TBSのバラエティ番組「アイ・アム・冒険少年」の人気企画「脱出島」のやらせ疑惑を週刊文春が報じて炎上しています。
この記事では週刊文春が報じた「アイ・アム・冒険少年」の「脱出島」のやらせ疑惑の詳細や真実、視聴率への影響や打ち切りの可能性などについてまとめました。
この記事の目次
アイ・アム・冒険少年の脱出島のやらせ疑惑を週刊文春が暴露
「週刊文春」のウェブサイト「文春オンライン」が、「TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”の真実」というタイトルで、TBS系の人気バラエティ番組「アイ・アム・冒険少年」の人気企画「脱出島」のやらせ疑惑を大々的に特集し物議を醸しています。
週刊文春(文春オンライン)の記事によると、番組で、出演者が独力で作成しているように放送されていたサバイバル道具や脱出のためのイカダなどは、事前に番組スタッフが長時間かけて準備をしていたものなのだそうです。
また、番組では、出演者たちは、無人島で野宿をして食料を自力で確保し、過酷なサバイバルをしているように見せられていましたが、実際には近くのホテルに宿泊していて、食料や飲料水の提供も受けているのだとか。
極め付けは、「脱出島」のクライマックスシーンである出演者が必死に自作のイカダを漕いで無人島からの脱出に挑戦する場面は、画面に映らないところにいる船がこっそりとロープで牽引しているとの事。
今回はこの、週刊文春が暴露した「アイ・アム・冒険少年」の「脱出島」のやらせ疑惑について紹介していきます。
アイ・アム・冒険少年の脱出島やらせ疑惑を報じた週刊文春「TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”の真実」の詳細
「アイ・アム・冒険少年」の「脱出島」で浮上したやらせ疑惑の詳細を、週刊文春(文春オンライン)の内容を引用しつつまとめていきます。
脱出島で挑戦者が自作していたはずの道具やイカダはスタッフが事前に作っていた
「アイ・アム・冒険少年」の「脱出島」は、芸人のあばれるくんをはじめとする出演者たちが、無人島にある資材を使って脱出用のイカダを作って島からの脱出に挑戦するという企画です。
出演者達は、リュック1つに入る分だけの道具の持ち込みを許されますが、他に必要な道具や、水や食料は全て現地で自力で調達するというルールになっています。
ところが、週刊文春の記事によれば、そうした道具は事前に番組スタッフが数日前から作成し無人島に持ち込んで用意されたものなのだそうです。そして、番組では出演者が1人で作ったように見せかけるために、一部分だけを取り付けるシーンなどを撮影してしようしているのだとか。
船づくり、無人島にあるもので、ゲストが自力で制作しているように撮影していますが、実際はスタッフが材料を無人島に持ち込み・数日前から作成しています。撮影用に一部分だけ演者がとりつけたりして、実際に作っているように見せかけていますが、サバイバル専門家がメインで作成しています。
引用:《TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”証拠写真》「5日間ほぼ寝られない。過労死の危険性が…」疲弊したスタッフから告発SOS 「脱出島」王者・あばれる君のイカダは船が引っ張っていた!
週刊文春のスタッフ、他でもない「アイ・アム・冒険少年」の「脱出島」のスタッフの1人からタレコミを受けて調査を開始し、実際にロケ場所の奄美大島の無人島に赴いてやらせの証拠現場を押さえています。
週刊文春のスタッフは、「アイ・アム・冒険少年」の放送前に、番組スタッフが宿泊していた民宿のガレージで釘を加工してナイフを製作している場面を捉えたようです。
そして、本放送時にはあばれる君がこの釘ナイフを自分が1人で製作したというテイで放送されていたという事でした。
11月23日、民宿1階部分のガレージでは数人のスタッフが、何本もの長い釘をガスバーナーで炙り、トンカチで叩いていた。カーンカーンと、釘を叩く音は2時間以上近隣に響き、火花を散らせた釘は細長いナイフ状に変形していた 。番組では「釘ナイフ」はA島にいるあばれる君が島で自ら発案し、製作も一人で行ったように放送されていた。
引用:《TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”を追う》大量に船に積まれる竹、浮き、ノコギリ、釣竿… ロケ前日にはスタッフが宿舎で釘をバーナーで炙り、カーンカーンと… 『脱出島』撮影現場で見たリアル
放送では、あばれる君はこの釘ナイフを使用して、見事な脱出用イカダを作り上げました。しかし、週刊文春の記事によると、このイカダもまた、大勢の番組スタッフが島の外から持ち込んだ竹などの資材を用いて事前に製作していたものだったそうです。
これには一応あばれる君も製作に参加していたという事ですが、スタッフが作業をする横で浜に寝転んで休憩している様子が写真に捉えられています。
午前11時、A島の海岸いっぱいに竹が並べられ、5~6人のスタッフが黙々とイカダを製作しはじめた。あばれる君もイカダづくりに参加していたが、暑さのためだろうか、ときにはゴロンと浜に寝転び、スタッフだけが作業する時間もあった。
引用:《TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”の真実》イカダで脱出のはずが、船に乗り込んで「ワープゴール」したあばれる君に記者が直撃すると? TBSの回答は「安全な場所にイカダを牽引することがありました」
イカダでの脱出時には密かに船がロープで牽引
週刊文春の記事によれば、独力で完成させた(というテイの)イカダに乗り、自力でオールを漕いで島を脱出するシーンでも大々的にやらせが行われていたようで、ある程度出演者がイカダを漕いで頑張っているシーンが撮影できたら、後はイカダにロープを繋ぎ船で牽引するのだそうです。
いかだで無人島を脱出するには無理があります。実際はある程度までとれたら、船でロープで引っ張って牽引しています(実際に脱出できた例もあります)。演者のスケジュールの関係などで、十分な撮影時間がないときは、ドラマのように順番を入れ替えて撮影します。ある程度のいれかえはあるにしても、島についてすぐに脱出のシーンを撮り始めることもあります》
引用:《TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”証拠写真》「5日間ほぼ寝られない。過労死の危険性が…」疲弊したスタッフから告発SOS 「脱出島」王者・あばれる君のイカダは船が引っ張っていた!
週刊文春の取材班は実際にイカダが船で牽引されるシーンも押さえています。それによると、あばれる君はいつものタンクトップスタイルで15分ほどイカダを漕いだ後、接近してきた船に乗り込み、コートを着て暖をとったそうです。
あばれる君は「どっこいしょー♪」と掛け声を節に乗せオールを漕ぐこともあったが、15分ほどで力尽きたようだ。その後、船が再びイカダに近づくと、あばれる君はスタッフの差し伸べた手につかまり、イカダを降り、船に乗り込んだ。そして、コートをまとい暖をとったのである。
引用:《TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”の真実》イカダで脱出のはずが、船に乗り込んで「ワープゴール」したあばれる君に記者が直撃すると? TBSの回答は「安全な場所にイカダを牽引することがありました」
その後、無人のイカダは船に牽引されてゴールに接近し、再びあばれる君はイカダに乗り込んで無事にゴールした瞬間のシーンが改めて撮影されたとのだそうです。
そして、実際の放送では、さもあばれる君が独力でゴールに辿り着いたかのように編集がされていたという事でした。
放送では、あたかもあばれる君がA島からゴールまで一人でイカダを漕いで辿り着いたかのように編集されていた。
引用:《TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”の真実》イカダで脱出のはずが、船に乗り込んで「ワープゴール」したあばれる君に記者が直撃すると? TBSの回答は「安全な場所にイカダを牽引することがありました」
なお、週刊文春はその後、あばれる君にも直撃取材を敢行しています。あばれる君は「演出なしでしっかりやりたいのでは?」との質問に「しっかりやりたいです」と答えられていました。
あばれる君はあくまでも出演者の立場なので、番組の方針にはたとえやらせであろうと従わざるを得ないと思われます。こうした事情もあるので、この件でイメージがダウンしてしまう事も考えられるあばれる君に対しては同情の声が多いようです。
脱出島の出演者は持ち込み禁止のはずの水や食料を提供され夜はホテルに宿泊
「アイ・アム・冒険少年」の「脱出島」は番組内で紹介されるルールでは、飲料水や食料は持ち込み不可で、出演者がサバイバルして現地調達をする事になっています。
ところが、撮影スタッフによる週刊文春へのタレコミ情報によれば、実際には一部の出演者に対しては飲料水や食料が提供されており、また、夜間も無人島ではなく一旦奄美大島の本島に戻ってホテルに宿泊ているのだそうです。
一部出演者には無人島内で飲料水や食料も提供され、無人島ではなくホテルに宿泊することもあるという。
引用:《TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”証拠写真》「5日間ほぼ寝られない。過労死の危険性が…」疲弊したスタッフから告発SOS 「脱出島」王者・あばれる君のイカダは船が引っ張っていた!
アイ・アム・冒険少年の週刊文春によるやらせ疑惑暴露後の視聴率は?
週刊文春によるやらせ疑惑暴露によって、「アイ・アム・冒険少年」の視聴率にも注目が集まっています。
週刊文春のやらせ疑惑記事が出る前の「アイ・アム・冒険少年」の視聴率については、2021年5月配信の「NEWSポストセブン」の記事で以下のようなデータが掲載されていました。
『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)個人4.0%、2.7%、4.0%、2.2% 世帯6.8%、4.8%、6.5%、3.9%。
今回のやらせ疑惑が報じられる前から、ゴールデンタイムのバラエティ番組の視聴率としてはあまり良い数値ではなかったようです。むしろ、こうした視聴率の低迷への焦りが、やらせと言われてしまうレベルの過剰演出につながった可能性も考えられるかも知れません。
週刊文春のやらせ疑惑報道後の「アイ・アム・冒険少年」の視聴率は現在のところ公表されておらず不明です。
ただ、今回のやらせ疑惑報道の影響で話題になった事で、逆に視聴率が一時的に上昇するのではないかと見る向きもあるようです。
しかし、今後はやらせレベルの演出は行いづらくなったのは間違いないため、番組自体がつまらなくなって最終的には視聴率が低下するのではないかと見ている人もいるようです。
ヤラセがバレる→ナレーションで開き直る→途端につまらなくなって視聴率下がる→打ち切りの流れだな #冒険少年 #tbs
— 猫仔猫。 (@neko1225) January 31, 2022
アイ・アム・冒険少年はやらせ疑惑後に打ち切りの噂もあったが現在も継続
週刊文春によるやらせ疑惑報道が出たことで、「アイ・アム・冒険少年」は2022年3月いっぱいで打ち切りになるのではとの噂も出ていました。
しかし、現在のところ番組打ち切りの話は出ていないようで、番組の公式ウェブサイトでは、2022年4月4日に4時間スペシャルが放送されるとの情報が掲載されています。ただ、番組の内容については「決まり次第更新致します。次回もお楽しみに」としか記載されておらず、もしかすると週刊文春のやらせ疑惑報道の影響もあるのかも知れません。
週刊文春によるやらせ疑惑報道があった直後の「アイ・アム・冒険少年」の放送では、冒頭からダイジェストVTRを流し「様々なミッションに全力で立ち向かう勇姿を楽しんで頂くアドベンチャーバラエティ」などのナレーションが流れ、テロップで「アドベンチャーバラエティ」を強調するような演出がなされました。
また、この放送の中では、これまでの放送では見られなかった、出演者とスタッフと協力しあっているシーンなども映されました。
これについては、批判的な声も多いようなので、今後打ち切りが検討される可能性もまだ考えられるかも知れません。
#冒険少年 #文春 #悪口
— KOH46 (@koh465046) January 31, 2022
僕は文春を信じてるし冒険少年は見たことない
次の回のCM
本編で説明・流れがあるだろうけど…
いや開き直りが過ぎるw
もう炎上商法じゃん!
まんまと僕も飛び入る虫になったけどw
番組打ち切り→クレイジージャーニー復活か藤井健太郎さん新番組が良かったのになぁ、残念w
『冒険少年 今後の放送に影響ない』ってTBSの開き直り凄いわ。言い訳も全部見苦しいのに。
— しみちょ (@shimicho1917) January 9, 2022
だったら単に番組続けるだけじゃなくて、大至急あばれる君で次の無人島脱出企画やってみせろ。
そこまでしたら認めるわ。視聴率も穫れると思うよ。#Yahooニュースhttps://t.co/LEIL7Hnke5
#TBS「『#冒険少年』今後の放送に影響ない」
— 花田竜治 (@ryuji_1_8222) January 9, 2022
↑
開き直りが凄い
見せ方が下手なんだよ
千鳥みたいに「ヤラセやろ?」と漏らしながらやれば笑いにつながるが、いかにもヤラセ無しでやってます感出して、しれっと黙ってヤラセするから叩かれる
これ以外にも胡散臭い番組が多い局https://t.co/oX68t8Vqtj
一方で「ここまで開き直れるのはむしろ清々しい」と言って面白がっている声もあるようです。
冒険少年の「スタッフ手伝ってます」カミングアウトと開き直りいいな。あえて手作り風にして完成品のクオリティを下げる必要もなくなるし、清々しくて僕は好きだけどね。うまく展開すれば、いまや若手ジャニーズのお披露目番組になってしまった鉄腕DASHに代われるかもよ。
— 臍ノ人 (@hesonohito) January 31, 2022
まとめ
今回はTBSのバラエティ番組「アイ・アム・冒険少年」の人気コーナー「脱出島」のやらせ疑惑が週刊文春によって暴露された件についてまとめてみました。
週刊文春は「TBS『冒険少年』“やらせ疑惑”の真実」などのタイトルで、同番組のやらせ疑惑を詳細に特集し、実際にロケ地に取材班を送り込んでやらせの証拠となる画像や動画なども公開しました。
週刊文春が報じた内容によると、出演者が自ら現地で道具を作りイカダを作って脱出に挑戦したり、食料を現地で調達したりするのはほとんどがやらせで、実際にはスタッフが事前に準備をしたり、イカダを船で牽引したりしているという事です。
こうしたやらせ疑惑が報じられ、ネット上で炎上していますが、「アイ・アム・冒険少年」は元々そこまで視聴率の高い番組ではなかったため、大きな影響は出ていないようです。
このやらせ疑惑の影響で、2022年3月いっぱいで「アイ・アム・冒険少年」が打ち切りになるのではとの見方も出ていましたが、現在のところ番組は継続する方針のようです。