2010年に神戸市で発生した堤将太さん殺害事件の犯人が2021年8月に逮捕されました。
この記事では事件の概要と堤将太さんの父や兄などの家族、出身高校やヤンキーや素行不良などと言われた誹謗中傷被害、当時中学生の彼女や、逮捕された犯人の顔やSNSの特定、現在についてまとめました。
この記事の目次
- 堤将太さんは2010年に神戸市北区筑紫が丘で発生した殺人事件被害者
- 堤将太さんの家族① 父親は堤敏さん
- 堤将太さんの家族② 母親は正子さん
- 堤将太さんの家族③ 兄は兵庫県警に入ったとの情報も
- 堤将太さんの家族④ 姉も2人いる
- 堤将太さんの通っていた高校は神戸弘稜学園高等学校
- 堤将太さんは事件後にネット上でヤンキーなどと言われて誹謗中傷被害も
- 堤将太さんの素行が悪かったのは事実という声も
- 堤将太さんの彼女のブログも事件後に話題に
- 堤将太さん殺害容疑で逮捕された犯人は当時17歳だった愛知県豊山町のパート従業員の男
- 堤将太さんを殺害した犯人の顔写真や名前は元少年を理由に公開されず
- 堤将太さん殺害の犯人のSNSも特定
- 堤将太さん殺害の犯人の現在や今後は?
- まとめ
堤将太さんは2010年に神戸市北区筑紫が丘で発生した殺人事件被害者
堤将太さんは、2010年10月4日の夜に、兵庫県神戸市北区筑紫が丘の路上で発生した殺人事件の被害者です。
当時16歳の高校2年生だった堤将太さんはその日の22時〜23時頃、当時15歳の中学生だった彼女と2人で、神戸市北区筑紫が丘4丁目13-14の路上の自動販売機コーナーに座って話をしていました。
堤将太さんと彼女は、自動販売機コーナーから約10メートルほど離れた、通りの向かいの道路脇のポールに見知らぬ男性が座っている事に気がつき、彼女が「あの男の人気持ち悪いね」と話しかけ、堤将太さんがそれに「ほんまやな」と答えたという事です。
その直後、その男は小型のナイフ(刃渡り10cmとの報道)を取り出し、堤将太さんと彼女の方向に無言で歩み寄ってきたようです。堤将太さんは彼女に「逃げろ」と叫び、自分はその場に残っています。
女子中学生はその場から走って逃げ出した後、友人に連絡を取り、一緒に現場に戻ったところ、自動販売機コーナーから約70メートルから80メートルほど離れた場所の交差点で、血を流して倒れている堤将太さんを発見。通りかかった車に助けを求め、22時39分から40分頃に110番通報がされています。
堤将太さんは頭や首、背中など7から8箇所を刃物で刺されており、病院に搬送されましたが翌5日の0時30分頃に死亡が確認されました。その後の調査で、堤将太さんの死因は失血死で、首への深さ8cmの刺し傷が致命傷になった事が明らかにされました。
同月10日の10時40分頃、事件現場から西へ100メートルほどの住宅街の側溝から凶器と見られる刃渡り10cmのナイフが発見されました。ナイフについていた血痕と堤将太さんのDNA型が一致しましたが、犯人の指紋などは検出されませんでした。
11年にわたって未解決事件となっていたが2021年に犯人逮捕
その後、この事件はなんの進展もないまま未解決事件となっていましたが、事件から11年経過した2021年8月4日に、堤将太さん殺害の容疑で当時17歳だった、愛知県豊山市に住む28歳の男が逮捕されました。
迷宮入りかと思われていた事件の犯人と思われる容疑者が逮捕された事で、世間からの注目が集まっています。
堤将太さんの家族① 父親は堤敏さん
堤将太さんの家族は事件後、犯人逮捕に向けて必死に活動されてきましたが、中心になって動いていたのが父親の堤敏さんでした。
父親の堤敏さんは、30代の頃に脱サラして個人で企業し、電気工事の仕事をされていたそうです。
父の敏さんは、事件の2ヶ月前の、2010年の夏休みに堤将太さんを現場を連れて行ったそうで、その現場で堤将太さんが他の職人さんと仲良くコミュニケーションを取っているのを見て、「将太、お父さんの仕事やってみるか?」と聞いてみたのだそうです。
すると、堤将太さんは「俺、おとんの仕事継いでええの?」と答えられたそうで、この時には、将来は父親の仕事を継ごうと考えていたのかもしれません。
後述しますが、堤将太さんは事件後に「ヤンキーだった」、「素行が悪かった」などの誹謗中傷被害に遭っていますが、父親や家族との良好そうな関係を見ると、とてもそれが事実だったとは思えません。多少やんちゃな部分はあったにせよ、とても優しい人間だったのではないでしょうか。
堤将太さんが亡くなった後、父の敏さんは、犯人逮捕に向けて情報提供を呼びかける活動のほか、法律を学ぶために大学の通信教育を受講し、現在も勉強を続けられているのだそうです。
また、事件の被害者として小中学校や自治体、警察学校などで公演活動をし、自身の思いを語る活動なども続けられているそうです。
堤将太さんの家族② 母親は正子さん
堤将太さんの母親は正子さんという方で、父の敏さんと共に、犯人逮捕に向けて情報提供を呼びかける活動などに力を注がれていました。
今回、堤将太さんを殺害した犯人が逮捕されたという事は、こうした家族の執念と懸命な努力が実を結んだ結果だと言っても良いかもしれません。
堤将太さんの家族③ 兄は兵庫県警に入ったとの情報も
出典:https://lh3.googleusercontent.com/
堤将太さんに兄がいると言う事ですが、この兄が堤将太さんが殺害された事件をきっかけに、兵庫県警に入ったという情報がネット上に出ています。
この事件の亡くなった少年のお兄ちゃん、今は弟の事件解決の為に兵庫県警に入って頑張ってました。
— つぶやき素人 (@kanemochinco) August 4, 2021
事件に関わったかどうかはわかりませんが報われて良かった。。
堤将太さんの兄が警察官として兵庫県警に入ったのかなどの詳細な情報は明かされておらず、真偽も不明な情報ですが、仮にこれが事実で、警察に入るなど自分の人生の道筋を変えてまで犯人逮捕を強く願っていたのだとすれば、今回の犯人の逮捕に少しは報われたと感じられているのではないでしょうか。
堤将太さんの家族④ 姉も2人いる
堤将太さんは父と母、兄の他、姉も2人いて、4人きょうだいの末っ子だという事です。
堤将太さんの姉2人については情報がなく不明です。
将太さんは姉2人・兄1人の4人きょうだいの末っ子。
堤将太さんの通っていた高校は神戸弘稜学園高等学校
堤将太さんは事故当時高校2年生でしたが、通っていた高校は「神戸弘稜学園高等学校」です。
神戸弘稜学園高校の現在の偏差値は「40〜49」となっています。
堤将太さんは事件後にネット上でヤンキーなどと言われて誹謗中傷被害も
被害者である堤将太さんですが事件後の報道で金髪姿の顔写真や、事件に遭ったのが深夜の時間帯だった事、当時通っていた高校の偏差値が高くなかった事などから、「ヤンキー」だったなどと言われ、ネット上で、「殺されて当然」、「事件に巻き込まれたのは自業自得」などと書き込まれるなど、誹謗中傷被害に遭っています。
インターネット上の中傷にも苦しめられた。夏休み中に茶髪にしていたことを挙げて「不良」のレッテルを貼り、将太さんのブログに「死んで当然」と投稿されたこともあった。
父親の敏さんはメディア取材に対して、堤将太さんをヤンキー扱いして憶測で誹謗中傷した当時のネット上の書き込みなどが許せないとして、全てプリントアウトして取ってあると話されていました。
夏休み中に茶髪にしていた将太さんを不良扱いしたインターネットでの中傷にも苦しめられた。「私はね、事実と違う憶測でインターネットに書き込まれた将太に対するコメントが許せなくて、すべてプリントアウトして残しているんです」と憤る。
堤将太さんの素行が悪かったのは事実という声も
被害者であるにもかかわらず誹謗中傷被害に遭った堤将太さんでしたが、素行が悪かったのは事実という声も少なからずあるようです。
ネットでは、堤将太さんが、事件の当日に当時15歳の中学生の彼女を連れて深夜徘徊していた事、本人や関係者のブログ記事などから過去の万引きやバイクの無免許運転などが疑われた事、事件現場などにたくさんのタバコが供えられていた事などからヤンキーだったと断定され、実際に素行が悪かったのだから自業自得であるといった誹謗中傷が起こっていました。
そうした当時の誹謗中傷の書き込みは現在もネットで確認可能ですが、証拠とされた堤将太さんや関係者のブログが現在は削除または非公開となっており、実際に素行が悪かったのかの確認は不可能です。
少なくとも、堤将太さんが事件前に補導や逮捕をされた事実などは確認できず、多少ヤンチャな部分はあったにしても、周囲に迷惑をかけるようなバリバリのヤンキーというわけではなかったようです。
堤将太さんの彼女のブログも事件後に話題に
堤将太さんは殺害された時、当時15歳の女子中学生の彼女と2人で一緒にいたようですが、事件後に更新されたその彼女のブログも特定されネット上でかなり話題になりました。
その彼女の公開したブログの内容が、悲劇のヒロインを気取ったような内容だった事や、他の記事の内容も非行少女を連想させるものだった事、事件当日に堤将太さんと一緒に深夜徘徊していた事などから、ネット上でこの彼女もヤンキーなので自業自得などといった誹謗中傷被害に遭っています。
この彼女の実名や個人情報などもネットに流出していますが、被害を受けた側なのでここでは紹介しません。
現在はこの堤将太さんの彼女のブログは更新されておらず、過去の記事も非公開となっています。
堤将太さん殺害容疑で逮捕された犯人は当時17歳だった愛知県豊山町のパート従業員の男
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
堤将太さん殺害の容疑で逮捕された犯人と思われる男は、当時17歳だった愛知県豊山町在住のパート従業員の28歳の男とだけ報じられています。
捜査関係者によると、この男は周囲に「人を殺した事がある」などと話しており、兵庫県警神戸北署捜査本部はその情報を2020年に入手して容疑者として捜査を続けていたという事です。
そして、堤将太さんが殺害された時にきていた衣服に付着していた犯人の慰留物と、この男のDNA型が一致し、殺人容疑での逮捕に踏み切ったという事でした。
この犯人の男は事件の前に兵庫県外の高校を中退し、その後は事件現場から100メートルほどの親族の家に住んでおり、事件から数年後に別の場所へ引っ越したとの情報も公開されています。
また、犯人と思われる男は逮捕時、愛知県豊山町でパート従業員として、店舗が複数ある施設で広報資料の作成、店ごとの売り上げ管理などを担当していたようです。近隣住人の証言によれば、5年ほど前に愛知県豊山町に家族で移住してきて、両親と3人で住んでいたという事です。
その後の報道によると、犯人と思われる男は容疑を認めており、「2人でいるのを見て腹が立った」などと話しているようです。また、犯人と思われるこの男と堤将太さんとその彼女とは面識はなく突発的な犯行だった可能性が高いという事でした。
堤将太さんを殺害した犯人の顔写真や名前は元少年を理由に公開されず
出典:https://cf-images.ap-northeast-1.prod.boltdns.net/
堤将太さんを殺害した容疑で逮捕された犯人と思われる男は、事件当時17歳の少年だったため少年法が適用され、名前や顔写真などは現在のところ公開されていません。
現在すでに28歳の成人となっている犯人と思しき男が名前公開も顔写真公開もされない事に対して違和感を持つ人が多いようで、名前や顔を公開すべきという声が多く上がっています。
堤将太さん殺害の犯人のSNSも特定
堤将太さん殺害犯人の男は、犯行当時少年だったという事で少年法に守られ、顔写真も名前も公開されていませんが、実は複数メディアの報道からこの男のSNSが特定されています。
男のものとみられる会員制交流サイト(SNS)には、写真や画像の加工に関する知識を記した記事が多数投稿されている。
朝日新聞系のウェブメディア「AERA dot.」が、この犯人の男に関する記事で、この男がSNSで投稿していた画像などを公開したため、この男が「泉龍都」のハンドルネームでTwitter、インスタグラム、YouTubeなどのSNSで活動していた事が特定されています。
この男のYouTubeチャンネルも特定されていますが、殺人犯の収益化につながってしまうのも不快なのでここでの動画紹介は控えます。
11年前の神戸の少年刺殺事件 逮捕された元少年28歳の異様な素顔と「死の欲動」https://t.co/ghJNF10IBZ
— 斎藤雅美㉚㌰相互フォロー㌠㍿₂⁴¹₆ (@miyabi2416) August 6, 2021
2010年10月、神戸市北区の路上で神戸弘陵高校2年の堤将太さん(当時16)が刺殺された事件
犯人のSNSやホームページから、実名、顔写真、住所、携帯電話番号、メアド
ダダ漏れ…。#photoshop pic.twitter.com/0E7yKQgUVt
堤将太さん殺害の犯人の現在や今後は?
堤将太さんを殺害した容疑で逮捕された犯人と思われる男ですが、現在は兵庫県警から神戸地検に送検され、取り調べを受けています。今後神戸地検が起訴の可否を判断する事になります。
起訴された場合、神戸地裁で裁判が開かれる事になりますが、この場合も事件当時18歳未満だった事を理由に少年法に基づき、死刑と無期刑が軽減されます。
まとめ
今回は、2021年に犯人が逮捕され注目されている2010年に神戸市で発生した堤将太さん殺人事件についてまとめてみました。
堤将太さんの父親をはじめとする家族は事件後、犯人逮捕に向けて情報提供を呼びかける活動を続けており、兄はこの事件をきっかけに兵庫県警に入ったとの情報もありましたが、その努力や執念が一部とはいえ報われる形となりました。
堤将太さんは事件時、当時15歳の中学生の彼女と22時から23時頃に路上の自販機の近くにいたところを被害にあっており、事件後には深夜徘徊などを理由に堤将太さんがヤンキーで素行が悪かったなどとする誹謗中傷がネットで起こりましたが、堤将太さんは補導歴や逮捕歴などはなく、多少やんちゃなところはあった様子はあるものの、他者に迷惑をかけるような行動はしておらず、誹謗中傷を受けるような理由はないようです。
一方、2021年8月に逮捕された犯人は事件当時17歳だった愛知県豊山町に住む28歳の男で、「泉龍都」のハンドルネームで利用するTwitterやインスタなどのSNSが特定されています。
犯人と思われる男は堤将太さんや彼女とは面識はなく、「2人でいるのを見て腹がたった」などという身勝手な理由で突発的に犯行に及んだようです。
現在、この犯人の男は神戸地検で取り調べを受けており、今後起訴されれば裁判となるはずです。今後の展開にも注目していきたいと思います。