようですが、社風があわなかったのかそちらもすぐに辞めてしまい、事件半年前から無職だったと言われております。
事件までの経歴を踏まえると、社会性に欠ける人物だと思われがちな竹島となりますが、同級生からの評判に関しては、「大人しく勉強熱心だった」や「彼は朗らかな性格だった」といった好意的なものばかりでした。
また、学校でトラブルなどを起こした前歴もなかったようですね。
竹島叶実の家族情報…結婚はしておらず祖父母や母親と同居中だった
事件時26歳だった竹島叶実ですが、上記のような経歴のため、当然ながら結婚はしていなかったそうですね。ただ、「哲学的ゾンビ」を殺せば知人女性と結婚できる、という妄想を抱いていたそうです。
事件現場の1つとなった実家では、祖父母や(2021年10月現在57歳となる)母親と一緒に暮らしていました。
ちなみに、父親に関しては、死別をしたのか離婚をしたのかを示す情報はない状況となります。
家族仲については、母親は警察の事情聴取に対して「トラブルもなく動機が思いつかない」と語っていた一方で、竹島本人は専門学校時代の同級生に「家族が厳し過ぎる」と愚痴をこぼしていたと言われております。
竹島叶実の犯行動機とは?精神疾患があった
逮捕後の竹島叶実は、取り調べに対して「思っていたものと違い、面白くなかった」と職場や学校への不満を口にしていたようですが、具体的な犯行動機については警察側も掴めていない状況でした。
一方で、動機は謎の部分が多い。竹島被告は逮捕後、職場や学校での不満や劣等感を口にしたというが、捜査関係者は「5人殺傷につながるほどなのか」と首をかしげる。
パソコンやスマートフォンにも事件を予兆させる書き込みなどはなく、前日までの生活状況から計画性は薄いという。
また、取り調べ中に「神社に行けばアイドルに会えるというお告げがあった」と口走っていたため、神戸地裁の判断で2017年9月より精神鑑定も受けています。
竹島の精神鑑定の結果については公開されていませんが、弁護側が公判中に「統合失調症による心神喪失状態だった」と主張しているため、統合失調症であったようです。
さらには先述の通り、犯行動機として「他人(哲学的ゾンビ)を殺害したら知人女性と結婚できる」など意味不明な発言も飛び出ていました。
竹島叶実の現在…心神喪失が認められて無罪判決となった
竹島叶実について、実は鑑定留置を担当した医師の1人が海外赴任をしてしまったりコロナ禍があったりしたため、公判の日程が遅れに遅れてしまうアクシデントがありました。
そのため、2021年10月13日に初公判は始まりました。そして、11月4日には無罪判決(求刑・無期懲役)となっています。
神戸市北区で2017年、家族や近隣住民ら3人を殺害、2人に重傷を負わせたとして殺人罪などに問われた無職、竹島叶実(かなみ)被告(30)の裁判員裁判で、神戸地裁(飯島健太郎裁判長)は4日、無罪判決(求刑・無期懲役)を言い渡した。
竹島被告は事実関係を認めており、刑事責任能力の有無が争点。
検察側は、家族らを襲った竹島被告に統合型失調症による妄想の影響があったことを認めつつ、犯行を思いとどまる能力は残っており、「心神耗弱状態にとどまる」と主張した。
一方、弁護側は竹島被告が妄想に支配され、行動を制御する能力を完全に失っていたとして「心神喪失状態で無罪」と訴えていた。
出典:https://pbs.twimg.com/media/FDVBSDpaUAEZ5FA?format=jpg&name=small
裁判では、竹島叶実の弁護側が主張していた「犯行当時、心神喪失の状態だった」が認められて無罪判決となった形です。
判決で神戸地裁は、被告は当時、心神喪失状態で被告の刑事責任能力は認められない、と判断し、無罪を言い渡しました。
なお、ネット上では竹島叶実の無罪判決に「めちゃくちゃだ」と批判が殺到している状態です。
竹島叶実。
— アロア (@vXEsvBOTQQNXVAf) November 4, 2021
無罪な訳ないかと。。。
罪はあるでしょ。
無罪の意味がわからん。
中村桜洲でも
懲役16年だったかと。
罪はあるのに
無罪はおかしい。#無罪#神戸5人殺傷
(神戸地裁)
— なんでも動画情報室 (@nandemodogajoho) November 4, 2021
神戸 無罪
(殺人事件)
統合失調症
【神戸5人殺傷事件 竹島叶実被告に無罪判決 遺族が「納得がいかない」と語る】
兵庫県神戸市の5人殺傷事件で、被告に無罪が言い渡されました。
被害者遺族は、「納得がいかない」などと話していました。
遺族の話・詳細情報↓https://t.co/0d6PyUPNll
竹島叶実についてまとめてみると…
竹島叶実に関しては、元々は温厚でトラブル1つない性格だったものの、統合失調症を患った結果、「神戸北区5人殺傷事件」を起こしてしまったことになります。弁護側が主張していた統合失調症が認められ、裁判では無罪判決となりました。
事件被害者の方々のご冥福を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。