2022年8月20日に富山県の自宅で行方不明になった2歳児の高嶋怜音ちゃんが氷見漁港沖合で遺体となって見つかりました。
この記事では高嶋怜音ちゃんの行方不明事件の経緯、自宅の場所、父親や母親、兄弟などの家族、死因、真相は用水路への転落の可能性が高い事などについてまとめました。
この記事の目次
高嶋怜音ちゃん行方不明事件の概要
2022年8月20日18時40分頃、富山県高岡市立野に住む当時2歳の保育園男児・高嶋怜音(たかしま・れおん)ちゃんが自宅から行方不明になり、9月4日に富山県氷見市沖で遺体となって発見されました。
高嶋怜音ちゃんが自宅から行方不明になった時の状況
2022年8月20日の18時台、高嶋怜音ちゃんは母親と姉と3人で富山県高岡市内の自宅2階のお風呂に入り、3人一緒にお風呂を出ています。
そのすぐ後、母親が姉の髪の毛をドライヤーで乾かしていて一瞬目を離した隙に、高嶋怜音ちゃんは行方不明になったという事です。最後に高嶋怜音ちゃんの姿を家族が確認したのは18時40分頃だったようです。また、この時、父親は外出しており自宅には不在だったようです。
出典:https://miyawaki-sakura-hkt48.jp/
後に父親が、高嶋怜音ちゃんが行方不明になった時の状況について説明しており、自宅の勝手口のドアが半開きの状態になっていたとの事で、高嶋怜音ちゃんはこの勝手口から自分で外へと出た可能性が高いと見られました。
怜音ちゃんの父親「姉の髪をドライヤーをしている間に、自分で階段を降りて…うしろの勝手口ドア開いてた。半開きになってたので、そっちから出ている」
母親はその後すぐに高嶋怜音ちゃんの姿が自宅から消えていることに気が付き、数分後の18時45分頃に110番通報しています。その日、富山県高岡市には大雨・洪水警報が出されていて雨が降っており、自宅周辺の用水路も増水した状態だったという事で、母親はすぐに高嶋怜音ちゃんの危険を察知して即座に通報したようです。
高岡市では当時、大雨・洪水警報が出されていた。自宅周辺には複数の用水路があり、増水していた。亮二さんは21日、報道陣の取材に応じ、「体力があって活発な子。とにかく早く見つかってほしい」と話した。
通報を受けた富山県警察はすぐに捜索を開始し、地域の住民も捜索に加わっていますが、大雨の影響もあってか手がかりすら発見できませんでした。
家族によると、高嶋怜音ちゃんは同じ年齢の子供と比較しても体力があって階段を1人で昇り降りでき、以前にもドアノブを触って外へ出て行こうとした事があったという事でした。
ここまでわかっている情報から、富山県警察は、高嶋怜音ちゃんは自宅の勝手口から1人で外へ出て、行方不明になった可能性が高いとの見方を発表しています。
高嶋怜音ちゃんの遺体が富山県氷見市沖で発見
出典:https://news.tv-asahi.co.jp/
その後も警察や家族、地域住民や駆けつけたボランティアらによる懸命な捜索が続けられましたが、高嶋怜音ちゃんは見つかりませんでした。
そして、行方不明になってから約2週間後の9月4日、高岡市と隣接する富山県氷見市の沖合4.7kmで、ボートの釣り人によって、うつ伏せの状態で浮いている小柄な性別不明の遺体が発見され、翌5日にはDNA鑑定によりこの遺体が高嶋怜音ちゃんのものである事が判明しています。
高嶋怜音ちゃんの自宅は富山県高岡市立野の住宅街で付近に河川や用水路も
出典:https://static.chunichi.co.jp/
高嶋怜音ちゃんは母親がたったの数分目を離した間に自宅から姿を消して行方不明になっています。
新聞などの報道によると、高嶋怜音ちゃんの自宅は「あいの風とやま鉄道西高岡駅の北側の田園地帯の住宅街」という事です。
自宅は、あいの風とやま鉄道西高岡駅の北側の田園地帯の住宅街にある。
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
地図で確認してみると、高嶋怜音ちゃんの自宅は富山県高岡市立野の住宅街で普段であれば高嶋怜音ちゃんが外に出て行ったとみられる18時40分頃にも大人の目があったと推測されます。ただ、高嶋怜音ちゃんが行方不明になった当日は大雨洪水警報が発令されて天候が悪化しており、その影響もあってか目撃情報は全く上がりませんでした。
高嶋怜音ちゃんの父親によれば、自宅近隣は親切な方が多い地域という事なので、もし1人で高嶋怜音ちゃんが歩いているのは近隣の人々が目撃していれば、すぐに保護して家族の元へと送り届けられていたはずです。
また、自宅近くの防犯カメラや停車していた車のドライブレコーダーなどにも、高嶋怜音ちゃんの映像などは見つからなかったようです。
この事から、高嶋怜音ちゃんは自宅を出てから、かなり早い時点で用水路に転落するなどの事故に遭い、周囲から発見される事が難しい状態になってしまった可能性が高いようにも思われます。
警察犬による捜索では自宅から500メートルほどの神社付近で匂いが途絶えている
また、警察犬を使った捜索では自宅から西側に約500メートルの場所にある福田神社で高嶋怜音ちゃんの匂いが途絶えていたとの報道も出ていました。
地図で確認するとこの福田神社の近くには小川が流れており、農業のための用水路もあちこちに通っていたようです。
警察犬による捜査が絶対というわけではないので、この神社まで高嶋怜音ちゃんが1人で歩いて移動したのが確定というわけではありませんが、神社のそばには高嶋怜音ちゃんが家族とよく一緒に遊びに訪れていた公園があったという情報も出ているので、高嶋怜音ちゃんがこの公園へ行こうと衝動的に思い立ち、この場所へと向かってしまったという可能性も考えられます。
ただ、この警察犬についての報道については、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平さんが、以下のような見解を示されていました。
自宅から約500メートル離れた神社横の公園まで「怜音ちゃんのにおいがあった」という話も報じられているが、小川氏は「捜索の範囲の中で警察犬がいた、ということだと思います」と説明。「警察犬を過信するのではなく、警察の捜索は約500メートル離れた神社ではなく、水路を中心に行なわれていました。
このように様々な情報が錯綜し、高嶋怜音ちゃんの行方不明の真相について、様々な憶測がネット上で飛び交う事になりました。
高嶋怜音ちゃんの事件の真相として浮上したいくつかの説については後半で改めてまとめていきます。
高嶋怜音ちゃんの家族① 父親の高嶋亮二さん
高嶋怜音ちゃんの家族構成は、両親と姉、高嶋怜音ちゃんの4人家族だったようです。
高岡署によると、高嶋さん方は、夫妻と長女(4)、怜音ちゃんの4人暮らし。
高嶋怜音ちゃんの父親は高嶋亮二さんという方で、高嶋怜音ちゃんの行方不明事件当時34歳と報じられています。職業などは公開されておらず不明です。
富山県高岡市立野の高嶋亮二さん(34)方で、20日夕、長男の 怜音 ちゃん(2)の行方が分からなくなった。
高嶋怜音ちゃんの父親の亮二さんはメディア取材にも応じ、早く見つかってほしいという気持ちを話されていました。また、この父親の亮二さんは、少しでも捜索の力になればとの思いからか、高嶋怜音ちゃんが行方不明になった当時の状況について詳しく、務めて冷静に説明されていました。
後述しますが、この時の父親の亮二さんの冷静な様子から、一部ネット上で「父親が犯人というのが真相では」などとする心無い書き込みが見られました。当然そのようなことはなく、父親の亮二さんが疑われるような情報は何1つ出てきておらず完全はデマとなっています。
高嶋怜音ちゃんの家族② 母親の高嶋美由紀さん
高嶋怜音ちゃんの母親は高嶋美由紀さんという方で、行方不明事件発生当時36歳と報じられています。同じく職業などは公開されていません。
父の亮二さん(34)と母の美由紀さん(36)によると、怜音ちゃんは姉と両親との4人暮らし。
高嶋怜音ちゃんの母親の美由紀さんもメディアの取材に応じ、父親の亮二さんと同じく「早く見つかってほしい」と悲痛な面持ちで話されていました。
高嶋怜音ちゃんの家族③ 兄弟は4歳の姉が1人
高嶋怜音ちゃんには姉が1人いました。姉は行方不明発生当時4歳だった事が報じられていますが、これ以外の情報は公開されておらず不明です。
高嶋怜音ちゃんの死因は不明と発表
高嶋怜音ちゃんは、行方不明から約2週間後の9月4日に、自宅のある富山県高岡市に隣接する富山県氷見市の氷見漁港の東北東約4.7kmの沖合で遺体となって発見されました。
高嶋怜音ちゃんの死因については遺体発見後の司法解剖後の報道で「不明」と公表されています。おそらく遺体が水中に長い間あったために損傷が激しく、死因の特定が困難な状態だったと推測されます。
富山県警高岡署は5日、氷見市の沖合で4日に見つかった遺体の身元を、8月20日から行方が分からなくなっている同県高岡市の保育園児高嶋怜音ちゃん(2)と確認したと発表した。司法解剖の結果、死後1カ月以内とみられ、死因は不明。
なお、見つかった遺体が高嶋怜音ちゃんのものと確認された後、高嶋怜音ちゃんの家族は、捜索に協力してくれた人々への感謝の気持ちを述べた上で、「家族の心の整理もついていない状態ですので、そっとしておいていただければ幸いです。」とのコメントを警察を通じて発表されています。
暑い中、怜音の捜索にご協力いただいた皆様方、全国から温かいお言葉や励ましのお言葉をくださった皆様方に、深く感謝申し上げます。また、怜音を見つけてくださった方にも深く感謝申し上げます。怜音のことはとても残念な結果であり、私ども家族は、心の整理もついていない状態ですので、そっとしておいていただければ幸いです。ありがとうございました。
発見時、高嶋怜音ちゃんの遺体は、性別も死因も確認できないほどの状態だったという事もあり、家族は想像もつかないほど深い傷を負っているのではないかと思います。特に母親の美由紀さんは自分が目を離した間の出来事という事もあって自分を責めるような気持ちになってしまっているのではないかと想像されます。
高嶋怜音ちゃんの行方不明事件の真相① 1人で自宅を出て用水路に転落
高嶋怜音ちゃん行方不明事件の真相については、ネット上で「誘拐説」、「神隠し説」など色々な噂が飛び交っていました。
その後、高嶋怜音ちゃんの遺体が富山県氷見漁港の沖合で発見された事で、高嶋怜音ちゃんが行方不明事件の真相は、高嶋怜音ちゃんが母親が一瞬目を話した隙に自力で勝手口から外へと出て衝動的に歩き出し、どこかのタイミングで増水した用水路か河川に転落し亡くなり、遺体はそのまま、富山湾へとつながる近くの小矢部川へと流れ出て、その後海流に運ばれて氷見漁港沖合にまで至った可能性が高いとみられています。
捜査にあたっている富山県警察も、これまでの状況などから「用水路に転落した可能性がある」との見解を発表しています。
警察は怜音ちゃんが誤って用水路に転落した可能性があるとしていて、きょうも遺体が見つかった周辺で衣類など捜索を続ける方針です。
高嶋怜音ちゃんの行方不明事件の真相② 家族を疑う心無い声も存在
高嶋怜音ちゃんの行方不明事件の真相として、家族が犯人だと疑うような心無い声がネット上で少なからず見られます。
高嶋怜音ちゃんが行方不明になった当初のニュース記事のコメント欄や一部のTwitterなどを見ても、「父親と母親がインタビューに応じる姿が冷静すぎて怪しい」、「家族の誰かが嘘をついているのではないか」といった書き込みが見られます。
高嶋怜音くん、犯人親だよね
— ほたる (@hotalhota600) August 27, 2022
通報がはやすぎるし、母親冷静すぎるし、さすがにこれは親だよね
しかし、高嶋怜音ちゃんの父親と母親がインタビューに応じた時点では、高嶋怜音ちゃんの遺体はまだ発見されておらず、家族は「絶対にどこかで生きていてくれるはず」と強く信じて捜索にあたり、周囲への協力を求めるために懸命に動き回っていたはずです。
両親の姿が冷静に見えたのも、インタビューに応じることで少しでも情報が集まり、高嶋怜音ちゃんの発見につながるのではないかという藁にもすがるような思いで必死に辛い気持ちを抑えて受け答えされていた結果そのように見えただけでしょう。
こうした家族を疑うような心無い声に対しては、違和感を覚えた方も多いようで、そうした心無いコメントに対して疑問を呈するような書き込みも多数見られます。
富山の行方不明の子…高嶋怜音ちゃん、2歳児が鍵開けれるわけないとか目を離した親が悪いとか、おかしいよ。我が子2歳の時、私がまだ寝てる朝5時に1人で階段降りて鍵開けて外出てた。我が子が今も生きてるのは地域住民と運のおかげ。24時間目を離さないなんて無理。
— アゲハ (@yuiyui_rr) September 4, 2022
富山の2歳の子行方不明の件、「親が悪い」「子から1分1秒足りとも目を離すな」とか叩いてる奴は実際に子育てするとき自分のことは何もかもそっちのけ、睡眠、排泄、風呂、家事一切せずただただ我が子を凝視しててほしい。できないだろ?それくらい無謀なこと言ってんだよお前らは。
— (@nizeroniichi) September 4, 2022
また、高嶋怜音ちゃんの家族を疑う声の中には、父親の高嶋亮二さんが不倫をしており、行方不明発生時に外出していたのは不倫相手の元へと行っていたからとか、高嶋怜音ちゃんは母親の美由紀さんの前の旦那さんの連れ子で、邪魔に思った父親が殺害したのが真相だとかいったものもネット上に書き込まれていました。
当然ながら、高嶋怜音ちゃんの父親の高嶋亮二さんが不倫をしていたとも、高嶋怜音ちゃんが母親の美由紀さんの連れ子だとも、これまでに1度も報道されていません。また、噂レベルの匿名の書き込みでもこのような内容は見られません。全くの妄想によって、高嶋怜音ちゃんの家族に対するこうした根拠のない誹謗中傷の書き込みがなされていたようです。
公式に発表されたわけではありませんが、高嶋怜音ちゃんの家族がこうしたいわれのない誹謗中傷の書き込みに対しては警察に相談し、然るべき対応を取る事にしたとの情報もネット上に書き込まれています。
高嶋怜音ちゃんの行方不明事件の真相③ 見当違いの霊視をした占い師も
こうした心無い声の他にも、高嶋怜音ちゃんが行方不明が報じられた後に、霊能者、占い師を名乗る人物が、高嶋怜音ちゃんの居場所を霊視し真相を突き止めようとされていました。
しかし、この方の霊視は全くの検討外れで、高嶋怜音ちゃんの遺体が発見された場所や状況とはは全く異なる、「白いワンボックスカーで連れ去られた」、「天狗山の近くの公衆トイレ」などと発言されていました。
こうした全く見当違いの霊視をした事に対しては、批判も声もあがっています。
#高嶋怜音 ちゃん行方不明についての #霊視 あまりにも無責任ではなかろうか。この人いわく霊視は一度も外した事はないと。一縷の望みをかけ多くの方がこの付近を懸命に捜索した。。家族に頼まれたわけでもないのに勝手に発信し、人に探させるだけで自分は動かない。外れたらダンマリの無責任。 pic.twitter.com/aQfizq2vfw
— マーブルうさぎ (@GZygPXifDjcREX3) September 5, 2022
霊能者の方も良かれと思い霊視をされたのかも知れませんが、全く検討外れの情報を拡散させてしまい、捜索を混乱させてしまった事に対しては何らかのコメントを出される責任があるようにも感じます。
まとめ
今回は、2022年8月20日に富山県高岡市の自宅から行方不明になり、約2週間後の9月4日に富山県氷見市沖で遺体となって発見された高嶋怜音ちゃんについてまとめてみました。
高嶋怜音ちゃんはその日、母親と当時4歳の姉とお風呂に入った後、母親が姉の髪の毛をドライヤーで乾かすために目を離した数分の間に自宅の勝手口から自力で外へ出たとみられ、そのまま行方不明になりました。
警察や近隣住民、ボランティアによる捜索が続けられましたが、9月4日に高岡市に隣接する富山県氷見市の氷見漁港沖合で遺体となって発見されました。
高嶋怜音ちゃんの自宅は、西高岡駅のすぐ北側に位置する住宅地でしたが、田園地帯で農業用の用水路も多く、当日は大雨洪水警報が発令されて用水路や河川が増水した状態でした。
そのため、高嶋怜音ちゃんが自宅を出た後に用水路に転落し、そのまま河川まで流されて富山湾へと至り、海流によって氷見漁港沖合にまで遺体が運ばれたと見られています。死因は不明と発表されています。
高嶋怜音ちゃんの家族は父親と母親、4歳の妹ですが、行方不明が報じられた当初は一部の人が両親が怪しいなどと言い始め、真相は親が犯人などといった心無い書き込みがネット上になされました。