ルフィを名乗りフィリピンから強盗を指示していた渡辺優樹の生い立ちや実家の家族、高校や大学と経歴、結婚した嫁や子供、6代目山口組弘道会福島連合との関係、兼近大樹や今村磨人との関係、フィリピンの収容所での生活や事件での役割、逮捕された現在などをまとめました。
この記事の目次
渡辺優樹は連続強盗事件の指示役でルフィ強盗団のリーダー
渡辺優樹は2022年から2023年にかけて全国各地で相次いだ連続強盗事件の指示役で、ルフィを名乗る強盗グループの中でリーダー格と目されている人物です。
渡辺優樹はフィリピンの入管施設の収容所に収容されていましたが、そこから携帯電話などを用いて、SNSや通信アプリ「テレグラム」などを通じて、強盗メンバーを募り、指示を出していた疑いがもたれています。
2023年1月に東京都狛江市で起きた強盗事件は、大塩衣与さん(90)が惨殺され強盗殺人事件に発展しました。
また、この渡辺優樹と人気お笑いコンビEXITの兼近大樹さんは、以前同じ犯罪グループにいて一緒に逮捕されていたことが発覚し、大きな話題となりました。
渡辺優樹の生い立ちや実家の家族
渡辺優樹は、北海道の別海町出身です。
2023年7月時点で39歳と報道されていますので、1984年前後に生まれたと思われます。北海道の別海町はオホーツク海に面した酪農が盛んなエリアで、渡辺優樹の実家も酪農を営んでいました。高校までは実家に住んでいたことがわかっています。
渡辺優樹の家族構成については明らかになっておらず、信ぴょう性の高い情報はまだ出てきていません。ネットでは父親がヤクザではないかと言われていますが、実家は酪農家のようです。
ワタナベ容疑者は高校卒業後から、実家を離れて札幌で生活。
札幌時代の渡邉容疑者を知る人
「渡辺容疑者の実家が酪農をしていて、牛乳の卸先の新規開拓のため、札幌に出てきたが、そこで人が変わってしまった」
渡辺優樹は高校時代は優等生
出典:twitter.com
渡辺優樹はフィリピンを拠点に詐欺事件を起こし、さらにフィリピンの入管施設から通信アプリやSNSなどを使って強盗を指示していたことから、子供のころから手が付けられないタイプの非行少年だったと思われがちですが、そんなことはありませんでした。むしろ、高校時代までは、いわゆる「優等生」だったことがわかっています。
渡辺優樹は、実家のある別海町の隣町にある高校に通っていて、剣道部に所属していました。とてもまじめで、剣道部の主将をするほど熱心だったそうです。
同級生は、「毎日ひたすら練習していた。まじめで、北海道でもベスト4くらいの強さ」「明朗快活で、学校の中心みたいな感じ。ものすごく向上心しかない感じ」。
渡辺容疑者と同じ剣道部だった高校時代の同級生:
体育祭・学校祭の時にクラスを盛り上げていた。学校の中心みたいな感じで。
いい男だったんじゃないかなと、モテたのではないかと。
引用:優等生が”ゴッドファーザー”に…「ルフィ」名乗る指示役リーダーの実像 大学進学後に変貌か【連続強盗】(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
このように渡辺優樹の高校時代の評判を見ると、いわゆるスクールカーストの最上位にいて、人気者だったようです。確かに、高校の卒業アルバムの渡辺優樹の写真を見ると、人気者っぽい雰囲気がありますよね。
また、ツイッターには、渡辺優樹と同級生だった人物のツイートがありますが、成績も悪くなかったようです。
クラス違ったから詳しくはわかりませんが悪くはなかったと思います‼️自分がほぼ全教科赤点だったのですが補修で会った記憶ないので。
— 斎藤安則 (@ppknxu) January 27, 2023
剣道に打ち込む好青年でスクールカースト最上位だった渡辺優樹。一体何がきっかけで、ルフィと名乗り、詐欺や強盗を指示するようになってしまったのでしょうか。
渡辺優樹は大学進学で人が変わった?
渡辺優樹は大学に進学した後、一気に人が変わってしまったそうです。渡辺優樹は大学進学で実家を出て、札幌に引っ越しました。大学は剣道の推薦で入学しています。
札幌にある大学に進学したという事情もありましたが、実家の酪農のために札幌を選んだという事情もあったようです。
札幌時代の渡邉容疑者を知る人
「渡辺容疑者の実家が酪農をしていて、牛乳の卸先の新規開拓のため、札幌に出てきたが、そこで人が変わってしまった」
同級生の証言によると、2003年のゴールデンウィークの時にはすでに夜の世界にいて、昼夜問わずバイトをしていて、大学には行っていなかったのでは?ということです。
2003年というと、渡辺優樹が19歳、おそらく大学1年生の時(大学2年という情報もあり)です。このエピソードから、渡辺優樹は実家を出て札幌に行くと、早い段階で夜の街に染まっていったことがわかります。実家を出てたった2ヶ月で、大学に行かずにすすきのでバイトをしていたのでしょうか・・・。
しかも、剣道での推薦ですから、剣道部での活動は必須のはず。それなのに、大学にも行かずに夜の街でバイトしていたなんて、渡辺優樹に一体何があったのでしょう。
大学の同級生のツイートから、大学時代は留年しているけれど、バレーサークルに入り、同級生たちと一緒にスノボなどを楽しんでいたようです。ただ、やはり途中からすすきのでバイトをし始めているようですね。
渡辺優樹って、今ニュース見てびっくりした。。太っちゃってるけど大学の時のお友達だー
— まりもっこり (@honneokataru) January 29, 2023
一緒にスノボ行ったり楽しかったのに
びっくりした。。
ルフィってなんだよ
同級生がこんななっちゃってるとかなんか悲しい#渡辺容疑者 pic.twitter.com/2ddJn1uPRk
大学時代にすすきの&夜の世界にズブズブと染まっていって、一気に人が変わってしまったのかもしれません。確かに、高校時代の卒業アルバムの写真やテレビに映る若い頃の写真と、現在の写真では「20歳近く歳をとったから」・「20年前の写真だから」だけでは説明がつかないくらいあまりにも人相が違っています。
渡辺優樹の経歴や前科
出典:twitter.com
渡辺優樹の大学入学以降の経歴を見ていきましょう。大学は卒業したのかどうかは不明ですが、20歳前後から札幌のすすきのにどっぷり浸かっていたことは間違いありません。
すすきので客引き
渡辺優樹は大学入学で札幌に引っ越して以降、すすきのでバイトをしていたことがわかっています。バイト内容は客引きでした。
客引きのバイトをしていたころから、狡猾な様子は見せていました。
当時の知人は、「人をみて対応を変える。立場のある人間には素行がいい。こいつはもういいや、と思う人間には強気になる」「知り合ったころから『猫』と呼ばれていた」「本当に人を見る、ある意味で頭が良かった」。「この人間からうまくやれる時はカネをうまくとろうとか」。
これを20歳前後でやっていたのですから、人に取り入ったり、人を操ろうとする才能はあったようです。
キャバクラ経営
20代前半で、渡辺優樹は若い女性が接客する飲食店を経営します。おそらくキャバクラのようなお店でしょう。高級キャバクラという情報もあります。お店の経営も順調だったそうです。また、話がうまく、女性にもてていたという証言もあります。
札幌時代の渡辺容疑者を知る飲食店経営者:
頭の回転が速く、楽しく会話ができる人。女性に優しくて、モテていました。
引用:優等生が”ゴッドファーザー”に…「ルフィ」名乗る指示役リーダーの実像 大学進学後に変貌か【連続強盗】(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
2010年(渡辺優樹が26歳の頃)にはいったん自分の店を閉めて、すすきのの一等地で100坪のお店(おそらくキャバクラ)をオープンさせました。20代半ばですすきのの一等地で100坪のお店をオープンさせるなんて、相当やり手だったはずです。
しかし、この100坪のお店はすぐに閉店してしまいました。
札幌時代の渡辺容疑者を知る飲食店経営者:
とてもいい立地で数回だけ遊びに行きました。しかし、そのお店はすぐになくなってしまいました。はやったイメージもなく、いつの間にか閉店していました。
引用:優等生が”ゴッドファーザー”に…「ルフィ」名乗る指示役リーダーの実像 大学進学後に変貌か【連続強盗】(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
何かトラブルがあったのか?経営計画が甘かったのかは不明ですが、2010年にオープンしてすぐに閉店したということは、2011年~2012年には閉店していたと思われます。そして、ここから渡辺優樹は犯罪に手を染めていくことになります。
不動産業で金庫窃盗逮捕
渡辺優樹は札幌のすすきのの一等地に100坪もの大きなお店を出しましたが、すぐに閉店してしまいます。そこからは、犯罪に手を染めていたようです。
2012年に、渡辺優樹は窃盗容疑で逮捕されました。札幌市中央区の元ホストクラブ従業員の男性のマンションの一室から現金1000万円入りの金庫を盗んでいて、その一部を高外車の購入費や飲食店の開業資金に充てていたとのことです。
この時、渡辺優樹は28歳で、不動産業と報じられていました。つまり、2012年の時点ではキャバクラなどの飲食店業ではなく、不動産業をメインにしていたということになります。ただ、盗んだお金は飲食店の開業資金に充てたとありますので、キャバクラの経営は諦めてはいなかったと思われます。
ルフィこと渡邉優樹氏に関する情報が寄せられる。生粋の犯罪者ではなく、学生時代は普通の青年だったという。その後、札幌のキャバクラで働き、夜の世界と接点を持った。暴力団とのつながりが囁かれているのはこの頃の話か。携帯の不正契約や窃盗事件などを起こして海外逃亡した挙句、今回の事件に至る
— 草下シンヤ/作家・編集者 (@kusakashinya) January 28, 2023
また、この頃には携帯電話の不正契約なども起こしていて、暴力団とのつながりもできていたようです。
タイでニセ電話詐欺
携帯電話の不正契約や窃盗事件などを起こした渡辺優樹は、海外逃亡します。最初に逃亡した先はタイでした。2017年ごろからタイに拠点を移していたと報じられています。
タイではニセ電話詐欺をしていたようです。
複数の関係者によると、渡辺容疑者は北海道出身。2017年ごろからタイを拠点にニセ電話詐欺に関わったとされ、19年初めごろフィリピンに入国した。
引用:「ルフィ」ら4人に逮捕状 フィリピン入管当局に身柄引き渡しを要請 広域強盗実行役に指示か:東京新聞 TOKYO Web
2019年に3月にはタイから日本に詐欺電話をかけていた日本人15人を現地当局が逮捕していますので、もしかしたら、この日本人15人の逮捕をきっかけにタイを離れ、拠点をフィリピンに入国したのかもしれません。
フィリピンで詐欺+不法滞在容疑で逮捕
2019年に渡辺優樹は、タイからフィリピンに拠点を移しました。フィリピンで行っていたことは、タイの時と同じく、電話での特殊詐欺です。
報道によると、渡辺優樹はフィリピンの首都マニラの近くにあるマカティ市内で、廃墟になった7階建てのホテルを拠点として、SNSを通じて闇バイトを募集し、日本にいる電話役の「かけ子」に指示して、日本の高齢者宅に詐欺の電話をかけさせていたとのことです。
警察官や財務局職員などを装い、「あなたの口座が悪用された」などとうそを言う手口。電話で被害者をだますことに成功すると、日本国内にいる「受け子」が被害者宅を訪れ、封筒に入れさせたキャッシュカードを封筒ごとすり替えて盗み、現金自動預け払い機(ATM)で不正に現金を引き出していた。
引用:「ルフィ」ら主導の特殊詐欺、かつては廃ホテルに拠点…フィリピン側は身柄引き渡しに応じず(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
このフィリピンを拠点とした特殊詐欺で、日本全国で約2,300人が被害に遭い、被害総額は35億円にものぼるとのことです。
渡辺優樹が指示役になっていたフィリピンの特殊詐欺グループは、2019年に一斉摘発を受けています。
日本から渡辺優樹らに詐欺の疑いがあるとして、情報をフィリピン当局に提供し、2019年にはフィリピンで特殊詐欺グループ36人が拘束・強制送還され、日本の警視庁に逮捕されました。しかし、渡辺優樹はこの摘発を逃れて逃亡し、そのままフィリピンに滞在しています。
フィリピンの収容所から強盗指示
2019年の一斉摘発を逃れた渡辺優樹でしたが、手足となって動く部下たちがみんな摘発されて強制送還されてしまい、フィリピンから特殊詐欺を働くのが難しくなりました。そこでもっと簡単にお金を得られる強盗事件を指示するようになります。
2021年4月には不法滞在容疑でフィリピンで拘束され入管施設に収容されましたが、そこでも携帯電話を使ってSNSや通信アプリ「テレグラム」を使って、闇バイトを募り、強盗の指示を出していました。
渡辺優樹の結婚歴と子供
出典:twitter.com
渡辺優樹は結婚歴があります。20代半ばの時、すすきのでキャバクラを経営していたころ、自分のお店のナンバー1と結婚して、子供もいるようです。
札幌時代の渡辺容疑者を知る飲食店経営者:
自分のお店で人気ナンバーワンだった22歳の女性スタッフと結婚しました。
子供が1人生まれたと聞きましたが、すぐに別れたようです。
引用:優等生が”ゴッドファーザー”に…「ルフィ」名乗る指示役リーダーの実像 大学進学後に変貌か【連続強盗】(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
22歳のNo.1キャバ嬢と結婚するなんて、若い頃の渡辺優樹は本当にモテたんですね。ただ、子どもが生まれた後すぐに別れたようですので、元妻はシングルマザーになったということですね。
その後、タイ→フィリピンと海外逃亡していますので、子供にも元妻にも長く会っていないのでしょう。2010年以降の渡辺優樹の経歴を見ると、離婚してから一度も会っていない可能性もあります。
渡辺優樹はフィリピンでも現地の女性との結婚歴があるようです。フィリピン女性ともすでに離婚していますが、2021年にはこの元妻が渡辺優樹から暴力を受けたとして告訴しています。
渡辺容疑者は地元捜査当局が2021年4月中旬に逮捕。裁判所職員によると、同5月17日に元妻から告訴され、マニラの裁判所で女性やその子どもに対する暴力行為の罪に問われた公判が始まっている。
フィリピン国内で告訴されていると、その裁判が終わるまでは強制送還されません。
日本に強制送還されると、より重い処罰を受けることになる場合はフィリピン国内で虚偽告訴してもらい、強制送還を引き延ばしにすることがあるようで、日本に強制送還されたくない人たちがよく使っている手口とのことです。
渡辺優樹も日本に強制送還されると、裁判にかけられて、実刑判決を受ける可能性があるので、虚偽告訴してもらっていたものと見られています。
渡辺優樹は6代目山口組弘道会福島連合の組員だった
出典:bunshun.jp
渡辺優樹は6代目山口組弘道会福島連合の組員だったことがわかっています。
なぜか体格も似ていて、渡邉は身長約175センチで体重約80キロ、今村は身長約180センチで体重約110キロの大柄な小太り。2人とも6代目山口組弘道会福島連合に所属していたと話してたよ」
引用:《ルフィ広域強盗事件》収容所にいたX氏が明かす容疑者らの“惨忍な素顔”「『娘とヤリたい』覚せい剤で“頭がぶっ飛んでいた”」「フィリピン人彼女に豪邸や高級車、盗品ロレックス…」 | 文春オンライン
6代目山口組弘道会福島連合とは北海道札幌市中央区に本部を置く6代目山口組の三次団体です。渡辺優樹が暴力団と関係を持ったのはすすきのでキャバクラを経営していたころと見られています。
2020年には6代目山口組弘道会福島連合の組員がフィリピンの特殊詐欺グループが摘発された流れから、組織的犯罪処罰法違反で逮捕されています。
2020年02月12日、特殊詐欺グループから現金を自身の口座に振り込ませたして、六代目山口組『三代目弘道会』傘下『福島連合』組員が、組織的犯罪処罰法違反の疑いで逮捕された。フィリピンを拠点とした日本人の特殊詐欺グループが摘発されていて、詐欺で得た金の流れを追ったところ、福島連合組員に流れていたという。
引用:フィリピンが拠点の特殊詐欺グループから現金受け取る、六代目山口組『弘道会』関係者を逮捕 : 神戸山口組を研究する会
この「フィリピンを拠点とした日本人の特殊詐欺グループ」というのが、おそらく渡辺優樹が指示役だった詐欺グループだったのでしょう。
渡辺優樹とEXIT兼近大樹は一緒に逮捕されたことがあった
人気お笑いコンビのEXITの兼近大樹さんが、渡辺優樹とつながりがあり、一緒に逮捕されていたことが判明して大きな話題となりました。
兼近大樹には逮捕歴あり
EXITの兼近大樹さんは「イケメンでチャラ男っぽいけれど、実は真面目」というギャップなどで女性ファンを多く獲得しています。最近では、若者目線での忖度のないコメントなどでコメンテーターとしても活動しています。
そんな兼近大樹さんは、以前に逮捕歴があったことが2019年に週刊文春で報じられました。
吉本ブレイク芸人EXITがひた隠す少女売春あっせんで逮捕の過去」と題されたその記事では、兼近が過去に女子高生の売春あっせんの容疑で逮捕されていて、罰金刑を受けたことと、現金1千万円が入った金庫を他人の自宅から盗んだ疑いで逮捕されたことが報じられている。
・2011年:売春防止法違反容疑
・2012年:窃盗容疑
2011年の売春斡旋では、罰金刑10万円の処分を受けています。2012年の窃盗では逮捕されたものの不起訴処分になっています。
兼近大樹は渡辺優樹と一緒に逮捕されていた
兼近大樹さんは2011年に売春斡旋、2012年に窃盗で逮捕されたことがあります。しかし、兼近さんは売春斡旋での逮捕は事実だが、2012年の窃盗は事実ではないと否認しています。
兼近は売春あっせんを行ったことは事実だと認めた一方、窃盗事件に関しては「事情聴取はされたが逮捕はされていない」と報道内容を一部否認した。
兼近さんは「逮捕されていない」と主張していますが、当時の新聞記事には逮捕されたと出ています。しかも、渡辺優樹と一緒に逮捕されていたのです。
兼近大樹さんは確かに不起訴になっていますが、逮捕されてはいます。「不起訴だったから逮捕されていない」と勘違いしている可能性もありますが、ここに来て、人気芸人の兼近大樹さんが過去に渡辺優樹の仲間だったという衝撃事実が明るみになったのです。
渡辺優樹はフィリピンで、兼近大樹さんと一緒に逮捕されたことがあると自慢していたそうです。
さらにKさんは、渡邉容疑者からとある自慢話を聞かされたことがあるという。
「『俺は以前、札幌で窃盗をやって逮捕されたけど、そのときに俺に使われて共犯者として捕まったのが、あのEXITの兼近なんだ』と話していたんです。そのときは、まったく信じていませんでしたよ」
引用:連続強盗事件の黒幕ルフィが自慢する「EXIT兼近は俺にダマされて捕まった」恐怖と脅迫で“闇バイト”をフィリピンから操る手口 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
兼近大樹がコメント
出典:twitter.com
兼近大樹さんは、以前に逮捕歴があったことを週刊文春に報じられた時、潔く過去の過ちを認めたため、大きなダメージにはならずに好感度もあまり下がりませんでした。
しかし、渡辺優樹と仲間だった過去があることで、過去の逮捕歴が再注目されるようになりました。表現は悪いですが、以前は「ただの窃盗事件で不起訴」というだけでしたが、今回は「何十億円もの詐欺事件の指示役&数十件にも及ぶ強盗事件の指示役」の仲間だったのですから、印象は大きく異なります。
兼近大樹さんは渡辺優樹との関係性が報じられると、1月29日に生配信のトークライブで渡辺優樹の名前を出さずに次のようにファンに向けて謝罪しました。
「もともとそういう場所にいたので。それはもう4年前に、もともと出ていることなんでアレですけど…。ちょっと皆さんにも悲しい思いをさせているかなと思って、改めてその、ご迷惑をおかけしていますということを伝えさせていただきたいなと思いまして。本当、すいません、その件に関しては」
その後、ツイッターで長文で兼近大樹さん本人の意見・考えを発信しています。
お騒がせしすぎてますので、コメントくれたら質問に答えていきます!!
— EXIT 兼近 (@kanechi_monster) January 30, 2023
文字打つのだるくなったら、もうYouTubeかなんかで生放送します!
質問ありますか?? pic.twitter.com/DNwQOOce3a
この時の兼近さんのツイートのアイコンがワンピースのキャラクターのコビーになっているので、「ルフィ(渡辺優樹)のことで問題になっているのに、コビーのアイコンのままなのはメンタルヤバい」という意見がありました。
また、長文が自伝小説の宣伝ともとれる内容になってしまっているので、「小説の宣伝か!」と思った人もいるようです。
兼近大樹は活動自粛はせず
兼近大樹さんは渡辺優樹と一緒に過去に逮捕されたことについて、謝罪とコメントを出しました。
ただ、兼近大樹さんについては、賛否両論入り乱れています。
ルフィと強盗仲間だったEXIT兼近の文章めちゃくちゃ気持ち悪い。なんだあの開き直りと謎の上から目線の説教は。いきなり本の宣伝しだしたかと思えばあなたたちが僕を殺しても〜とか言っててマジで意味分からん。どんだけ被害者ヅラしてんだよ。
— みるこ (@milko_indahouse) January 30, 2023
確かに逮捕されたのは事実かもしれないけど、もう制裁受けて反省もして、社会復帰して、真っ当な人生を歩いているかねちーを、『現在進行形で犯罪をしてる人間』と同じ括りにするのは違うと思う。
— クラゲ (@gkywmntr) January 30, 2023
かねちーが今さら出演見送りとかしなきゃあかんの?それホンマ?
— RUM (@RUM_3peace) January 30, 2023
ダークサイドから抜け出しても昔の知人が更正してなかったら陽の目を浴びてはならんってどういう理論?
兼近大樹さんは芸能活動を自粛すべきでは?という声もありましたが、兼近さんは自粛するつもりは一切ないと述べています。
絶対に控えません!疲れたら辞めますし、いつか死にます!
— EXIT 兼近 (@kanechi_monster) January 30, 2023
けど、それまで残せる事も誰かを救う事もできます!やらかした過去を言い訳にして何もせず死ねますか?
本気でそう思ってくれるなら俺に絡む時間、被害者を救う時間にして欲しい!
沢山の機関があります!
一緒に活動をより活発にしましょう!
「絶対に控えません!疲れたら辞めますし、いつか死にます!けど、それまで残せる事も誰かを救う事もできます!やらかした過去を言い訳にして何もせず死ねますか?本気でそう思ってくれるなら俺に絡む時間、被害者を救う時間にして欲しい!沢山の機関があります!
引用:EXIT兼近、連続強盗「ルフィ」との接点報道に言及 活動自粛は否定「絶対に控えません!」: J-CAST ニュース【全文表示】
兼近大樹さんはこれから被害者救済のために力を尽くしていくとの思いを明かしていました。
渡辺優樹はフィリピンの収容所で豪遊生活を送っていた
渡辺優樹は2021年4月に不法滞在の容疑で入管の施設に収容されることになりました。収容施設で生活するとなると、質素で最低限の生活しか送ることができないと考えがちですが、渡辺優樹はフィリピンの収容所でぜいたくな生活をしていたことがわかっています。
・エアコンのきいたVIPルーム
・専用シャワー付きの1人部屋
・スマホもパソコンも簡単に入手
・食料品や酒類、ゲーム、テレビなどの家財道具も入手可能
・ギャンブルもOK
・裁判所に出向く帰りには日本料理屋に立ち寄ることができる
・タバコや酒、薬物もOK
・ゴルフもできる
渡辺優樹はフィリピンの収容所でこのような環境にいました。つまり、収容所にいなくてはいけないものの、基本的に自由な生活をしていたようです。
フィリピンの収容所では、職員にお金を渡せば大抵のことは許されます。エアコンありでシャワーのある1人部屋もお金を渡せば利用できます。
職員への賄賂が横行しており、5万~7万ペソ(約11万~16万円)を渡せばエアコン付きの部屋を使用できる。専用シャワー付きの「VIPルーム」と呼ばれる1人部屋もある。
スマホなども数万円から十数万円を渡せば入手可能。食事もお金を渡せば買ってきてもらえます。
食事代の2割~2倍を職員に支払えば、配達サービスも利用できる。たばこは日本の銘柄が人気で、1本100ペソで売り買いされている。酒や薬物に浸る人もおり、知人を連れ込んだり、外出してゴルフをしたりする人もいたという。
食事も配達サービスを利用できるなんて、Uber EATSのようなものを使えて、好きなものを食べれるということでしょう。
このような生活ができれば、フィリピンの入管の施設にいても、それほど不自由はしなかったものと思われます。
渡辺優樹と今村磨人は2人でルフィ?
当初、渡辺優樹がルフィであると報じられていましたが、ルフィは複数人いると言われています。
そもそも、ルフィとは日本全国で起こっていた連続強盗事件の指示役らが使っていたコードネームです。
渡辺優樹のほかに、同じくフィリピンの収容所にいた今村磨人も指示役でルフィを名乗っていた
ようです。
フィリピンの施設に収容されている渡辺優樹容疑者(38)と今村磨人容疑者(38)。 去年10月から全国で相次いで発生している強盗事件で、指示役「ルフィ」を名乗る人物である可能性が強まっているこのふたり。
引用:指示役「ルフィ」か 北海道出身の2人 さらに実行役も 人物像は? 連続強盗事件(STVニュース北海道) – Yahoo!ニュース
渡辺優樹と今村磨人は札幌のすすきので知り合っています。17年前にはすでに知り合いだったとのことです。
17年前というと、2005年ごろ。渡辺優樹が20代前半だったころですね。そのころからお互いの店に飲みに行ったりしていたそうですので、そのころからの腐れ縁でしょう。
渡辺優樹と今村磨人はフィリピンの収容所で、日本に送還された後にどちらがルフィであると自供するか口裏合わせしていたとも言われています。
渡辺優樹被告:「“ルフィ”でもないよって俺は本当に言いたいのよ」 今村磨人容疑者:「だけど俺が“ルフィ”だって言うのはやめてよ。このフィリピン内でも」映っているのは、2月にフィリピンから送還された今村容疑者と渡辺被告です。誰がカメラをセットしたのかは分かりませんが、この映像は誰かの意図に基づいて撮影され、メディアへの提供を含め意図を持って外部に送られた可能性も高いものです。今村容疑者:「かばうものはかばえるし、かばうよ。俺が日本に帰ってね、何とでもなるからね。そういう話でしょ、基本」 渡辺被告:「そこはでも1回、本当に撤回しておこうか」 今村容疑者:「撤回っていうのは俺が“ルフィ”だって言わなきゃいけないってこと?」強制送還される前の口裏合わせなのでしょうか。誰を「ルフィ」とするかで揉めているような口ぶりです。
今村磨人は昔からヤバい奴
渡辺優樹は高校時代までは優等生でしたが、今村磨人は子供のころからヤバい奴として有名でした。
小学5~6年生の時には担任の先生をいじめて、学級崩壊させ、担任の先生は学校にこれなくなってしまいました。
また、中学校の時には同級生をいじめたり、カツアゲをしたりしていました。さらに、中学卒業後には恐喝をしていたようです。
中学時代の同級生:「16歳か17歳の時に、彼から恐喝にあったんですけど。当時、付き合ってた女の子がいて、(今村容疑者が)浮気してて。『お前のせいで別れたんだから、慰謝料よこせ』って言われて。『30万払え』みたいな、『体売ってでも払え』って言われて。
こんなセリフが出てくるのは、完全にヤバい奴・反社会的勢力の思考回路ですよね。同じ詐欺・強盗グループで「ルフィ」と名乗っていた渡辺優樹と今村磨人は高校までは全く違うタイプの人間でした。
その2人がすすきので出会い、意気投合して、フィリピンの入管施設で犯罪行為を行っていたのです。
渡辺優樹が指示した強盗事件
出典:twitter.com
渡辺優樹は、フィリピンの入管施設のビクタン収容所からスマホなどを使って、SNSで闇バイトを募り、強盗事件を指示していました。渡辺優樹は詐欺・強盗グループの中で「ボス」や「ビッグボス」と呼ばれていて、リーダー格になっていました。
渡辺優樹らは匿名性の高い通信アプリを使って連絡・指示をしていましたが、日本での強盗の実行犯の1人の着信履歴にフィリピンの国番号「63」が残っていたことから、渡辺優樹らがルフィであり、事件の指示役として浮上してきたようです。
さらに、逮捕した実行役のスマホを解析したところ、ルフィからとみられる電話が確認され、発信元の国番号がフィリピンであることが判明した。
引用:指示役「ルフィ」はフィリピン滞在か…連続強盗団、実行役のスマホから「国番号」判明(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
渡辺優樹は、恐怖によって末端メンバーを支配していました。
「フィリピンにいた特殊詐欺の犯罪グループからも、相当恐れられていたようです。フィリピンでの公判記録などによると、幹部にはミスがあれば末端のメンバーをベルトで殴るように指示。割れたビール瓶で、身体をメッタ刺しにされたメンバーもいると聞いています」(前出・国際部記者)
引用:「ビッグボス」と呼ばれ部下を殴り割れたビール瓶でメッタ刺し…闇バイト強盗「ルフィ」ヤバすぎる素顔(FRIDAY) – Yahoo!ニュース
日本での実行犯には顔写真や運転免許証などの画像を送るように求め、「逃げたらひどい目に遭うぞ」と脅し、逃げられないようにしていました。やり口が完全にヤクザですね。
渡辺優樹らのグループによる強盗は50件以上にも及ぶ可能性があるとされており、2023年7月までに実行犯ら80人以上が逮捕されています。
同庁によると、グループによる特殊詐欺の被害総額は60億円超に上るとみられ、これまでに国内外で80人以上が逮捕されている。
渡辺優樹の現在~日本に強制送還され逮捕される
フィリピンから強制送還される
出典:https://www.tokyo-np.co.jp/
渡辺優樹には日本の警察(警視庁)から特殊詐欺事件に絡む窃盗容疑で逮捕状が出ていました。
しかし、日本から逮捕状が出ても、フィリピンで拘留され告訴されているため、日本に強制送還できない状況となっていました。
そんな中、2023年1月30日、日本は在フィリピン日本大使館を通じて、フィリピンの法務大臣に渡辺優樹や今村磨人ら詐欺・強盗事件の容疑者4人の強制送還を要請しました。
日本時間31日午後に行われた会見で、レムリヤ法相は、渡辺容疑者ら4人のうち2人が、今週中に送還の可能性があり、1人は、31日か2月1日にも送還される見通しだと明らかにした。
フィリピンとしては日本との友好関係を重視していて、特に2023年2月にはフィリピンのマルコス大統領が訪日して首脳会談が行われる予定になっていたため、大統領訪日の前にこの渡辺優樹らの送還を終えておきたいという思惑があったようです。
フィリピン当局は、今村磨人と藤田聖也を2月7日に、渡辺優樹と小島智信を翌日にフィリンピンから日本に強制送還し、4人はそれぞれ移送中の航空機が日本の領空に入ったところで逮捕されました。
フィリピンの入管施設「ビクタン収容所」で拘束されていた渡辺、小島両容疑者は日本時間の9日未明、首都マニラ近郊の空港で、現地に派遣されていた警視庁の捜査員とともに旅客機に搭乗した。離陸後、機内で逮捕状を執行され、午前4時45分頃に羽田空港に到着。到着ゲートから出て、報道陣の前に姿を現した2人は、いずれもうつむきながら歩き、表情に変化は見られなかった。その後、東京都内の警察署に移送された。
窃盗容疑などで複数回逮捕
渡辺優樹は2023年7月までに窃盗の容疑などで5回逮捕されています。
広域強盗事件で指示役だった「ルフィ」と名乗る人物の可能性があり、フィリピンから強制送還された特殊詐欺グループのトップとされる渡辺優樹被告(39)と、金庫番だったとみられる小島智信被告(45)=いずれも窃盗罪で起訴=について、警視庁捜査2課は3日、別の特殊詐欺事件に関与したとする窃盗容疑で再逮捕した。2人の逮捕は5回目。再逮捕容疑は2019年4月、埼玉県の80代女性に金融庁の職員などを名乗りうその電話をかけ、キャッシュカード3枚をだまし取り、カードを使って現金約230万円を盗んだとしている。
出典:https://www.msn.com/
また、今村磨人も窃盗容疑で複数回逮捕・起訴されていますが、2022年5月に京都市内の時計店から高級腕時計41点(計約6900万円相当)が奪われた事件の指示役として、2023年6月に強盗容疑で逮捕されています。
連続強盗事件で、指示役が強盗容疑で逮捕されたのは初めてのこととなりました。
今村磨人はルフィを名乗りこの事件を指示したとみられていますが、ルフィのほかに「刃牙(ばき)」や「ミツハシ」など事件ごとに名前を使い分けていた疑いももたれています。
渡辺優樹もまたルフィ以外に複数のアカウント名を使い分けていたと言われており、狛江での強盗殺人事件では「キム」を名乗っていたとされています。
一方、狛江事件の指示役のキムは、送還された4人のうちの1人である渡辺優樹被告(39)とする情報があるほか、藤田聖也(としや)被告(39)の指示事件も浮かんでいる。ただ、4人はそれぞれ複数のアカウント名を使い分けていた可能性が高く、今後、他の事件解明にも、実行役らの証言と証拠を積み上げながらの複雑で地道な捜査が続く見通しだ。
警視庁は2023年6月に、千葉、京都、広島、山口4府県警との合同捜査本部を設置し、連続強盗事件について捜査を本格化させています。
渡辺優樹(ルフィ)のまとめ
渡辺優樹の生い立ちや実家の家族、高校や大学時代のエピソード、経歴や結婚した嫁や子供について、6代目山口組弘道会福島連合との関係や兼近大樹と一緒に逮捕された事件、今村磨人との関係、フィリピンの収容所の生活や事件での役割、強制送還や逮捕などをまとめました。
2022年から2023年にかけて、渡辺優樹をリーダーとしたグループによる強盗事件が全国で多発し多くの被害が出ました。事件はいまだに謎に包まれた部分もあり、今後の全容解明が待たれます。