「内藤沙月」名義で車椅子の障害者インフルエンサーとして活動していた鈴木沙月容疑者が生後3ヶ月の長女を殺害した容疑で逮捕されました。
この記事では鈴木沙月容疑者の年齢や生い立ち、親などの家族、SNSでの活動の経歴、車椅子の原因と旦那との結婚と子供、事件の動機についてまとめました。
この記事の目次
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)が生後3ヶ月の娘を殺害の容疑で逮捕

2025年11月4日、東京都世田谷区のマンションで生後わずか3ヶ月の女児が殺害される痛ましい事件が発生しました。逮捕されたのは、女児の母親であり、「内藤沙月」の名義で車椅子の障害者インフルエンサーとして活動していた鈴木沙月容疑者(事件当時28歳)でした。
「障害があっても前向きに生きる」姿をSNSで発信し、多くのフォロワーに支持されていた内藤沙月こと鈴木沙月容疑者は、なぜ生まれて間もない最愛の娘・優愛(ゆあ)ちゃんに刃を向けなければならなかったのか。
ここでは、鈴木沙月容疑者の生い立ち、障害者車椅子のインフルエンサーになるまでの経歴、旦那さんとの結婚生活、そして事件の引き金となった動機など、現在までに明らかになっている情報をもとに詳しくまとめていきます。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)が公開していたプロフィールと人物像
鈴木沙月(内藤沙月)が公開していたプロフィール
活動名義:内藤沙月
生年月日:1996年12月27日(本人ブログより)
出身地 :非公開
身長 :110cm(障害のため)
職業 :インフルエンサー、動画配信者
鈴木沙月容疑者は生まれつき、骨の強度が極端に弱く、わずかな衝撃でも骨折してしまう難病「先天性骨形成不全症(せんてんせいこつけいせいふぜんしょう)」を患う障害者でした。
身長は約110cmで止まっており、移動には常に車椅子が必要でした。幼少期から数十回以上の骨折と入退院を繰り返し、身体的なハンディキャップを抱えながら生きてきました。
しかし、SNS上ではこの障害を隠すことなく、「身長110cmの車椅子ママ」というキャッチフレーズで活動を展開。「障害があってもおしゃれを楽しめる」、「自分らしく生きる」、「障害者でもママになれう」といったポジティブなメッセージは、同じ障害を持つ人々や若い女性たちから支持を集めていました。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の年齢

鈴木沙月容疑者の逮捕時(2025年11月)に報じられた年齢は「28歳」です。
鈴木沙月容疑者は過去にブログで誕生日やその時の年齢を公表しており、そこから逆算して生年月日は「1996年12月27日」である事がわかっています。
そして来週の27日は私の誕生日です、、笑もう21歳になってしまうのかぁあぬおおおおおおおお
したがって鈴木沙月容疑者の2025年11月時点の年齢は「28歳」で間違いなく、同年12月27日の誕生日で29歳になります。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の生い立ち…車椅子の原因は骨の病気

鈴木沙月容疑者の生い立ちについて見ていきます。
鈴木沙月の生い立ち① 車椅子の原因は骨形成不全症
鈴木沙月容疑者は生まれつき、「骨形成不全症」を患い、物心がつく前から車椅子生活を送っていました。
鈴木沙月容疑者が患う「骨形成不全症」は、2万人に1人とも言われる難病で、コラーゲンの代謝異常により、骨の強度が極端に弱く、くしゃみやわずかな転倒でも骨折してしまう病気です。
鈴木沙月容疑者の場合、身長は約110cmで成長が止まっており、下肢の変形も見られたため、移動には常に車椅子が必要でした。幼少期から頻繁に骨折を経験し、人生の多くの時間を病院のベッドで過ごしてきたと思われます。
鈴木沙月の生い立ち② 小学校5年から高校卒業までは特別支援学校に通う
鈴木沙月容疑者は、小学校4年生までは地元の公立校の普通学級に通っていましたが、体育の授業に参加できない、休み時間に遊べないといった事情から疎外感を感じ、一部からのいじめも経験したとされています。
そのため、小学校5年生からは特別支援学校(養護学校)に転校。高校卒業までをそこで過ごしましたが、守られた環境に居心地の良さを感じる一方で、「外の世界(健常者の社会)」に対する強いコンプレックスを抱いていたようです。
小学5年生から高校卒業まで、特別支援学校に通った。しかし、特別支援学校に入学する以前からの、唯一の友達の紹介でしか、友達の輪が広がらなかった。
勉強でいい点数を取れても、「特別支援学校だから。もう頑張っても遅い」と親に相手にされないこともあった。「認めてくれないのは、特別支援学校に入っちゃったからなのかな」と自分を責めた。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の経歴

鈴木沙月容疑者の高校卒業後からの経歴はかなり個性的なものでした。
鈴木沙月の経歴① 高校3年での家出と医療の専門学校への進学
鈴木沙月容疑者は高校3年の時に両親と自身の障害をめぐって喧嘩をし家出をしており、その後は実家には1度も帰っていないと明かしていました。
高校卒業後は、「医療事務に携わりたい」との想いから医療系の専門学校へと進学しています。
鈴木沙月容疑者はここで良い友人らに恵まれたようで、本来の明るさを取り戻したとされています。
「高校3年生のとき、障がいが原因で親ともめていたことも積み重なって、自暴自棄になりました。夜中に荷物を全部まとめて、家出しました。もう、その家には帰っていません」
高校を卒業したあと、「医療事務に携わりたい」と、医療の専門学校に入学した。ここで出会った友達たちによって、内藤さんは本来の社交的な性格を取り戻した。
鈴木沙月の経歴② 歌舞伎町でキャバクラ嬢に
鈴木沙月容疑者は、専門学校時代の友人らと歌舞伎町で遊んだ事がきっかけとなり、在学中から自身も歌舞伎町のキャバクラ嬢として働き始めています。
鈴木沙月容疑者は2024年の中頃までキャバクラ嬢として働いており、「車椅子キャバクラ嬢」という印象的なキャッチフレーズも使っていました。
鈴木沙月の経歴③ 車椅子の障害者インフルエンサー「内藤沙月」としての活動
鈴木沙月容疑者は、歌舞伎町でキャバクラ嬢として働きながら、2018年頃より都内で1人暮らしを開始(本人のブログより)。
この頃にYouTubeチャンネルを開設した他、インスタグラムやTikTokなどのSNSを積極的に活用するようになり、車椅子の障害者インフルエンサーとして知名度を獲得していきました。(SNSでの活動名義は「内藤沙月」)
また、2018年〜2019年にかけては芸能事務所にも所属していたようです。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の結婚と旦那さんについて
鈴木沙月容疑者は2025年3月12日に結婚しています。
鈴木沙月容疑者はSNSやYouTubeなどで結婚を報告していましたが、事件後にこれらのSNSはほぼ全て(アメーバブログ以外)閲覧不可とされています。
また、鈴木沙月容疑者はこの結婚発表時に過去に別の男性との結婚と離婚を経験している事も明かしています。
鈴木沙月の旦那

鈴木沙月容疑者の旦那さんは一般の方という事で詳しい情報は明かされておらず、SNSで紹介された画像などでも顔はスタンプなどで隠されています。
また、YouTubeでは旦那さんは声だけで出演し、2023年3月12日に知り合った事などを明かし、馴れ初めや相性なども語っていました。
鈴木沙月容疑者の旦那さんについて、2人が一緒に住んでいた集合住宅(ここが事件現場となった)の住民が証言しています。
それによれば、鈴木沙月容疑者も旦那さんも「愛想良く挨拶をしてくれるとても感じの良い方」だったという事です。また、旦那さんの容姿については「茶髪で短髪、30代くらいの優しそうな方に見えた」と印象を語っています。
また、この近隣住民の方の印象では鈴木沙月容疑者と旦那さんはとても仲が良さそうに見えたので事件を知り驚いているという事でした。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の子供…長女・優愛ちゃんの出産

鈴木沙月容疑者は旦那さんとの間の子供を2025年9月頃に出産しています。(SNSでの報告は9月17日)子供の性別は女の子でした。

事件後、子供の名前が「優愛ちゃん」である事が明らかにされています。
知人・関係者によれば、鈴木沙月容疑者は長女である優愛ちゃんを可愛がっている様子だったという事ですが、この出産から3ヶ月後に、刃物で滅多刺しにし優愛ちゃんを殺害しています。
鈴木沙月には前の夫との間の子供を死産した過去
鈴木沙月容疑者は2021年に、前の旦那との子供を妊娠するも、死産で失った事をSNSやブログなどで明かしていました。(SNSは事件後に非公開とされているがブログは現在も閲覧可能)
鈴木沙月容疑者は、この前の旦那さんとは2022年に離婚しているようです。
4年前には前夫との間にできた子を死産、離婚の1年後の2023年3月12日に現在の夫と知り合い、娘を出産したことなどをYouTubeで報告。
引用:「ごめんなさい、私は死ねなかった…」有名車椅子インフルエンサー(28)が生後3か月の娘を殺害した容疑で逮捕、親権めぐって無理心中か。10月には母になった喜びのインタビュー記事も
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の親など実家の家族について
鈴木沙月容疑者は親などの実家の家族に関してはSNSやYouTubeなどでもほぼ何も言及していませんでした。
経歴のところでも触れた過去のインタビュー(2019年に公開)で、鈴木沙月容疑者は自身の障害が原因で親と揉めていた事が積み重なり自暴自棄になり、高校3年生の時に荷物をまとめて家出をして、それから親の元には帰っていないとの内容を明かしています。
この内容から、鈴木沙月容疑者は実家の両親や家族とはあまり関係がよくなく、疎遠となっていた可能性も考えられます。
一方、鈴木沙月容疑者は旦那さん今回の事件で亡くなった娘さんと3人で暮らしていましたが、子供を出産後にインスタグラムのストーリーズにて、旦那さんとその母親(義母)への不満を投稿した事があったようです。
容疑者が出産以降に投稿したインスタのストーリーズのスクショが拡散しています。内容としては主に、夫との不和を綴ったものです。たとえば妊娠5カ月の頃に、夫から髪の毛を掴まれて倒されたことや、つわりが酷い状況で、飲みに外出しようとする夫を咎めると、義母から『飲みに行ったらダメなのか』と叱られたことなど。
また、事件前に、鈴木沙月容疑者は知人に旦那さんと離婚や子供の親権で揉めている事を相談しており、旦那さんの両親など家族について「旦那の家族は旦那の味方なので、なに言っても旦那の事しか信じないです」と相談していたと言います。

出典:https://www.news-postseven.com/
これだけで断定する事はできませんが、鈴木沙月容疑者が実家の両親とだけでなく、旦那とその実家の家族との関係にも不和が生じ、唯一の拠り所を失った事で精神的に追い詰められ、それが今回の動機に関係している可能性も考えられます。
ただその一方で、子供の出産から1ヶ月半後、事件から見てわずか1ヶ月ほど前の2025年10月18日に配信されたインタビュー記事で、鈴木沙月容疑者(取材時の名義は内藤沙月)は、出産にあたっての家族のサポートについて語っており、旦那さんが協力的であった事や、母親と妹(実家の家族を指しているのか旦那さん側の家族を指しているのかまでは不明)も主治医の説明を一緒に聞いてくれた事などを明かしていました。
夫はつわりで苦しむ私のために家事全般をしてくれたり、妊婦健診には毎回仕事を休んで付き添ってくれました。母と妹はリスクの高い骨形成不全症の出産について主治医の説明を一緒に聞いてくれました。
鈴木沙月容疑者が、SNSや知人への相談では実家の親などの家族や旦那さんやその家族に対してネガティブな発言をしていたのと裏腹に、インタビューでは全く反対の感謝の気持ちを語っていたという点は、凄惨な事件が起きた後に改めて見るとその精神的な不安定さを示唆していたようにも感じられます。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の長女・優愛ちゃん殺害の事件の詳細

鈴木沙月容疑者が自身の生後3ヶ月の長女である優愛ちゃんを包丁で複数回刺して殺害した事件についても改めて詳しく見ていきます。
事件が発生したのは2025年11月3日の深夜から翌4日の未明にかけて発生したとみられています。
事件が発覚したのは、2025年11月4日午前6時40分頃に鈴木沙月容疑者本人が、「ごめんなさい、私は死ねなかった。赤ちゃんをやった」と110番通報したのがきっかけでした。
通報を受け、東京都世田谷区の鈴木沙月容疑者の自宅マンションに駆けつけると、浴室の浴槽のフタの上で、生後3ヶ月の長女・優愛ちゃんが血を流して倒れており、その場で死亡が確認されました。
優愛ちゃんの首や腹部、背中など全身に刃物による複数の傷があり、鈴木沙月容疑者により十数回以上も滅多刺しにされ殺害されたとみられています。自宅トイレには凶器とみられる血のついた包丁が落ちていました。
その後、鈴木沙月容疑者が「トイレで首を吊って死のうと思ったができなかった」と供述している事も報じられており、実際に現場には首を吊って自殺をしようとした痕跡があったとの内容も一部メディアが報じています。
鈴木沙月(障害者インフルエンサー)の犯行動機
鈴木沙月容疑者は、事件発覚当日の2025年11月4日に警視庁北沢署に殺人の容疑で逮捕されています。
その後の取り調べで鈴木沙月容疑者が「夫と離婚の話が進んでおり、親権を取られるくらいなら娘を殺して自分も死のうと思った」と供述し容疑を認めているとの内容も報じられており、生後3ヶ月の自身の長女を残忍に殺害した動機の核心は、旦那との離婚と親権をめぐるトラブルでほぼ間違いないと見られています。
警視庁北沢署は4日、殺人の疑いで、職業不詳の鈴木沙月容疑者(28)を逮捕した。容疑を認めている。北沢署によると、鈴木容疑者は夫と娘と3人暮らしだったが、夫は事件当時不在だった。鈴木容疑者は湯を張った浴槽内で、包丁を使って娘を殺したと説明しており、「主人と離婚協議中で、親権をとられてしまうくらいなら、娘を殺して自分も死のうと思った」などと話しているという。
鈴木沙月容疑者の動機について、週刊誌や出版社系のメディアはさらに掘り下げて報じています。
それによると、鈴木沙月容疑者は事件の前から旦那との離婚トラブルだと言って頻繁に110番通報をしていたと言います。しかし、最終的に親権をめぐる協議は旦那さんが子供を引き取るという形で決着。事件発生日の翌日の11月4日に、長女の優愛ちゃんは旦那さんの実家に引き取られていく事が決まっていたのだそうです。
鈴木容疑者は事件を起こす以前も離婚をめぐるトラブルと称してたびたび110番通報をしています。直近では今月1日に『娘の親権をめぐって口論になった』と通報、親権は夫が持つ方向になり、夫は実家に帰省、4日にはその夫のもとに優愛ちゃんが行くことになっていた。
引用:「ごめんなさい、私は死ねなかった…」有名車椅子インフルエンサー(28)が生後3か月の娘を殺害した容疑で逮捕、親権めぐって無理心中か。10月には母になった喜びのインタビュー記事も
鈴木沙月容疑者にとって長女の優愛ちゃんは4年前の死産という悲劇を乗り越えて生まれた待望の子供であったはずです。事実、鈴木沙月容疑者は子供を無事出産した喜びをSNSに綴り、メディアのインタビューでも幸せを表現していました。
しかし、その裏では旦那さんとの関係が悪化し、離婚協議が進んでいたという事になります。インスタのストリーズなどの投稿では子育てや夫婦関係に関する苦悩も吐露されていたと報じられています。 また、一部から「(障害者は)子供を産むべきではない」といった中傷を受けていた事も明らかにされています。
そうした事が重なり、鈴木沙月容疑者の精神は限界にまで追い詰められ、突発的に最愛の我が子を手に掛けるという最悪の行動に出た可能性が指摘されています。
事実、専門家からは、産後うつや、障害を持つ母親が社会から受けるプレッシャーや孤立が動機の背景にある可能性も指摘されています。 日本では産後うつが母親の10%に発生すると言われており、障害を持つ母親の場合はそのリスクが2倍以上に跳ね上がるとの統計もあります。 鈴木沙月容疑者の「自分も死のうと」という供述は、無理心中の典型的なケースとされています。
まとめ
今回は、2025年11月にまだ生後3ヶ月の自らの長女を包丁で滅多刺しにして殺害したとして逮捕された鈴木沙月容疑者についてまとめてみました。
鈴木沙月容疑者は生まれつき「先天性骨形成不全症」という障害を持って生まれ、物心がついた時から車椅子でした。そのため、小学5年生から高校卒業まで特別支援学級に通った生い立ちを持ちます。
高校卒業後は、医療系の専門学校に通いながら新宿歌舞伎町でキャバクラ嬢として働き、「車椅子キャバ嬢」として話題になった経歴も持ちます。
そして、鈴木沙月容疑者は、「内藤沙月」の名義で、車椅子の障害者インフルエンサーとしてSNSやYouTube、TikTokなどで活動し一定の人気と知名度を獲得していました。
鈴木沙月容疑者は2025年3月に結婚し、旦那さんとの間に9月頃に子供を出産し、「障害者でも車椅子でもママになれる」というメッセージは、多くの人々に勇気と感動を与えていました。
しかし、出産からわずか3ヶ月後、鈴木沙月容疑者は待望の我が子だったはずの長女・優愛ちゃんを自宅で包丁で刺して殺害するという凄惨な事件を引き起こしました。
その凶行の背景には、旦那さんとの離婚と親権をめぐるトラブルがあった事が明らかになっており、これが動機に関係しているとの見方が強まっています。


















