「消えた天才」は、2018年10月から2019年8月まで毎週日曜の20:00~20:54に放送されていたドキュメンタリーバラエティ番組でした。
今回は、やらせが発覚した「消えた天才」のやらせの経緯とその一覧&内容についてご紹介します。
この記事の目次
TBSバラエティ番組「消えた天才」とは
2018年10月にスタートしたドキュメンタリーバラエティ
MCはバナナマン
TBSテレビ「消えた天才」は2018年10月21日~2019年8月25日までの間、TBSテレビで毎週日曜20:00~20:54に放送されていたドキュメンタリーバラエティ番組です。
Gガイドなどではスポーツ番組に区分されていて、2017年から不定期で放送していましたが、好評を得たことからレギュラー化が決定した番組でした。
世界を舞台に大活躍しているトップアスリートや、超一流のプロ野球選手、社会的に影響力のある人がゲストとして登場していました。
髙橋大輔さんや福原愛さんなど一線で活躍してきたスポーツ選手が勝負の世界で苦しめられた天才の今を追った番組でした。
例えば、高橋尚子選手に駅伝で大逆転した人物や、無敗の福原愛選手に初めて土をつけた選手など、番組なので少しの脚色はありますが、興味深いのは、その天才的な人物たちが、その後大きな活躍をすることもなく、姿を消している点にあるのです。
最近好きな番組「消えた天才」
— ちょっとT³-神威(◉w◉) (@kamuneko) January 4, 2019
スポーツ界で有名な結果を出している選手や元選手たちを凌ぐ天才がいたという話
結構面白いよね
こういうのってどの業界・世界にもあると思うんだ
ゲーム界にもいるだろう
実はガレッガ界隈でもあるんだよね
「消えた天才」やらせ発覚と経緯~過剰演出でBPOから睨まれていた
消えた天才、少年野球投手の球速を2割速く加工
球速を2割ましで加工していた!
2019年8月11日に放送された「消えた天才」で、リトルリーグ全国大会にて全打者三振の完全試合を達成した当時12歳の少年の試合映像を放送した際に、映像を早回し実際の投球よりもストレートの球速が速く見える加工を行っていたという事実が判明しました。
この件について、制作サイドは実際に加工を行っていた事実を認め、謝罪に追い込まれる事態となりました。
「加工が行われたのは、放送した投球シーン全31球のうち7球で、投手がボールをリリースした瞬間からキャッチャーミットに収まるまでの約0.5秒間について、映像のスピードを実際よりも2割程度速くしていました」と説明。
「アスリートの凄さを実際の映像で表現するという番組の根幹をなす部分を加工することは、番組としては絶対にあってはならない手法だと考えております」と記し「取材に協力してくださったご本人及び関係者の方々、そして番組をご覧いただいた視聴者の皆様に深くお詫びいたします」と謝罪した。
「やらせ」と言われた回の映像がこちらです。
消えた天才、やらせが発覚した経緯
どのような経緯でやらせが発覚したのか?
今回「消えた天才」のやらせが発覚したのはどのような経緯だったのでしょうか?理由として考えられるのが以下の点です
- ①やらせ感がバレてTwitterが炎上
- ②関係者から「事実と異なる」とリークされた
- ③そもそも「やらせ」だと疑われていた
とは言っても、今回の謝罪文が発表されるまでTwitter上では「消えた天才はやらせ!」と言っている人はほとんどいない状況でした。この点から、①のTwitterからの発覚はないという事が分かります。
結果から言うと、元々この番組はBPOから睨まれていたようです。
今をときめくアスリートたちが幼少期に憧れた、もしくは打ちのめされたライバルを紹介する『消えた天才』(TBS系)。不定期での放送を経て、今年10月からレギュラー化された同番組だが、疑問に残る演出が波紋を呼んでいる。12月16日には3時間スペシャルが放送されたが、番組を見たベテランスポーツライターは、過剰な演出に言葉を失ったという。
くしくもこの番組は、やらせ問題が騒動になった『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の裏番組。視聴率戦争が激しいのはわかるが、“消えた天才”を無理やりでっち上げていると、こちらもBPO(放送倫理・番組向上機構)に、にらまれることとなりそうだ。
「消えた天才」のやらせ一覧と内容~映像加工の常習犯だった
消えた天才、過去3件もの映像加工していたことが判明
やらせはこれだけで終わらず…
前述にもある通り、2019年8月11日放送の回で、当時12歳の少年投手の試合映像を紹介した際に映像を早回しすることによって、実際よりも球速が速く見える“加工”を行っていた事実が分判明しています。
しかし、過去にも3件もの映像加工をしていことが判明しています。
卓球・フィギュア・サッカーまでもが加工…!
「卓球をする時のスピードを実際よりも2割速くしていた」
「フィギュアスケートのスピンのスピードを実際よりも2割速くしていた」
「サッカーのドリブル突破を図る映像のスピードを2割速くしていた」というのだ。
消えた天才、事実を捻じ曲げたナレーションで感動を演出?
この番組の“演出”はこれだけ終わらず、事実を捻じ曲げたナレーションで感動を演出していたことも判明しています。
当時の試合中継の映像には、あたかもその時のアナウンサーの実況が入っているように見えますが、これは番組が後で都合の良いように改めて入れ直したもの。『大谷翔平が勝てなかった天才』として、大谷から甲子園でホームランを打った大阪桐蔭の選手が出ていました。この選手は『ドラフト会議で指名されず、挫折した』とされていましたが、そもそもプロ志望届を提出していないので、指名されないのは当然です。
さらに、正月特番では、ひじ肘を痛めた元ヤクルトの伊藤智仁を『過酷なリハビリ生活を送ったものの、その輝きが戻ることはなく、現役最後は2軍の試合に登板』と紹介していましたが、実際彼は約2年に及ぶリハビリ生活の末復帰、カムバック賞を受賞しました。感動につなげるために事実を歪曲してまで放送意義がどこにあるのでしょうか
番組の「消えた天才」って番組、やらせ発覚で、放送中止だってさ!今までに、3件の加工された映像が見つかったらしいよ( ̄ー ̄)b
— ラムネはグッピー (@NTJCnbr2mS8nLEt) September 8, 2019
製作サイドの連中クビ確定だね( ̄ー ̄)b
「消えた天才」の今後~番組は一時休止でこのまま打ち切りに
「やらせ」報道を受け、「消えた天才」は番組休止をしています。その後、公式サイトではいつから再開するとの明言はありませんでしたが、2019年10月22日に打ち切りが発表されました。
また、TBSのドラフト会議当日に放送する名物番組にも影響が出るのではともいわれているようです。
この不祥事は名物番組にも影響を与えかねない。制作会社関係者は「TBSでは毎年秋、プロ野球のドラフトに絡めた特番を組んでるけど『こんな状況で放送できるのか?』といわれている」と指摘する。この特番がドラフト当日に放送される「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」だ。野球ファンで知られる中居正広が司会を務め、毎年高視聴率を記録している。
めっちゃ好きだった。失敗だってあるやろ。やらせしてまで成功例増やす必要ないやろ。本当視聴者バカにし過ぎ #TBS 「 #クレイジージャーニー 」不適切な演出で謝罪 放送休止を発表「消えた天才」に続き不祥事 https://t.co/lOHfBMZwMv
— pukapuka (@3jEioh4DIYC6AuA) September 11, 2019
消えた天才 → 映像編集して消えた番組に(バナナマン出演×TBS)
— なべ@野球とお笑い (@swallive) September 19, 2019
クレイジージャーニー → やらせ発覚で番組が旅立つ(バナナマン設楽出演×TBS)
笑いが無理なら体張れ → ネルソンズ青山全治8週間の怪我で体を張るのも無理になる(バナナマン出演×TBS)
バナナマンとTBSを組ませてはいけない(戒め)
「消えた天才」のやらせ問題についてまとめると…
・「消えた天才」は過去にも3件の映像加工が発覚、事実を捻じ曲げたナレーションで感動を演出していた
・「消えた天才」は以前から過剰な演出でBPOから睨まれていた
やらせが発覚した「消えた天才」のやらせの経緯や内容について総まとめしました。「やらせ」番組が次々に明らかとなっていますが、番組視聴者としては残念でなりません。
視聴者が楽しみにしている番組が減らないようにして欲しいものです。