風立ちぬ

ジブリ「風立ちぬ」評価と感想&海外の反応!あらすじや裏話も徹底考察

2013年7月20日に劇場公開された宮崎駿監督によるスタジオジブリ映画『風立ちぬ』。

 

第二次世界大戦で活躍した”零戦”を開発した堀越二郎の生涯を描いた作品です。

 

『風立ちぬ』のあらすじや、都市伝説について総まとめしましたのでご紹介します。

この記事の目次

スタジオジブリ『風立ちぬ』のあらすじ&ネタバレ

 

”零戦”開発者を題材にした問題作

『風立ちぬ』は宮崎駿監督の描いた漫画を原作としたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。戦時中、飛行機開発に生きた航空技術者・堀越二郎をモデルにしていますが、堀辰雄さんの小説『風立ちぬ』からの着想を元に、宮崎駿監督の完全オリジナルの脚本で制作されています。

 

『風立ちぬ』は堀辰雄さんの小説が原作ではなくあくまで着想にとどめており、宮崎駿監督による完全な創作作品となります。

 

映画のポップやポスターには宮崎駿監督と堀辰雄さんの名前が入っており、2012年に発表された時は「堀越二郎と堀辰雄に敬意を表して」、2013年には「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」とニュアンスを少し変えています。

 

 

宮崎駿監督の漫画版『風立ちぬ』は登場キャラクターが擬人化された動物で描かれていましたが、アニメ映画版では人間に置き換えて描いています。

 

『風立ちぬ』の劇場は全国454スクリーンで公開されており、公開日と翌日の2日間だけで興行収入は9億6088万円に登り、観客動員数は74万7451人となったことから、映画観客動員ランキングにおいて初登場で1位を獲得しました。

 

『風立ちぬ』公開年の9月に、宮崎駿さんは映画監督からの引退を発表しましたが、その後撤回して生涯現役を貫くようです。

 

 

 

この宮崎駿監督の『風立ちぬ』のあらすじをご紹介していきますが、ネタバレとなりますので自己責任にてお読みください。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 飛行機開発を夢見る少年・二郎

堀越二郎は少年の頃から飛行機開発を夢見ていた

堀越二郎が生まれた群馬県藤岡市は田園風景の広がるのどかな場所でした。

 

二郎の生まれた家は裕福であり、幼少期から飛行機に憧れを持ち、いずれは飛行機開発に携わるという夢を持っていました。

 

二郎は妹一緒に蚊帳の中で寝ており夢を見ていました。

 

二郎は屋根を登っていって鳥を模したような自作の飛行機に乗り込むと、颯爽と空へ飛び上がりました。

 

気持ちよく飛行する二郎は、水田や川にかかった橋をくぐり抜け、紡績工場の上空を悠々と飛んでいました。

 

下に見える人たちに手を振り飛行を楽しむ二郎でしたが、遠くの雲の中から黒い飛行物体が無数に出現し、さらにその後ろからも巨大な飛行船が姿を現しました。

 

その様子をしっかりと見ようとゴーグルからメガネに付け替えようとしている内に、迫り来る黒い飛行物体のひとつと衝突してしまい、二郎の飛行機は大破。

 

墜落していく中で二郎は夢から覚めてしまい、楽しい夢が近眼のせいで終わってしまったことを恨めしく思っていました。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 図書館で飛行機雑誌を借りてくる二郎

二郎は小学校時代から勤勉な少年だった

二郎は非常に勤勉であると同時に正義感溢れる少年でした。

 

二郎は図書館に通い、兄の辞書を借りるという名目で海外の英語で書かれた飛行機関連雑誌を借りてきては読んでいました。

 

学校では上級生が下級生に対して弱い者いじめをしていると、二郎は真っ先に現場にかけつけていじめっ子らを投げ飛ばすなど正義感と強さも持っていました。

 

二郎の母親は喧嘩をするのはよくないことだと教えつつも、そうした息子を誇りに思っていました。

 

 

妹の加代にもとても懐かれていた二郎は、「にぃにぃ様」と呼ばれて行く先々についてまわられ、二郎が借りてきた飛行機関連雑誌に掲載されていた外国人のことを「変な髭の外人」としてからかっていましたが、その人物こそが二郎が尊敬している世界的航空機設計士のジャン・カプローニでした。

 

近眼に悩んでいた二郎は少しでも症状を治すために、夜になると屋根に登って星を見ていましたが、そこにもついてきた加代が「あ、流れ星!」と指さしましたが、二郎には全く見ることができませんでした。

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 夢の中でカプローニと出会った二郎

カプローニと同じ夢を見た二郎

借りてきた航空機関連雑誌の中で見たイタリアの航空機設計士のカブローニの夢と二郎の夢がくっつき、夢の中で会話をすることができました。

 

 

二郎が夢の中で降り立ったのは、雄大な草原の中でゆっくりと低空飛行をする飛行機の群れで、その中の一機からヒゲを生やした黒い背広を着た外国人男性が二郎に話しかけてきました。

 

「君は何故ここにいるのか?」という外国人男性に、二郎は「僕の夢の中だと思います」と率直に答えました。

 

すると「日本の少年、ここは私の夢の中のはずだが…。そうすると夢と夢がくっついたのか?」と外国人男性は首をひねりました。

 

二郎は当然この外国人男性を知っており、「あなたはジャン・カプローニ伯爵ですね。あえて嬉しいです」と手を差し伸べ握手を交わしました。

 

草原を飛んでいる飛行機群について、カプローニは爆撃機であることを教えてくれ、戦争時に敵国に爆撃にいくもののその半分は帰ってこないということでした。

 

 

ジャンボ旅客機に乗せてもらった二郎

カプローニの計らいで、第二次世界大戦後に登場するはずのジャンボ旅客機に乗せて貰いました。

 

カプローニは「だが、戦争はじき終わる」と言うと、ジャンぽ旅客機に二郎を案内し、周囲には同様に客を大勢乗せたいくつものジャンボ旅客機が飛んでいました。

 

二郎はカプローニに近眼で飛行機の操縦ができない自分が設計家になることができるかを聞きましたが、カプローニも飛行機の操縦はできないが飛行機を造ることができる設計家だと答え、飛行機が戦争の道具でも商売道具でもないこと、そして「それ自体が美しい夢なのだ」と設計家としての信念を教えてくれました。

 

 

二郎は目を覚ますと、そばで優しく見守っていた母に「母さん、僕は僕は飛行機の設計家になります」と将来の夢が決まったことをはっきりと告げました。

 

夢で出会ったカプローニの言葉に勇気づけられた二郎は、迷うことなく航空機の設計家になるために勉強に没頭しました。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 二郎、東大に進学…そして関東大震災に被災

関東大震災の混乱でも人助けをした二郎

勉学優秀だった二郎は航空工学を学ぶために東京大学へ進学しましたが、関東大震災に被災してしまいます。

 

二郎は一時帰郷していましたが、実家から東京に戻る列車の中で座っていた席を人に譲り、デッキに出た二郎はタバコをふかしていました。

 

その時、二郎が被っていた帽子が風で舞い上がり、女中と思われる女性とそのそばにいた少女が反射的に帽子を捕まえようと身を乗り出しましたが、二郎はそれを支え無事帽子は戻ってきました。

 

二郎はふたりにお礼を言うと、美しい少女・菜穂子はフランスの作家、ポール・ヴァレリーの詩から「風立ちぬ」を引用するので二郎もそれに応えると、女中・お絹が頭を下げてふたりは二等客車に戻っていきました。

 

突然、襲ってきた関東大震災

関東大震災は1923年9月1日に起きた死者・行方不明を10万5千人余り出した未曾有の大災害ですが、二郎はパニックの中でも人助けをします。

 

ふたりが戻って行ったその直後、突然ものすごい地響き音とともに地面が激しく波打ち、あたりに見えていた家屋は次々と倒壊していきました。

 

「地震だ!」と叫ぶ声が聞こえると同時に列車は急停車をし、誰かが「機関車が爆発するぞ!」と叫んだため乗客は慌てて線路に降り始めました。

 

二郎はさっきの二人の姿を探しましたが、お絹の方が足を押さえてうずくまっているのが見えました。

 

駆けつけるとお絹は骨折しているようで、自分に構わずに逃げるように言われた二郎は持っていた計算尺を固定具替わりにして応急処置をしました。

 

少女が言うには上野の実家に帰るところだったというので、二郎はお絹を背負って送って行くと言いました。

 

お絹を背負って荒い砂利の線路を伝って歩いて行きましたが、躓いて転ぶ二郎にお絹は申し訳なさそうにしていました。

 

街中が火の海になり始めていたため、二郎は高台にある神社まで急いで逃げ延びました。

 

飲み物がないため、二郎は新品のシャツに井戸水を染みこませてふたりに飲ませ、このままお絹を背負ったまま上野まで行くのは無理だと判断した二郎は、少女とふたりで上野の実家まで応援を呼びに行きました。

 

 

二郎にとって人助けは当たり前のことだった

実家前でふたりの帰りを心配そうに待っていた家人は、二郎から状況を聞くなりお絹を迎えに一緒にお絹の待つ神社まで迎えにいきました。

 

二郎はお絹の元に家人とともにたどり着くと、お礼もさせないまま名前も名乗らずに別れを告げるとその場を後にしました。

 

それから二郎は東大航空学科の大学校舎に向かい、そこでは学友の本庄が倒壊に巻き込まれないように運び出したたくさんの本の前で座っていました。

 

未曾有の大震災の最中だというのに、二郎は再び白昼夢でカプローニと再会します。

 

カプローニは「日本の少年よ!まだ風は吹いているか!」と二郎に問いかけると、二郎は「はい、大風です!」と返しました。

 

そして、カプローニは「では、生きねばならん!」と二郎を勇気づけるのでした。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 大震災から2年、東京は復興しつつあった

二郎の航空学科の校舎は焼け落ちた

本庄が大切な本を運び出していましたが、航空学科の校舎は焼けてしまったため、二郎たちは隅田川沿いの校舎に移転しました。

 

多くの人の命を奪った関東大震災から2年あまりが経過し、東京の街は徐々に復興しつつありました。

 

街のいたるところでは建物の再建が進み、槌を打つ音が方々から聞こえてきます。

 

二郎は大学での航空工学の勉強に励み、設計図を書くことに没頭していましたが、本庄に昼ご飯に誘われて近くの飯屋に行きました。

 

そこで二郎が注文するのはいつもさばの味噌煮で、本庄はそんな二郎を「マンネリズムだ」と呆れますが、二郎はさばの骨を指して「骨の曲線が美しいだろう」と魅入っていました。

 

本庄は二郎の設計家としての才能を大いに認めていましたが、海外と日本の航空技術の歴然とした差に漫然とした苛立ちを感じており、しきりに海外の技術を持ち出して二郎に語っていました。

 

 

二郎の元へお絹からお礼の手紙が届く

昼ご飯を食べ終わり、学校に戻ると用務員から荷物を預かり、それは関東大震災の最中に助けたお絹からのものでした。

 

二郎は受け取った風呂敷を広げると、真っ白な新品のシャツと計算尺、それにお絹からの手紙が包まれていました。

 

二郎は下宿に戻ると、自分に訪ねてきた若い女性が部屋で待っていることを告げられて、菜穂子かと思い気持ちがときめきましたが、部屋で待っていたのは妹の加代でした。

 

加代は来る前に二郎に伝えていましたが、それを二郎がすっかり忘れていたため「にぃにぃの馬鹿!薄情者!」と怒られてしまいました。

 

 

二郎は加代を送りながら関東大震災のあった2年前の話を聞かせ、お絹と少女の実家をその後訪れたものの辺り一帯が焼け野原となっていたことを話しました。

 

隅田川にある渡し舟・一銭蒸気まで加代を送ると、加代は「将来は大学に行って医者になりたい」と夢を語りました。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 次郎、三菱内燃機株式会社に入社する

大学を卒業して三菱内燃機に就職した二郎

三菱内燃機株式会社は航空機開発会社で国の要請で戦闘機開発をしており、後の三菱重工業となる会社です。

 

大学を卒業した二郎は三菱内燃機株式会社に飛行機の設計家として内定が決まっていましたが、本庄が先に入社しており二郎の入社を心待ちにしていました。

 

二郎は東京から会社のある名古屋に向けて列車に乗りましたが、たくさんの人が線路上を名古屋に向けて歩いているのを目にしました。

 

名古屋駅に到着すると本庄が迎えに来てくれていましたが、深刻な金融恐慌を迎えていた日本では職にあぶれた人たちが大勢職を求めて名古屋に来ており、銀行もごった返している状況でした。

 

世の中は不景気真っ只中だり、それは二郎と本庄が入社した三菱内燃機株式会社も例外ではありませんでした。

 

 

会社の期待の新星として迎えられた二郎

二郎は本庄と一緒に海沿いにある三菱内燃機に到着しました。

 

二郎は三菱内燃機に到着するなり、上司の黒川から早速「今4月だぞ!来るのが遅い!」と怒鳴られてしまいます。

 

そして、二郎は入社するなり飛行機の主翼の取付金具の設計を任されました。

 

二郎が配属された設計課では上司たちに”噂の英才”として紹介され、それまで海外から輸入しながら誰も使っていなかった製図机を与えられたことから次郎に対する期待の大きさを物語っていました。

 

しかし、二郎は取付金具の設計を何度考えても飛行機が墜落するイメージしか浮かばず苦戦していましたが、昼食に誘ってきた本庄に「取付金具の工場を自分で直接みたい」と話しました。

 

しかし、すでに製作中だった機体には取付金具がつけられた後でした。

 

本庄は「堅実な設計だ」と感心した様子でしたが、二郎は「これではダメだ。僕が設計したのと一緒だ」と全く納得がいっていませんでした。

 

黒川は二郎の設計家としての才能を大いに買っていたことから、新入社員ながら難しい設計を任せていました。

 

 

完璧な仕事をやってみせる二郎

誰よりも航空機を熟知していた二郎は上司たちが感心するほどの仕事をやってのけます。

 

昼食後、二郎は図面を引くことに集中しているあまり、設計課長の服部と黒川がきたことにも気づかない様子でした。

 

ふたりに気づくと、次郎は設計した革新的なアイデアを盛り込んだ図面を見せて、服部に熱心に説明していました。

 

その図面を見た黒川は、主翼自体の設計を変えなくてはいけないことから時間の無駄だと一蹴しましたが、次郎は実は言われていた仕事はすでに終わらせており、その完璧な仕上がりに黒川は「できた仕事はすぐに出すこと!」と悔し紛れに小言を言いました。

 

しかし、工場で製造した飛行機を各務原にある飛行場まで運ぶためには牛車を使っており、そのため工場のとなりでは牛を飼っており、あまりの後進ぶりに本庄は嘆くばかりでした。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 次郎、初のテスト飛行

二郎、初のテスト飛行は失敗に終わった

二郎たち設計課の力を結集して完成させた飛行機「隼」の一号機のテスト飛行の日がやってきました。

 

飛行場には多くの陸軍将校らが集まっていて緊張が漂う中で、二郎は飛行機のスピード計測をしますが目的の速度には達していませんでした。

 

今度は動力を使って動力降下により速度を上げましたが、時速400キロをマークした時点で機体は鈍い軋み音を発し始め、ついには衝撃に耐えられなくなって空中分解を起こしてしまいました。

 

幸いパイロットは空中分解の前にパラシュートで脱出していましたが、期待を寄せた「隼」は無残にもバラバラになってしまい、テスト飛行は失敗に終わりました。

 

 

テストの失敗に手応えを感じていた二郎

二郎はテストの失敗から多くのことを学び取っており、すぐに二号機の製作への意欲に変わっていました。

 

二郎たちは雨が降りしきる中で、隼の散らばった残骸を回収していました。

 

黒川が空中分解を起こした理由を取付金具が原因だったかと二郎に聞くと、二郎は原因は取付金具に留まらずもっと深いところにあると考えていました。

 

二郎は「今日、自分は深い感銘を受けました。戻って二号機を造りましょう」と、今回の失敗を活かせるイメージがすでに出来上がっている様子でした。

 

前向きに考えていた二郎とは対照的に黒川は落ち込んでおり、今回テスト飛行で成功すれば陸軍が別のメーカーに戦闘機の発注を決めていた内定を変更させることができるかもしれない最後のチャンスだったと語ります。

 

 

さらに、ドイツの航空機開発会社のユンカース社の爆撃機を下請けすることになるため、その視察に二郎を推薦していたことを明かし、ドイツの技術を見てくるように言いました。

 

 

二郎、帰りに駄菓子屋に寄る

二郎はいつも電車で帰宅していましたが、いつも駄菓子屋に寄ってカステラのようなお菓子である”シベリア”を二つ買って帰るのが習慣でした。

 

 

いつものように駄菓子屋でシベリアをふたつ買うと、お店の前では親の帰りを待っていた3人の幼い兄弟がいました。

 

二郎は兄弟たちがお腹を空かせているだろうと思い、シベリアをあげようと「食べなさい」と差し出しましたが兄弟たちは警戒して逃げていってしまいました。

 

 

下宿に帰った二郎の元に本庄がやってきてその話をすると、本庄は「偽善だ」と言い切るのでした。

 

次郎や本庄が関わっている飛行機製作では国からの莫大な開発費がかかっており、そのお金があれば日本全国のお腹を空かせた子供たちに天丼とシベリアを毎日食べさせてもお釣りがくるという現実があり、本庄はそうであっても与えられたチャンスを絶対に無駄にしないことを誓ったのでした。

 

本庄も二郎とともにドイツのユンカース社へ視察に行くことが決まっていました。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 次郎、ドイツに視察に行く

近代的な環境に圧倒された二郎と本庄

二郎と本庄は社運をかけてドイツのユンカース社に視察に向かいました。

 

この当時の日本と世界との航空技術の差や環境は大きな隔たりがあり、三菱内燃機は景気の悪い中社運を二郎と本庄に賭けてドイツへと送り出しました。

 

ユンカース社も当然技術の流出を防ぎたいということから警戒心を持って迎え入れました。

 

現地に入った二郎と本城は、圧倒的な規模の飛行機製造工場と設備の違いに心から圧倒されてしまいます。

 

ユンカース社側では視察団である二郎や本庄を”技術を盗みにきた東洋人”という扱いであり、製造工場内では多くの制約を受けることになります。

 

 

二郎は工場の端の方にあった小さな飛行機の美しさに興味が惹かれていましたが、それすら満足に見せようとしない工場の人間に対して、二郎は穏便に抗議をしていました。

 

そこへユンカース社の社長が特別に巨大爆撃機・G-38に乗せてくれるということになり、二郎たち視察団は喜びました。

 

 

まざまざと技術力の違いを見せつけられた二郎たち

次郎と本庄はユンカース社の飛行機製造工場で見せつけられた日本との圧倒的な技術力の差にショックを受けながらも励みとしていました。

 

視察を終えてホテルに戻った二郎と本庄は、日本には無い暖房設備がある部屋で技術の差について話し、本庄は「20年の差」と圧倒的な差があることに悔しさを滲ませました。

 

しかし、この20年の差を5年で埋めると決意し、いずれはドイツの技術力を追い越すことを目標に情熱を燃やすのでした。

 

 

二郎は風に当たろうと外に出ると、昼間に格納庫にいた男が走り去り、その後をドイツの秘密警察が追っているようでした。

 

当時はナチス政権により取締りが厳しくなっており、戦争を控えた緊張感が増しているようでした。

 

本庄は本社から辞令を聞き、本庄を含む数名はユンカース社での視察を続け、二郎はひとりで西回りでヨーロッパの視察を続けることが決まりました。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 二郎、再び夢でカプローニと会う

二郎は夢の中でカプローニと再会した

二郎は夢の中でカプローニと再会し、最後の重要な助言をもらいました。

 

夢の中で二郎は雪原を走る列車に乗り込もうとしましたが、その時日の丸を背負う巨大な爆撃機が墜落していくのが見えました。

 

カプローニが現れ、「まだ風は吹いているかね?」と二郎に話しかけてきて「では、私の引退飛行に招待しよう」と言うと一緒に列車から飛び降り、雪原は一瞬にして草原に変わりました。

 

草原には色々な形のジャンボ旅客機が飛んでおり、その中から乗客が手を振っているのを見ていた二郎は突然飛行機に吸い込まれてしまいました。

 

二郎とカプローニは飛行機の羽の上におり、「我々の国は貧乏です」と二郎は言いました。

 

しかしカプローニは「設計に必要なのはセンスだ。技術はその後についてくる。貧乏なのは我が国も同じだ…子沢山だしな」と金銭的な問題ではないことを語りました。

 

続けてカプローニは飛行機を作りたいという夢は呪われた夢であることを告げ、破壊と殺戮の道具になる宿命を背負っているのだと教えてくれました。

 

二郎は「僕は美しい飛行機を造りたいと思っています」と答えると、遥か向こうの空から二郎が追い求めていた美しい流線型のフォルムの”ゼロ”が飛んできました。

 

カプローニに良い感じだと褒められても、二郎はエンジンもコクピットも形になっていないためまだまだと謙遜しました。

 

そんな二郎に、カプローニは「創造的人生の持ち時間は10年だ。君の10年を力を尽くして生きなさい」とエールを送ってくれました。

 

 

それから3年が経過した

最後にカプローニと夢であってから3年が経過した二郎は、新しい辞令を服部から受けることになります。

 

二郎はこの日、黒川から工場近くの喫茶店に呼び出されていました。

 

喫茶店にいたのは服部で、二郎に下された辞令は日本海軍の航空母艦に搭載する戦闘機・七試の設計主任への就任でした。

 

二郎は細すぎる海軍の要求に一定の懸念を示しつつも、この大チャンスを受けることにしました。

 

そして、二郎は開発スタッフに本庄が欲しいと打診しましたが、本庄は別の飛行機の開発にすでに着手していたため、黒川から「友情を失うぞ」と忠告されました。

 

二郎と黒川は新しい飛行機の開発の参考のために、十三式艦上攻撃機に乗って日本海軍の所有する空母・鳳翔を視察にいきました。

 

するとそこでは大量のオイルを撒き散らし、黒煙を上げながら飛ぶポンコツの複葉機の姿があり、空母から離陸する時にはエンジンがまともに作動せずに海の藻屑と化すような、当時の日本にはどうしようもない技術力しかありませんでした。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 次郎、七試艦上戦闘機一号機のテスト飛行

ついに完成した二郎の七試艦上戦闘機

二郎が設計した七試艦上戦闘機の一号機が完成し、テスト飛行の日を迎えました。

 

七試艦上戦闘機が飛行場に運ばれてきましたが、その姿は美しいとは程遠い、寸胴のカッコ悪い飛行機でした。

 

エンジンスタートすると轟音を立てて飛び立った七試艦上戦闘機に、社員たちは成功したと思い喜び合っていました。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 次郎、テスト飛行失敗と菜穂子との再会

二郎、ついに菜穂子と再会を果たした

テスト飛行の後、二郎は列車で飛ばされた帽子をキャッチしてくれた少女・菜穂子との再会を果たすことができました。

 

二郎は列車に乗り、美しい山々の合間を抜けて、切り立った崖を繋ぐレンガ造りの橋を走り抜け、避暑地の軽井沢に到着しました。

 

森の中の小道を歩く二郎は森を抜けた草原で、キャンパスに油絵を描いている美しい女性が目に入りました。

 

向こう側からは女性の父親だと思われる初老の男性が歩いてきており、女性は声をかけた瞬間に一陣の風が立ちました。

 

女性が日傘が風に飛ばされてしまい、二郎は咄嗟に飛ばされた日傘をキャッチしました。

 

女性は二郎を見て「ブラボー!ナイスキャッチ!」と英語で褒めると、次郎は日傘を女性の父親に渡しました。

 

父親はお礼を言うと女性と一緒に立ち去ってしまいました。

 

女性は二郎に失礼なことを言ってしまったのかと心配になりましたが、父親は二郎が同じホテルに泊まっていることを知っており、「同じホテルだからお礼を言う機会もあるよ」と教えてくれました。

 

 

七試艦上戦闘機のテスト飛行は失敗していた

ホテルに戻った二郎は、テスト飛行について思い出していました。

 

ホテルの部屋に戻ってきた二郎は、七試艦上戦闘機のテスト飛行で時速400キロのスピードに機体が持たずに空中分解をしてしまったことを思い出していました。

 

今度こそうまくいくと思っていたテスト飛行が、初めての時と同じような結果となったことに二郎はショックを受けていました。

 

その夜に二郎はホテルのレストランに行き、ひとりで食事をしていると昼間に会った親子も別の席についていました。

 

次郎は女性に気がつくとお互いに目で会釈を交わしましたが、となりのテーブルでは怪しい雰囲気の白人男性が山盛りのクレソンを豪快に食べていました。

二郎は翌日も女性の姿を探しに森に行ってみましたが、キャンパスは置いてあるものの女性の姿はありませんでした。

 

森の奥に進んでみた二郎は、そこで女性が小さな泉の前で祈りをしている姿を発見しました。

 

女性が振り返ったため二郎が軽く会釈をすると、女性は感極まったような嬉しそうな顔をしてまた泉の方を向いてしまいました。

 

戸惑った二郎は「戻ります」と言うと女性は「行かないで」と呼び止め、泉にお祈りをしていたのは二郎がここに来るようにお願いしていたと告げます。

 

そして、「少しもお変わりなく…地震の時に助けていただいた里見菜穂子と申します」と、列車で帽子をキャッチしてくれた少女であることが分かった二郎は驚いてしまい、「堀越二郎です!」と慌てて自己紹介をしました。

 

菜穂子は列車で二郎と会った時から惚れており、今日までずっと運命の王子様のように想い続けてきたのでした。

 

 

菜穂子との楽しいひと時を過ごす二郎

二郎は初めてお絹と菜穂子と会った日から今までの経緯についてふたりで色々と話をしました。

 

晴れていたのが急に雨が降り始めてしまい、二郎と菜穂子はひとつの傘をさしてホテルに帰りました。

 

その道中で、二郎に助けてもらった後にお絹が二郎の居場所を知ったのはお絹が嫁入りする二日前であり、お絹と菜穂子にとって二郎は”王子様”のような存在だったこと、そしてお絹に最近二人目の赤ちゃんが生まれたことなど、菜穂子は積もる話を聞かせてくれました。

 

話している内に雨が止み、綺麗な虹が出ていました。

 

菜穂子の父親が傘を持って迎えに来たため、菜穂子は父親に二郎のことを紹介しました。

その夜、二郎は菜穂子と食事の約束をしていたためホテルのレストランで待っていると、昨日のクレソンを暴食していた白人男性が話しかけてきました。

 

白人男性はドイツから持ってきたタバコが最後の一本であることを悲しみながら火をつけると、二郎が航空機の設計家であることを言い当ててきました。

 

白人男性は続けて「ユンカース博士はナチスと敵対している。追われる」と二郎を知っている理由をほのめかすように言いました。

 

そして、続けて白人男性は「ここはいいところです、まるで”魔の山”。忘れるには良いところ」とトーマス・マンを引用してドイツの内政の厳しさを物語っているようでした。

 

 

白人男性・カストルプはドイツ人スパイだった?

カストルプは日本は中国と戦争をしたり、満州国を作ったり、国際連盟を抜けたりと国際情勢を荒らすようなことばかりしていると言い、「全て忘れる、破裂する。ドイツも破裂する」と未来を暗示しているかのようなことを言いました。

 

カストルプの話が終わると菜穂子の父親がテーブルに来て、菜穂子の体調が悪いため食事会をキャンセルさせて欲しいと二郎は言われました。

 

菜穂子の部屋だけずっと電灯が点いたままで、看護婦が忙しくなく廊下を走っている姿が伺えたところから、菜穂子の状態を物語っていました。

 

その翌日に、二郎は菜穂子を元気づけようと思い、菜穂子の部屋が見えるバルコニーで紙飛行機を作って飛ばすと、思わぬ方向に飛んでしまい隣の部屋に入ってしまいました。

 

二郎は紙飛行機を回収しようと木の枝に足をかけると、菜穂子が姿を見せたことで目が合い「二郎さん…?」と気づかれた瞬間に木が砕けて落ちそうになりました。

 

踏みとどまった二郎は菜穂子にバルコニーに落ちている紙飛行機を自分の方へ飛ばすようにジェスチャーで教えました。

 

菜穂子は紙飛行機を飛ばしましたが、ちょうど階下を通りかかったカストルプがキャッチしてしまいました。

 

二郎と菜穂子はその日から紙飛行機を使ったコミュニケーションが始まり、菜穂子は持病と闘いながらも毎日二郎の紙飛行機を楽しみにしていました。

 

そしてカストルプもその様子を温かく見守っているのでした。

 

 

カストルプが歌を披露してくれた

ある日の夜にレストランでカストルプが自慢の歌を披露してくれました。

 

二郎と菜穂子の父親はカストルプの歌に合わせて歌い、菜穂子の体調も良好になっていました。

 

カストルプは二郎はホテルに来た時はテスト飛行の失敗で落ち込んでいたが、菜穂子と再会して恋に落ち元気になったことを語ると、二郎も素直に認めました。

 

そして、二郎は菜穂子の父親に正式に交際をすることをお願いしました。

 

答えに窮していた父親でしたが、その場に菜穂子がちょうど現れて「その話をお受けしたいと思います」と二郎の交際の申し出を受け入れました。

 

菜穂子は母親が2年前に結核で亡くなったこと、そして自分も結核であることを告げましたが、二郎は全く意に介さない様子で「あなたを愛しています。僕と結婚してください」と求婚を申し入れました。

 

菜穂子は求婚を受け入れましたが、結婚するまでに結核を治すため待って欲しいと二郎にお願いしました。

 

そして、カストルプが次郎と菜穂子を祝福し、菜穂子の父親に祝福の言葉を贈りました。

 

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 二郎、特別高等警察に追われる

公安に追われることになった二郎

二郎はホテルから名古屋の本社に戻ると、黒川から公安から狙われているため姿を隠すように言われるます。

 

友人の本庄は八試特殊偵察機の開発に着手しており、その機体を見た二郎は「これは飛ぶよ。風が立ってる」と確信し、「本庄は日本の20年を一気に縮めた。僕のアイデアを使わないか?」と期待の空気抵抗を軽減する設計図を本庄に渡しました。

 

しかし、本庄は二郎が次の機体を造った後にアイデアを利用させてもらうと言います。

 

 

その時、急に黒川がやってきて二郎に公安が探しているから身を隠せと伝えに来ます。

 

二郎は公安から身を隠すために身を隠し、その場所に仕事道具を持ち込んで仕事をすることになりました。

 

そして、二郎は黒川と服部と一緒に車の後部座席に隠れて脱出を測りました。

 

二郎は下宿に菜穂子からの手紙が届くため戻りたがったが、黒川は公安に張り込まれている可能性が高いとして黒川の家の離れに隠れることになりました。

 

そして、二郎は軽井沢から車を飛ばしていったカストルプも同様に追われている可能性を考えて身を案じていました。

 

 

黒川の家で設計に没頭した二郎

二郎はしばらく公安から身をくらませるために黒川の家の離れに篭って設計に明け暮れました。

 

しばらく二郎は缶詰状態で仕事をしていましたが、ある日黒川に二郎の下宿に電報が届いていたという情報が入り、二郎に伝えました。

 

その内容は「ナオコ カッケツ(菜穂子がかっ血した)」という内容で、病状が悪化したことを知った二郎は呆然と受話器を置きました。

 

いてもたってもいられなくなった二郎は、黒川夫人に東京へ最も早く行く方法を聞くと、列車に乗り込んで急行しました。

 

それでは列車内では計算尺を使って設計を続けていましたが、菜穂子が心配のあまり紙の上に涙がこぼれてしまいます。

 

 

 

夜に菜穂子の屋敷に到着した二郎は、正面玄関から入るのも待ちきれずに庭から菜穂子の部屋に入り、寝ていた菜穂子も二郎に気がつきました。

 

二郎は倒れこむように菜穂子に抱きつき、熱く口づけを交わしました。

 

菜穂子は「うつります…」と結核が二郎に感染することを恐れましたが、二郎は構いもせず「愛してる…」と菜穂子を離しませんでした。

 

 

菜穂子の病状は悪化していた

菜穂子の父親の話によれば結核は進行しており、非常に良くない状態にあるということでした。

 

菜穂子の父親が帰宅して部屋へきましたが、二郎は明朝に重要な会議があるため東京にすぐに戻らなければなりませんでした。

 

二郎は菜穂子の父親に「次は明るい時分に玄関から来ます」と言いましたが、菜穂子は「お庭からの方が嬉しいわ」というのでした。

 

二郎が帰ると、菜穂子は結核をしっかりと治すために高原にある結核療養所に入所することを決意し父親に告げました。

 

二郎は翌日のプレゼンテーションは無事間に合い、その夜に二郎は最新技術を搭載して時速500キロでも耐えられる戦闘機の話を若手技術者らに話して大いに盛り上がっていました。

 

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 次郎、菜穂子と結婚する

菜穂子は結核療養所に入所した

高原の清浄な空気が結核の治療に良いため、菜穂子は高原に建つ結核療養所に入所して闘病を始めました。

 

その治療は非常に驚くべきもので、寒い外にベッドが並べられており、着込んだ菜穂子は寝袋にくるまって寝ていました。

 

その闘病の最中に二郎からの手紙が届き、菜穂子は寝袋の中で読んでは嬉しさのあまり感極まっていました。

 

そうしたある朝に、菜穂子は出かける支度をして療養所を抜け出し、二郎のいる名古屋への列車に乗り込みました。

 

 

二郎は名古屋の本社で菜穂子からの連絡を受け取り、名古屋駅まで迎えに行きました。

 

菜穂子が乗っているであろう列車がホームに入ってきて、大勢の人が出てくるとふたりはお互いの姿を見つけるために探し、見つけるとひと目もはばからず抱き合いました。

 

二郎は菜穂子を療養所へは帰らせず、黒川の家の離れで一緒に暮らすことを提案しました。

 

 

 

急遽結婚することになった二郎と菜穂子

黒川の離れで一緒に暮らすために二郎と菜穂子は急遽結婚して夫婦になることになります。

 

二郎は菜穂子を連れて黒川と夫人がいる家へ行くと、夫人は「まぁ、かわいいお連れさん」と菜穂子を見るなり人目で気に入った様子でした。

 

二郎は真剣な面持ちで黒川に、菜穂子と一緒に暮らすために離れを貸してほしいと願い出ました。

 

黒川は結婚前の男女がひとつ屋根の下で暮らすことは認められないと突っぱねますが、二郎は「すぐに結婚します、仲人をお願いします」と驚くべきお願いをしたのでした。

 

すでに菜穂子も父親に連絡済みで了承して貰っていることを告げると、夫人は乗り気になったようで黒川をたしなめると「そうと決まればすぐに支度を…」と話を進めていきました。

 

 

黒川にエゴだと言われた二郎

黒川は結核療養所で結核を治すために高原に菜穂子を返すべきだと言いますが、二郎はそれを拒絶しました。

 

二郎は黒川と二人きりで向かい合い、菜穂子を高原の療養所に返した方がいいという黒川に対して、二郎は自分が付き添えばいい話だが、飛行機の製造をやめなければならないためそれはできないと突っぱねました。

 

黒川は「エゴイズムじゃないか!」と怒ったものの、二郎は菜穂子と飛行機を天秤にかけることはできず、何があっても覚悟していることを伝えました。

折れた黒川は夫人とともに立ち会いを務め、二郎と菜穂子の婚礼の儀が始まりました。

 

夫人が新婦を先導して二郎が待っている部屋の前で口上を述べ、部屋の中にいる黒川が応えるとふすまを開けて菜穂子が中に入る。

 

急ごしらえの簡素な儀礼のため、菜穂子も花嫁衣裳などではなく、髪に一輪の花を差しただけの質素な格好でした。

 

二郎は菜穂子を「きれいだよ」と声をかけると、婚礼の儀は終わり、二郎と菜穂子は晴れて夫婦となりました。

 

菜穂子も黒川夫妻へ心からのお礼を述べ、二郎の両親も黒川夫妻に頭を下げました。

 

その夜、二郎と菜穂子は離れでの生活がスタートし、二郎は菜穂子を気遣ってゆっくり寝るように言いましたが、菜穂子は「…きて」と床に誘い、電灯を消しました。

 

 

 

医者の加代が訪ねてくる

二郎の妹・加代は医者になっており、菜穂子の病状をよく分かるため二郎に詰め寄りました。

 

二郎と菜穂子が結婚してから、ある日妹の加代が黒川邸を訪ねてきました。

 

二郎は前回同様に加代の来訪を忘れていたため、黒川夫妻が寝静まった後に帰宅した二郎に加代は文句をぶつけていました。

 

そして、夢だった医者になったことや、菜穂子との結婚を祝福してくれましたが、一転して真剣な顔になり菜穂子を離れに閉じ込めていることについて抗議しました。

加代は医者の卵だからこそ菜穂子の結核の病状がよくわかるため、非常に良くない状態であるのに療養させない二郎に泣きながら訴えました。

 

しかし、次郎は菜穂子と限られた時間を、一日一日大切に生きていることを告げるだけでした。

 

次郎は菜穂子のいる離れに帰ってくると、それまで寝ていた菜穂子は起きてきて、加代と仲良くなったことを喜んでいるようでした。

 

再び横になった菜穂子のそばで二郎は仕事を始めましたが、菜穂子が左手を繋ぎたがったため二郎は手をつないだまま図面を引いていました。

 

菜穂子は「仕事をしている二郎さんを見るのが一番好き」と幸せを噛み締めているようでした。

『風立ちぬ』あらすじネタバレ – 菜穂子、二郎に別れを告げる

二郎はついに”零戦”の原型・九試の製作に入る

菜穂子と早い別れが来ることを覚悟しても、二郎は第二次世界大戦で日本を守り続けた”零戦”の原型の開発に着手しました。

 

二郎はそれまでに失敗を繰り返して培ってきた技術を結集させて、美しいフォルムと機能美を持った九試の開発を進めていました。

 

本庄も九試中型陸攻という爆撃機の胴体の製作の仕事をしていました。

 

この機体は空軍では初めてまともに飛行できた戦闘機として盛り上がっていましたが、予算が無い中で製造したことから装甲は脆く、爆弾を抱えて敵地に向かったとしても被弾すると即座に爆発するという脆弱なものでした。

しかし、当時の日本はアメリカをはじめとした世界の大国の悉くを敵に回しており、無茶でもやらざるを得ない状況にありました。

 

 

九試を完成させた二郎

寝る間も惜しんで九試の開発に没頭した二郎はついに第一号を完成させてテスト飛行の日を待つことになりました。

 

何日も徹夜をして九試を完成させ、疲れきった二郎は菜穂子が寝ている離れに戻ってきました。

 

そしてテスト飛行の日まで何日か泊まり込みになることを告げた二郎は、菜穂子の寝ている布団に倒れんで包まれ、菜穂子も眼鏡をそっと外して枕元に置きました。

 

ついにテスト飛行の日がやってきた朝、菜穂子は「ご成功を」とまるで二郎が戦場に旅立つ出征軍人のように送り出しました。

 

二郎と菜穂子は軽い口づけを交わし、二郎は離れを後にしましたが、その背中を菜穂子は悲しげに見つめていました。

菜穂子は身支度を整えると黒川夫人の元へ赴き、「今日は気分が良いのでちょっと散歩してきます」とだけ伝えて黒川邸を出ていきました。

 

二郎の九試は見事にテスト飛行に成功しましたが、二郎は直感的に菜穂子がいなくなってしまったことを悟りました。

 

 

日本は第二次世界大戦で焦土と化した

その後、世界は第二次世界大戦へと突入し、日本は史上最悪の被害を出し、全国各地は焦土と化しました。

 

その後、二郎は再び夢の中でカプローニと再会しましたが、カプローニは二郎の造った零戦を褒めたたえました。

 

しかし、二郎は自分の造った零戦は一機たりとも帰還することが無かったと打ちひしがれてしまいます。

 

そこに菜穂子も夢の中に姿を現して、「あなた、生きて」と励ましてくれたことに二郎は感激し、「ありがとう、ありがとう」と先に逝ってしまった妻に感謝を繰り返しました。

 

 

 

 

 

『風立ちぬ』についての評価と感想

 

『風立ちぬ』を鑑賞した人の評価と感想

劇場やDVD・BDなどで『風立ちぬ』を鑑賞した人の評価と感想を「良い・普通・悪い」に分けてご紹介します。

 

 

『風立ちぬ』に関する”良い”の評価・感想

”良い”と評価した人は物語を楽しめている

『風立ちぬ』に高評価をしている人は純粋に物語に入り込めており、二郎の声の違和感に左右されていない傾向があるようです。

 

内容は素晴らしいの一言に尽きる
だが高評価だろうとレビューを除くと驚愕した
見ると声が気に食わないから低評価にする人が大勢・・・
あなた方はその他がよくても気に食わないところが少しでもあると低評価にするのか・・・?
海外のレビューの方がしっかりしてるよ??
なんだか悲しくなりました。

 

引用:Yahoo!映画 – 物語を楽しめていますか?

 

『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎の声優にはアニメ監督の庵野秀明さんが起用されましたが、プロではなく役作りもしていない素の声なので、そこが評価の分かれ目になったようですね。

 

物語自体はさすが宮崎駿監督の作品なだけあって見所のある仕上がりになっているようです。

 

宮崎駿氏が、航空機開発と堀辰雄の作品を合体させたのは、やはりこの物語を悲しいものにするためであったと思います。
映像はいつもの美しさ、緻密さ、リアリティー、懐かしさを感じました。
しかし、結核治療という点からも、戦闘機を開発せねばならなかった点からも、時代という大きなものには、人はどうすることもできないのだな、とあらためて思いました。
かなり強い反戦メッセージを持った作品でもあると思います。

 

引用:Yahoo!映画 – 悲しい物語

 

海外では韓国から歴史認識がおかしいと批判が上がった『風立ちぬ』ですが、その他の国の評価では反戦のメッセージとして受け取った人が多かったようです。

 

1つの文学を見ているような感覚があった。
アニメが日本に溢れた現代においても、宮崎駿にしかできない、スタジオジブリにしかできない独創的な作画、演出に心底驚かされた。
主人公二郎とヒロイン菜穂子の恋愛は、現代にはない儚さ、美しさを持っており、特に菜穂子が最期に山へ戻るシーンはなんとも言えない感情にさせられた。

 

引用:Yahoo!映画 – 独創的な演出と、ジブリならではの美しさ

 

『風立ちぬ』は『紅の豚』に続いて宮崎駿監督が大人のための映画として描いた作品ですが、趣味の飛行機の造詣が深いことからも非常に説得力を持った作品になったようです。

 

 

 

『風立ちぬ』に関する”普通”の評価・感想

”普通”と評価した人は大人の作品として見た

『風立ちぬ』を”普通”と評価した人の多くは物語は楽しめたものの完全に大人向けだと感じたことから高評価をつけられなかった人が少なくないようです。

 

何よりも飛行機を愛した男、現状の困難な状況への悲壮感はなく夢想感に満ちる。
夢の中の無邪気さが妻となる女性への愛をぼやかしてしまう。

おまけに主人公の癖のある喋り方はマニア向けにしか見えない。

 

引用:Yahoo!映画 – 夢飛行機

 

やはり『風立ちぬ』で違和感を感じる部分は庵野秀明さんが演じる二郎の声だったようですね。

 

1番印象に残ったのは、上司の黒川夫妻が媒酌人となって急遽、行われた祝言のシーン。黒川夫妻の口上の見事なこと。病に侵されながらも凛とした花嫁の美しいこと。きらびやかでなくても、たくさんの招待客がいなくても、簡素でもこの上なく温かく厳かな素晴らしい結婚式でした。ヒロインの菜穂子も魅力的だったけど、若い2人の決意を見て、直ぐに祝言の支度を整えてくれた、賢く美しく包容力のある黒川夫人もカッコよかったです。

 

引用:Yahoo!映画 – 祝言のシーンに感動

 

『風立ちぬ』でのひとつの見所は二郎と菜穂子が祝言のシーンですが、限られた時間ではあるものの今を幸せに生きるために強い決意を見せたふたりに感動した人は多かったようです。

 

宮崎監督の映画の中では悲しい方の映画です。

切ない思いが残るので、元気がほしい時にはおすすめできませんが、

ちょっぴりセンチな時には心に染み入ります(^^)

 

引用:Yahoo!映画 – ちょっぴり悲しいね

 

『風立ちぬ』は必要以上に菜穂子の結核が暗くなりすぎないように明るく描いているため陰鬱は無いですが、人の命の儚さと戦争に向かう悲愴さを見事に描いています。

 

 

『風立ちぬ』に関する”悪い”の評価・感想

”悪い”と評価した人の多くは二郎の声が気になった

『風立ちぬ』を楽しめなかったと評価した人は、庵野秀明さんの二郎の声が気になって物語に入り込めなかった人が多かったようです。

 

宮崎駿が(個人の趣味で)飛行機黎明期の偉人達の話に堀辰雄の小説をミックスして作った創作。
最後ということでやりたいようにやったのか…大衆の望むものではない。
堀越二郎という人物についても肝心の零戦にまつわる部分が描かれておらず中途半端。
今まで声優を極力使わずこだわってきて、最後の最後にとうとう主役を素人にやらせる暴挙。

 

引用:Yahoo!映画 – 出がらし。

 

『風立ちぬ』を楽しめなかった人は、宮崎駿監督の飛行機好きによる個人作品であり、主観により二郎に最適な声優は庵野秀明さんという素人を抜擢したことだとする傾向があるようです。

 

堀越二郎の声優さん(庵野秀明)が聞き苦しくてしょうがないです。そんなにリアリティーを求めるのなら、そもそもアニメでやらないで実写にすればいいのに。。。

 

引用:Yahoo!映画 – 声優が・・

 

やはり『風立ちぬ』を悪いと評価する人の多くは、二郎役の庵野秀明さんの抑揚の無い声が受け入れられなかったようです。

 

えっと…これは何の話なんだ?という。
だいたい戦争などを描いた話に泣くタイプですが
誰にも感情移入できず。
ものすごく精密に描かれてる作品なのでこんな自分が評価する
ものでもないと思いますが…
ものすごくきれいなところだけ切り取った映画でした。
登場人物の人間らしさがあまりない作品だった気がします。
(主人公の上司のみが人間っぽかった)

 

引用:Yahoo!映画 – ん??ん??ん??

 

『風立ちぬ』は陰鬱になりすぎないように、重いテーマに反して軽快なタッチで描かれたためそこにリアリティを感じなかった人は少なくなかったようです。

 

ジブリ映画の人気ランキングTOP20+α!高い評価を受けた作品まとめ

『風立ちぬ』についての考察と海外の反応

 

日本の激動の時代を描いた『風立ちぬ』

『風立ちぬ』の大正の時代は第一次世界大戦の傷跡と第二次世界大戦に向かう中間の激動の時代であり、二郎の飛行機への愛の中にも宮崎駿監督の強い反戦の思いが込められています。

 

『風立ちぬ』は戦争がテーマではないものの、多くの人の命を奪った”零式艦上戦闘機”の原型を造った二郎を描いているため、非常にナイーブな作品だといえるでしょう。

 

ここからは海外の反応と、『風立ちぬ』における考察についてご紹介していきましょう。

 

 

『風立ちぬ』を鑑賞した海外の反応

韓国以外は否定的なコメントは少ない

韓国とは歴史認識を巡る対立が続いているため『風立ちぬ』に対する批判も多かったようですが、その他の国は概ね否定的なコメントは少なかったようです。

 

・恋したくなった。。。
・ライト兄弟がいなければ今もまだ空を自由に飛べてなかったかもしれない・・・
・菜穂子「生きて」涙が止まりませんでした・・・
・帽子をキャッチした時、恋の予感、、、 羨ましい・・・
・関東大震災怖すぎ・・・火事は全てのものを焼尽してしまう・・
・次郎優しいよな・・あんな状況でも人を助けれる人は少ない
・名前を名乗らず去って行くシーン好きw
・雲が奇麗に描かれていると思ったのが第一印象! 風の流れも感じるもいい。 設計に人生をかけた男の生き様をみた。

 

引用:ジブリ速報 – 【海外の反応】風立ちぬ初めて見ました!!海外のコメントとは!?

 

海外の宮崎駿監督のファンにとっては『風立ちぬ』は文句なしの大作だと感じたようで、絶賛する声が圧倒的に多いようでした。

 

日本人よりも感情を顕にする海外の人は、『風立ちぬ』を鑑賞してしばらく涙が止まらなかった人も非常に多かったようですね。

 

 

 

『風立ちぬ』のその後の結末とは?

二郎は夢を精一杯生きたが残ったのは…

カプローニが言っていた「創造的人生の持ち時間は10年だ」という言葉に対して二郎が激動の10年を生きて得たものは明確には語られませんでした。

 

 

二郎と本庄は世界に20年も航空技術が遅れていた日本の技術力を飛躍的に底上げした結果、日本の主力戦闘機である”零戦”を完成させて第二次世界大戦を戦わせました。

 

”零戦”により日本は欧米列強国と渡り合うことができ、二郎の功績は日本の歴史を大きく変えたとも言えるでしょう。

 

物語の後、カプローニが「君の10年はどうだったかね?」と質問しますが、二郎は「力は尽くしました。…終わりはズタズタでしたが」と答えました。

 

二郎は飛行機を愛するあまり、愛する菜穂子のために夢を諦めることもできず、激動の中をふたりで幸せに生きるために治療の道を捨てました。

 

療養所を抜け出したのは菜穂子の覚悟であり、二郎の覚悟でもありました。

 

二郎は後悔はしていないと思いますが、”零戦”が一機も戻ってこずに戦地に消えていったことを考えると達成感も感じていなかったかもしれません。

 

しかし、あえてぼかして描いたのは、スタジオジブリの作品によくある”その後の結末は視聴者が想像する”という余地を残したからなのでしょう。

 

 

 

 

『風立ちぬ』二郎の声優がアニメ監督・庵野秀明だった理由

否定的な感想が多かった庵野秀明の二郎役

庵野秀明さんと言えば『新世紀エヴァンゲリオン』が最も知られる有名アニメ監督ですが、『風立ちぬ』では宮崎駿監督に初めて声優として起用されました。

 

宮崎駿監督と庵野秀明さんの関わりは『風の谷のナウシカ』からで、巨神兵のシーンの原画を担当したのが庵野秀明さんでした。

 

以降、庵野秀明さんは宮崎駿監督を師匠と尊敬するようになり、現在までに交流が続いています。

 

宮崎駿監督は声優をやったことが無かった素人の庵野秀明さんを二郎役に抜擢した理由を以下のように語っています。

 

「庵野が現代で一番傷つきながら生きてる感じを持っていて、それが声に出ていると思ったから」

 

引用:映画.com – 主役の堀越二郎が庵野秀明でなければならなかった理由

 

宮崎駿監督にとっては庵野秀明さんの人生は二郎と重なる部分が多かったのでしょう。

 

ベテラン俳優や人気若手俳優を起用して話題作りをするよりは、宮崎駿監督にとっても特別な作品である『風立ちぬ』にはリアリティを優先したかったのでしょう。

 

二郎は航空技術者であり、職人肌であるというところからも、アニメーターというクリエイティブな仕事をしている庵野秀明さんと通じる部分があります。

 

 

また、『風立ちぬ』は二郎と菜穂子のラブロマンスになりすぎるとテーマが変わってしまうため、庵野秀明さんのような控えめな声が合っていたようです。

 

 

 

『風立ちぬ』禁煙推進の医師団からクレームがあった

当時の喫煙率からすると二郎の喫煙は自然だった

『風立ちぬ』の作中では度々タバコを吸うシーンがありましたが、それが禁煙を推進する医師団にとっては見過ごせなかったようです。

 

『風立ちぬ』の作中で最も批判が強く上がったのは、菜穂子が結核を患っているにも関わらず、病室で二郎が煙草を吸っていたシーンでした。

 

しかし、当時はタバコの害について現在ほど認知が進んでおらず、愛煙家団体である「喫煙文化研究会」によれば、当時の男性喫煙率は84.5%に登っており、10人に8人は喫煙者という状態でした。

 

現代とは全く違う時代背景があり、それを忠実に描いた『風立ちぬ』は自然だと言われています。

 

 

『風立ちぬ』韓国からクレームがあった

韓国ジブリファンは裏切られた気持ちになった

韓国ではスタジオジブリ作品ファンが非常に多く、『ハウルの動く城』では300万人を動員したほどでした。そのため『風立ちぬ』は裏切られたと思った人が多かったようです。

 

二郎が開発した”零戦”は第二次世界大戦で活躍した戦闘機であり、韓国も日清戦争により日本が朝鮮半島の支配権を手に入れたことで国の内情が大きく変わることになりました。

 

 

そのため、第二次世界大戦で活躍した”零戦”を開発した二郎を描いた『風立ちぬ』は韓国では批判が上がることとなり、「戦争を美化して描いた」と言われることとなりました。

 

 

『風立ちぬ』堀越二郎はUFO研究もしていた?

アーノルド事件の研究をしていた二郎

1947年にアメリカで”アーノルド事件”が起こりますが、アメリカの実業家・アーノルドが自家用機で飛行中に9体のUFOを見たという証言から、アメリカ軍も調査に乗り出しました。

 

この事件が報じられると、航空技術者として見過ごすことができなかった二郎は、UFOについて研究を始めノートにしたためていました。

 

結局、この「アーノルド事件」はアーノルドの心理的なことが原因で見たという錯覚だったと結論づけられましたが、二郎はこの事件に関して12の仮説を立てており、欠落していた3ページ目を残して研究ノートが発見されたそうです。

 

二郎の「アーノルド事件」の見解は、ひとつはアメリカ軍が下した結論と同じくアーノルドの勘違いとしましたが、もう一つの仮説としては勘違いでは片付けられない要因があることから、UFOは実在しているというもので、この説を記していたのは欠落した3ページ目だったと言われています。

 

 

 

『風立ちぬ』宮崎駿作品初、”の”がタイトルにつかなかった

『風立ちぬ』は”の”がついていなかった?

宮崎駿監督のこれまでの作品では『となりのトトロ』『ハウルの動く城』などのように必ず”の”が入っていましたが、『風立ちぬ』は初めて”の”が入っておらず話題を呼びました。

 

『風立ちぬ』の製作発表が初めてされた時に、ジブリファンの間ではツイッターなどSNSで「”の”が入っていないだと!?」「どうした駿!?」という驚愕の声が相次ぎました。

 

中には「まだ改変が間に合うなら”風立ちぬのぅ”などに変えるってのは?」と、非常に物議を醸していたようです。

 

しかし、一方で実は『風立ちぬ』には”の”が含まれているという声もあり、”ぬ”のパーツを分解すると”の”が入っているというものでした。

 

宮崎駿監督がここまで狙っていたかは不明ですが、おそらく偶然なのでしょう。

 

 

 

『風立ちぬ』堀越二郎は浮遊霊にしたかった?

二郎は菜穂子を追って天国に行く?

『風立ちぬ』のラストは原案から改変されており、菜穂子の言葉は「生きて」ではなく「来て」だったという都市伝説があります。

 

 

菜穂子は最後に二郎の夢の中に出てきて「生きて」という言葉を残しますが、これは当初「来て」だったという都市伝説が囁かれています。

 

”零戦”を作り間接的に多くの人間を殺すことになった二郎は重罪人あり、ラストは実は夢の中ではなく二郎とカプローニは死んでおり、天国行きと地獄行きを分ける審判の場にいるという説があります。

 

そこに先に天国に逝っていた菜穂子が訪れて、二郎に「来て」と言い天国に誘うという都市伝説ですが、公式の発表ではないのであくまで一視聴者の想像で、救われた気持ちにさせてくれます。

 

『風立ちぬ』主題歌「ひこうき雲」の裏話

主題歌「ひこうき雲」には怖い裏話があった?

『風立ちぬ』の主題歌「ひこうき雲」は松任谷由実さんが歌いましたが、曲のモデルとなった少年には少し怖い裏話があったという都市伝説があります。

 

松任谷由実さんが高校3年生だった当時、近所にある団地で高校生同士の心中自殺があったそうです。

 

この事件は新聞でも報じられたそうですが、若い松任谷由実さんにとってこの事件が”若者の死”について考えさせられることとなりました。

 

この体験から「ひこうき雲」を作ったという声もあれば、もうひとつの松任谷由実さんの体験だったという声もあります。

 

小学校の頃からの同級生の男の子が筋ジストロフィーに罹っていましたが、高校1年生の頃に若くして亡くなってしまいます。

 

小学校時代の同級生らと男の子のお葬式に参加したそうですが、亡くなった男の子の遺影がまるで大人のような別人の顔になっていたため、”若者の死”として痛烈な印象として残ったというものです。

 

松任谷由実さんはそうした体験から、デビューアルバムの1曲目には”死”をテーマにした「天国のドア」を収録しており、「ひこうき雲」も学生時代の”死”への考え方を表現したという都市伝説でした。

 

 

 

 

 

スタジオジブリ『風立ちぬ』について総まとめすると・・・

2013年7月20日に劇場公開された宮崎駿監督によるスタジオジブリのアニメ映画『風立ちぬ』について総まとめしてきました。

 

『紅の豚』につづく宮崎駿監督による大人向けの作品ですが、宮崎駿監督ファンにとっては最高の作品になったようです。

 

ある意味『風立ちぬ』で宮崎駿監督は一番やりたいことをやり尽くしたのかもしれませんが、今後はどのような切り口で長編アニメーションを製作するか期待したいところです。

 

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