レスリングの女王・吉田沙保里さんが引退を発表しましたね、あまりの強さに「霊長類最強の女」と呼ばれていました。
そんな最強女子、吉田沙保里さんを育てた父・母の両親と兄など家族について情報をまとめました。
この記事の目次
吉田沙保里のプロフィール
吉田沙保里(よしださおり)
生年月日:1982年10月5日
出身:三重県津市
血液型:O型
身長:156cm 体重:56kg
中京女子大学(現・至学館大学)卒業。
学位は学士 (健康スポーツ科学)。
2015年ALSOK退社。現在、フリー。
吉田沙保里さんは三人兄妹の末っ子として生まれました。
世界大会(五輪+世界選手権)の優勝記録では、2012年の世界選手権で男女通じて史上最多の13大会連続の優勝をし、それまでカレリンが保持していた12連覇の最多記録を破りました。世界大会13大会連続の栄誉を祝し国民栄誉賞を受賞しました。
以降世界大会での連勝記録は、前述のリオデジャネイロオリンピックまでで16大会連続優勝を成し遂げました。五輪においては2012年のロンドン大会まで3連覇を達成した。
2019年1月にレスリングからの引退を発表しています。
吉田沙保里の強さの秘訣は家族にあった
吉田沙保里さんの強さの秘訣は、家族にあるようです。そんな吉田沙保里さんの家族のことを以以下でまとめました。
ステキな家族❤️吉田沙保里の強さの原点はここにあるのかもと思った。#吉田沙保里引退会見 pic.twitter.com/tHceKy9mIg
— かっきー19 (@kakky19) 2019年1月10日
吉田沙保里を避けて58キロ級に転向した伊調、伊調を避けて62キロ級に転向した川井、小さい頃から吉田に憧れてタックルを磨いた登坂と土性。
? どーも僕です。(どもぼく) (@domoboku) 2016年8月18日
吉田選手の影響を色濃く受けた日本人4人が金メダル。
そして吉田を目標にし続けたマルーリスが吉田を破り金。
吉田選手の偉大さが解る五輪だった。
吉田沙保里選手の引退。
— qooooop あゆあゆ (@QooQ2019) 2019年1月10日
お疲れ様でした! 数々の試合 家族との絆、感動をありがとうございました!また東京2020で見たかったけど、アスリート引き際の美学。潔さと やりきった感が素敵すぎる。
吉田沙保里の父:吉田英勝(よしだ えいかつ)
吉田沙保里の父・吉田英勝のプロフィール
父・栄勝さんは、自身も元レスリング選手。レスリングを始めたのは高校生の時。
2009年にレスリング女子日本代表コーチに就任、2010年アジア選手権では女子チーム監督を務め、2012年のロンドンオリンピックでは女子代表チームコーチを務めた。
吉田沙保里の必殺技タックルは父直伝
吉田沙保里さんの名言の一つで有名な言葉があります。
この名言聞けば、中国で吉田沙保里のあだ名が「絶望」とよばれている理由がわかる
? 城とシーサー@城ドラーズ (@shirotoseesaa) 2016年8月18日
「わたしのタックルを皆研究し対策してくるので、タックルで倒した」#オリンピック #レスリング #吉田沙保里
あえて敵をタックルで倒すというその自信に裏付けされた強さに脱帽です。
そのタックルこそ、急逝した父栄勝さんが沙保里さんに残したものでした。
「いいんですよ。あの子はタックルをもらいましたから。タックルが形見です」(母の幸代さん)。タックルさえあればいい。父直伝の必殺技が最高の形見分けだ。
栄勝さんは青森県出身で、レスリングの元全日本王者。津市の自宅でレスリング道場を開き、吉田選手を3歳から指導。代名詞の「高速タックル」を伝授し、世界王者に導いたことで知られる。
吉田沙保里の父・吉田英勝の死去…死因は急性くも膜下出血
お父さんの栄勝さんは、急性くも膜下出血で2014年に急逝されました。
11日午前7時15分ごろ、津市小舟の伊勢自動車道上り線の路肩に止まった車内で、レスリングで五輪3連覇を達成した吉田沙保里選手(31)の父親栄勝さん(61)=津市一志町=がぐったりした様子で倒れているのを別の車の運転手が見つけ、110番した。栄勝さんは病院に運ばれたが、死亡が確認された。死因はくも膜下出血。
たくさんの教え子に慕われていた栄勝さんの形見の品は、教え子や知人の手に渡り、娘の沙保里さんには何も残らなかったそうです。栄勝さんが多くの人に慕われ、人望が厚かったことがわかりますね。
13日の通夜を前に、訃報を知ったたくさんの教え子や親戚、知人が自宅を訪れた。教え子たちが「吉田先生!」と泣き叫ぶたびに、吉田の目にも涙があふれ出た。
父を亡くした5日後に開催されたレスリングの国別対抗団体戦女子ワールドカップ決勝でロシアを下して2年ぶり7度目の優勝をしました。
試合に出ることが吉田家の教えだ。何よりレスリングを優先してきた栄勝さんが「何をやっているんだ! 試合に出ろ!」と言うことは分かっていた。
2日間泣き続け、食事もとらなかった沙保里さんですが、それでも勝てたというのは強靭な肉体のみならず精神力もなければ、成しえないことだと思います。
幼いころに沙保里さんに金メダルの”ありか”を教えたのも栄勝さんでした。
優勝は初戦で負けた男の子だった。表彰台の一番上に立ち、金メダルを授与される光景をみた沙保里は「私も金メダルが欲しい」と栄勝にねだった。栄勝は「スーパーには売っとらん。頑張った人しかもらえないのや」としかった。
まさか、のちに20個もの金メダルをとってくるとは思わなかったかもしれないですね。
メンタルを含め、吉田沙保里さんの強さの根底にあるのは、お父さんである栄勝さんの教え
なのだと思います。
吉田沙保里の母:吉田幸代(よしだ ゆきよ)
吉田沙保里の母・吉田幸代のプロフィール
現在61歳とのことなので、1955年生まれです。出身は、三重県三杉村(現:津市)。実家は材木屋だったため、幼いころは木登りや山遊びが好きなおてんばな女の子だったようです。
テニスはインターハイに出場するほどで、中学、高校、大学と主将を務めてきたそうです。この時に鍛えた精神力が娘の沙保里さんを支えているのかもしれないですね。
中学からテニス選手として活躍し、高校時代は総体出場、1975年三重国体では補欠選手に選ばれる。専修大学レスリング部で全日本選手権を制した吉田栄勝氏(故人)と結婚。
吉田沙保里を精神的に支えたのは母・吉田幸代だった
沙保里さんを精神面で支えているのはお母さんの幸代さんの存在が大きいようです。
吉田沙保里さんは、北京オリンピックの半年前に、中国・太原で開催された2008年ワールドカップ団体戦で、アメリカのマルシー・バンデュセン選手に敗れました。
この試合まで私は公式戦119連勝。国際大会も27大会連続優勝中。加えて外国人選手にはそれまで一度も負けたことがありませんでした。
自分の連勝記録が途切れただけでなく、私が負けたせいで日本チームも優勝を逃してしまったという自己嫌悪も重なり、精神状態はボロボロ。
それまで無敗の強さを誇っていた吉田沙保里さんに訪れた最初の試練を救ったのは、お母さんの言葉でした。
現地から電話がかかってきたら本人、凄く泣いているんです。私はとっさに「119回勝てたってことは、あなたに負けて泣いた人が119人いるんよ。だから1回負けたぐらいでメソメソしないでも大丈夫」って言ったんです。それで、沙保里も少しは気持ちを切り替えられたみたいですね。引用:http://special.nissay-mirai.jp/tokyo2020/supporterseyespecial/yoshida/1/
「大丈夫」という言葉、すごいなぁと思いました。「がんばったね」や「また次がんばろう」ではなく、十分がんばっていることを傍で見てきてしている幸代さんには、言えない言葉だったんだと思います。
パニック気味の娘を安心させようと、落ち着かせようと出た言葉なのだと思います。お母さんだからこそ言える「大丈夫」の言葉は、連勝記録がストップし、チームにも迷惑をかけたと落ち込む沙保里さんに深く届いたようですね。
沙保里さんは、お母さんの言葉を聞いて、立ち直り、北京オリンピックでは見事金メダルを獲得しています。
負ければ誰だって悔しいに決まっている。二度とそういう思いをしたくなければ、もっともっと強くなればいい。
暗闇にようやく一筋の光明が見えた気がしました。
霊長類最強と言われ、強さばかりがクローズアップされてしまう沙保里さんですが、お母さんだけには弱い面を見せているようです。
ロンドン2012オリンピックの時も緊張しすぎて寝られないって……。そんな時に頑張れ、とは書きたくない。これ以上ないくらい頑張っているのに、もっと頑張れっていうのはかわいそうじゃないですか。だから「でも一番緊張していないのは、あなたとちゃう?」って送ったんです。みんな沙保里に勝とうと思ってあなた以上に緊張してると思うよって。
いつも沙保里さんに最適な言葉を選んでいるお母さんは、沙保里さんの精神面でのコーチといえますね。
レスリングの選手である吉田沙保里さんを支えるお母さんの幸代さんには、複雑な思いもあったようです。
沙保里さんの名前の由来がわかりました。
夫の栄勝は3人目も息子を望んだが、幸代は娘が生まれて大喜び。「可愛い名前を」と、アイドルにちなんだ名前をつけた。「さおり」は南沙織から、「保」は河合奈保子から1字もらった。
お母さんにとっては待望の女の子誕生で、沙保里さんを女の子らしく育てたかったようですね。
だから私はいつも沙保里を「可愛い、可愛い」って可愛がっていた記憶の方が多いんです。
引用:http://special.nissay-mirai.jp/tokyo2020/supporterseyespecial/yoshida/1/
残念ながら、お母さんの気持ちは届かず、沙保里さんはやんちゃになる一方だったようですが・・・
フリルがついた服など女の子らしい格好をさせたが、男の子と体を使って遊ぶことが好きだった。物心がつくころには「おちんちんが欲しい。立っておしっこがしたい」と言いだす。小学生になると、スカートをはかなくなった。
でもあの子は上の2人が男の子という事もあってか、ある時「どうして私も男の子に産んでくれなかったの?」って言ったことがあるんですよ。
沙保里さんらしいエピソードですね。
彼女がレスリングをするにあたっては親が最初のレールを敷いたので、そこは少しかわいそうなことをしたかなっていうのが正直な気持ち
母としては、自由にやりたいことを選ばせてあげたかったのかもしれませんね。でも、お母さんが女の子らしく育てようとしても、沙保里さんはお兄さんたちの後を追ってレスリングの道を自ら選んでいたようにおもいます。
吉田沙保里の兄弟や親戚!兄は2人いる
吉田沙保里の長兄:吉田勝幸(よしだ かつゆき)、次兄:吉田栄利(よしだ ひでとし)
勝幸さんも栄利さんもレスリングをしていて、次男の栄利さんは中学、高校では全日本チャンピオンの実力者です。
2人が映っている写真がありました!椅子に座っているのが栄利さんで、その隣にいるのが勝幸さんです。
栄利さんについては、現在もレスリングにかかわる仕事をしています。
一志中学時代に全国大会2連覇、鹿児島・鹿屋中央高校時代にインターハイ王者になるなどした強豪選手だったが、五輪には手が届かず、妹に五輪出場の夢を託し、その思いを実現してくれた。現在は父が指導する一志ジュニアを仕事の合間をぬって応援し、選手の育成に力を注いでいる。 引用:特集】吉田沙保里の兄・栄利さん、“五輪チャンピオン製造工場”を語る
次男の栄利さん
父親の栄勝さんが、こどもにレスリングを教えるきっかけになったのは、長男の勝幸さんの喘息改善のためでした。
小児ぜんそくの長男が医者に勧められた体操が、レスリングの準備体操に似ていた。競技経験がある栄勝は、それならと、自宅六畳間にマットを敷いて、長男と次男に基礎を教え始めた。沙保里も3歳からマットの上で遊ぶようになった。
沙保里さんがレスリングに興味を持ったのはお兄さんがきっかけです。
「5歳になると、兄たちの練習を見ながら『お父さんが教えているのと違う』とケチをつけ始めたんです。夫が『生意気言うならお前もやってみろ』と、沙保里にも始めさせました」
吉田沙保里には姪っ子、甥っ子がたくさん
長兄の勝幸さんには、お子さんが、4人います。
長男 汰洋(たいよう)君(12歳)
長女 七名海(ななみ)ちゃん(9歳)
次男 海人(かいと)君(7歳)
次女 湖々未(ここみ)ちゃん(2歳)
長女 七名海(ななみ)ちゃん(9歳)
吉田沙保里選手の姪っ子が可愛い。 pic.twitter.com/jUJZKWDWV9
— JITO™ (@jijijito) 2016年8月18日
次女 湖々未(ここみ)ちゃん(2歳)
昨日のおしゃれイズム観たけど吉田沙保里の姪っ子めちゃめちゃ可愛い😍
— 木下 堪太 (@529_1224) 2016年9月26日
こんな妹おったら好きなおもちゃとか服なんでも買ってあげるわʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ pic.twitter.com/HBtXoFyG1R
ななみちゃんとここみちゃんが「かわいい」とネットで話題になっていますね。
吉田沙保里さんの
— ちゃんみぃ⋆* (@wfs_m) 2016年9月26日
姪っ子ちゃん可愛すぎ😂♡ pic.twitter.com/NKnwh0bGzP
長男 汰洋(たいよう)君(12歳)と次男 海人(かいと)君(7歳)
やっと実家に帰って来れたよー😄
— 吉田沙保里 (@sao_sao53) 2016年9月4日
姪っ子、甥っ子にも会えて嬉しい😆✨
癒される〜❤️ pic.twitter.com/a1bz9nl5mt
次兄の栄利さんには、お子さんが3人います。
長女 千沙都(ちさと)ちゃん(9歳)
次女 梨緒菜(りおな)ちゃん(6歳)
長男 将悠(まさちか)君(5歳)
次女 梨緒菜(りおな)ちゃん(6歳)
沙保里さん、7人も甥っ子、姪っ子がいたんですね!しかも、7人全員がレスリングをしているそうです。この中に未来の金メダリストがいるかもしれませんね。
栄利さんの長女 千沙都ちゃんの名前の由来が驚きです。
2歳になる千沙都(ちさと)ちゃんの父親。妻のおなかの中には第2子がいる。「英才教育でオリンピックを目指させるの?」という問いに、「そうですね」とにっこり。千沙都という名前は、伊調千春選手と妹から1字ずつ取ってつけたもの。
レスリングで大活躍しそうな名前ですね!
最後に
吉田沙保里さんの強さの秘訣は家族にあるようですね。いつも明るく元気な吉田沙保里さん。本当はプレッシャーに押しつぶされそうになっていたり、吉田沙保里さんの家族のことを調べているうちに意外な一面を知ることができました。
2020年東京オリンピック、少し先になりますが、コーチという立場か、現役選手としてか、わかりませんが、霊長類最強女子 吉田沙保里さんの姿を見られることを期待しています!