日本代表選手としてオリンピック出場経験もある柔道家・丸山顕志ですが、詐欺容疑で逮捕され話題です。
今回は丸山顕志の若い頃からの経歴、結婚した嫁や子供、息子との関係、引退後のニュースキン開始と自宅、逮捕と現在をまとめました。
この記事の目次
丸山顕志は柔道の元オリンピック選手&ビジネス詐欺で逮捕
丸山顕志
生年月日:1965年8月21日
出身:宮崎県宮崎市
身長:169cm
活動:柔道家、実業家
丸山顕志は柔道家であり、引退後に自分でビジネスを始めて成功していた男性です。
現役時代には、1992年のバルセロナオリンピックに男子65kg級でも出場した経験もあります。
引退後は会社を立ち上げ、健康食品や化粧品などのマルチ商法で利益を得ていましたが、2024年2月29日に詐欺行為を働いて逮捕されました。
丸山顕志がだまし取り返金しないお金の合計は数億円にものぼると見られています。
丸山顕志の若い頃からの柔道の経歴① 大学卒業まで
丸山顕志は1965年に長崎県で生まれましたが、その後宮崎市に引っ越します。そして、5歳の時に宮崎市内にある名門の柔道道場「静充館柔道場」で柔道を始めました。
この「静充館柔道場」は、アテネオリンピック金メダリストの井上康生氏を輩出した道場です。
丸山顕志はその後、小学校・中学校でも柔道を続け、宮崎中学校から東京にある柔道の強豪校である国士館高校に進学しました。
高校3年生の時には、高校柔道の三大大会の1つである金鷲旗高校柔道大会で2位になっています。
国士舘大学に進学すると、2年生の時には新人体重別で優勝、さらに3年生では正力杯と正力国際で優勝しています。
丸山顕志の若い頃からの柔道の経歴② 大学卒業後から引退まで
出典:bunshun.jp
1988年に国士舘大学を卒業すると、ダイコロ所属となり柔道を続けた丸山顕志。
社会人でも実業個人で優勝したり、1989年に体重別で優勝を果たしたものの、世界選手権代表には選出されない悔しい日々を送ります。
しかし、1991年後半から丸山顕志に大きなチャンスが訪れました。
この年の世界選手権代表には選出されなかったものの、その後のアジア選手権では優勝、さらに1992年のフランス国際、ブルガリア国際、講道館杯で優勝します。
五輪代表選考を兼ねた全日本体重別大会では3位でしたが、当時65kg級の最有力選手・大隅政彦も優勝を逃したため、国際大会での勢いを買われて、バルセロナオリンピックの代表に選出。
バルセロナオリンピックでは金メダル候補に挙げられていましたが、準々決勝でイスラエルの選手に敗れ、さらに敗者復活戦でも敗れたため、7位に終わっています。
1992年の嘉納杯では優勝をおさめましたが、1994年の実業個人での優勝を最後に現役を引退しています。
丸山顕志の若い頃からの柔道の経歴③ 引退後
現役を引退した後、1999年に福岡県に「泰山学舎」という柔道場を開設しました。
「泰山学舎」という名前は国士舘大学の恩師である小山泰文氏から2文字取り、さらに講道学舎の柔道スタイルへのリスペクトを込めて名付けています。
この泰山学舎には一時期、息子の丸山剛毅さんも所属していました。自分の道場である泰山学舎からオリンピック選手を輩出すべく、日々の指導に当たっていました。
丸山顕志の結婚した嫁や子供(息子・娘)
丸山顕志さんは5人家族です。結婚した嫁との間に3人の子供がいます。
・丸山顕志
・嫁
・長男:丸山剛毅
・次男:丸山城志郎
・長女:丸山舞子
この家族について詳しく見ていきましょう。
嫁とは離婚
丸山顕志がいつ結婚したのかはわかっていませんが、長男の生年月日(1992年4月)から考えると、1991年以前には結婚していたものと思われます。
つまり、現役選手だった頃で、20代半ばまでには結婚していたようです。
嫁は一般の女性ですが、娘の丸山舞子さんのSNSでは顔を出しており、目鼻立ちがはっきりした美人。
長男・次男は丸山顕志に似ていますが、長女の舞子さんは母親似であることがわかります。
ただ、2人は離婚しているようです。嫁や娘のSNSに「夫」、「お父さん」として登場してくる男性は、丸山顕志ではありません。
また、こちらの動画を見ると、離婚したと話しています。
出典:youtube.com
動画の中では離婚理由は嫁の浮気としています。
ただ、長男が小学4年生、次男が小学3年生の時に離婚というタイミングを考えると、丸山顕志がネットワークビジネスに心酔していたことも離婚原因の1つではないかとも推測できます。
なぜなら、子供3人は母親とは良好な関係を築いていて、娘はほかの男性を「お父さん」と呼んでいるからです。
また、YouTubeの中で20年以上前の離婚なのに、嫁の浮気で離婚したと熱く語ること、つまり嫁に全責任を押し付けていることに違和感を感じてしまいます。
長男は柔道家の丸山剛毅
丸山顕志の長男は柔道家の丸山剛毅さんです。
1992年4月5日生まれ、宮崎県宮崎市出身の丸山剛毅さんは父親と同じく5歳で柔道を始めます。
小学生で全日本選抜少年柔道大会小学生の部で優勝、中学生では全国中学校柔道大会で優勝、桐蔭学園高校に進学すると2年生の時に全国高校柔道選手権大会で優勝しています。
天理大学に進学すると、世界ジュニアで優勝、さらに体重別でも優勝、ヨーロッパオープン・ローマでも優勝しています。
大学卒業後はパーク24所属で世界団体のメンバーなどに選ばれていましたが、個人では2015年のグランドスラム・バクーで銅メダルを獲得した以外には目立った実績はありません。
2022年には父親の丸山顕志が運営する泰山学舎所属になりましたが、その後キヨナガ所属になり、2023年に現役を引退しました。
現役引退後は合同会社IPPONを立ち上げ、パーソナルトレーニングやパーソナル柔道のインストラクターとして活動しています。
次男は柔道家の丸山城志郎
丸山顕志の次男は丸山城志郎さんです。
丸山城志郎さんと言えば、東京オリンピックの66kg級代表の座を巡って、阿部一二三選手と壮絶な試合を繰り広げたことは記憶に新しいと思います。
丸山城志郎さんも5歳で柔道を始め、メキメキと実力をつけ、桐蔭学園中学・高校に進学するも、高校時代には校則違反で自主退学となり、沖学園高校に転校して卒業しました。
その後、天理大学に進学し、卒業後はミキハウスの所属になります。
丸山城志郎さんは確かな実力がありながらも、なかなかチャンスに恵まれず、結果を出せませんでした。初めて世界を制したのは26歳の時です。
「ふつうの選手より、長くかかっているので」
26歳での初出場初優勝だった。相当の遅咲きと言ってよい。
引用:丸山城志郎が貫いた自分の柔道。66kg級は「阿部一強」ではない。(3/4) – 柔道 – Number Web – ナンバー
それからは世界選手権を2連覇し、阿部一二三選手との死闘を繰り広げるなど、世界の第一線で活躍してきました。
私生活ではモデルやインフルエンサーとして活動している丸山クルミさんと結婚し、2人のお子さんに恵まれています。
長女は丸山舞子
丸山顕志の長女は丸山舞子さんです。
丸山舞子さんも柔道をやっていましたが、2人の兄ほど柔道にのめり込んだわけではなく、キャンプとボディメイクに力を入れているカッコいい女性です。
2022年に一般の男性と結婚しています。
丸山顕志は息子との関係性が良くない?
丸山顕志は息子との関係が良くないという噂があります。
関係性が特に良くないのは、次男の丸山城志郎さんのようです。この噂の真実に迫っていきます。
絶縁状態という報道あり
丸山顕志と次男の城志郎さんは絶縁状態という報道があります。
さらに勘当を告げ、それは3年間も続いた。
両者は連絡をいっさいとらず、その間に丸山は結婚もしている。
丸山クルミさんとの結婚を父親である丸山顕志に告げなかったというのは、両者の確執の根深さを感じさせます。
2019年には丸山顕志の嫁の親族が仲介して、一度は息子と和解したものの、まだ確執は残っていることは間違いないようです。
丸山はそこで世界王者となるも、顕志氏は「そこからまた連絡が途絶えてしまって……」と明かす。
なぜ同じ柔道家であり、親子である丸山顕志と息子の城志郎さんは絶縁するほど仲が悪くなってしまったのでしょうか?
息子に厳しい態度
出典:twitter.com
丸山顕志が息子の城志郎さんと不仲になったのは、丸山顕志の厳しすぎる態度にあったようです。
・中学生の頃に「柔道の心がない」として城志郎ではなく、「城士郎」の登録名で試合に出場させた
・阿部一二三に負けた後、「名前を四五六に改名しろ」と言い放つ
・いきなり練習拠点に現れて平手打ちをする
さらに、マスコミのインタビューには次のように答えていました。
確かに世界一にはなりましたが、天狗になり、世界一病になっているのではないか。彼の勝利を願って、88歳になるおばあちゃんは毎日、祈っているんです。そのおばあちゃんに対するお礼の連絡もせず、祝勝会にも呼ばず、本人はのんきに嫁と一緒にYouTubeに出たりしている。アスリートである前に、人として大事な物を見失っているのではないか
こんなことを言われ続けていたら、丸山顕志に距離を置きたくなるのは当然ですよね。しかも、丸山顕志よりも息子の城志郎さんの方が柔道家の実績は上ですから。
城志郎さんはオリンピック出場こそありませんが、世界選手権を2連覇していて、グランドスラムでも複数回優勝しています。
それなのに、頭ごなしに訳の分からない理由で叱責を受け続けていたら、絶縁状態になっても仕方がないのかもしれません。
しかも、後述する丸山顕志の悪評のせいで、城志郎さんの柔道界での立場も危うくなっているという噂すらあります。
東京五輪前には、父の悪評のせいで、城志郎選手が全柔連から代表入りを拒まれているという話も柔道界ではささやかれていたそうです
引用:「とにかく評判が悪い」逮捕の「元五輪柔道代表」丸山顕志容疑者、次男優勝の舞台で起きていた“異変”(SmartFLASH) – Yahoo!ニュース
これを考えると、丸山顕志は息子の城志郎さんから距離を置かれて当然なのかもしれません。
丸山顕志は引退後にニュースキンで成功
丸山顕志は1994年に現役を引退しています。その後、ビジネス界に足を踏み入れ、成功をおさめました。
金子勝美に感化されてニュースキンを始める
出典:daily.co.jp
丸山顕志が現役を引退したのは、ケガや年齢が理由ではありません。元プロ野球選手の金子勝美と知り合ったことが理由です。
金子勝美は中日ドラゴンズ所属だった選手で、1977年に現役を引退すると、ナカヤ商事・豪州屋で勤務した後に、ニュースキンを香港で成功させて、それを日本に持ち込み成功させました。
丸山顕志はこの金子勝美の人間性に感化されて、現役を引退し、自身もニュースキンを始めたのです。
ニュースキンとはアメリカに拠点を置くネットワークビジネス・連鎖販売取引(MLM方式)をしている会社で、パーソナルケア製品やサプリメント、生活用品などを製造・販売しています。
連鎖販売取引なので、合法ではあるけれど、ネズミ講に近いようなビジネスになります。
ネットワークビジネス・化粧品会社を立ち上げる
出典:youtube.com
ニュースキンで成功した丸山顕志は、1996年には「丸山スペシャル」という会社を設立し、ニュースキンから離れた後は、シナジーやモナヴィーというネットワークビジネスを行います。
2010年は福岡にノヴァーレジャパンという化粧品や健康食品を扱うネットワークビジネスの会社を立ち上げ、2012年には代表取締役に就任しました。
具体的な金額は不明ですが、丸山顕志はニュースキンとそのほかのネットワークビジネスでかなりの成功をおさめていたと言われています。
丸山顕志は自宅で柔道場を開いていた
出典:twitter.com
丸山顕志は福岡市内にある自宅で柔道場を開いていました。
この自宅の柔道場は個人で運営しているとは思えないほどの立派なもので、海外から有望選手を招集して、丸山顕志自らが指導をして、オリンピック候補に育て上げようとしていたようです。
自宅で立派な柔道場を運営し、自ら指導をするほど柔道に対して熱心だったのに、丸山顕志は詐欺行為に手を染めていくことになるのです。
丸山顕志の現在…逮捕とその後
詐欺容疑で自宅で逮捕
丸山顕志は、詐欺容疑で逮捕されました。
逮捕されたのは2024年2月29日のこと。福岡市内にある自宅で逮捕されています。
2018年に暗号資産「One Coin」を代理で購入するという名目で、千葉県東金市に住む70代の女性から4000万円をだまし取り、返金しなかったという容疑です。
丸山顕志は「バルセロナオリンピック選手」という肩書で相手を信用させ、「暗号資産の価値は高騰する」と持ち掛け、実際には暗号資産は購入せずにお金をだまし取っていたとのことです。
この時の逮捕での被害総額は4000万円でしたが、実際は複数回にわたり詐欺行為を働いており、合計4億円をだまし取ったと見られています。
以前からお金関係の評判は悪い
丸山顕志は以前からお金関係の評判は悪かったようです。
優勝した丸山城志郎選手が、ミックスゾーンから控室に戻る道中、柔道日本代表コーチらが誰も丸山に祝福の声をかけなかったのが不思議だったんです。そのことを同じ現場にいた関係者に聞いてみたら、『とにかく、お父さんの評判が悪い』ことがわかった。その当時から、怪しいビジネスをやっていたことは有名だったようです。
引用:「とにかく評判が悪い」逮捕の「元五輪柔道代表」丸山顕志容疑者、次男優勝の舞台で起きていた“異変”(SmartFLASH) – Yahoo!ニュース
この報道が本当なら、丸山顕志は息子の丸山城志郎さんの足を引っ張っていた可能性があります。
しかも、一部報道によると、丸山顕志は聴覚障害者の女性からもお金をだまし取っていたとのこと。
そもそも、ネットワークビジネスはネズミ講と紙一重の部分がありますから、丸山顕志は金子勝美に心酔して現役を引退した時点で、柔道界からは怪しい目で見られていたのかもしれません。
ギャンブルで全部使っていたか?
丸山顕志は合計で4億円ものお金をだまし取ったと見られていますが、このお金はすべてギャンブルに使っていたとのことです。
そして気になる犯行の動機だが、近年、丸山容疑者は韓国のカジノでバカラ賭博に熱中しており、集めた金はほとんどカジノで使い果たしていたとみられる。
カジノのために、4億円ものお金をだまし取っていたということは、丸山顕志はギャンブル依存症のような状態になっていたのかもしれません。
ギャンブル依存症の人はギャンブルをするためなら、平気で嘘をつくし、どんなことでもやりますから。
現役を続けている息子の丸山城志郎さんが、競技生活を続けるうえで悪影響が出ないことを祈ります。
丸山顕志のまとめ
丸山顕志のプロフィールや若い頃からの柔道の経歴、結婚した嫁との離婚と子供、息子との関係、ニュースキンでの成功と自宅、逮捕後の現在をまとめました。
丸山顕志の詐欺事件の全容解明が待たれます。