熊谷連続殺人事件

熊谷連続殺人事件の真実が悲惨?犯人(ペルー人)の犯行内容の真相や判決まとめ

2015年9月14日・16日の2日間にかけて埼玉県熊谷市で住民6人が殺害された「熊谷連続殺人事件」が発生しました。

 

この記事では、同事件の犯人であるナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの犯行内容や、子供も殺害された悲惨な事件の真実、その後現在までの様子について詳しくまとめましたのでご紹介します。

「熊谷連続殺人事件」の概要…犯人の兄はペルー史上最悪の連続殺人鬼

埼玉県熊谷市で市民6人が無差別に殺害される

 

実兄はペルーの史上最悪の殺人鬼

 

「熊谷連続殺人事件」は2015年9月14日と16日の2日間にかけて、埼玉県熊谷市で発生したペルー人、当時30歳だったナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン(以下ナカダ)による連続殺人事件です。

 

ナカダは保護されていた埼玉県警察熊谷警察署から脱走し、近隣に住んでいた加藤美和子さん(当時41歳)と小学5年の長女・美咲ちゃん(当時10歳)、小学2年の次女・春花さん(当時7歳)を含む、市民の男女6名を相次いで殺害しました。

 

ナカダの実兄は、「ペルー史上最悪の連続殺人犯」と呼ばれたペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャだったことも分かり世間に衝撃を与えました。

 

 

熊谷連続殺人事件犯人の実兄は25人を殺害した殺人鬼だった

 

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは実兄の殺害現場を見てトラウマを抱えていた

 

ナカダの実兄であるペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャは、「死の使徒」の異名を持つペルー犯罪史上最悪の殺人鬼でした。

 

ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャは10代の頃から殺人を始め、逮捕されるまでの間に25人ほどの殺人を犯したと言われています。

 

前述の通りペルーには死刑制度が無いため、ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャは懲役35年の刑に服役中です。

 

ナカダの実姉の証言によれば、実兄の殺害現場を子供の頃に見てしまったことがトラウマとなり、人格形成に大きな影響を与えたと言われています。

 

 

「熊谷連続殺人事件」ペルー人犯人の事件前日の動き

犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンはサラダ製造工場に勤務していた

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは精神不安定だった

 

当時、ナカダは群馬県伊勢崎市のサラダ製造工場に派遣社員として勤務していました。

 

2015年9月13日12時半過ぎ頃に、埼玉県熊谷市内の民家の庭にナカダが侵入し、住人が「何か用ですか?」と声をかけると、電話をかけるようなジェスチャーをしながら「ケイサツ、ケイサツ」とカタコトの日本語で話しました。

 

また、財布を手で叩きながら「カネ、カネ」と言うため、住人は熊谷消防署玉井分署に電話をかけ、同署の署員が熊谷警察署籠原駅前交番に「カタコトの日本語で「警察に電話してください」と話す外国人がいる」と連絡しました。

 

13時45分に2人の警察官が現場に駆けつけ、ナカダは保護されました。

 

 

犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは精神不安定だった

母国に帰りたがっていた

 

ナカダはペルー語で「ペルーに帰りたい」と繰り返したため、警察は通訳が必要だと感じて通訳を手配し、熊谷署で保護しました。

 

警察はナカダの身分や所持品を確認してから話を聞くと、「神奈川県にいる姉のところ」「ペルーに帰りたい」と落ち着きない様子で語り、警察が親族に電話をかけるように促すと通話中に泣き出すなど精神的に不安定な様子でした。

 

犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが保護された警察署から逃走

 

「殺される」と警察署から逃走

 

9月13日15時頃に、ナカダはトイレでも泣き出すなど依然として精神不安定な状態が続いていましたが、喫煙休憩を求めたため署員1人が付き添い玄関先で喫煙していたところ、15時半頃に持ち物を置いたまま署員を振り切って逃走しました。

 

ナカダは警察署前の国道17号の信号機を無視して、向かいにあるファミレスに逃げ込み、署員が後を追いかけましたが姿を見失いました。

 

 その後、警察書に置いていった荷物の中にあった携帯電話の通話履歴を調べたところ、事情聴取を受ける前に複数の外国人の知人に電話をしていたことが分かりました。

 

その通話相手に事情聴取をしたところ、ナカダは「殺される」と話しており、所持品を置いてでも逃げ出したところから何か事件を起こす可能性が高いと見て、15時38分頃から7人体制で周辺の捜索を始めました。

 

それでもナカダの足取りが掴めなかったため、15時50分頃からは約20人に増員して捜索を行い、親族に訪ねてきたら通報するように連絡し、親族宅にも署員を派遣しました。

 

犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが住宅に不法侵入

 

神奈川県の姉のところに行こうとしていた

 

13日17時9分頃に、ナカダは熊谷署から約500メートル離れた住宅に姿を現し、物置の中で怯えた様子で佇んでいたため、住人が退出するように注意すると「カナガワ」とつぶやいたことから事情を聞こうとしたところ逃走しました。

 

住宅街で逃走を続けたナカダは、路上にいた会社員男性に疲れた様子で「カネ、カネ」と金銭を要求しました。

 

男性が断るとナカダは近くにあった車を覗き込み物色、男性が咎めたところ逃走したため通報しました。

 

翌日に住人から被害届を提出されたことから、警察はナカダだと断定し、警察犬を導入して捜索を続けました。

 

 

「熊谷連続殺人事件」犯行内容…次々に6人を無差別に殺害

熊谷連続殺人事件、第一の事件発生【50代夫婦2人を殺害】

 

殺人を犯し始めたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン

 

逃走を続けていたナカダは、14日夕方頃に熊谷市見晴町にある住宅に押し入り、住人の田崎稔さん(当時55歳)と妻の田崎美佐枝さん(当時53歳)を殺害しました。

 

田崎美佐枝さんのウォーキング仲間の女性が18時5分頃に訪ねてきて事件が発覚しましたが、この女性が17時過ぎ頃にウォーキングに誘うメールを送った時には田崎美佐枝さんからの返信があったため、その直後1時間の間に殺害されたものと見られています。

 

なお、夫婦の部屋の壁には血文字でアルファベットのような文字が書かれており、警察はダイイングメッセージではなく犯人が書いたものとみて捜査を開始しました。

 

 

熊谷連続殺人事件、第二の事件発生【80代女性を殺害】

 

無差別殺人を始め警察を戦慄させたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン

 

第1の事件から2日後の16日に、同市石原にある第1の事件現場から北西に約1kmのところにある住宅の住人・白石和代さん(当時84歳)が殺害されました。

 

短期間での連続殺人事件により、警察はナカダの可能性が高いとみて捜索を急ぎ、次の犠牲者を出さないことが急務とされました。

 

 

熊谷連続殺人事件、第三の事件発生【40代母親と小学生の娘2人を殺害】

 

幼い2人の子供まで殺害したナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン

 

ナカダは白石和代さんを殺害後、第2の事件の現場から西方に約80mある別の住宅に侵入し、住人の母親・加藤美和子さん(当時41歳)と小学5年の長女・美咲ちゃん、小学2年の次女・春花さんを立て続けに殺害しました。

 

17時14分頃に第2の事件の聞き込み調査で訪れた警察官が、照明が点いているにも関わらず反応が無いことを不審に思い、周囲から覗き込んだところこの家の2階から両手に包丁を持ったナカダが顔を出しました。

 

警察は興奮していたナカダを説得しましたが、包丁で自らの両腕を切りつけた上で窓から身を投げ、地面に頭から叩きつけられました。

 

ナカダは頭蓋骨骨折による意識不明の重傷を負ったところを警察に確保され、深谷市内の病院に搬送されました。

 

 

「熊谷連続殺人事件」悲惨な真実…殺害した子供を強姦していた

殺害された小5児童は性的被害まで受けていた

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは美咲さんを辱めていた

 

妻・加藤美和子さんと長女・美咲ちゃん、次女・春花ちゃんを殺害された遺族の加藤さん(当時46歳)が情報番組『日曜スクープ』に生出演し、ナカダへの怒りと突然家族を失った虚しさを伝えました。

 

その中で、美咲ちゃんは殺害された時に性的被害を受けていたことを明かしました。

 

番組では、加藤さんの同意を得て、美咲さんが被告によって性的被害にあっていたことが「卑劣な行為」として裁判資料から明かされた。

 加藤さん宅に侵入した被告は美和子さんを殺害してクローゼットに隠した後、学校から帰った美咲さんと春花さんも包丁で殺害。一審の裁判員裁判で「被告は美咲さんの両腕をひものようなもので縛り、口に粘着テープを貼って、殺害前後のいずれかにおいて美咲さん着用の短パンと下着を脱がし、下着に精液を付着させた。(その後)代わりの短パンや七分丈スボンを着用させた」という内容が明示され、「欲望を満たすために大胆な行為に及んだ」という理解も含めて死刑判決に至ったが、二審判決では触れられなかった。

 

引用:まいどなニュース – 熊谷事件で殺害された10歳少女に性的被害も…小川泰平氏が「心神耗弱」との矛盾点を指摘

 

ある日突然凶悪犯のナカダにより、最愛の妻と娘2人を失った加藤さんの絶望は計り知れませんが、生放送番組に出演したのは全国の人々に事件の悲惨さを伝え外国人労働者の在り方について考え直すきっかけを作りたかったのかもしれません。

 

 

 

 

「熊谷連続殺人事件」逮捕された犯人の隠蔽工作と事件当日の足取り

遺体には隠蔽工作をした痕跡も

意識が回復し逮捕されたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン

 

ナカダはしばらく意識不明の状態が続いていましたが、9月24日に意識が回復したため10月8日に退院し逮捕されました。

 

警察による事件現場の検証では、犠牲者はナカダにより包丁で殺害されており、美咲ちゃんと春花ちゃんについては一突きで失血死していました。

 

そして、全ての遺体にナカダが隠ぺい工作をした痕跡が見つかっており、さらに3つの事件現場では家にあるものを飲食した形跡も残されていました。

 

 

事件当日は車や自転車を盗み移動していた

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは車や自転車を盗んで逃走していた

 

ナカダは14日に田崎さん夫婦を殺害した後、夫婦の車を奪って逃げたと見られており、夫婦宅から約200メートル離れた駐車場に乗り捨てられていました。

 

ナカダは何等かの理由で車を運転できないと感じたため乗り捨てたと見られ、乗り捨てたあと荒川の河川敷など付近に潜伏していました。

 

その後、ナカダは駐車場付近にあった自転車を奪って逃走を続け、この自転車は15日に熊谷市石原で見つかりました。

 

 

「熊谷連続殺人事件」の裁判と判決…精神疾患による責任能力が争点に

弁護側は精神疾患による無罪を主張

 

裁判ではナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの責任能力が争点となった

 

ナカダの第1回公判前整理手続きは2017年4月10日にさいたま地方裁判所で始まり、弁護側が請求していた精神鑑定が採用されました。

 

さいたま地方裁判所の指定の精神科医によるナカダの精神鑑定が行われましたが、別の医師が鑑定したものと、その他に警察の捜査段階で鑑定した医師の精神鑑定結果により判定が出されました。

 

それによると「自分が裁判にかけられていることや、弁護人がついているということを理解する能力が阻害されている」として、ナカダには訴訟能力が無く精神疾患があるとする判断が下されました。

 

刑事裁判では、ナカダの刑事責任能力の有無がおもな争点となり、弁護側は当然精神疾患による無罪を主張しました。

 

 

第一審判決では死刑が求刑される

 

 

 

2018年2月19日に行われたナカダの第一審裁判では、弁護側の無罪の主張を受け入れず、裁判長は死刑を求刑しました。

 

弁護側が主張していたナカダが統合失調症により善悪の判断がつかない状態にあったという主張は棄却されました。

 

この第一審判決に遺族は裁判長の下した判決を支持するコメントを発表し、ネット上で裁判の行方を見守っていたユーザーらも肯定するコメントが多く挙がっていました。

 

なお、死刑判決が言い渡された際に、ナカダは茫然自失で立ち尽くしていたと言われています。

 

 

第二審判決で死刑判決を破棄し無期懲役が確定

結果的にナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンには無期懲役が下された

 

6人も無差別に殺害したナカダには死刑判決が妥当であり、第一審判決では死刑が求刑されましたが、第二審判決では無期懲役となりました。

 

遺族側代理人で弁護士の高橋正人さんは番組に出演し、「被告には(相手に)危害を加えられる妄想があったというが、美咲さんが襲ってくる妄想があったとしても、両腕を縛った段階で逃走すればいいにもかからず、強制わいせつをしている。『妄想』では全く説明できない」と語り、ナカダには完全に責任能力があったことを強調しました。

 

加藤さんは「司法に心を殺されました。もう一度白紙の状態から裁判をやり直してもらいたい。今後、妄想を装った人や、6人殺しても死刑にならないという人が出てきた時に、裁判所は被害者遺族に対して責任を取れるのか」と訴えた。

小川氏は「被告は逮捕後の警察の取り調べで殺人容疑について黙秘したり否認していたが、雑談には応じている。娘さんの話になると頭を両手で抱えて『その話をするな』といった態度を見せるなど、普通の容疑者と変わらない態度を取っていた。公判では『自分が6人殺したと言えばその6人は生き返るのか?』『ああ、殺したよ』など独り言のような不規則発言が多々あった。公判の通訳は余計な話を訳さないので、私がスペイン語の通訳を連れて行って分かった。公判で事件の核心に触れる部分では同時通訳のヘッドホンを外すなど心神耗弱の行動ではなかった」と補足した。

引用:まいどなニュース – 熊谷事件で殺害された10歳少女に性的被害も…小川泰平氏が「心神耗弱」との矛盾点を指摘

 

妻と2人の娘を殺された加藤さんは、司法にも心を殺された”2次被害”を訴えましたが、ナカダの無期懲役は確定しているため、場合によっては数十年後に釈放されることもあるでしょう。

 

 

軽すぎる量刑にネット上では非難が殺到

 

司法はペルーとの国際関係を意識した?

 

ペルーでは1979年以降に死刑制度を廃止しており、どれだけ殺人を犯した凶悪犯であっても死刑が執行されていませんでした。

 

日本の司法はペルーとの国際関係を意識して無期懲役にしたという見方もあるようです。

 

 

 

 

「熊谷連続殺人事件」についてまとめると…

・犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの実兄は、ペルー史上最悪の殺人鬼だった

・犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、無差別に子供2人を含む6人を殺害した

・犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが殺害した小5児童には、性的被害の痕跡もあった

・犯人ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、裁判で心神耗弱が認められ第二審で向無期懲役が下った

 

海外に比べて鎖国的な風土が強い日本では、外国人労働者に対する偏見や差別が根強く残っており、犯人も職場での差別を受けていた可能性はあるでしょう。

 

そのため「ペルーに帰りたい」と泣いていたのかもしれませんが、今後再びナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンのような凶悪殺人者を出さないためにも、日本での外国人労働者の在り方は見直される必要があるのかもしれません。

 

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