2021年10月に愛媛県新居浜市で発生した「新居浜3人殺人事件」の犯人の河野智に注目が集まっています。
この記事では河野智の生い立ちや経歴、家族、職場や顔写真、被害者の岩田健一さん、河野智によると思われる「爆サイ」への意味不明な書き込みなどについてまとめました
この記事の目次
- 河野智は新居浜3人殺人事件の犯人
- 河野智の顔写真もその後のニュース報道などで判明
- 河野智の生い立ちと経歴① 新居浜市内の高津小学校と東中学校を卒業
- 河野智の生い立ちと経歴② 建設現場などで働いていた
- 河野智の生い立ちと経歴③ 被害者の岩田健一さんと以前に同じ職場で勤務
- 河野智の生い立ちと経歴④ 犯行当時は橋の下で軽自動車の中で生活
- 河野智の家族について
- 河野智に殺害された被害者① 岩田健一さんは元職場の同僚
- 河野智に殺害された被害者② 岩田健一さんの父親の友義さん
- 河野智に殺害された被害者③ 岩田健一さんの母親のアイ子さん
- 河野智の動機は精神病などが原因の一方的な恨みか
- 河野智は過去に爆サイに書き込みをし被害者の岩田健一さんを攻撃していた
- まとめ
河野智は新居浜3人殺人事件の犯人
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河野智(こうの・さとる。犯行当時53歳)は、2021年10月13日の夕刻に発生した「新居浜3人殺人事件」の犯人として逮捕された男です。
河野智の起こした新居浜3人殺人事件の概要
最初に、河野智の起こした新居浜3人殺人事件の概要を見ていきます。
2021年10月13日の17時38分頃に、愛媛県新居浜市垣生(はぶ)2丁目の民家に住むアイ子さん(当時80歳)から、「以前にきた男がまた来て揉めている」と110番通報がありました。
17時46分頃に警察官が駆けつけたところ、民家に住む岩田友義さん(当時80歳)が玄関先で血を流して倒れており、屋内でも直前に110番通報をしたアイ子さんと、その息子の岩田健一さん(当時51歳)が血を流して倒れていました。3人の被害者はそれぞれ胸などに複数の刺し傷を負っており、搬送先の病院で全員の死亡が確認されました。
この時、犯人の河野智は逃走しておらず、血のついたナイフ(刃渡り13cm)を持って犯行現場に残っており、駆けつけた警察官に同日17時46分に現行犯逮捕されています。
河野智はその後の取り調べで殺害を認めたため殺人の容疑で再逮捕されています。
河野智はその後、殺人と銃刀法違反の容疑で送検され2021年10月20日の現在も取り調べが続いています。
河野智の顔写真もその後のニュース報道などで判明
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「新居浜3人殺人事件」の犯人として逮捕された河野智の顔写真はその後のニュース報道などで明らかになっています。
真正面からの河野智の顔写真はありませんが、佐賀新聞に掲載されていたものが比較的顔がわかりやすい角度だったので紹介しておきます。(上の画像)
河野智の生い立ちと経歴① 新居浜市内の高津小学校と東中学校を卒業
河野智の生い立ちや経歴について、現在までに判明している内容をまとめていきます。
「新居浜3人殺人事件」について報じた愛媛新聞の記事によると、河野智は新居浜市内の「新居浜市立高津小学校」と「新居浜市立東中学校」に通っていたようです。
男性は市内の高津小学校と東中学校で河野容疑者と仲が良かった。
この見出し冒頭の画像は「めざまし8」で紹介された中学時代の河野智の顔画像です。番組では「険しい表情でクラス写真に収まる」と表現されていました。この中学生当時の河野智については、何人かの関係者がメディアに証言しているので順番に見ていきます。
河野智は中学時代は新居浜市内の硬式野球チームに所属
「新居浜3人殺人事件」について報じた毎日新聞の記事では、河野智の中学時代に所属していた野球チームのコーチが取材に応じています。
この記事と男性の証言によると、河野智は新居浜市内の硬式野球チームに所属し、セカンドを守っていたようです。コーチの印象では芯が強く真面目に練習に取り組んでいたという事で、当時の河野智に悪い印象は持っていないようでした。
中学時代は新居浜市内の硬式野球チームに所属。当時コーチをしていた男性(69)によるとポジションはセカンド。芯が強く、真面目に練習に取り組んでいたという。
中学時代に教師を殴るなどキレやすい性格だったとの同級生からの証言も
ただその一方で、別の河野智の同級生の証言によれば、中学時代に先生を殴った事があるなど、昔からキレやすい性格だったことなどを明かしています。
河野容疑者の同級生: 河野容疑者は昔からキレやすかった。中学校の時に先生を殴ったことがある。
河野智の生い立ちと経歴② 建設現場などで働いていた
小・中学校時代の河野智さんの同級生の男性は、愛媛新聞の取材に、河野智と中学卒業後に一緒にバイクで走りに出かけたり、建設現場で働いたりしていた事を明かしています。
河野智が高校へ進学したのかは不明ですが、この書き方から、高校には進学せずに建設現場などで働いていた可能性も考えられます。
また、この男性は事件の約6年前(2015年頃か)に、新居浜太鼓祭りで河野智と偶然会った事を話していますが、この時には特段変わった様子は無かったそうです。
中学卒業後はバイクの免許を一緒に取り、走りに出掛けるなど親密な付き合いを重ね、建設関係の現場で仕事を共にしたこともあった。 その後、交流は減ったが新居浜太鼓祭りの会場で約6年前、ばったり出会った。
河野智の生い立ちと経歴③ 被害者の岩田健一さんと以前に同じ職場で勤務
毎日新聞によると、河野智は以前に被害者の岩田健一さんと同じ職場に勤務していたという事です。
河野容疑者は以前、健一さんと同じ職場に勤務し、一家3人と面識があった。
河野智が岩田健一さんと一緒に勤務していたという職場については業種も含めて現在のところは明らかになっていません。
時事通信社の報道によれば、河野智は過去に鉄工所で勤務していた時期があるという事ですが、岩田健一さんと働いていたという職場は別の職場だったようです。
河野容疑者の元勤務先関係者によると、同容疑者は周辺に「俺の悪口を言った」などと名指しして批判することがあり、鉄工所勤務など職を転々としていた。健一さんとはかつて、別の職場で共に働いていたという。
河野智は職場を転々としていたという事ですが、鉄工所勤務以外の職場についての情報は現在のところ明らかになっていません。
河野智の生い立ちと経歴④ 犯行当時は橋の下で軽自動車の中で生活
河野智は職場を転々としていたという事ですが、「新居浜3人殺人事件」を起こす約1週間前に、小・中学校時代の同級生が、新居浜市内を流れる国領川の橋の下に停めた軽自動車の中で生活する河野智を目撃していたようです。
事件発生の約1週間前には別の同級生が国領川の橋の下で車中生活する容疑者を目撃。その変わりように「声を掛けられなかった」と聞き、身を案じていたところだった。
この情報から、河野智は何らかの理由で職場を失い、少なくとも事件の1週間前にはホームレスのような状態になっていたようです。
また、週刊文春の記事によると、河野智が車中生活に使用していた自動車は軽ワゴンタイプで色はシルバーだという事です。
河野智の家族について
生い立ちや経歴についての情報も少ない河野智ですが、家族についての情報は全く公開されていません。
事件を起こす1週間前には車上生活を送っていた事などから、頼る家族がおらず天涯孤独の身だった可能性なども考えられそうです。
河野智に殺害された被害者① 岩田健一さんは元職場の同僚
河野智に殺害された被害者3人についてもわかっている情報をまとめていきます。
被害者の1人の岩田健一さんは当時51歳で、既に触れているように河野智とは過去に同じ職場で働いていた事があったようです。
そして、どういった経緯かはまだ明らかにされていないものの事件の約2年前から河野智との間いにトラブルがあり、「(河野智から)電磁波攻撃を止めろなどと身に覚えのない事を言われる」などと、何度か警察に相談していたようです。
岩田健一さんについては他に、一緒に殺害された父の友義さんと母のアイ子さんの三男である事や、おとなしい性格で人に恨まれるような人ではないといった複数の関係者の証言が出ている事などがわかっています。
河野智に殺害された被害者② 岩田健一さんの父親の友義さん
河野智さんに殺害された被害者の1人、友義さんは、岩田健一さんの父親で事件当時80歳でした。
元は鉄工所で職人として働いており、明るい性格で周囲から慕われていたそうです。また、家族や孫の話を周囲に話すなど、家族仲は良い様子だったという事です。
一方、殺害された友義さんはベテランの鉄工職人だった。約5年前まで仕事を発注していた会社の社長(51)は「社員から『岩にい』と呼ばれ、よくしゃべる人だった」と話す。職歴は40年近く、手すりなど大きなものを作るのが得意だったという。家族仲は良く、孫と釣りをしたり、買い物に行ったりした話を社員らに披露していた。
友義さんについては、香川県観音寺市の伊吹島の出身で、中学を卒業後に漁師として働いた後に、高度成長期の頃に転職して鉄工所の職人になり、それからはその道一筋で働かれたきたという事でした。
河野智に殺害された被害者③ 岩田健一さんの母親のアイ子さん
河野智に殺害された被害者の1人のアイ子さんは、岩田健一さんの母親で事件当時は80歳でした。
アイ子さんについても悪い評判などは一切なく、関係者によれば夫の友義さんといつも一緒に買い物に行くなど、とても仲が良い様子だったそうで、夫婦は共に人の恨みを買うような人物ではないという事でした。
友義さんとアイ子さんは買い物に行く際、必ず2人で車に乗って出掛けるなど、仲が良かったという。「しっかりとした性格で、他人の恨みを買うような人間ではない」と一家の人柄を振り返った。
河野智の動機は精神病などが原因の一方的な恨みか
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河野智は取り調べに対して「電磁波攻撃を受けた」などと意味不明な供述を繰り返しているようです。
また、事件を起こす前にも河野智は「電磁波を当てられる」、「組織に狙われている」などと警察に相談し、そうした”嫌がらせ”を行なっているのが岩田健一さんだと主張していたようです。
しかし、岩田健一さんも「(河野智に)電磁波を止めろなどと身に覚えのない事を言われる」と何度も警察に相談していました。
こうした事から、河野智が一方的な被害妄想によって岩田健一さんに対する恨みを募らせ、それが犯行動機となった可能性が高いと思われます。
また、こうした意味不明な言動などから、河野智は、例えば統合失調症などの精神病を患っている可能性が高いと見られており、それが犯行動機に関係しているとの推測もされています。
河野智が精神鑑定を受けて仮に何らかの精神病だと判断された場合、刑罰がかなり軽くなる可能性も考えられます。動機の解明や精神鑑定を行うかどうかも含め、今後の報道や裁判にも注目が集まります。
河野智は過去に爆サイに書き込みをし被害者の岩田健一さんを攻撃していた
河野智の犯行動機は一方的な被害妄想だったと見られていますが、それを裏付けるように、2019年頃から河野智が匿名掲示板「爆サイ」に岩田健一さんに対する攻撃的な書き込みを行なっていた可能性が浮上しています。
これについては複数の大手メディアが報じています。
インターネットの掲示板では2年ほど前から、河野容疑者と同じ氏名を名乗り、健一さんとみられる人物を中傷するような内容が複数書き込まれていた。書き込みは健一さんを名指しし、罵詈雑言のような表現でののしる内容。健一さんの住所の一部を挙げ「えーかげんにしとけよー!」「わしは河野智じゃー。いつでも物言いに来いよー!」と挑発するような文章もあった。「電磁波飛ばされよる河野智じゃ!」などと意味不明な投稿もあった。
匿名掲示板「爆サイ」で、2019年5月頃から「河野智」を名乗る人物が、住所などと共に岩田健一さんを攻撃する内容の書き込みを繰り返していたのが確認されています。
河野智を名乗る人物の書き込みの内容は上の愛媛新聞の記事でも挙げられているように岩田健一さんを名指しで攻撃する罵詈雑言のような内容や、意味不明な内容などでした。
以下の画像は、河野智と思われる人物が書き込みしたと思われる「爆サイ」のスクリーンショット画像の一部です。
出典:https://www.growthology.org/
出典:https://www.growthology.org/
こうした書き込みは爆サイで2020年に入っても執拗に続けられていたようです。
この書き込みが本当に河野智によるものだとは確定していませんが、書き込みの内容などから限りなくこの男による書き込みである可能性が高いと思われます。
こうした書き込みの内容からも河野智が一方的な被害妄想で岩田健一さんへの恨みを募らせた事が犯行動機になった可能性が高いと思われます。
まとめ
今回は2021年10月13日に発生した「新居浜3人殺人事件」の犯人と見られている河野智についてまとめてみました。
河野智の生い立ちや経歴については、中学生時代の関係者の証言がわずかにあるだけでほとんど明らかにされていません。ただ、過去には被害者の岩田健一さんと同じ職場で働いており、事件を起こす1週間前は車上生活をしてホームレスのような状態だった事がわかっています。
河野智の動機は現在のところ判明していませんが、この男が過去に匿名掲示板「爆サイ」に、岩田健一さんを名指しして意味不明な内容の罵詈雑言を書き込んでいる事などから、一方的な被害妄想から岩田健一さんに対しての恨みを募らせて犯行に及んだ可能性が高いと見られています。