セクシービデオ業界史の中でも最悪と言われる強姦致傷事件「バッキー事件」。
この記事では、バッキー事件の被害者女優や主犯格の監督・栗山龍のその後現在までの情報を詳しくまとめました。
この記事の目次
「バッキー事件」とは栗山龍監督が起こした一連の強姦致傷事件
セクシー女優4人を強姦致傷し作品化した凶悪事件
人権無視した鬼畜の所業を作品化した凶悪事件
「バッキー事件」とは、セクシービデオメーカーの「バッキービジュアルプランニング(以下、バッキー)」の代表で監督の栗山龍(本名・栗山竜)らが起こした一連の強姦致傷事件のことです。
栗山被告は、アダルトビデオ制作会社の経営者として、平成15年12月~翌年9月にかけて、4人のAV女優に対し、「軽いレイプものを撮るんでね」と、うそをつき、集団で暴行を加えるなどして撮影。4人に全治6~2週間のけがや精神的な障害を負わせた。被告は、撮影したこれらのビデオをシリーズで販売、多額の利益を得ていた。
同会社名前から関係者やネット上では「バッキー事件」と呼ばれるようになり、同業界においても例をあまり見ない凶悪な事件として語り継がれてきました。
バッキーは以前から監禁して集団で陵辱したり、水責めや強制飲酒などの拷問を行って女優の苦しむ様を収めたビデオを販売して多額の利益を得ていましたが、これらのDVDを購入した一般人男性からエキストラを公募する「監禁友の会」というグループも設立していました。
「ヌードモデルの撮影」など言葉巧みに女性を騙して撮影の契約を結ばせ、大量の同好会メンバーを使って女性を輪姦していましたが、多い時には100人近くの一般人男性が参加することもありました。
当然「監禁友の会」など女優は知らないまま撮影に参加し、いきなり登場した大勢の男性に輪姦され、回を重ねるごとに暴力性はエスカレートし「バッキー事件」につながってしまいました。
「バッキー事件」被害者のセクシー女優は直腸穿孔や肛門裂傷の重傷
被害を受けたセクシー女優が病院に搬送され事件が明るみに
殺人未遂の強姦致傷事件を起こし逮捕
2004年6月下旬に、栗山龍らバッキーのメンツは東京都豊島区にある居酒屋でセクシー女優に脱法ドラッグを吸わせて自由を奪い、西池袋のマンションに連れ込んで集団暴行を加えました。
栗山龍らは女性へ淫猥行為をしながら撮影し、肛門に浣腸器具を挿入しましたが扱いが悪く破裂してしまい、直腸穿孔や肛門裂傷などの全治4ヶ月の重傷を負わせてしまいました。
すぐに救急車を手配して病院に搬送されたため女性は一命を取り留めましたが、処置が少しでも遅れていたら死亡していた可能性が高く、病院にかかったことで事件が明るみとなりました。
一般的に直腸穿孔の患者は40%が手術後に死亡すると言われるほど致命的な重傷で、女性は手術が成功したものの人工肛門を付けることになり、生涯に渡って苦痛を受ける後遺障害が残ってしまいました。
同年12月16日に、栗山龍ら8人が強制わいせつの疑いで逮捕されました。
栗山龍に水責めに遭った被害女性の証言
溺死しかけた被害女性が週刊誌で暴露
色々な陵辱の方法があるバッキー作品の中でもとりわけ人気だったのが”水責め”であり、女性を撮影スタジオに設けられたプールや水槽に沈めて大量に水を飲ませ、女性が苦しそうに水や胃液を嘔吐する様を撮影していました。
この水責め作品の「水地獄 1丁目」の続編に出演した被害女性が、バッキーの手口について週刊誌「週刊ポスト」で暴露していました。
「あくまで撮影なのだから、危険な目には遭わない」とも言われたので、すっかり安心して 現場に出向いたんです。撮影日は11月8日だったと思います。ところが結果として私は全治 3ヶ月の大けがを負った。プロダクションの社員から聞いていた話は全くの嘘だったんです。 「溺死する寸前まで責められた」
被害女性は12時間に及ぶ暴行を複数のメンバーらから受けており、最後に浴室で輪姦された際に鏡に頭を打ち付けられて足首のアキレス腱を切って大量出血、病院に搬送されたためこのシリーズの続編が出ることなく栗山龍らは逮捕されました。
この女性の被害届も栗山龍ら8人が逮捕されるきっかけとなっています。
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「バッキ―事件」の主犯格・栗山龍監督の人物像と鬼畜の所業の数々
栗山龍はカリスマ経営者といわれていた
「カリスマ経営者」と言われていた栗山龍
バッキーの代表だった栗山龍は、アングラ系情報雑誌「月刊実話ナックルズ」でインタビュー特集が組まれていたことがあり、「カリスマ経営者」としての顔があったことが分かっています。
栗山龍は20代の頃にNTTの情報料金徴収代行サービスを利用したアダルトコンテンツ「ダイヤルQ2」で莫大な資産を築いており、その後経営コンサルタントなどをして資産家になっていました。
しかし、敏腕経営者としての顔の裏には異常性癖があり、栗山龍は猫を溺死させて性的興奮を覚えていたことから、猫を殺して愉しむSMクラブ「クラリス」をオープンさせ、その願望が人間に向かったことから「バッキービジュアルプランニング」の設立に繋がりました。
元々サイコパス的な気質を持っていた栗山龍が資産を手にしたことで、何でも手に入れたいとエスカレートしていった様子が伺えます。
栗山龍が女性に行った鬼畜行為
栗山龍のイカれ具合は出所しても治らない
栗山龍が女性らに行ってきた鬼畜の所業の数々の中で氷山の一角だと思われますが、いくつか代表的な行為についてご紹介します。
・女性がどれだけ泣き叫んで撮影を拒んでも力づくで撮影し続けた。
・女性に4ℓ以上のお酒をろうとで強制的に飲ませ、女性は急性アルコール中毒で意識を失い、脳幹麻痺を起こして脱糞した。
・「普通のAV撮影」と女性を騙して契約書にサインをさせ、撮影が始まると数十人の「監禁友の会」メンバーが乱入してきて輪姦をした。
・集団暴行によって女性が顔面骨折の重傷を負った。
・女性をとことん追い詰めた後に「撮影終了」と声をかけて安堵させるも、さらに撮影を続行して絶望感を与え愉しんでいた。
・女性の膣内に虫を大量に詰め込んだり、ゴキブリを入れて男性器で潰すなどしていた。
・汚物の入った便器や風呂に女性の顔を強引に突っ込んで呼吸困難にさせたり、食糞をさせたりした。
・女性にドロップキックをしたり、竹刀で滅多打ちにしたり、陰毛に火をつけたり集団暴行をしていた。
・マンションの屋上から女性を落とそうとした。
なんかバッキー事件を思い出した。AV女優を偽契約して撮影と言ってガチで集団で暴力振るって大怪我させてレイプしまくる
— ガテン (@RrK9xKwM96pOWu6) May 25, 2019
「子宮破壊」シリーズ。
ガチで絶望していく顔や命ごいする女優をボコボコにするのが受けたという、闇しかないAV(-_-;)女が憎いんだろうね
「バッキー事件」に関するネット上での話題
バッキー事件と「大場加奈子 肉だるま」の関係とは?
猟奇的なセクシービデオ「肉だるま」とバッキーの関係は?
「バッキー事件」について検索すると関連キーワードに「大場加奈子」「肉だるま」と出てきますが、これは1999年に発売された猟奇的なセクシービデオでした。
この作品に出演した大場加奈子さんが踏切での列車事故で本当に「肉だるま」になってしまったことから、セクシービデオ通の中で”呪いのビデオ”のように語られてきました。
この作品はバッキーから発売されたわけではないにも関わらず「バッキー事件」と関係性が語られている理由は、どちらも猟奇的な事件があったためであり、セクシー女優が酷い扱いを受けた話題ではよくセットで語られることが多いようです。
なお、大場加奈子さんの「肉だるま」は現在どこでも販売されていないようで入手困難品だと言われています。
「バッキ―事件」の犯人・栗山龍監督の逮捕と判決内容
栗山龍、反省の色もなく懲役18年の実刑判決
栗山龍は法廷で反省した様子は見せなかった
栗山龍らは証拠不十分のため処分保留のまま釈放となりましたが、この「バッキー事件」を契機に警察はバッキー撲滅に向けて全力で動きはじめました。
警察が出演女優らに協力要請をしたことで被害届が複数提出されたため逮捕状を請求し、栗山龍以外のメンバーは2005年3月に再び再逮捕されることになりました。
栗山龍は撮影スタッフらに罪を擦り付けて自分は無罪だと主張していましたが、2006年2月に強姦致傷容疑で逮捕・起訴されました。
2007年10月5日に栗山龍らの求刑公判が開かれましたが、複数の女性らに対して撮影の演出の度をはるかに越した人権無視の拷問の数々が明らかにされ、栗山龍が裁判中にうすら笑いを浮かべてまったく反省の様子を見せていなかったことから情状酌量の余地はないとして20年が求刑されました。
そして、2007年12月19日に東京地裁は栗山龍に対して懲役18年の判決を言い渡し、二審の東京高等裁判所でも同様の判決となりました。
「バッキ―事件」のその後~女性を騙して強制出演する手口は未だに横行
バッキー事件後も作品は販売されていた
「変態志向」というメーカーが販売し続けている
バッキーの作品は業界内においても異色の鬼畜ぶりであることから一部で人気があり、現在も「変態志向」などのメーカーからすべてではないものの一部販売されているようです。
しかし、「バッキー事件」後は同社の作品には規制が強化され、年々減ってきていると言われています。
AV強要は「氷山の一角」か? 「女優の数は6千人から8千人」 支援団体代表が語る「差し止め現場」 https://t.co/XfvEo9ph0P 流通阻止が不可能なのは現在もバッキ―事件のAVが容易に入手できることでも分かる。まあ裏と表業者を意図的に混同してるようじゃ無理ね。
— 小林ひかる☂自民改憲案阻止 (@hikarunoir) September 13, 2016
バッキー事件のように女性への強制出演は続いている
現在も女性を騙して強制出演させる手口は増えている
バッキー事件は女性への鬼畜の所業ぶりがわかりやすかったため注目を集めましたが、現在も普通の女性を騙してスカウトしてはセクシー女優として強制出演させる犯罪は増えていると言われています。
それは街中のスカウトに限らず、アルバイト先の先輩などから「モデルの撮影」と持ちかけられるケースもあるようです。
女性が言われるままに事務所を尋ねてみると説明も無いまま契約書にサインをさせられ、いざセクシー女優としての出演だと分かって断っても「キャンセル料に数百万円かかる」「親に請求書がいく」と言われて脅され強制的に出演させられてしまいます。
こうした取り返しのつかない事件に巻き込まれないためにも、素性もよくわからない人間からのスカウトはすべて断ることが大切でしょう。
明らかに身体的負担が大きいであろうAVをみたとき、バッキー事件を踏まえて「本当に安全管理されているのか?」と思うのは当たり前だと思う。事件が起きてからでは遅い。事件が起きるということは、身体的に大きなダメージをおった人間がいる、ということなので。
— 瑠璃子(桜島よし子) (@37_2_le_matin) September 5, 2017
「バッキ―事件」栗山龍監督の現在~2024年頃に長野刑務所を出所予定
栗山龍は現在も長野刑務所で服役中
栗山龍は現在も長野刑務所に服役していますが、刑務所内でもまったく反省の色は伺えず、バッキーとして女性らにしてきた所業の数々を自慢したり、縛るテクニックを披露したり、電気カミソリで眉毛を剃るなど規則違反をしていると伝えられています。
栗山龍の出所予定は2024年頃になると思われます。
被害女性らはバッキー関係者だけではなく、撮影に参加した「監禁友の会」の一般人男性らの逮捕と処罰も望んでいましたがあまりに不特定多数だったためそれは実現しませんでした。
「バッキー事件」について総まとめすると…
・被害を受けたセクシー女優は、直腸穿孔や肛門裂傷などの全治4ヶ月の重傷を負った
・バッキー事件発覚後も、女性を騙して強制出演させる手口は未だに横行している増えている
・バッキー事件の首謀者で監督の栗山龍に反省の色はなく、現在は長野刑務所で服役中である
女性の人権を無視した重大事件「バッキー事件」について総まとめしてきました。
栗山龍らはやり方が露骨すぎて逮捕されましたが、闇社会では同じようなことをしている人間はいると思われ、被害者女性を数えたら愕然とする数字なのかもしれません。
セクシービデオの業界自体に規制を強化していかないことには、いつまでたっても犠牲になる女性は減らないことでしょう。