2022年3月に発覚した本庄市5歳児暴行死事件で容疑者として逮捕された柿本知香が注目されています。
この記事では柿本知香の生い立ちや経歴、年齢、結婚した旦那や子供などの家族、共犯の丹羽洋樹、石井陽子との関係や犯行の動機、裁判や判決などについてまとめました。
この記事の目次
- 柿本知香は埼玉県本庄市の5歳児・柿本歩夢くん虐待死事件の容疑者
- 柿本知香の生い立ち① 実家は大阪府和泉市
- 柿本知香の生い立ち② 逮捕時の年齢は30歳で生年は1992年か1991年
- 柿本知香の経歴① 出身高校や学生時代の知人の印象など
- 柿本知香の経歴② 結婚から事件のあった民家へ転居するまで
- 柿本知香の経歴③ 結婚後は工場で派遣社員として働いていたとの情報も
- 柿本知香の家族① 大阪の両親とは8年会っていなかった
- 柿本知香の家族② 旦那との結婚は2015年4月で本庄での事件当時は別居
- 柿本知香の家族③ 子供は暴行された遺体で発見された柿本歩夢くん
- 柿本知香が傷害致死容疑などで逮捕された本庄市5歳児暴行死事件の概要
- 柿本知香と共に逮捕された丹羽洋樹と石井陽子の関係
- 柿本知香が自らの子供である柿本歩夢くんを暴行死させた動機
- 柿本知香の現在…裁判で懲役10年の判決が言い渡される
- まとめ
柿本知香は埼玉県本庄市の5歳児・柿本歩夢くん虐待死事件の容疑者
出典:https://cldx.friday.kodansha.co.jp/
柿本知香(かきもと・ちか)は、2022年3月に、埼玉県本庄市の民家の床下の土中から、当時5歳の柿本歩夢くんが遺体で発見された事件で、死体遺棄と傷害致死の容疑で逮捕された女です。
遺体で見つかった柿本歩夢くんは柿本知香の実の子供でした。また、この事件では丹羽洋樹(にわ・ひろき)という無職の男(逮捕当時年齢34歳)と、同じく無職の石井陽子という女(逮捕当時年齢54歳)も同様の容疑で逮捕されています。
この丹羽洋樹と石井陽子は内縁の夫婦関係で、柿本知香と柿本歩夢くん母子との血縁関係はなく赤の他人でしたが、遺体が発見された民家で同居していました。
丹羽洋樹と石井陽子と柿本知香、柿本歩夢くん母子がなぜ同居していたのかについては後で改めて現在までにわかっている内容をまとめていきます。
埼玉県本庄市の民家の床下に男児(5)の遺体を埋めたとして、埼玉県警は5日、死体遺棄の疑いで、男児の母親の派遣社員柿本知香容疑者(30)=本庄市本庄=ら3人を逮捕した。県警は6日、3人を送検した。県警によると、他に逮捕したのは、柿本容疑者と同居している無職丹羽洋樹容疑者(34)と、無職石井陽子容疑者(54)。
柿本知香の生い立ち① 実家は大阪府和泉市
柿本知香の実家は大阪府和泉市である事がわかっています。
本庄市では、長男の”無事な”姿を現認していないことなどから、柿本容疑者の実家のある大阪府和泉市に照会をかけた。
柿本知香の生い立ち② 逮捕時の年齢は30歳で生年は1992年か1991年
柿本知香は2022年3月5日に逮捕された時に、年齢が30歳と報道されていました。
つまり、2022年3月5日の時点で既に誕生日を迎えていれば1992年生まれ、誕生日前だったなら1991年生まれという事になります。
柿本知香の経歴① 出身高校や学生時代の知人の印象など
柿本知香の出身高校については、Facebookなどに残された痕跡から、「大阪府立信太高等学校」の可能性が高いとみられています。同高校の偏差値は「39」と、あまり学力レベルの高い学校ではありません。
柿本知香が大阪府立信太高校の出身だとする根拠はFacebookに同高校出身の人物が「いいね」をつけていた(現在は削除)事だけなので、確定情報ではありません。
また、一部メディアの取材に応じた柿本知香の学生時代の知人からの証言によると、当時の柿本知香は「彼氏を溺愛するタイプ」、「彼氏の言いなりになりやすい、彼氏に騙されてはお金を貢いでいた。」、「周りに流されやすかった」という事です。
高校卒業から2015年4月に結婚(後述)するまでの詳しい経歴は現在のところ判明していません。
柿本知香の経歴② 結婚から事件のあった民家へ転居するまで
出典:https://data.smart-flash.jp/
後述しますが、柿本知香は2015年4月に結婚して旦那の住む本庄市に大阪府和泉市から移住し、2016年には子供(亡くなった柿本歩夢くん)が誕生しています。
その後、2020年7月に旦那と喧嘩したのをきっかけに子供を連れて当時の自宅を出て、友人の宅にしばらくの間居候し、それから2021年1月に柿本歩夢くんの遺体が発見された民家へと転居していました。
“人が消える家” に柿本親子がやって来たのは2021年1月だ。きっかけは2020年7月に柿本容疑者が冒頭に登場した夫・X氏と喧嘩したことだった。
柿本知香の経歴③ 結婚後は工場で派遣社員として働いていたとの情報も
出典:https://data.smart-flash.jp/
その他、結婚後に住んでいた地域の近隣住民からの証言によると、柿本知香は工場の派遣社員として働いており、友達は少なく自分の意見は言わない大人しいタイプ。当時は子供をすごく可愛がっていたという事でした。
近隣の住民が語る。
「知香さんは、近くの工場で派遣社員として真面目に働いてましたよ。友達は少なく、自分の意見は言わないタイプ。子供はすごくかわいがってました」
柿本知香の家族① 大阪の両親とは8年会っていなかった
柿本知香の家族についても現在までにわかっている内容をまとめていきます。
柿本知香の実家は大阪府和泉市という事ですが、柿本歩夢くんの行方がわからない事を不審に思った本庄市からの連絡を受けた和泉市の職員が、柿本知香の実家を訪問したところ、柿本知香の母親が応対し、娘(柿本知香)とは8年ほど会っておらず、孫(柿本歩夢くん)とも1度も会ったことがないと答えています。
柿本容疑者の母親は「娘とは8年ほど会っていない。孫とも一度も会ったことがない」と話したという。
この事から、柿本知香と大阪府和泉市の家族との関係は希薄で、ほぼ絶縁状態にあった可能性が高いようです。
なお、柿本知香の両親が健在な事はこれまでの報道内容などから判明していますが、兄弟の有無などその他の家族の情報については不明です。
柿本知香の家族② 旦那との結婚は2015年4月で本庄での事件当時は別居
既に振れていますが、柿本知香は結婚していて旦那がおり、その旦那との子供が本庄市の事件で亡くなった状態で発見された柿本歩夢くんでした。
この柿本知香の旦那の年齢や職業などの詳細な情報は不明ですが、これまでの報道などからいくつかの情報が判明してるのでまとめていきます。
柿本知香のFacebookによると旦那との結婚は2015年4月13日
出典:柿本知香のFacebookより
柿本知香のFacebookアカウントは特定されています。このFacebookに「2015年4月13日」付で「結婚しました」の表記が確認できるため、柿本知香と旦那はこの日に結婚した可能性が高いようです。
柿本知香の旦那はメディア取材に応じている
この柿本知香の旦那さんですが、週刊誌などの一部のメディアの取材に応じています。
当然ながら柿本知香の旦那さんは自身の子供でもある柿本歩夢くんが虐待を受けて殺害された可能性が高い事に強い憤りを感じているようでした。
「妻は流されやすいタイプではあるんです。でも、こんなことをする人ではない……。3人は全員、人間失格です」
そう憤るのは、5歳の柿本歩夢(あゆむ)くんを失った実父のX氏だ。
柿本知香が旦那にDVを受けて逃げていたという情報も
テレビのニュース番組や週刊誌などが、柿本知香が旦那からDV受けて逃げていたという情報を報じています。
柿本容疑者について、ある捜査関係者はこう話す。 「夫のDVで大阪から逃げ出して、埼玉県本庄市に住むママ友のところへ身を寄せていたといいます。ところが、そこも夫に見つかって、今度はそのママ友の知人だった丹羽・石井両容疑者のところへ辿りついた」
2020年7月に変化が訪れる。知香容疑者が「夫が怒鳴って暴れている」と警察に通報したのだ。保育園によれば、知香容疑者は「私が歩夢を守らなければならない。だから逃げます」と話し、歩夢くんと家を出た。一時、同級生の“ママ友”の家に身を寄せ、半年後には、事件のあった民家に移り住んだ。内縁関係にあった丹羽容疑者と石井容疑者が2人で暮らしていた家だ。
報道によると、柿本知香は旦那からのDV被害を訴えた後に子供の柿本歩夢くんを連れて家を出て、一時はママ友の家に逃げ、そこが旦那に見つかったため、このママ友の知人だったという丹羽洋樹と石井陽子が住む民家に同居するようになったという経緯だったようです。
柿本知香の旦那はDV疑惑を否定
ただし、柿本知香の旦那さんはDV疑惑を否定しています。
一部報道では私がDVをしていたといわれていますが、けっしてそんなことはありません。
事件当時、旦那は柿本知香と柿本歩夢くんと別居中で離婚届を突きつけられていた
柿本歩夢くんが遺体で発見された事件当時、柿本知香は旦那とは別居中でしたが、家を出た後に離婚届を旦那に突きつけていたようです。2022年3月の時点ではまだ離婚は成立していなかったとみられ、事件当時も柿本知香と旦那は夫婦の関係だったようです。
妻は、両親の反対を押し切って、私と結婚するために大阪から本庄市に来てくれたんです。7月に口論をしていたら、警察を呼ばれ、妻は家を出ていきました。
(中略)
そして2カ月後、妻はママ友だというD子さんと一緒に離婚届を持ってきました。私が離婚を拒否したら『調停で会おう』と言われ、それきりです」
柿本知香の家族③ 子供は暴行された遺体で発見された柿本歩夢くん
本庄市の民家の床下地中から遺体となって発見された柿本歩夢くんは、柿本知香の実の子供です。
柿本知香の子供の柿本歩夢くんは2016年に本庄市で生まれ、2017年4月から本庄市内の保育園に通っていたようです。
歩夢くんは2016年に本庄市で生まれ、翌年4月から市内の保育園に通い始めた。保育士によれば、歩夢くんは誰にでも優しい子だったという。
柿本歩夢くんの通っていた本庄市内の保育園の関係者は、当時は柿本知香とも旦那とも仲の良い家族に見えたようです。柿本歩夢くんは元気で、笑顔を絶やさない優しい子供だったとも話しています。
「お母さんとお父さんと3人で来た入園式を昨日のことのように覚えています。本当に仲の良さそうな家族でした。歩夢くんはとにかく元気で、笑顔を絶やさない優しい子。先生の話を聞くときは、誰よりも真剣な顔をして、質問すると一番に手を上げて答えてくれました」
また、保育園の同級生の保護者も、柿本歩夢くんについて、とても優しい子供だったとの印象を持っているという事でした。
同級生の保護者も、歩夢くんの優しさが印象に残っているという。
「女の子と道を歩くときは、必ず歩道側を譲ってあげるんです。そんな優しい子供いますか?どこで覚えたのかわからないけど、家庭でも優しく育てられたのでしょう」
ところが、保育園の関係者は、柿本知香が旦那からのDVを訴えて柿本歩夢くんと共に家を出て、丹羽洋樹と石井陽子の民家に同居するようになってから、柿本歩夢くんの様子が明らかにおかしくなったと証言しています。
元気な子供だったという柿本歩夢くんですが、その頃から保育園でもボーッと意識が飛んでいるような事が増えたようです
また、柿本知香と丹羽洋樹が一緒に保育園の迎えに来た事あったそうなのですが、その時に柿本歩夢くんは、丹羽洋樹のところへ走っていき、「遅くなって申し訳ございません」と謝っていたのだそうです。
歩夢くんの様子も一変したと保育士は振り返る。
「お母さんと一緒に、丹羽容疑者がお迎えに来たことがあります。いつも歩夢くんは『先生たち!さようなら!』って笑顔で帰っていく。でもその日、歩夢くんは丹羽容疑者のもとに駆けつけていって「遅くなって申し訳ございません」と謝ったんです。明らかにおかしいと思いました」
柿本知香が傷害致死容疑などで逮捕された本庄市5歳児暴行死事件の概要
続けて、柿本知香が傷害致死容疑、死体遺棄容疑で逮捕された、柿本歩夢くんが遺体で見つかった「本庄市5歳児暴行死事件」の概要を改めて見ていきます。
虐待を疑った飲食店店主が機転を利かせて保育園に連絡
事件のあった本庄市の近くの飲食店に2021年夏頃から、丹羽洋樹と石井陽子は近所の飲食店に頻繁に訪れるようになり、程なくして、柿本知香と柿本歩夢くんも一緒に来店するようになったそうです。
その飲食店店主は、4人で初めて訪れた時に、柿本歩夢くんが丹羽洋樹に長時間(1、2時間)くどくどと説教をされている事に気がついたそうです。
2回目に来店した時には座敷に柿本歩夢くんが正座をさせられて、同じように丹羽洋樹に説教されており、その様子を柿本知香がスマホで撮影しているという異様な光景も目にしたそうです。
飲食店店主はその異常な様子を心配し、3回目の来店時に4人に自然な感じで声をかけ、会話の流れの中で柿本歩夢くんの通っている保育園を聞き出し、2021年9月に虐待の疑いを保育園と本庄市の「子育て支援課」に通報しています。
本庄市は6日に記者会見し、昨年9月に市内の飲食店から「男児が店に来るたびに叱られている。食事を与えられず、正座しながら男から説教を受けている。母親もその様子をスマートフォンで撮影している」と連絡があったことを明らかにした。
通報があった翌日、本庄市の職員が柿本知香と面談を行っていますが、柿本歩夢くんに外傷が確認できなかった事から「虐待の兆候は認められない」との判断を下してしまいます。
2022年1月、柿本知香が保育園の退園手続きを取り、柿本歩夢くんが所在不明に
その後の2022年1月12日、柿本歩夢くんは保育園に姿を見せなくなり、同月20日に柿本知香は、柿本歩夢くんは大阪和泉市の実家に転居したとして、保育園の退園手続きを取っています。
不審に思った保育園は本庄市に連絡。本庄市が和泉市に照会したところ、柿本歩夢くんが転居した事実は確認できず、ここにきてようやく本庄市は警察に「柿本歩夢くんの安否が確認できない」と相談しています。
警察が動き、自宅の床下から柿本歩夢くんの遺体が発見される
通報を受けた警察が動き、すぐに自宅を特定。柿本知香と丹羽洋樹と石井陽子に事情を聞いたところ、3人は「朝起きたら(柿本歩夢くんは)突然いなくなっていた」などと誤魔化そうとしますが、最後には3人で柿本歩夢くんの遺体を床下に埋めた事を認めました。
その自供に基づいて警察が床下を調べたところ、2022年3月5日に土中から柿本歩夢くんの遺体が発見されました。
柿本知香と丹羽洋樹、石井陽子が死体遺棄と傷害致死容疑で逮捕
柿本歩夢くんの遺体発見により、2022年3月5日に柿本知香と丹羽洋樹、石井陽子の3人が死体遺棄容疑で逮捕され、翌6日には同容疑で送検されています。
その後、3月26日には、3人は傷害致死容疑でも逮捕されています。
この時の警察発表から、3人が1月18日に柿本歩夢くんを何度も繰り返し床に投げ飛ばすなどの暴行を加えた事や死因が後頭部打撲だった事なども判明しています。
今年1月18日、自宅1階の和室にいた3人は歩夢くんに対し、しばらくの間複数人で何度も繰り返し床に投げ飛ばすなど、暴行を加えたというのです。歩夢くんの死因は、後頭部の打撲による脳幹損傷でした。
柿本知香と共に逮捕された丹羽洋樹と石井陽子の関係
出典:https://www.dailyshincho.com/
既に触れていますが、柿本知香と柿本歩夢くん母子と、逮捕された丹羽洋樹と石川陽子には血縁関係はなく赤の他人です。丹羽洋樹と石井陽子は20歳ほどの年の差がありますが内縁関係にあります。
これまでのメディア報道などでは、丹羽洋樹と石川陽子は柿本知香のママ友の知人だったとされています。
また、柿本知香と丹羽洋樹は、石川陽子に支持され柿本歩夢くんに虐待を行っていたものとみられています。
柿本知香が自らの子供である柿本歩夢くんを暴行死させた動機
柿本知香が、自身の実の子供である柿本歩夢くんを暴行して死亡に至らしめたとすれば、その動機はなんだったのでしょうか。
報道では3人が「しつけのために柿本歩夢くんを投げ飛ばした」という趣旨の供述をしているとの情報が出ています。
捜査関係者への取材で、3人は「しつけのために投げ飛ばした」という趣旨の供述をしていることがわかりました。
大人3人が寄ってたかって5歳の子供を暴行し死に至らしめるというのは常軌を逸しています。
柿本知香の現在…裁判で懲役10年の判決が言い渡される
傷害致死、死体遺棄などの罪に問われた柿本知香と丹羽洋樹の裁判が2023年8月に始まりました。石井陽子は主犯格とみられており、裁判は2人と分離して行われることになりました。
2人は罪状認否で「間違いありません」と起訴事実を認めたとのことです。
検察側は冒頭陳述で、両被告が石井被告の指示で「しつけ」と称して日常的に暴行を加えていたとし、「常習的な犯行で悪質性が高い」と主張。傷害致死事件についても、石井被告から「相撲とったら」などと言われた両被告が、歩夢ちゃんを投げ飛ばすなどしたと説明した。柿本被告の弁護側は意見陳述で、「石井被告に逆らえなかった」と述べ、情状酌量を求めた。
裁判の中で、石井陽子の指示により柿本歩夢くんに行われていた、「しつけ」と称した残虐な暴行の様子も明らかになっています。
柿本知香は「しつけの内容が行き過ぎではないか」と石井陽子に声を上げたこともあったようですが、石井陽子から「もう面倒みないよ。」と突き放され従わざるを得なかったと述べていました。
「『おやすみ』と言わなかった」、「おもらしをした」などを理由に“しつけ”と称した虐待行為は1年にわたり繰り返された。そして、それは次第にエスカレートしていった。2021年5月、歩夢くんが返事をしなかったという理由で再び暴行が行われた。同居人である石井被告の指示で元ラガーマンの丹羽被告が歩夢くんの両足を掴んで身体を持ち上げると、逆さ吊りにして振り回す。柿本被告はその状態の歩夢くんに対して「返事をしろ」などと叱り続けた。さらに丹羽被告らは歩夢くんを降ろすと猫用の檻に閉じ込めた。理由は3人でこれから買い物に出かけるため。檻は丹羽被告が自身の飼い猫のために作ったものだった。 「知香ちゃん、小学校に行ったら残酷なんだからね。男の子だからいじめられると大変だよ」 石井被告はいじめられないための“しつけ”だと行為を正当化した。
事件当日は、柿本歩夢くんがお漏らしをしたことに激高した石井陽子が、3人の間で歩夢くんへの暴行行為を指す「相撲」を指示。
柿本知香は複数回にわたり歩夢くんを畳に倒し、丹羽洋樹は歩夢くんの両脇をつかんで持ち上げ勢いをつけてそのまま畳に投げ倒す行為を2回繰り返し、歩夢くんは意識を失ったといいます。
柿本知香と丹羽洋樹が救急車を呼ぼうとするも石井陽子が反対し、柿本知香に抱きかかえられながら歩夢くんは息を引き取りました。救急車を呼んでいれば救われた命かもしれません。
柿本知香は歩夢くんが亡くなった後、丹羽洋樹に「殺そうとか、そういうつもりでやったんじゃない」と土下座して謝罪されたことを裁判で明かしてます。
また、柿本知香はその日は歩夢くんの遺体とともに眠り、翌朝、石井陽子の指示により3人で自宅の床下に穴を掘り遺体を埋めたとのことです。
「その時に丹羽さんから言われたのが、『歩夢を殺そうとか、そういうつもりでやったんじゃない』『痛い思いをすれば分かるんじゃないかと思った』と」
法廷でも、自称保育士の石井が指示する暴力行為を「躾」と思い込んでいたと釈明した丹羽。
土下座シーンの前に、石井が知香を懐柔していたことも法廷で明かされている。
「事前に、石井さんから『わざとじゃないのは分かってるよね』、(丹羽には)『大丈夫ですと言ってあげてね』と言われていました。なので、土下座された時、私も『大丈夫です。分かってますから』と返事をしました」(知香証言)
引用:《埼玉本庄5歳児虐待死事件》「いらねえよ、お前」歩夢くんを激痛と絶望の果てに死なせた‟被告夫婦”が別に起こした‟4歳児童暴行事件” | 文春オンライン
裁判で、柿本知香は石井陽子の支配から逃げたり、通報したりするなど考えなかった理由について「自分の意思が弱かった。母として弱かったです。今思うと後悔することばかりです」と語っていました。
2023年9月1日の論告求刑で、検察側は柿本知香に懲役12年を求刑。同月8日には、「本来、母として身を呈して守る立場だが、自ら虐待に参加していた」などとして、柿本知香に懲役10年の判決が言い渡されました。
柿本知香は静かに前を向き、裁判長の言葉を聞いていたとのことです。なお、丹羽洋樹には懲役12年の判決が言い渡されています。
まとめ
今回は2022年3月に発覚した本庄市5歳児暴行死事件の容疑者として逮捕された柿本知香についてまとめてみました。
柿本知香は実の子供である当時5歳の柿本歩夢くんに暴行を加えて死亡させ、遺体を自宅の床下に遺棄したとして逮捕されました。この事件では母子と同居していた丹羽洋樹と石井陽子も同様の容疑で逮捕されています。
柿本知香は逮捕当時30歳で、実家が大阪府和泉市である事がわかっていますが、生い立ちについては具体的な事はわかっていません。
経歴については、2015年に結婚を機に旦那の住む埼玉県本庄市に転居した事や2016年に柿本歩夢くんを出産した事、当時は工場で派遣社員として働いていた事などがわかっています。
犯行の動機については、「しつけのために投げ飛ばした」などと供述していたようですが、その背景には石井陽子による洗脳的な支配があったようです。主犯格である石川陽子の判決も含め、今後の動向にも注目していきたいと思います。