2020年6月、兵庫県宝塚市でボウガンで4人が殺傷される事件が起きました。さらに捕まった犯人は、被害者4人の親族である野津英滉という衝撃的な内容です。
ここでは宝塚ボウガン殺人事件の犯人である野津英滉の顔写真や家族情報(祖母・父親・母親・伯母・弟等)、生い立ちと過去、出身高校と大学など学歴、そして事件の動機などについてまとめています。
この記事の目次
宝塚ボウガン4人殺傷事件について
兵庫県の宝塚で起こったボウガン4人殺傷事件
宝塚ボウガン4人殺傷事件
事件日時:2020年6月4日
事件現場:兵庫県宝塚市
加害者:野津英滉
被害者:野津英滉の親族4人。死亡したのは祖母・好美さん(75)と母親・マユミさん(47)、弟の英志さん(22)、そして重傷を負ったのが伯母の百合江さん(49)。
事件概要:宝塚市安倉西2の住宅街にあるアパートにて、野津英滉が祖母と母親、実弟(いずれも死亡)、伯母(重傷)をボウガンで殺傷した事件。耳に矢が刺さった重傷の伯母が近所に助けを求め、駆けつけた警察に現場付近にいた野津英滉が逮捕されました。
司法解剖の結果、亡くなった祖母と母親は「外傷性くも膜下出血」で、頭部2か所を撃たれていた弟は「出血性ショック」が死因でした。供述によると「最初に(同居の)祖母・弟を襲った」としており、別居している伯母と母親が来るのを待ち、2人を順に撃ったとしています。
凶器に使われたのはボウガン(ボーガン)
(画像は資料)
この事件で使われた凶器はボウガンで、いわゆるクロスボウと呼ばれるものです。
(ちなみにボウガンは、株式会社ボウガンが商標登録している競技用クロスボウのことで、現在ではボウガン自体がそれを指す言葉として用いられているそう。)
現場で使われたボウガンについては、以下のように言われています。
ボーガンは幅が70センチ程度で、外国製とみられる。弦を引いた後、引き金を引いて発射する。民家には、4人に発射されたものとは別に、長さ約40センチと約50センチの2種類の矢が残されており、主に約40センチのものが使われたとみられる。 ボーガンを扱う販売店によると、威力が強ければ命中精度も上がるといい、一般的に幅70センチ程度のタイプであれば、20~30メートル離れた空き缶でも当てて貫通させられるという。
矢の先端は命中後に引き抜きにくくするための「返し」が付いており、殺傷能力が高いとされる。他に5本の矢が被害者に命中した。
用いたボーガンについては、今年に入ってネット上で購入したと話しているという。
ボウガンについては現在誰でも購入可能な状態にあるため、今回の事件を契機に規制論が出るなどしています。
宝塚ボウガン4人殺傷事件の犯人・野津英滉の顔写真
野津英滉の顔写真①
学生時代の野津英滉、ポーズをとっています。
野津英滉の顔写真②
同じく学生時代の野津英滉。
野津英滉の顔写真③
ラフな写真だと、少し不良っぽい雰囲気も出ている気がしますね。
野津英滉の顔写真④
逮捕後、警察の車で移動する野津英滉。マスクやフードでほとんど顔は見えませんが、輪郭などの雰囲気は学生時代の時とそこまで変わりません。
宝塚ボウガン4人殺傷事件の犯人・野津英滉の家族情報① 父親と母親について
野津英滉の父親
野津英滉の父親に関する情報はなし。野津家の関係者からは「父親はいない」との証言が出ていますので、いつの頃からか定かではありませんが、母子家庭だった可能性が高いでしょう。
野津英滉の母親
野津英滉の母親はマユミさん(47)
被害者の一人です。
野津英滉の母親・マユミさんは、祖母と息子2人が暮らすアパートから、500m離れたところに一人で暮らしていたといいます。事件当日は、電話で母親の訪問時間を確認するという念の入れようだったとか…。
マユミさんは以前葬儀会社で働いていたとの情報がありますが、現在は無職。また野津容疑者と母親であるマユミさんは折り合いが悪く、それが今回の凶行にも繋がったとの見方も出ています。
宝塚ボウガン4人殺傷事件の犯人・野津英滉の家族情報② 祖母や伯母について
野津英滉の祖母
野津英滉の母方祖母・好美さん(75)
被害者の一人です。
野津英滉の母方祖母である好美さんは、彼とその弟とともに暮らしていました。市役所や駅からもさほど離れていない事件現場の家は、数十年前から祖母の好美さんが暮らしており、数年前から兄弟が同居していたそうです。
また体が不自由なため、数年前から週に何回かは娘たち(今回被害者となったマユミさん・百合江さん)が家を訪れていたといいます。
野津英滉の祖母について語る近隣住民。
「好美さんはいつもにこにこ。驚きで言葉が出ない」
亡くなった祖母の好美さんから、数年前に「孫たちが娘(マユミさん)と不仲で、けんかするたびに家に来る」と聞いた。一緒に住み始めてからは「孫がピリピリしている」と悩んでいた。「孫に携帯電話を取り上げられた。娘と連絡をとらせたくないみたい」とも話したという。
また祖母の好美さん知人に「乱暴者の孫」とも言っていたそうです。
野津英滉の伯母
野津英滉の伯母・百合江さん(49)
被害者の一人です。
野津英滉の母親の姉である百合江さんは、野津家と同居しておらず、宝塚隣の西宮市で暮らしていました。しかし事件当日、わざわざ野津英滉から呼び出され、向かった現場でボウガンで襲われ、命からがら逃げ出し近隣に助けを求めました。
近隣住民によると、伯母に向かって撃たれた矢はヘルメットをかぶったままの百合江さんの耳下ぐらいのところを貫通していたといいます。百合江さんの怪我は重傷とのことです。
「家族を殺すつもりだった」と供述した野津英滉にとっては、伯母である百合江さんをわざわざ呼び出して犯行に及ぶぐらいですので、それなりの関係性があったのかもしれません。
宝塚ボウガン4人殺傷事件の犯人・野津英滉の家族情報③ 兄弟について
野津英滉の弟・野津英志さん(22)
被害者の一人です。被
害者のなかで唯一2本の矢で襲われ、絶命した英志さん。矢のうち一本は自分で引き抜いたと見られ、遺体周辺は血だまりになっていたとか…。
野津英滉によって殺された一人が、実の弟である野津英志さんです。報道では、対照的に語られることもある2人の兄弟…仲が悪かったとの話もありますが、英志さんとは一体どんな人だったのでしょう。いろいろな証言が出ていますので、ご紹介していきます。
まず英志さんは、この春から建築系の会社に就職が決まっていたそうです。
英志さんは高校を卒業後、京都府南丹市の京都建築大学校建築科に進学。2年後には建築専攻科に進み、難易度の高い課程にも積極的に取り組んだ。2級建築士とインテリアプランナーの学科試験に合格。大阪に本社がある大手ハウスメーカーに設計や施工管理を担う技術職として就職した。 在学中、学費や資格試験料のため、ガソリンスタンドや警備会社でアルバイトに励み、自宅から通った。
引用:家造りへの情熱、夢絶たれ… 今春就職、宝塚・ボーガン襲撃事件で犠牲の弟
英志さんについて知る人たちの証言より。
・同じ空手教室に通う男性
練習にもまじめに打ち込むいい子でした。
英志さんから家族の話はあまり聞いたことがないが、たまに『兄貴がうざい』とは話していました。年の近い兄弟なので、よくあるけんかだと思っていました
・野津兄弟が通っていた空手道場関係者など。
兄弟が通っていた市内の空手道場の男性師範(53)によると、小学生のころから兄弟げんかが絶えなかった。当初は容疑者の力が勝っていたものの、弟が中学に進んだあたりで立場が逆転。「弟が兄に仕返しをしていた」と明かす。弟は空手で頭角を現し、大会で入賞するほどの実力だった。周囲にはことあるごとに「兄貴だけは本当に嫌い」と話していた。
宝塚ボウガン4人殺傷事件の犯人・野津英滉の生い立ちや過去
小学生時代の野津英滉
・小学生時代の同級生
明るくて、楽しい子でしたよ。ちょっと調子乗りみたいな感じで、みんなを盛り上げたり。悪い印象はないです。勉強もできた方でしたよ。2年ほど前か、たまたま会って声をかけたら、ムスッとした感じでした。『大学行ってんの?』と聞いても『まあ』と言うだけで、どこかに行ってしまった。ちょっと様子が変だなと思いました
・中学時代の同級生。
やんちゃな子だとは思っていましたが、悪いことやひどいことをするようなタイプではなかったです。ただ、ときどき度が過ぎるいたずらをしたり、ある瞬間に急に怒りが爆発したりすることがありました。野津容疑者の母親は面談などでたまに学校にやってきたとき、どこか申し訳なさそうな表情をしていたのが印象に残っています。家庭内や友人関係でトラブルがあるようにも見えませんでした。
・高校時代の印象。
物静かだが、腕っぷしは強い。ちょっと不良っぽく見えるが、けんかは仲裁役――。同級生たちの印象はほぼ一致している。 同級生の男性(23)は、野津容疑者と昼休みに学校を抜け出したり、放課後に原付きバイクで走ったりしたのを覚えている。 口数が少なく、特に家族について話すことはなかった。
明るくて優しい普通の子だった。格闘技が好きで習っていた
比較的、小中高時代は普通の学生生活を過ごしてきた感じですね。ただ一部関係者の話では、中学前後から引きこもることもあったようです。また大学入学後からはそれまで仲が良かった友人と連絡を絶ったり、大学では親しい友人がいないと知人に話したり、それまでの学生生活とは少し異なる印象も…。(※大学の同級生の証言は、今までのところあまり出ていない)
近所に住む人の話では「会えばきちんと挨拶をする子」という人もいれば、「あいさつしても下を向いてしまう。あまり見かけなかった」などという話もあります。
関係者の話を聞く限り、「暴力性があった」「不良っぽかった」「引きこもったりしていた」などというマイナスな証言が多少出てくることがありますが、こんな凄惨な事件を起こすような感じに見えませんね。ここ数年でよほどの事が起きたのか、あるいはチリに積もった何かが爆発したのか…。
宝塚ボウガン4人殺傷事件の犯人・野津英滉の学歴(出身高校や大学)
野津英滉の学歴は以下のように報じられています。
・兵庫県宝塚市内の中学校
・兵庫県三田市内の私立高校
・兵庫県神戸市内の私立大学→2019年春から休学、同年秋に在籍料滞納のため大学除籍
当初、野津英滉について「(自称)私立大学4回生」と報じているところがありましたが、すでに大学を除籍されていたため、「無職」ということになります。
またネット上では、制服のデザインの酷似から出身高校は三田松聖高校説や、公開されていた大学ゼミのブログ情報から神戸学院大学説などがあるようです。ただいずれもデマとも言われることもあり、裏付けされた情報ではありません。
宝塚ボウガン4人殺傷事件の動機は?
現在までのところ、報じられている野津英滉の犯行動機。
野津容疑者は調べに対し「自分が持っていたボーガンで撃ったことに間違いありません。家族を殺すつもりだった」と4人を撃ったことを認めているということです。
逮捕された英滉も、「母と交わした約束を破ったと身内に責められた」という趣旨のことを、取り調べで話しているという。
具体的な動機はわかりませんが、家族に対する不満から犯行に及んだ野津英滉。被害者はいずれも背後の近い距離から頭を狙われており(重傷の伯母は耳元だった)、強い殺意を持っての犯行だったと見られています。