ジャーナリストの伊藤詩織さんに名誉毀損で訴えられ敗訴した風刺漫画家のはすみとしこさんが話題です。
この記事でははすみとしこさんの生い立ちや学歴、家族や結婚どのプロフィール、伊藤詩織さんとの裁判の経緯や判決、その後や現在の様子などについてまとめました。
この記事の目次
はすみとしこのプロフィール
はすみとしこのプロフィール
本名 :蓮見都志子(読みは同じ)
生年月日:1978年2月(日にちは不明)
出身地 :茨城県と言われているが真偽不明
はすみとしこさんは、保守系、あるいは愛国系の風刺画作品などで知られる漫画家です。かなり偏ったメッセージを込めたイラストを描かれるため、その作品の評価は賛否両論となっています。
具体的には、いわゆる「嫌韓」や「嫌中」をはじめ、韓国慰安婦問題、在日問題、偽装難民問題、シーシェパード批判、共産主義批判、一時期一部の学生の間で流行していた反政権運動団体「SEALDs」に対する揶揄など、保守層の立場から見て反日的とみられている勢力に対する批判的メッセージを込めた風刺イラストを発表されています。
主な作品としては「そうだ難民しよう! はすみとしこの世界」、「日韓友好へのススメ。」、「面白いけど笑ってはいけない!〈国民の敵はここにいる〉」(憲政史研究家の倉山満さんとの共著)などがあります。
シリア難民の少女に対する批判的なイラストが物議を醸した
出典:https://images-na.ssl-images-amazon.com/
一部からは支持を得ているはすみとしこさんですが、その作品の過激な内容から批判を集める事も多い人物です。
2015年、はすみとしこさんは、シリア難民の少女の写真をトレースし、その少女に邪悪な印象を受ける笑みを浮かべさせ、「何の苦労もなく、生きたいように生きていきたい、他人の金で。そうだ、難民しよう!」というキャプションをつけたイラストを公開しました。
これが物議を醸し、国内外の人権団体からの批判も出ました。
出典:https://img.huffingtonpost.com/
はすみとしこさんによれば、これは、より裕福な生活を求め、難民を装って欧州へと移住しようとする「偽装難民」を揶揄する目的のイラストで、全ての難民を批判するものではないと主張していますが、実在するシリア難民の少女(当時6歳)の写真(上の画像)をトレースして、こうした批判的メッセージを込めたイラストにアレンジするというのは、やりすぎではないかと批判の対象となりました。
はすみとしこさんはこうした批判を受け「撮影者への配慮」を理由にしてこのイラストを削除しましたが、2015年12月に発行された書籍「そうだ難民しよう! はすみとしこの世界」にはこのイラストがそのまま掲載されています。
はすみとしこは伊藤詩織さんとの名誉毀損裁判でも注目
また、はすみとしこさんは、2019年終わり頃から2020年にかけて、元TBSテレビワシントン支局長の山口敬之からの性的な被害を訴えて注目されたジャーナリストの伊藤詩織さんと思しき女性を揶揄するようなイラスト及びツイートを、2017年から2019年にかけてTwitterに投稿していました。
これに対して、伊藤詩織さんは、はすみとしこさんの一連の投稿によって名誉を傷つけられたとして損害賠償を求める訴訟を2020年6月に起こしていましたが、2021年11月30日には、はすみとしこさん側が敗訴し、賠償金支払いを命じる判決が東京地裁によって下されました。
今回はこうした一連の騒動で注目度を上げているはすみとしこさんについてまとめていきます。
はすみとしこの生い立ち
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はすみとしこさんは、自身の生い立ちについては何も明らかにしていません。
インターネット上では、はすみとしこさんが、一般的にみて被害者側である、シリア難民の少女や伊藤詩織さんを批判するイラストを描いた事など受けて、「(これほど被害者側の女性に敵意を剥き出しにするのには)何か自身の生い立ちに問題を抱えているのではないか」といった声も多く出ているようです。
ケンカ売ってきたね☺
— ★良心を大切に💕 (@kounotameni) July 23, 2019
その勇気がすごい!
はすみとしこ
この差別主義者を更正してあげるにはどんな方法があるかな?
山本太郎だったらそんなあなたも救いたい‼️って言うだろうから、まず、はすみとしこがなぜこうなったか知っている人教えて‼️
同級生とかこの人の生い立ちを教えてください‼️
はすみとしことか、杉田水脈とか、何があってそんなに気の毒な女性を叩くのか理解できない。むしろご自身がそんな生い立ちでもあるんかしら。
— akky. (@Think_et_Share) December 25, 2019
全くですよね。はすみとしこも鬱病の経験あるとか何とか言ってるのに、普通なら人に優しくなりそうですけど考えられません。😓
— ひんすー (@hinsu117okinawa) September 30, 2020
生い立ちに何かありそうですね。
杉田水脈の場合はただの甘やかされて育った金持ちの娘じゃ?
国会議員になるには1,500万円くらいは必要らしいです。それもおかしい。
はすみとしこの学歴
はすみとしこさんは生い立ち同様、自身の学歴についても公表されておらず不明です。
ただ、はすみとしこさんは元看護師であることを公表されているので、看護系学科のある大学や短大か看護学校などが最終学歴である可能性が高いと思われます。
【はすみとしこ】1978年2月生まれ。元看護師。
引用:著作「面白いけど笑ってはいけない!〈国民の敵はここにいる〉」の著者プロフィールより
はすみとしこの経歴
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はすみとしこさんの経歴については、元看護師であることを公表していますが、その頃からイラストをインターネット上で公開する活動はされていたようで、ニコニコ動画に手書きMADを公開したり、Facebook上で仲間内で楽しめるイラストを公開したりされていたそうです。
2014年には、捕鯨反対などを主張して過激な破壊活動を行う環境保護組織「シーシェパード」を取材し、夕刊フジで「日韓友好へのススメ。」の連載をスタートさせるなど、政治的な活動を活発化させています。
その後、2015年に過激な内容のイラストがネット上で話題になり一部炎上騒動も起こしていたはすみとしこさんのイラストを、「テキサス親父日本事務局」局長・藤木俊一さんが、出版社「青林堂」に持ち込んだ事で書籍化が決定します。
そういって担当者は、はすみ氏の出版の経緯を説明してくれた。同社に、はすみ氏を紹介したのは、インターネットでは「テキサス親父」の通称で知られるアメリカの論客トニー・マラーノ氏の日本の窓口である「テキサス親父日本事務局」だったという。
引用:もう『ガロ』とは時代が違う──『はすみとしこの世界』を機に青林堂サイドが語った「ヘイト出版社」呼ばわりされた1年間
その後、2015年12月に「そうだ難民しよう! はすみとしこの世界」が発行され、はすみとしこさんは風刺漫画家としてデビューしています。
はすみとしこの家族や結婚
はすみとしこさんは家族についての情報も公開された事はありません。
結婚については、はすみとしこさんのFacebookのプロフィールに「独身」と記載されているのでされていないようです。
また、現在は凍結されているはすみとしこさんのTwitterには、過去に「私は今や、結婚も子育ても諦めたが、専業主婦希望でした。」とのツイートがありました。この事から、はすみとしこさんは以前は結婚して子供を産み専業主婦を希望していたが、何らかの理由によりそれは叶わず、現在は諦めたという事のようです。
はすみとしこは伊藤詩織さんを揶揄していると思しきイラストをTwitterに掲載
はすみとしこさんは、2020年6月8日にジャーナリストの伊藤詩織さんに名誉毀損で訴えられました。
伊藤詩織さん側が東京地裁に提出した訴状によれば、はすみとしこさんは2017年6月から2019年12月にかけて、山口敬之さんから性的な被害を受けたと訴えていた伊藤詩織さんを「枕営業」などと揶揄し、伊藤詩織さんがこの被害経験について綴った書籍「BLACK BOX」の内容を「デッチあげ」などと侮辱する内容のイラストTwitterに投稿したという事です。
訴状によると、はすみさんは2017年6月〜2019年12月、元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたと訴えていた伊藤さんを「枕営業」などと揶揄したり、被害経験などを綴った著書『BLACK BOX』について「デッチあげ」と侮辱したりする内容のイラスト作品など、5本の画像やテキストをTwitterに投稿。
これに対して、はすみとしこさんは、一連の投稿はあくまでもフィクションで伊藤詩織さんの事ではないと説明していました。
判決があった2019年12月には、「『山ロ(ヤマロ)沙織〜オシリちゃんシリーズ(計5作品)』の風刺画はフィクションであり、実際の人物や団体とは関係がありません」として、イラストなどの投稿を削除する意思がないことをTwitterで表明していた。
はすみとしこは裁判に敗訴し伊藤詩織さんへの損害賠償支払い命令
出典:https://img.huffingtonpost.com/
伊藤詩織さんが、はすみとしこさんから名誉を毀損されたとして損害賠償支払いを求めた裁判は、はすみとしこさん側の敗訴に終わっています。
2021年11月30日、東京地裁は、伊藤詩織さん側の主張が認め、はすみとしこさんに88万円の支払いを命じる判決を下しました。
Twitterの投稿で名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが漫画家のはすみとしこさんらに対し損害賠償などを求めた訴訟の判決が11月30日、東京地裁であった。小田正二裁判長は、ツイートしたはすみさんに88万円、はすみさんの投稿をリツイートした2人にそれぞれ11万円の支払いを命じた。
はすみとしこさんはこの判決を受けて自身のブログを更新し「判決を重く受け止めたいと思います」とのコメント発表しています。
判決文全てを読んでいないのでできませんが、判決を重く受け止めたいと思います。
今後の色々はどうするかは考え中です。
はすみとしこの現在① 近況はブログやYouTubeのライブ配信でわかる
はすみとしこさんの現在については、ブログ「はすみとしこの世界」で知る事ができます。
また、はすみとしこさんは不定期にですが自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を行われています。
動画を見る限り現在も元気に過ごされている様子です。
一部ですが、ライブ配信のアーカイブ動画も投稿されています。
はすみとしこの現在② 伊藤詩織さんとの裁判の判決を不服として控訴する意思を表明
2021年11月30日に敗訴に終わった伊藤詩織さんとの裁判ですが、はすみとしこさんは、この判決を不服として控訴する意思を2021年12月12日に投稿したブログ記事を通じて表明されています。
先日地裁判決が出た伊藤詩織氏と私の裁判「表現の自由裁判」について、控訴することにいたしました。
はすみとしこさんと伊藤詩織さんの裁判の今後の展開にも注目していきたいと思います。
まとめ
今回は、ジャーナリストの伊藤詩織さんに名誉毀損で訴えられ敗訴した事でも話題になっている風刺漫画家のはすみとしこさんについてまとめてみました。
はすみとしこさんは、反日的思想を持つとされる対象を揶揄したり批判したりするメッセージを込めた作品を発表して一部から支持を得ているものの、若干偏り気味で過激な内容から多くの批判も集まっています。
そんなはすみとしこさんですが、生い立ちや学歴、家族などの個人的な情報はほとんど何も公開していません。結婚もされておらず独身のようです。
現在は、伊藤詩織さんの事を揶揄したり侮辱したりする内容のイラストをTwitterに掲載したとして名誉毀損で訴えられており、2021年11月30日には東京地裁から賠償金88万円の支払いを命じられています。
はすみとしこさんはこの判決を不服として控訴する意思を自身のブログを通じて発表されています。
今後の展開にも注目していきたいと思います。