2025年4月13日に宮城県岩沼市の海岸で保育士の行仕由佳さんの遺体が発見されました。この事件で逮捕されたのが佐藤蓮真です。
事件の概要と佐藤蓮真の生い立ちや親・家族・自宅、中学や高校での陸上競技や大学進学の有無、キックボクシングの経歴、行仕由佳さんとの関係、事件の動機などをまとめました。
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佐藤蓮真は宮城・保育士遺棄事件の犯人
佐藤蓮真は2025年4月に発生した宮城・保育士遺棄事件で逮捕された犯人です。
行仕由佳さんは岩沼市にある砂浜で遺体となって発見されましたが、胸や腹に複数の刺し傷があり、死因は失血死でした。
佐藤蓮真は逮捕当時21歳。職業不詳のキックボクサー。
被害者の行仕由佳さんは35歳。保育士で小学生の子供がいるシングルマザー。
この2人の間に一体どのようなトラブルがあり、なぜ佐藤蓮真は行仕由佳さんを殺害することになったのかに注目が集まっています。
宮城・保育士遺棄事件とは？
宮城県仙台市在住の保育士の行仕由佳さん（当時35歳）は、2025年4月12日午後7時ごろに「職場に忘れ物をした」と子どもに伝えて外出しました。
行仕由佳さんは防寒着を持たずに軽装で外出しましたが、帰宅しませんでした。スマホに連絡してもつながらず、子どもが山形県に住む親戚に連絡して、行方不明届が提出されました。
そして、翌4月13日午前に宮城県岩沼市の海岸で遺体となって発見されたのです。行仕由佳さんの遺体には、胸や腹に複数の刺し傷があり、そのうちの1つが心臓に達していて致命傷になりました。死因は失血死です。
遺体発見現場は人通りが少なく、夜には真っ暗になるような場所で、現場からは行仕由佳さんのスマホや財布は見つかりませんでした。
警察が付近の防犯カメラの映像を確認したところ、次のようなことが判明しました。
・行仕由佳さんが外出したころ、行仕さん宅近くの防犯カメラに佐藤蓮真が映っていた
・同日午後7時40分、遺体発見現場近くで行仕由佳さんが1人で歩いていた
・午後8時45分、現場付近で佐藤蓮真が1人で車を走らせていた
また、携帯電話の通話履歴で行仕さんが外出する前に、佐藤蓮真と通話していたこともわかっています。
この防犯カメラの映像とスマホの通話記録から、佐藤蓮真が何らかの形で事件に関わっていると見て、警察は4月26日に遺体遺棄の疑いで佐藤蓮真を逮捕し、5月17日に殺人の疑いで再逮捕しました。
佐藤蓮真のスマホからは、行仕由佳さんとのやり取りの一部が消去されていたことが発覚したほか、行仕さんの財布が佐藤蓮真の自宅から発見されていますが、佐藤蓮真は殺人容疑について「黙秘」しています。
佐藤蓮真の親など家族
佐藤蓮真の自宅は宮城県岩沼市土ケ崎4丁目にあり、4人家族でした。
・父親：鍼師師
・母親：エステティシャン
・姉
・佐藤蓮真
佐藤蓮真の家族が岩沼市土ケ崎4丁目に引っ越してきたのは、事件の約5年前のこと。佐藤蓮真や母親、姉は一緒に住んでいたようですが、近所の人によると、父親は見かけたことがないそうです。
私が知る限りはお母さん、今回事件を起こした息子さん、その上にお姉さんがいて、ふだん家にいるのは3人だったと思います。お父さんは見たことがないので、いるのかいないのかわかりません。あとは犬も飼っていますね。
引用：(2ページ目)〈海岸に保育士遺体〉逮捕されたのは金髪のプロキックボクサー、陸上競技でもならした肉体自慢の“アスリート”…被害女性は試合を観戦する仲 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
他の証言によると、父親は出張でやる鍼師をやっていたとのことなので、出張が多く、自宅にはあまりいなかったのかもしれません。
佐藤蓮真の母親はエステティシャンですが、自宅を店舗にしていました。
エステだったと記憶していますが、『隠れ家』とか『女性限定』という手書きの見出しのチラシが何度か入っていました。地図も書かれてなかったけど住所は佐藤さんのお宅でした。
引用：(3ページ目)〈海岸に保育士遺体〉逮捕されたのは金髪のプロキックボクサー、陸上競技でもならした肉体自慢の“アスリート”…被害女性は試合を観戦する仲 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
表立った大きな近所トラブルはなかったものの、佐藤蓮真が自宅に友達を連れてきて、騒いでいる声がうるさいなどの噂はあったそうです。
佐藤蓮真の生い立ち
佐藤蓮真は、小学3年生の頃からキックボクシングを始めました。
所属ジム（PCK連闘会）のキッズクラスに入門したことがきっかけです。
所属ジム「PCK連闘会」のキッズクラブは宮城県名取市にあるので、佐藤蓮真は小学生の頃は名取市に住んでいたのかもしれません。
佐藤蓮真の中学・高校は？陸上競技は何をしていた？
中学時代から陸上に取り組む
小学3年生の時からキックボクシングを始めた佐藤蓮真ですが、中学生になると、キックボクシングから離れ、陸上部に入ります。
陸上部では四種競技に取り組んでいました。
中学男子の四種競技とは「400m・110mH・走高跳・砲丸投」の4つです。この競技種目の内容を見るとわかりますが、4種競技は走力・跳躍力・投てき力のすべてを兼ね備えていなければいけません。つまり、佐藤蓮真はかなり運動能力が高かったのでしょう。
なぜキックボクシングから離れたのかは不明ですが、「キッズクラス」は小学生で終わり、「中高生クラス」になることが1つのきっかけかもしれません。また、陸上競技に魅力を感じたのかもしれませんね。
高校は柴田高校
佐藤蓮真は中学卒業後に柴田高校に進学しました。柴田高校は県立高校で偏差値は40前後なのであまり高くはありませんが、スポーツに力を入れている高校です。
佐藤蓮真は高校でも陸上部に入りました。種目はやり投げをやっていたようです。
2021年の全国高等学校リモート陸上競技大会では、男子やり投に出場し、40m73（全国718位）になっています。
全国トップクラスというわけではありませんが、それでも佐藤蓮真は高校時代に陸上競技にしっかり取り組んでいたことは間違いありません。
高校時代には陸上競技でも優秀な成績を修めていたという「アスリート」の佐藤容疑者。
引用：(3ページ目)〈海岸に保育士遺体〉逮捕されたのは金髪のプロキックボクサー、陸上競技でもならした肉体自慢の“アスリート”…被害女性は試合を観戦する仲 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
佐藤蓮真は大学には行っていない
佐藤蓮真は事件当時21歳。大学生でもおかしくはない年齢ですが、高校卒業後は大学には進学していません。
もし、大学生であれば、逮捕時に「大学生」という肩書で報道されたはずですが、佐藤蓮真は「職業不詳」でした。
佐藤容疑者は約3年前にプロデビュー。アルバイトをしながら競技に取り組んでいたとみられる。
引用：《宮城・保育士遺棄事件》逮捕のキックボクサー佐藤蓮真容疑者「チケット渡すために会った」SNSに残した意味深メッセージ（2ページ目） | 週刊女性PRIME
佐藤蓮真の年齢を考えると、高校卒業後に早い段階でプロデビューしています。通っていた高校（柴田高校）の偏差値を感が手も、やはり大学には進学しておらず、高校卒業後すぐにキックボクシングの世界に戻ったようです。
佐藤蓮真の経歴：キックボクシング
佐藤蓮真は高校までは陸上競技をしていましたが、高校卒業後は小学生の頃に取り組んでいたキックボクシングの世界に戻りました。
佐藤蓮真は「PCK連闘会」というジムに所属し、「蓮真」というリングネームで活動していました。身長は170cmで階級はフェザー級（57.5キログラム以下）で、左フックが得意なオーソドックスタイプです。
主に「聖域～サンクチュアリ～」に参戦していたようです。
仙台中心の大会ですが、プロの大会で、観戦チケットもなかなか強気の値段設定になっています。
『プロ大会 観戦チケット』
RS席 10000円 販売中
A席 8000円 販売中
B席 5000円 販売中
※販売は、出場各ジムにて行っております
昨日の試合
— 蓮真 (@KBSR1222) November 20, 2023
勝ちました
地元で試合だったので本当に色んな人が
応援に来てくれて力になりました。
来年は逆襲の1年にします pic.twitter.com/6b70m8B8Nc
佐藤蓮真はイケメン選手として人気があったようで、『名取の公園番長』というキャッチフレーズで、大会のセミファイナルの試合を務めるなど、聖域の中心選手の1人でした。注目度の高さはこのポスターの佐藤蓮真の写真の大きさからもわかりますね。
ただ、特別に強い有望選手というわけではなく、「普通の選手」だったとのこと。普通の選手でもポスターで大きく扱われていたのは、やはり「イケメン選手」として、それなりに客を呼べる選手だったからだと思います。
バイトを掛け持ち＆スポンサー探し
佐藤蓮真はプロのキックボクシング選手でしたが、「プロ選手」だからと言って、キックボクシングだけで食べていける状態ではありません。
アルバイトを掛け持ちしながら、キックボクシングに取り組んでいました。また、スポンサー探しも積極的に行っていたようです。
試合用のパンツに会社名を入れてほしいらしく、広告料金を尋ねると“いくらでもいいんです”と言うんですが、それだと逆に出しにくいから料金表や目安を示してほしいとお願いしました
引用：《宮城・保育士遺棄事件》逮捕のキックボクサー佐藤蓮真容疑者「チケット渡すために会った」SNSに残した意味深メッセージ（2ページ目） | 週刊女性PRIME
必死にバイトをしながらキックボクシングをしていた佐藤蓮真。周囲の人たちの評判も悪くはありません。
スポンサーの話を持ちかけれた男性は、「礼儀正しく笑顔が素敵」と言っていますし、その席ではスポンサー候補たちに料理を取り分ける気配りを見せたと語っています。また、所属ジムの人は「優しく指導してくれた」と言っていますし、ジム関係者は「優しい男」と言っています。
彼がどういう人間だったかといわれると、優しい男だったとしか言いようがない。
引用：《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者（21）の“意外な関係性”｜NEWSポストセブン – Part 3
このような評判を見ると、まさかそんな犯罪を犯すような人物には思えません。しかし、逮捕されたのは事実です。一体、なぜ佐藤蓮真は被害者の行仕由佳さんを殺害したのかを考えていきましょう。
佐藤蓮真と行仕由佳の関係は？
佐藤蓮真は21歳のキックボクシング選手。
行仕由佳さんは35歳の保育士のシングルマザー。
2人を繋ぐ接点はキックボクシングの試合でした。
行仕由佳さんは格闘技ファンで、佐藤蓮真の試合を見に行くこともありました。2人は2024年秋ごろにSNSを通じて知り合ったようです。
つまり、選手とファンという関係性ですね。
佐藤蓮真のキックボクシング選手としてのファイトマネーはチケット代だったという情報があります。試合のチケットを佐藤蓮真が自腹で購入し、そのチケットを自分のファンやお客さんに売って、そのお金がファイトマネーになるというシステムです。
出場者が運営大会側からチケットを買ってそこから手売りする仕組み。買った分は売らないと、本人的には買った分が戻らないわけなんで。
引用：借金を重ねていた殺人容疑で逮捕の男 金銭トラブルを慎重に捜査 宮城・岩沼市女性保育士殺害事件（khb東日本放送） – Yahoo!ニュース
佐藤蓮真にとって、行仕由佳さんは自分の売り上げ（ファイトマネー）のための大切なお客さんだったと言えるでしょう。
佐藤蓮真の事件の動機
佐藤蓮真は、大切なお客さんだったはずの行仕由佳さんをなぜ殺害したのでしょうか？佐藤蓮真の事件の動機を見ていきましょう。
強い憎しみ＆計画的な犯行
佐藤蓮真は、行仕由佳さんに強い憎しみを持ち、計画的に犯行に及んだと考えられています。佐藤蓮真は4月12日に行仕さんに会う前に、凶器の包丁をすでに用意していました。
また、人通りがほとんどない暗い海岸に行仕さんを連れて行っています。そして、複数回にわたり、行仕さんを刺しました。そのうちの1ヶ所は心臓まで達しています。
人間を複数回刺すのは、強い憎しみがないとできません。
さらに、刺し殺した後はスマホと財布を持ち去りました。
このことから、佐藤蓮真は行仕由佳さんに強い憎しみを抱いていたことは間違いないでしょう。
「親しい仲」だった
なぜ、「お客さん」だった行仕由佳さんに憎しみを抱くようになったのか？あくまで可能性の1つですが、2人は男女の関係だったのかもしれません。
佐藤蓮真と行仕由佳さんを「親しい間柄」と表現するニュース記事がありました。
私は試合などで直接お見かけしたことはありませんが、亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました。
引用：《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者（21）の“意外な関係性”｜NEWSポストセブン – Part 2
「親しい仲」という表現は、「男女の仲」であることを示唆しているように見えますよね。
佐藤蓮真は行仕由佳さんにチケットを買ってもらいたかった。行仕由佳さんは佐藤蓮真のファンだった。もしかしたら、佐藤蓮真は「ガチ恋営業」をしていたのかもしれません。
そこで、恋愛トラブルに発展し、佐藤蓮真は行仕由佳さんを殺害した可能性があります。
金銭トラブル＆借金の噂も
佐藤蓮真の動機は金銭トラブルの可能性もあります。
佐藤蓮真はプロキックボクシング選手ですが、チケット販売からの利益はほとんどなく、アルバイトを掛け持ちしていて、友人から借金をしていました。さらに、消費者金融からも借金をしていたことがわかっています。
このような経済状況なら、行仕由佳さんからも借金をしていた可能性はあります。行仕由佳さんは保育士の仕事をしていますが、シングルマザーで経済的に裕福だったとは言えない状況だったはずです。
行仕由佳さんから借金の返済を迫られたことで、佐藤蓮真は行仕さんに憎しみを抱くようになったのかもしれません。
佐藤蓮真のまとめ
宮城・保育士遺棄事件の犯人の佐藤蓮真の生い立ちや親・家族・自宅と中学や高校での陸上競技について、大学進学の有無、キックボクシングの経歴、行仕由佳さんとの関係や事件の動機をまとめました。
選手とファンという関係性だった2人に一体何があったのか？殺人容疑で再逮捕された時点では佐藤蓮真は黙秘してしますが、事件の全容解明が待たれます。
