フジテレビ系列で1991年から放送開始された「ライオンのごきげんよう」。
前身番組であった「ライオンのいただきます」が放送開始された1984年から、今年で32年目を迎える長寿番組として幅広い世代から愛された当番組も今年の3月31日で最終回となりました。
今回は打ち切りの理由と最終回の内容を紹介します。
ライオンのごきげんよう
「ごきげんよう」の司会を務めてきた小堺一機さん
名前:小堺一機(こさかいかずき)
生年月日:1956年1月3日
最終学歴:専修大学経営学部卒業
師匠:萩本欽一
事務所:浅井企画
活動時期:1977年-
同期:所ジョージ、村上ショージ、ラサール石井
前身番組であった「ライオンのいただきます」「ライオンのいただきますII」
フジテレビ系列局では1984年10月1日から1990年12月28日まで、毎週月曜 – 金曜 13:00 – 13:30 に放送されていました。
ライオンの創立100周年を機に会社ロゴ表記がカタカナの「ライオン」からアルファベットの「LION」へ(CI導入に伴い)変更されたことを機に「ごきげんよう」にリニューアルしました。
ライオンのごきげんよう
1991年1月7日から2016年3月31日まで、毎週月 – 金曜日12:55 – 13:25(JST)に放送されていました。
ゲストがサイコロを転がし、出たお題に沿ってトークを展開するトーク番組として、幅広い世代から愛されていました。
気になる「ごきげんよう」の打ち切り理由とは?
フジテレビ公式発表
「ごきげんよう」来年3月末終了 31年の歴史に幕、小堺還暦で節目 : スポーツ報知
公式発表の内容
フジテレビは17日、タレントの小堺一機(59)が司会を務めるトーク番組「ライオンのごきげんよう」(月~金曜・後0時55分)を来年3月末で終了すると発表。1984年10月にスタートした前身の「ライオンのいただきます」から愛された長寿番組が、約31年の歴史にピリオドを打つ。
打ち切り理由の低視聴率の原因は前番組「バイキング」にあった!?
ライブドアニュース他、各ウェブメディアが当番組の終了について報じています。
ライブドアニュース
フジテレビの「ごきげんよう」終了 「バイキング」不調が影響? – ライブドアニュース
ライブドアニュースの記事内容
「『笑っていいとも!』終了後、視聴率がガクンと下がり、2%台を出すことも珍しくなくなってしまいました。一社提供のスポンサーであるライオンは小堺さんのことを非常に買っていましたが、さすがにこの状況を看過できなくなったのです」
「笑っていいとも」末期の頃、「ごきげんよう」は5~6%の数字を記録しており、同時間帯の他局ライバル番組である「徹子の部屋」よりも良い数字を残していたそうです。しかし、いいとも終了の後枠を受けて放送開始された「バイキング」が低視聴率から抜け出せない状態が続いたことにより、その後に放送される「ごきげんよう」の視聴率も2%台にまで低下してしまう結果となってしまったようです。
もう一つの理由は、司会を務める小堺一機のギャラが高すぎるから!?
小堺さんの高額なギャラに関して、東スポWebが報じています。
東スポWeb
東スポWebの記事内容
別の同局関係者も「視聴率も取りたいし、小堺さんへの高額なギャラをカットして、できるだけ制作費を抑えたい。後番組については、スポンサーの意向もあるので簡単には決まらないんですが、バイキングの放送時間を30分延長しようという案も有力です」と明かす。
30年以上にも渡る「ごきげんよう」の司会者を担当してきた小堺さんの通算収入は20億を超えるとも言われています。初期の頃は若手芸人だったこともあり、格安のギャラであったと思われますので、ここ数年間のギャラは年間で1億近くになっていたのではないでしょうか?
テレビ業界全体が広告費削減による収入減で、各番組のテコ入れを行っているのは周知の事実かと思います。特にその中でも日本テレビやTBS、テレビ朝日にまで視聴率競争で後塵を拝するようになってしまっているフジテレビですので、長年局に貢献してきた大物芸能人といえど、その高額なギャラを払い続けるほどの余裕がなくなっているということなのでしょうか。
テレビ業界の慣習として、一度上がったギャラを下げるということは非常に難しいことであるという事情もあるでしょう。視聴率が低迷する中で、ギャラだけは変わらないのであれば、制作陣からすれば打ち切りの対象となってしまったことも仕方のないことだと言えますね。
ただ、「ごきげんよう」を打ち切りにして、小堺さんへの高額なギャラを節約したフジテレビですが、その空いた枠をどうやりくりしていくのかはまだまだ迷走状態が続いていると言われています。一説では、「バイキング」や「グッデイ」の枠を拡大放送するとのことですが、どちらも低視聴率に喘いでいる番組ですから、あくまでも次が見つかるまでの応急措置なのでしょう。制作費削減の中で、効果的な打開策を見いだせないフジテレビの苦境が窺えます。
「ごきげんよう」最終回の放送内容やコロゾーの声の正体は?
出典:pbs.twimg.com
「ごきげんよう」の最終回は、小堺さん一人によるサイコロトークから始まりました。いつもは収録形式の当番組ですが、この最終回はゲスト無しの生放送で、台本もなしという状態だったとのことです。
サイコロトークのお題には「情けない話」「恥ずかしい話」「初めて○○した話」「忘れられない話」「危機一髪」「恋の話」の6題が用意され、当たり目は用意されませんでした。
番組初期をご存じない方の多くは、サイコロトークは最初からあった名物コーナーという印象を持たれているのではないかと思います。実は、サイコロトークは番組開始当初は存在していおらず、スペシャル企画で人気を博したことをきっかけに番組内で採り入れられることになったそうです。
ちなみに、『ごきげんよう』開始当初はサイコロも客席も無く、『徹子の部屋』のようにゲストと1対1で話すトーク番組だった。スペシャル企画で実験的に行われた「サイコロトーク」が好評になり、以後25年以上の長きに渡りサイコロが振られ続けることになったのだ。その回数はこれまで19459回!
「ごきげんよう」最終回。独りのサイコロトークと明かされたCOROZOの正体 – エキレビ!(1/5)
出典:marticleimage.nicoblomaga.jp
自分で投げたサイコロのお題に答えていく小堺さん。サイコロのお題が決まった後も、お客さんの前に立ち続けて、トークを続ける姿には、これまで番組を長年支え続けてきてくれた視聴者への感謝の気持ちが込められていたのではないかと思います。
トーク内容は「ごきげんよう」ファンにとっては最高の内容で、31年前に始まった前身番組の「いただきます」の司会オファーがドッキリではないかと疑った話や萩本欽一より前に師事した、俳優勝新太郎との出会いなど、いつもは聞き役としてゲストの持ち味を引き出すことに徹してきた小堺さんが、自分についてお客さんの前で語った貴重な放送回となりました。
最終回の中で、おそらく最も視聴者を驚かせたのが、番組の名物キャラクターであるCOROZO(コロゾー)の声を担当していた人が、まさかの小堺さん本人であったということをほのめかしたことだったのではないでしょうか。トップシークレットなので、明確な答えはなされませんでしたが、ヒントから察するに、小堺さん本人である可能性が非常に高いことがわかりました。
最後の視聴者メッセージは「質問です。COROZOの声は誰がやっているのですか?」
COROZO「『ごきげんよう』のトップシークレットだけど、最後だからいいかなって〜。田淵、アレを見せてくれヨ〜」
「発表します。COROZOの声の方、こちらです」と田淵アナがフリップを取り出すと、そこには声を録音している男性の写真が。目鼻口が「COROZOの声」という文字で隠されて表情はわからないが、頭頂部まで禿げ上がった額とその周りの金髪がハッキリわかる。この人物は……!
誰かがCOROZOの動きにリアルタイムに声を合わせていたのではなく、音響さんが状況に応じてあらかじめ録音した音声を出していたとすれば、小堺=COROZO説も成立する。
また最終回の視聴率は3・3%でした。
小堺は最後のあいさつで「最初ドッキリと思って始まったこの番組が31年も続きました。今日で長いドッキリが終わります。充実した31年と半年でした。ありがとうございました」と感謝を述べた。
引用:「ごきげんよう」最終回視聴率は3・3% 昼の顔31年に幕
「ごきげんよう」最終回に対するネット上の反応
・ここまで視聴率下がったのなら仕方ないか・小堺さん一人で頑張ったな・ああ、でもいい終わり方だと思う いいともと正反対のひっそりとした終わり方、いい意味で似あってる・ただ、ひたすら芸能人の話を面白オカシク伝えるだけだからな視聴する意味を感じなくなった・かと言ってこの枠がバイキングになっても大して変わらなそう・若いころはさんまが出てくる金曜日だっけな、そこだけ見てた
まとめ
「ごきげんよう」は長年に渡ってフジテレビの昼の顔として同局を支えてきた。しかし、長年に渡った結果、司会者のギャラが高騰したため、昨今の制作費削減の波に抗うことはできなかった。加えて、前番組の「バイキング」が低視聴率にも関わらず、開始間もない番組であるため、それを打ち切りとしてしまうと、制作陣の責任が問われてしまう。そこで、打ち切りの理由付けをしやすい「ごきげんよう」が対象となってしまったという経緯のようですね。
嬉しいことに、小堺さんは他番組で出演が確定しているそうなので、これからも彼の名人芸をテレビで楽しむことはできますね。「ごきげんよう」ファンとしては見逃せませんね!
最後の動画