1990年代を飾った美人女優さんとして名高い佐伯日菜子さん。
そんな佐伯日菜子さんと元旦那の奥大介さんが離婚した原因や子供について、そして現在ではどうしているのかをまとめてみました。
この記事の目次
佐伯日菜子のプロフィール
名前:佐伯 日菜子(さえき ひなこ)
生年月日:1977年2月16日
出生地 :奈良県大和郡山市
身長:160 cm
血液型:O型
雑誌「Olive」のモデルなどを務め、1994年映画「毎日が夏休み」で女優デビュー。日本アカデミー賞新人賞や山路ふみこ賞新人賞などを受賞し、デビューとともに鮮烈な印象を残しました。
その後にも「静かな生活」「らせん」などの日本を代表するような作品にも数多く出演し、一躍有名女優となります。2002年にはサッカー選手の奥大介さんと結婚。しばらく育児のために仕事をセーブしていたようですが 、2014年より本格的に女優復帰されています。
佐伯日菜子はモデルから女優へ転身した
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ファッション雑誌Oliveの専属モデルをしていた佐伯日菜子さん。Oliveといえば、1980年代から1990年代にかけてファッションだけではなくライフスタイルまでを提案し、Olive少女と呼ばれる文化を築きました。歴代の専属モデルには横綱若乃花の奥様だった栗尾美恵子(現・Mieko)さん、市川実日子さんなどがいます。
コラムを寄稿していたライターの中には「負け犬の遠吠え」で知られる酒井順子さんや、数々の文学賞を受賞し、芥川賞選考委員である山田詠美さんなどがいます。
その中でモデルを務めていた佐伯日菜子さんは、色素が薄くフランス人形のようで、それでいてどこか中性的でもある…という透明感を持ったモデルさんで人気がありました。
佐伯日菜子は17歳で女優デビュー
17歳の時に、映画「毎日が夏休み」で女優デビューします。あたりまで空気が透明になるような爽やかさで主人公の「スギナ」を演じ、作品としてはキネマ旬報ベストテンに入りました。
原作は大島弓子さんの同タイトルの少女マンガ。「綿の国星」や「グーグーだって猫である」などの、独特のふわっとした世界観のある作品が特徴です。
当時も実写化することに対し、ファンからは不安の声も聞かれましたが、いざ作品が出来上がってみると、佐伯日菜子さんの可憐さ、爽やかさにファンも納得の名作に仕上がっています。
この作品で佐伯さんは日本アカデミー賞新人俳優賞、山路ふみこ賞新人賞などの各新人賞を受賞し、女優として本格的に動き始めます。
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その後、テレビドラマ「エコエコアザラク」では魔女黒井ミサを演じました。ミサは魔女として人を併記で斬殺する残忍な魔女であると同時に、可愛らしい女子高生としてのキャラクターを持ち合わせます。
この難しい役も見事にこなし、佐伯さんは「らせん」で貞子を演じます。そこからは「うずまき」「蛇女」とホラー作品で活躍。Jホラーブームをけん引していました。
海外からの評価も高く、活躍されていたように見えていた佐伯さんでしたが、「またお化けの役?」とホラー役ばかり来ることに悩んだ時期もあるそうです。
自分の顔が怖いから怖い役しか来ないんだと、自分の顔が嫌いになったりしたこともあるそうで、あんなに綺麗な顔でも嫌いになってしまうんですね。しかし、香港でファンから熱狂的に受け入れられると、怖い役も自分らしさなのだと吹っ切れたと言います。
佐伯日菜子は2002年にJリーガー奥大介と結婚
佐伯さんは2002年に横浜Fマリノスに在籍していた奥大介さんと結婚します。奥大介さんは1994年にジュビロ磐田に加入し、U-19、U-20日本代表にも選出されたJリーガー。アジアユースやワールドユースにも出場し、得点を挙げています。
数々の国際試合などでも活躍し2001年のシーズン終了後、横浜Fマリノスにレンタル移籍、2002年のシーズン終了後に横浜Fマリノスに完全移籍します。このタイミングで佐伯さんと結婚ですね。
このころ、横浜Fマリノスでは中村俊輔さんが海外に移籍し、奥大介さんはキャプテンを務めることになります。2003年、2004年には優勝を果たしJリーグ連覇、2年連続でベストイレブンを受賞しています。
しかし、2004年には日本代表合宿中にチームメートとキャバクラに行っていたことで、代表を外されたそうです。
Jリーガーの妻として、佐伯日菜子の苦悩
この後、奥大介さんが日本代表に呼ばれることはありませんでした。佐伯日菜子さんは妻として支える日々だったそうです。
当時、佐伯さんは「私は妻として信じてあげたい。選手として大事な時期だし、何か処分があったとしても、自業自得と真摯に受け止め、代表はもう無理かもしれないけど、マリノスで頑張ってほしい」とコメントされています。
二人は仲の良い夫婦としてたびたびテレビ番組などにも出演し、おしどり夫婦として知られていました。
奥大介さんは2006年には横浜Fマリノスを退団することになります。2007年横浜FCに入団。16試合に出場しますが、シーズン終了後現役を引退します。
その後は横浜FCサッカースクールのテクニカルアドバイザー、フットサルクラブのエスポラーダ北海道のテクニカルアドバイザーとなります。また多摩大学目黒高等学校のサッカー部監督に就任。2011年に横浜FCの強化部長に就任しますが、翌年には退職しています。
佐伯日菜子と奥大介の離婚原因
奥大介さんのDVが離婚の原因
2004年までは、ベストイレブン賞、Jリーグの連覇、日本代表選手…と、華やかな活躍でしたがその後のキャリアは順風満帆とは言えなかった奥大介さん。
横浜FCのサッカースクールや多摩大学目黒高等学校の監督など、指導者として転身していますが、どれも挫折した、というのが実情でしょう。
横浜FCの関係者によると、指導者として勤務したいたときにも、急に激しく怒り出すことがあり、選手やコーチ仲間からも避けられていたと言うコメントがありました。不本意な日本代表からの転落、引退は奥大介さんの心をむしばんでいたようでした。
「オレが引退したのはお前のせいだ」「身体は動くのに、精神が影響している。家族のサポートがないからだ」と佐伯さんに対し暴力をふるうようになったと言います。
加齢で動きが落ちているチームメートには「俺は負傷さえなければ40まで動ける」と言っていただけに、怪我などで引退したわけではなかった奥大介さんには、無念だったのかもしれません。
指導者としても生徒や選手を殴ったりすることもあり、体調不良ではなく解雇のような形での退職だったとも言います。
自分も相手も絞めつけていた奥大介さん
同じチームメートであった中村俊輔さんは、このころ欧州リーグでアジア人初となるMVP獲得。日本代表としても高く評価されていました。
自分の身体は十分に動く、自分だって日本代表だった、今の自分は「あるべき姿ではない」…。心理学では、暴力や怒りを抑えられない人の中には「こうあるべきだ」というハードルが高く、それが満たされないと怒りや暴力という形で現れるとされています。
「~でなければならぬ思考」は、本人も周りも傷つけるのです。
本人は、「~であるべきだ」と思っていますので、「どうして自分がこんな目にあわないといけないんだ」という人もいます。DV加害者というのは、周囲からの評判も良くて、成功もおさめたような人に多いそうです。
もともとの性格もあるのでしょうが、不本意な引退、活躍している元同僚とのギャップ、無職である経済的な不安。そういったフラストレーションが力の一番弱い身近な妻に向けられていったと考えられます。
もともと結婚前から、佐伯日菜子さんの携帯を折ったり、アドレスをすべて削除するなどの行為があったそうです。当時小学生だった娘さん二人の前で暴力をふるったり、佐伯さんをののしっている姿が目撃されています。
また、娘が通う小学校に「子供を出せ」と要求する電話をかけ続けていたと言いますから、普通の状態ではなかったのでしょう。この頃、佐伯さんは腕にあざがあったり、怪我をしている姿が見られています。
同時に、佐伯さんが仕事に出ることに対しても「俺への当てつけか」「浮気しているんだろう」「自分のことしか考えていない」と言われたとあります。また、奥大介さんは昼間から飲酒していたこともあるそうですから、アルコールによる理性の低下もあったのかもしれません。
佐伯日菜子の旦那・奥大介の逮捕と離婚
佐伯さんは横浜FCを退職した奥大介さんに、地元で過ごすように勧めたそうです。サッカーと離れて過ごした方が精神的に良いだろうという判断もあったのでしょうが、佐伯さんと距離を置いてほしかったのかもしれません。
そんな中の2013年6月、奥大介さんは佐伯日菜子さんに「今からお前を殺しに行くから」という電話をかけて脅迫の疑いで逮捕されます。約8年もの間DVを続けていたそうです。
佐伯さんは警察に被害届を出しますが、DVを受けた時の録音テープやけがの診断書も用意していたというので、DVがいかに激しいものだったのかと思わせます。
その後、佐伯さんは示談を受け入れて被害届を取り下げましたので、奥大介さんは起訴猶予処分となりました。その結果、奥大介さんが拘留中に佐伯さんとの離婚が決定したそうです。
佐伯さんにしてみれば、被害届の取り下げと引き換えに離婚をする選択をしたのでしょう。慰謝料は娘さん2人の養育費も含め、1億円を支払うことになったと当時報道されています。
佐伯日菜子と離婚後、奥大介が事故死
離婚から1年後の2014年10月、宮古島で奥大介さんが軽乗用車を運転中に交通事故を起し、死亡が確認されました。38歳でした。
軽乗用車は対向車線にはみ出し、電柱に激突した後、雑木林の中で大破した状態で見つかりました。
心肺停止状態で病院に運ばれたものの、骨盤骨折など全身を強く打っており、そのまま死亡に至ったそうです。同乗者もなく、ブレーキ痕もなかったと言います。
奥大介さんは車が好きでよく運転していたそうですが、20歳の時には事故を起こして免許が取り消されていました。サッカーを引退された後に再取得したのだそうです。
無謀とも思えるような運転だったのでしょうか。なかなか20歳で免許が取り消されるほどの事故を起こすことはできない気もしますが…。
一時、他殺説や、自殺説も浮上しましたが、奥大介さんの友人がこの当日に電話で本人と話しており、自殺をにおわせるようなことがなかったと話していました。
奥大介さんは、2014年8月ごろにリゾートホテルの調理場でアルバイトを始めています。また、ハーフマラソンや韓国旅行などの予定を入れており、自殺は考えにくいようです。この事故を受けて、佐伯さんからも事務所を通して追悼コメントが寄せられています。
「この度は突然の事で本当に大変驚いています。今回の事故の件につきましては、既に当人との離婚も成立しておりますので、コメントは差し控えさせて頂きたく、お願い致します。私としては子供たちのこともありますし、静かに見守って頂ければ、有りがたく存じます。
最後になりますが、心よりご本人のご冥福をお祈りするとともに、親族及び関係者の方々にお悔やみを申し上げます。」
さすがにショックではあったのでしょうが、最低限の配慮と言った感じですね。佐伯さんにしてみれば、奥大介さんのことは終わったことで、娘さん2人の心のケアや、これから3人で生きていくことに気が向いていたのかもしれません。
佐伯日菜子と2人の子供たちの現在
佐伯日菜子が親権を持ちシングルマザーに
離婚当時9歳と10歳だった娘の親権は佐伯さんが持つことになりました。「二人の娘が大学を卒業するまでの養育費を一括で支払う」「精神的損害を与えた慰謝料の支払い」「財産分与として夫婦が所有するマンションを売却し、分与する」「今後は佐伯さん、娘、佐伯さんの母と連絡することも会うこともしない」という条件でした。
上の娘さんは可鈴(かりん)さん、下の娘さんは萌奈(もえな)さんというそうです。
出典:http://bella163.blog.so-net.ne.jp/
可鈴さんも、佐伯さんに離婚してほしいとお願いしたと言いますから胸が痛みます。離婚後、横浜市内で出演映画の舞台挨拶に登場した佐伯さんは涙ながらにスピーチされ「警察当局からも詳細をお話することは最悪命にもかかわることになりかねないとのことで止められており余す。」とコメントされています。
華やかな映画の舞台挨拶という場面で、女優さんの涙はもちろんコメント内容も異様であり、どれだけ緊迫した状況だったのか、今なら察することができます。
シングルマザーとなった佐伯日菜子さんは、離婚後に本格的に女優復帰を果たしています。映画を中心に立て続けに作品に出演し、現在も人気女優として活躍しています。
佐伯日菜子の長女・成海花音は女優として活動
佐伯日菜子さんの子供たちも成長し、長女は成海花音(なるみかのん)名義で母親と同じ女優の道に進んでいます。
出典:https://www.vivienne.co.jp/
生年月日:2002年10月7日
出生地:神奈川県
血液型:O型
職業:女優
事務所:ヴィヴィアン
成海花音さんは2021年18歳の時に、映画「ブレイブ -群青戦記-」にて与田花音役でスクリーンデビューを果たしました。
また、講談社主催の「ミスiD 2021」でネクストアクトレス賞を受賞したり 、2021年の48時間映画祭「Food 2.0」に出演し最優秀主演女優賞を受賞したりもしており、大きな注目を集めています。
成海花音さんは“ホラークイーン”と呼ばれた母親の佐伯日菜子さんと、いつかホラー作品で共演してみたいと語っていました。
佐伯日菜子の次女・萌奈はバレエ留学
佐伯日菜子さんの次女・萌奈さんは小さいころからバレエを習っていたようで、2021年春にはイギリスのバレエ学校のオーディションを受けて合格。同年9月から留学していることを佐伯さんが明かしていました。
佐伯さんは、SNSで度々娘たちとの写真やエピソードを公開しています。
出典:https://twitter.com/
2021年の家族写真
向かって左から長女の成海花音さん、次女の萌奈さん、佐伯日菜子さん。長女よりも次女の方が佐伯日菜子さんに似ているようですね。
元夫・奥大介さんのDVに長年苦しめられていた佐伯日菜子さんですが、娘たちとの関係は良好で、娘たちも立派にそれぞれの道を歩んでいるようです。
ヴィヴィアン・ウエストウッドも80歳かー。
— 佐伯日菜子 (@hinakosaeki) April 10, 2021
カッコいいなぁ。
かくありたいものですね。
というわけで私の日常ヴィヴィアン写真置いておきます。
1枚目ヴィヴィアンのチョーカー忘れて凹んだ押井監督とのトークショーにて。
2枚目すごい眠そうだ。どうした。次女卒業式にて pic.twitter.com/UNu7ZvLT8m
長女がちょっと早めのお誕生日会を開いてくれた。
— 佐伯日菜子 (@hinakosaeki) February 11, 2023
美味しいディナーとケーキとお手紙をありがとう!
誕生日がめでたいのは七つまで!と言いつつも嬉しかったです! pic.twitter.com/vhiHq4xTaq
お母さん、お誕生日おめでとう!
— 成海 花音 (@narumikanon) February 16, 2021
お母さんとしても、女優の先輩としても
尊敬して、感謝してます。
いつもありがとう。
(@hinakosaeki )#佐伯日菜子
写真は左から母私妹。2枚目は母と妹! pic.twitter.com/ku23Dhirbj
まとめ
いかがでしょうか?あの可憐な佐伯日菜子さんが、こんな壮絶な人生を歩んでいたとは…。元旦那の奥大介さんから受けたDVが原因で離婚しシングルマザーとなり、奥さんの死亡事故など多くの困難を乗り越えてきたことでしょう。
現在は佐伯さんは女優さんとしても演技の幅を広げて活躍されていますし、過去は置いておいて、前を向いてこれからも頑張っていただきたいものです。