だるまこと前田仁さんといえば、2016年に「おんJ」にて自殺動画を配信したことで話題となった人物となります。
この記事では、前田仁さんの生い立ちと経歴、母親など家族、ブログ「俺の人生」の内容と自殺理由の他、死後の評判についてまとめてみました。
この記事の目次
前田仁(だるま)のプロフィール…自殺後の遺体と母親が対面するシーンが流れた
前田仁(まえだ ひとし)
生年月日:1988年7月24日
前田仁、2016年9月に「おんJ」で自殺配信をして話題に
前田仁さんについては、2016年9月に「おんJ」こと「おーぷん2ちゃんねる」の「なんでも実況J板」の当該スレッド内にて、自殺配信を実行したことで話題になった人物です。
元々は匿名掲示板「5ちゃんねる」の「ニュース速報(嫌儲)板」のヘビーユーザーであった前田さんは、「daruma0000’s diary」というブログも運営していたそうで、「だるま」との愛称はそこから来ています。
前田さんの自殺方法に関しては、自宅室内でぶら下がり健康器を利用して首吊りをしたと言われております。
前田さんの自殺後については、そのまましばらくの間は配信が継続されていたそうで、仕事から帰宅した母親が息子の遺体と対面するシーンまで視聴者たちが目撃してしまったそうですね。
1 ジャンピングエルボーアタック(埼玉県) 2016/09/30(金) 15:10:03.22 ID:QXyg8mUG0
41:03ごろ:「やだひとしィ…」という声が初めて入る。ここで母親が死体発見らしい。その後20秒ほど「ひとしぃ!ひとちゃん!」と呼び続けるも母親が涙声に。
41:38ごろ:「やだちょっとひとし自殺しちゃった…。お願い、首つってるぅ」と母親が何者かを呼ぶ。恐らく家族。
42:42ごろ:母親が救急車へ第一報。住所氏名がばっちり入ってる。
43:30ごろ:母親が耐えきれずに電話口で嗚咽をもらす。
43:41ごろ:ここから約十五秒ほど「ひとちゃーん、ごめんよぉ。ひとちゃん、ごめんごめん」と懺悔の声。
44:36ごろ:ここ辺りから母親の呻くような鳴き声が約40秒続く。
45:15ごろ:母親が泣きながら誰かに返答。口調から恐らく救急隊の電話と思われる。「重いんで」「待っててください」等の声が聞こえるが文脈は不明。
46:47ごろ:再度母親が「ひとちゃん」と呼びかけ出す。「これもうだめだな」と小声で呟く母親。「重くて無理」と言っている為、死体の引き下ろしを試みた模様。
47:27ごろ:母親が出かける前の状況を電話口で説明している。救急隊に向けてと思われる。
前田仁(だるま)がHP「俺の人生」で語った生い立ちと経歴とは?
前田仁、自殺直前に「俺の人生」を立ち上げた理由とは?
2016年9月に28歳の若さで自殺した前田仁さんですが、自殺直前にこれまでの自分の人生を書き綴った「俺の人生」というHPを開設していたそうですね。
前田さんが「俺の人生」を立ち上げた理由に関しては、本人が下記のように書き記しています。
このホームページを作った理由を書きます。
確かに俺は、1988年7月24日から自殺したその日まで、この世界に存在していたけども、人知れずこの世界から消えてしまうと、俺がこの世界に存在していた事実まで消えてしまうような気がして、それが怖くて寂しくて、自殺が出来なかったんですね。
だから俺は、俺がこの世界に存在していた証拠を残す方法を考えて、自分の人生を書いたホームページをネット上に公開することを思い付いたんです。
引用:俺の人生
前田仁、4人姉弟の3男として生まれて来ていた
前田仁さんの実家については、当時としても珍しい子沢山家庭だったそうで、前田さんは第四子となる三男として生まれて来ています。
・父:元(トラック運転手を経てタクシー運転手として働ていた)
・母:静江(前田仁を出産後は清掃会社のパートとなり後に正社員へ昇格)
・長女:瞳(12歳年上)
・長男:健(8歳年上)
・次男:勇(5歳年上)
6畳2間の平屋に6人家族で暮らしていた前田家でしたが、当初は家族仲も良く長兄・健さんが前田さんの遊び相手になってくれた他、母・静江さんも休日になると買い物や映画に連れて行ってくれる優しい母親でした。
前田さんに関しても幼少期は人懐こい性格をしており、姉・瞳さんの友人と仲良くなり、家に遊びに行ったり泊まりに行ったりしていたとか。
前田仁、長兄・健の不登校をきっかけに家が荒れた
経済的には豊かではなかったものの幸せに暮らしていた前田家に異変が起こったのは、1990年代中盤の頃となります。
当時中学生だった長兄・健さんが不登校状態に陥り、両親とモメて家で暴れるようになってしまいました。
健さんの家庭内暴力は一過性のものであり、家族に手をあげるよりも家具や備品を壊すといった方向性のものだったと言われております。
一方で、不登校児となった健さんはそのまま学生生活に復帰することもなく、中卒ニート状態へ陥ってしまったそうですね。
そんな家庭環境の悪さに影響されたせいか、次兄の勇さんが中学にあがるとグレてしまい、健さんとも険悪な仲になってしまいます。
そのせいで、前田家はいつもピリピリした雰囲気が流れてしまうこととなり、前田仁さんも家にいても気の休まらない日々が続いていたとか。
前田仁、実家のオンボロさがコンプレックスとなりクラスメイトと疎遠になった
健さんの突然の不登校をきっかけに、最悪な雰囲気になってしまった前田家でしたが、小学校中学年までの前田仁さんは、明るい性格で放課後になると同級生と遊んで回るような少年だったとか。
そんな前田さんに異変が起こったのは、小学校高学年の時となります。
思春期にさしかかっていた前田さんは、実家がオンボロ平屋なことを知られるのを嫌がるようになり、意識的に同級生たちと疎遠になって行きました。
その他にも、実家に当時の人気ゲーム機だったプレイステーションやニンテンドー64がなかったことに加えて、学校に着ていく服が兄のお下がりばかりだったことも前田さんがコンプレックスを抱く原因となっています。
そのせいで、次第に暗い性格になっていってしまったという前田さんは、休み時間になると校内を歩き回ったりトイレの個室に籠ったりして時間を潰すことが増えていったそうですね。
前田仁、小学5年の時に兄が自殺して両親が離婚した
兄2人が問題児化してしまい、暗い雰囲気につつまれていた前田家でしたが、1999年5月になると、長兄・健さんが19歳の若さで自殺をするといったさらなる不幸が襲います。
健さんは、実家から車で数十分ほど移動した場所にあった街路樹の一角で首吊り自殺をしたとか。
健さんの自殺理由については不明ですが、前年より精神を病んで投薬治療を受けており被害妄想の症状なども出ていたため、恐らくはそちらが原因なのではないかと思われます。
その後、2000年に両親が離婚をし父・元さんが家から出て行った他、勇さんも中卒ニート化してしまうなど逆風ばかりが吹き荒れた前田家でしたが、姉・瞳さんが就職して独立していたこともあり、静江さんの稼ぎだけで食べていくことは可能だったようですね。
前田仁、中学を卒業後は農業高校に進学するも中退してニートに
長兄の自殺や両親の離婚といったハードすぎるイベント続きだった前田仁さんのローティーン時代でしたが、中学進学後も孤立した学生生活は続いたそうですね。
この頃になると、次兄・勇さんとお金を合わせて「PS one」を購入していたため、学校が終わると家でゲームをしていることが増えたという前田さんは、ラジオを聴くようにもなっていたそうで、特に爆笑問題や伊集院光さんのファンだったとか。
とはいえ、中学3年に進級した頃になると、いよいよ学校に通うことがしんどくなってきた前田さんは、学校をサボって墓場でゲームボーイアドバンスで遊んだり、音楽を聴きながら時間を潰すことが増えていくことになりました。
中学を卒業後は地元の農業高校に進学した前田さんですが、クラスに馴染めない状況は相変わらずだったため、半年ほど通った後に中退しており、以降は自殺する日までニートを続けることになっています。
前田仁、ニート時代は暴君化していた
ニート時代の前田仁さんに関しては、母・静江さんに甘やかされ放題だったようで、最新のゲーム機をいくつも買って貰っていました。
・PS3
・Wii
・Xbox 360
・PS4
一方でそんな環境にどっぷりと浸かり込んでしまった前田さんは、静江さんとの会話すら拒絶して自分の世界に引き篭もるようになった結果、次第に暴君化していくことにもなりました。
引き篭もり時代の前田さんの暴君エピソードについては、警備員のアルバイトを開始して社会復帰しつつあった次兄・勇さんに対して、「殺しちゃうかもしれないから自立して」と言い放ち家から追い出したり、気に入らないことがあると暴れて家の壁を壊したりしていたそうですね。
とてもイライラした時は、家の砂壁に肘で穴を開けたり、静江さんの液晶テレビのコードをハサミで切ったり、静江さんの服にソースやマヨネーズを掛けたり、静江さんの寝具にインスタントラーメンを掛けたり、静江さんの持っているDVDの裏面にハサミで傷を付けたり、健さんの遺骨を庭に撒いたり、ホットミルクを入れたマグカップを投げて風呂場のガラスを割ったりしました。
引用:俺の人生
そんな前田さんの精神状態が安定したのは、静江さんにPCを買ってもらった2010年以降だったようですが、常駐先の「5ちゃんねる」などでは他人を煽るような書き込みが多かったとか。
前田仁(だるま)の自殺原因とは?…将来の不安と母親への逆恨みだった
前田仁さんが「俺の人生」で公開していた家庭内暴力跡
ニートなれど、母・静江さんのおかげで娯楽に事欠かない時間を過ごしていた前田さんが28歳の若さで自殺した原因については、「引き篭もり生活なんてずっと続けられないから、ケジメをつけないとならない」といった強迫観念がありました。
その他にも、前田さんの中には、「俺が落ちこぼれたのは母親が教育に失敗したせいだ!」といった逆恨みの感情もあったことか。
実際、俺の兄弟のうち、まともに育ったのは瞳さんだけで、健さんは中学の時に不登校になって、99年5月に自殺したし。勇さんは高校に行かずに中卒になって、ニート引きこもり生活を経てバイトをし、2008年に一応自立。
俺は2004年10月に高校を中退して、そのまま引きこもりになり、2016年9月28日くらいに自殺ですからね。
これ、俺が悪いんですかね?
引用:俺の人生
そのため、前田さんが自殺をした背景には、静江さんへの当てつけの感情も強かったようですね。
前田仁(だるま)の現在…なんJでスレが立つもぼろ糞だった
前田仁さんの現在については、定期的に「5ちゃんねる」に関連スレッドが立つなど、人々の記憶に残り続けているようですね。
とはいえ、「俺の人生」を読んでも共感を抱くネットユーザーたちは少ないようで、スレッドが立つ度に辛辣な意見が多い状況となります。
15 :風吹けば名無し:2020/09/08(火) 05:44:32 ID:IAsotZoJM.net
口だけ達者のこどおじ母親にいちいち偉そうにキレてパソコン買ってもらったくだりは情けなすぎる
26 :風吹けば名無し:2020/09/08(火) 05:48:13 ID:yC0earI/M.net
これを肯定する奴はやばいよ
前田仁(だるま)についてまとめてみると…
前田仁さんについては、自殺配信を実行して28歳でこの世を去ったニートということになります。
前田さんのご冥福を祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。