2014年に起こった「明治大学クライス集団昏倒事件」ですが、一時期は第二の「スーパーフリー事件」と騒がれたもののあっけない幕切れとなりました。
この記事では、「明治大学クライス集団昏倒事件」の詳細についてまとめてみました。
この記事の目次
第二のスーフリ事件といわれた「明治大学クライス集団昏倒事件」とは
2014年6月に若い女性らが集団で倒れる
「明治大学クライス事件」とは、2014年6月20日午後10時頃に、旧新宿コマ劇場前で起こった大学生集団昏倒事件のことを指します。
週末の繁華街で、女性を中心に10人近い若者が路上に倒れ、嘔吐や失禁などを繰り返す姿は、周囲の通行人たちに「地下鉄サリン事件」を喚起させたそうですね。
「倒れている女性たちは彼らの呼びかけに反応しないどころか、嘔吐を繰り返したり、失禁して道路にシミを作っている女性や、パンツ丸出しで大きい方をしている人もいて、ニオイも臭くて異様な光景だった」
当然ながら警察と救急に通報をする人間が続出したようで、旧新宿コマ劇場前にはすぐに警察官と救急隊員が駆けつけて事態の収拾にあたることになりました。
事件の原因はテニスサークルの飲み会だった
週末の繁華街を騒然とさせた「明治大学クライス事件」でしたが、テロや集団食中毒事件といった性質の事件ではなく、急性アルコール中毒による集団昏倒騒動だったというオチが待っていました。
「警察に応対した男子学生は、『練習後に約30名のメンバーが旧コマ劇近くの居酒屋で飲み会をして、飲みすぎて倒れてしまっただけ』と説明。複数倒れている中で、急性アルコール中毒で女性(20)と男性(22)が1名ずつ救急車で搬送され、それ以外の学生は介抱していた学生の肩を借りて、その場から移動していきました」
騒動を起こしたメンバー全員が「クライステニスクラブ」という明治大学と日本女子大学の合同テニスサークルに所属していたらしく、警察が出動する事態になったことを酷く戸惑っていたとの目撃情報もありました。
ネット上でもリアルタイムで拡散されていた
「明治大学クライス事件」は、週末の夜に人通りの多い旧新宿コマ劇場前で起こった騒動ということもあり、昏倒した学生たちを携帯電話で撮影してYouTubeにアップした野次馬たちが何人も出た他、SNSなどでもリアルタイムで現場情報が拡散されていました。
その他にもツイッター上で関係者に成りすました偽公式アカウントまで出現するなど、ネット界隈はお祭り状態だったようですね。
そのため、本来は三面記事の片隅に乗る程度の騒動が世間が大注目する一大事件へと変容してしまうことになりました。
明治大学「クライステニスクラブ」はとんでもないヤリサーだった
クライステニスクラブはテニスサークルを装ったヤリサー
「クライステニスクラブ」に関しては、日本女子大学で先に発足した後、1979年頃に明治大学でも公認された歴史あるサークルだったようですね。
とはいえ、周囲の評判はかなりイマイチだったようで、「テニスサークルを装ったヤリサー」だったとの噂が流れるいわくつきのサークルでした。
実際の話、新入生歓迎会などでもサークル関係者が女性の胸を触れることを売りに勧誘していたとの証言もありました。
クライステニスクラブ、夏合宿が危険?
ヤリサーである「クライステニスクラブ」ですが、女性の新入部員を確保するための小細工に熱心だったとの話もあります。
具体的には、春学期中は和気藹々とした健全なテニスサークルを装うために、新入生歓迎コンパなどでも女子部員への手出しは厳禁だったと言われております。
その後夏合宿になると、ヤリサーとしての本性を現す仕組みとなっていたようで、宿舎での宴会中に女子部員を泥酔させてセクハラをしたり、肉体関係を結んでしまう男子部員たちが続出していたようですね。
ほとんど女子部員を酔い潰すのが目的で、豹変する男たちに身の危険を感じて、外に避難して合宿が終わると同時にやめる子も多い。私も1杯飲んだだけで意識がなくなり、朝起きたらなぜか飲む前と服が違った。何をされたか友達にも怖くて聞けなかったです
ちなみに、「クライステニスクラブ」において女子部員を泥酔させるためのキーアイテムだったのが、アルコール濃度96度のウォッカ「スピリタス」を焼酎やサワーで割った「スーパーヤリヤリサワー」でした。
クライステニスクラブ、暗黙のルールも存在
一見するとやりたい放題な印象を受ける「クライステニスクラブ」ですが、後のトラブルを避けるために学内の女子には手を出さないという暗黙のルールも存在したようですね。
仮に明大生の女子部員に手を出したりして、『強姦された』と言われたら大ゴトになるので、インカレの部員であるポンジョ(日本女子大の学生)に手を出すことが多かった。今、考えれば、どっちにしても問題なのですが‥‥。
その他にも、周囲からヤリサー扱いされていることは気にしていたため、女性との肉体関係を過度に求めるような肉食系すぎる男子学生は部員同士で監視して暴走を押さえつけてもいました。
一方で部員たちの間では、「イチャパラ禁止」(イチャイチャパラダイスの略)という言葉があり、性欲まる出しの男子部員は“監視係”からマークされることもあったというのだが‥‥。
また、夏合宿の洗礼を乗り越えて「クライステニスクラブ」に残る女子部員たちも少なくなかったようで、サークル内は穴兄弟、竿姉妹だらけだったとも言われております。
「明治大学クライス集団昏倒事件」のその後と現在~警察は事件性なしと判断
「明治大学クライス事件」については、メンバー同士で口裏合わせを試みたものの情報が漏れてしまい、ネット上で拡散されたこともありました。
明大側のリーダー格の男子がメンバー内に送ったメールは「お疲れ様です。本日の飲み会は本女生はいませんでした。いなかったです」と書かれ、最後は「皆さんこれを共有してください」と締めくくられている。
一方で、日本女子大側のリーダー格の先輩女子は「本女生への連絡となります。昨日私は新宿にいて片付けにかけつけた唯一の本女の生徒ということです。そこでいま学生課と連絡を取ったところ以下の3つの指示がされました。2.昨日の出欠の有無の確認(これはみんないなかったということで把握)」とのメールを送っている。
恒例の飲み会が一転して警察沙汰になってしまったことは、「クライステニスクラブ」側もまずいと思っていたらしく、あくまで明治大学内のトラブルということで、騒動を矮小化しようと試みていたようですね。
その他にも、騒動当日の飲み会参加者の構成が、明治大学側は2~4年の男子部員が集まっていた一方で、日本女子大学側は1年の女子部員ばかりだったことも隠蔽に走らざるを得ない原因だったのかもしれませんね。
当日は、明大の2~4年男子と日本女子大1年女子が、明大の1年男子と日本女子大先輩女子が、それぞれ歌舞伎町の別の店でコンパをしていたそうです。
当然のことながら、騒動を反省せずに隠蔽工作に走る学生たちの姿はネットユーザーたちの怒りを買うこととなり、関係者の個人情報がネット上で拡散された他、「企業の人事が激怒して明治大学生を採用しないことが決定した」との噂も流れました。
いくつかの会社の人事関係者と話す機会がありまして、クライス問題は非常に深刻だと言う話で一致した。明治大学の2015内定者のサークル名の特定が始まっている企業があったり。向こう5年位は明治大学の学生を取らない事を決定した企業もあった。
— tkr (@tkr2000) June 24, 2014
とはいえ、「明治大学クライス事件」後に明治大学生の就職状況が悪化したとの話も聞かないため、上記の噂はネット発の都市伝説だった模様です。
男子部員が睡眠薬を盛った説も流れていた
「明治大学クライス事件」では、多くの女子学生たちが昏倒状態に陥ったこともあり、「飲み会に参加した男子部員たちが、女子部員のお酒に睡眠薬を盛ったのではないか?」との噂も流れていました。
明大のクライスやばいな、結局睡眠薬混入させてたのか、まぁ脱糞いるなら筋弛緩剤の可能性もあるから。
— おにちち(横) (@onititi2) June 26, 2014
とりあえずその明大のクライス関係者は退学処分にしろ
しかしながら、こちらの噂についてはさすがにデマだったそうで、警察の捜査の結果、昏倒状態となった女子部員たちから睡眠薬や違法薬物の成分が発見されることはなかったそうですね。
この時の飲み会に限り集団昏倒事件が起こった理由については、男子部員たちが「スーパーヤリヤリサワー」を作った際に、「スピリタス」の分量を間違えてアルコール濃度の高すぎるサワーが完成してしまったことが原因だった説が濃厚となっています。
警察は事件性なしと判断していた
一時期は世間を騒然とさせた「明治大学クライス事件」でしたが、結局のところ、ただの集団急性アルコール中毒騒動に過ぎず、病院に搬送された学生たちも数時間後には帰宅出来る程度の症状だったため、警察は事件性なしとの判断を下しています。
とはいえ、騒動の経緯が経緯だけに、警察の判断に対してはネット上でも批判の声が大きい状況でした。
明治大学
— ジャズ (@sacdjazz) June 30, 2014
明治大学クライスと日本女子大生がやった女子大生集団昏睡合コンを「バイキング(低視聴率)」が取り上げてた。
ここでも「警察は事件性なし」と言っていた。
女子大生は ハメドリされてるから被害届出さないのかな?
被害届不受理?
あの飲み物 婦人警官に飲ませても事件性なしか?
クライステニスクラブは事件後に廃部へ
「明治大学クライス事件」に関しては、明治大学と日本女子大学双方で「クライステニスクラブ」が廃部になるといった結末を迎えています。
2014年6月20日夜、新宿歌舞伎町(東京・新宿区)の路上で若い男女が集団で昏倒している様子がツイッターなどに投稿されて騒動となった一件で、明治大学は関与していたサークルの「廃部」を7月18日、発表した。
大学公認の他大学合同サークルとして、当該サークルに学生が所属していた日本女子大も同日、サークルの「廃部」を発表した。
とはいえ、騒動に関わった学生たちの中から退学者が出ることもなく、始末書や誓約書を大学側に提出する程度の罰で済んでしまったため、ネット上では「処分が甘すぎる!」といった不満の声が続出することにもなりました。
RT クライス、廃部したけど退学者はなしなんですね。。女子にスピリタス飲ませていることから、悪意ありと判断できると思うのですが。。高校生の志願したい大学で明大1位というのも納得の結果です(白目)。。
— りゅうひよこ (Ryu) (@LOVE_FICTION) July 20, 2014
クライステニスクラブが名を変えて復活していた?
「明治大学クライス事件」により廃部の憂き目となった「クライステニスクラブ」ですが、その後明治大学内で「クロノス」というサークル名義で復活しているとの噂もあります。
クロノスってあの事件で有名なクライスが名前変えただけだからなあ
— 結雪(ゆき) (@yukimaron10) June 25, 2018
まだヤリサーなのは知らなかったけど
とはいえ、実際の「クロノス」は創立十数年を誇るサークルなため、「明治大学クライス事件」後に誕生したわけではないようです。
そのため、当時の関係者たちが廃部後に「クロノス」に加入したという噂が、ネット上でねじ曲がって伝達してしまったというオチなのかもしれませんね。
「明治大学クライス集団昏倒事件」をまとめると…
・明治大学クライス集団昏倒事件を起こしたのは明治大学と日本女子大学の合同サークルで、とんでもないヤリサーとして有名だった
・明治大学クライス集団昏倒事件によりクライステニスクラブは廃部となったが、警察は事件性なしと判断している
羽目を外しすぎたせいでサークルごと消滅してしまった「クライステニスクラブ」ですが、名門私大においてヤリサーとして有名なサークルはまだまだ多いらしく、氷山の一角に過ぎないようです。