国民的人気アニメ「ドラえもん」の声優として親しまれた大山のぶ代さん。認知症を発症し老人ホームに入所していましたが、2024年に亡くなられました。
今回は大山さんの認知症や旦那の砂川啓介さんについて、子供がいない理由、死去した現在についてをまとめてみました。
大山のぶ代のプロフィール
名前:山下羨代(やましたのぶよ)/旧姓:大山
出身地:東京都東京市渋谷区
生年月日:1933年10月16日
身長:162cm
血液型:O型
最終学歴:東京都都立三田高等学校卒業
「ドラえもん」の声優として有名な大山のぶ代さん。
元々、彼女は声優志望ではなかったようで、20歳前後の頃は俳優座養成所に所属されていたと言われています。この時の同期が女優の冨士眞奈美さんで、彼女とは4年半ほど同居していたほどの親友関係だったようです。
特徴的な声はほぼ地声に近いため、女優として活動することを考えたとき、自身の声に悩んだこともあったと後年語られている大山さんですが、結果的にはその特徴的な声のおかげで、国民的大人気アニメ「ドラえもん」の主演声優の座を射止めることとなりました。
声優として活動を開始されたのは1965年以降(33歳頃から)で、それ以前の約10年間は俳優として活動をされていたという記録が残されています。
声優としては「ドラえもん」に抜擢されるより前に、「ハリスの旋風」の石田国松役、「無敵超人ザンボット3」の神勝平役などを担当されています。その後、ドラえもんの声優は1979年4月から担当を開始され、2005年3月まで実に26年間もの長きに渡って務めあげられました。
また、私生活では「初代たいそうのおにいさん」として人気を博した、俳優でタレントの砂川啓介(さがわけいすけ)さんと1964年に結婚され、おしどり夫婦として有名になりました。
プロ級と評される高い料理の腕前を活かし、夫婦で共著した「啓介・のぶ代のおもしろ酒肴」は100万部を越える大ベストセラーとなっています。
大山のぶ代の認知症に関する情報
認知症の遠因となった「脳梗塞」
2008年4月24日、音芸(音楽芸術専門学校)の校長室で、授業の準備をしていた際に「心筋梗塞」と「脳梗塞」を併発して倒れたため、そのまま緊急入院。4ヶ月後の8月17日に無事退院されました。
その後自宅での療養とリハビリを経て、日常生活上の不安はないレベルまで回復されたため、声優としての活動を再開されています。
復帰後もテレビ・ラジオでのゲスト出演、講演活動、音芸での指導など、当時既に70代後半を迎えていたとは思えないほど多忙・激務の日々が続いたため、2010年頃からは仕事量を減らし、2013年で音芸の校長を引退されています。
認知症発症後の日々
大山さんはアニメ「ドラえもん」の声を1979年4月から2005年3月まで26年間演じたことで知られ、ドラえもん降板後の08年に脳梗塞を患って入院。09年頃から認知症の症状が出始め、12年秋にアルツハイマー型認知症と診断された。
妻がある日突然、認知症になってしまった—医師からそのことを宣告された時の心境を砂川はこう明かしている。
〈 2012年、秋のある日、ペコがアルツハイマー型の認知症だと突如、診断された。でも、俺はなかなか現実を受け入れることができなかった。どんどん変わっていく君の姿に、戸惑いや苛立ちを隠すことすらできなかった 〉
引用:もし妻が認知症になったら—「徘徊」「失禁」「暴言」。目の前の現実を、あなたは受け止められますか? 大山のぶ代の夫・砂川啓介が問う | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
おそらく、彼女は5分前といった、ほんの少し前のことですら分からなくなってきているようだ。(中略)何度言い聞かせても、カミさんは絶対に認めようとしない。そのうち、僕もカッとなって、つい怒鳴ってしまう。
自宅の階段の踊り場には大便が点々と落ちていたり、トイレでもきちんと用を足すことができず、そこらじゅうが汚れていたり、あるいはお尻を拭かずに下着を上げて、下着に大便がついていたりも‥‥。
認知症発症後の日々については、2015年10月に、旦那である砂川啓介さんが出版された『娘になった妻、のぶ代へ 大山のぶ代「認知症」介護日記』に詳細が描かれていますが、夫婦の性生活にまで踏み込んだ本書は10万部を越える売上となっています。
公表したくないという思いがずっとあり、悩みました。きっかけをつくってくれたのは友人のタレント、毒蝮三太夫。彼から「いちずに介護していると、お前が先に逝っちゃうぞ」と言われたとき、思い当たることがありました。
献身的な介護を数年間に渡って続けられてきた砂川啓介さんでしたが、2016年4月、砂川さんが尿管がんの抗がん剤治療のため入退院の繰り返しを余儀なくされる生活となってしまったことから、急遽大山のぶ代さんの入所する老人ホームを探すこととなってしまったそうです。
砂川さんはホームでの大山さんの様子について、「お友達もできて元気にやっています」と報告。「試練ですが、まずは僕自身のがんを治さないといけない」。この日は体調をおして大阪での講演に臨んだが、大山さんがどうしているかと思うと涙が出るといい、「これが愛なのかな」と話した。
大山のぶ代が認知症…ネットの反応は?
大山のぶ代さんが認知症になってしまい、ネットでは多くの悲しみの声が聞かれました。
777: 芸スポ+板@2ch 2015/10/19(月) 16:04:34.04 etドラえもん忘れたとか泣ける275: 芸スポ+板@2ch 2015/10/19(月) 14:05:12.92 et正直こうゆうのはひっそりとしておいて欲しいんだけどな
砂川啓介がなんで公にしてやってるのかがわからん472: 芸スポ+板@2ch 2015/10/19(月) 14:41:55.97 etつい最近まで仕事をこなしていた事から
重度のボケになったのは本当につい最近だろう627: 芸スポ+板@2ch 2015/10/19(月) 15:21:50.45 et認知症って絶対治らないのかな
治療法あればいいのに961: 芸スポ+板@2ch 2015/10/19(月) 18:04:43.36 etここ最近で一番ショックな出来事だわ・・・引用:大山のぶ代、認知症の今現在の病状がヤバイ…旦那の砂川啓介「嫁はドラえもん忘れてる」、介護日記『娘になった妻、のぶ代へ』を発売…2ch「悲しい」「夫は公表しすぎ」【最新画像有】
大山のぶ代に子供がいない理由
大山のぶ代さん自身が子供ができにくい体であったそうです。一度は死産も経験しており、次に妊娠したら母体が危険ということで、レスになりました。
「結婚後5、6年くらいたっても、子供ができなかった(死産は一度経験)。そして、もし今度妊娠すれば母体が危ないことがわかり、僕の夢だった子供を断念せざるをえなくなったんです。それ以来、(妊娠恐怖症になった)カミさんの体には触れていなかった。そんなこともあって、ふだんの生活は妻というよりも姉か、時には母親の感覚でいたことは事実なんです」(砂川)
大山のぶ代の認知症が進行
2017年2月に大山のぶ代さんの状況を旦那の砂川啓介さんが語っています。
砂川啓介さんの話を見てみると大山のぶ代さんの認知症の症状はさらに進行していたことがわかります。
妻の大山も認知症が進行している状況だという。
「夫婦の対面は30分が限度かな。彼女がホームに帰って、マネージャーが『今日は久しぶりにご主人に会えてよかったですね』と言っても、『えっ?』って言って、まったく覚えていないんですよ……」
しかし、幸いなことに大山のぶ代さんは老人ホームで快適に暮らしていたといいます。
しかし、いまの大山にとってホームの暮らしは快適なようだ。
「認知症の方は鬱っぽい人が多いようですが、彼女はとても元気よくおしゃべりしています。よく聞いてみると意味不明なんだけど(笑)。『ああ、そうね』なんてみんな楽しそうに会話してますね」
最後に、砂川は「まだ希望は捨てない」と力強く語ってくれた。
「認知症の新薬ができて記憶を取り戻し、2人で作り上げてきた“心のアルバム”を思い出してくれると信じています。そのためにも、僕ができるだけ長生きして、彼女との人生をまっとうしたいと思っています」
大山のぶ代の旦那・砂川啓介が死去

出典:https://www.jprime.jp/
2017年7月、砂川啓介さんが尿管がんのため、80歳で亡くなられました。
「ドラえもん」の声優で知られる大山のぶ代(83)の夫で俳優の砂川啓介(さがわ・けいすけ、本名山下啓一=やました・けいいち)さんが11日午前4時10分、尿管がんのため都内の病院で死去した。80歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。
大山のぶ代さんは臨終には立ち会えなかったものの、棺の中の砂川啓介さんと対面し「お父さん・・・」と言って涙ぐんでいたといいます。
葬儀には体調不良のため参列できなかったようです。
大山さんが、亡くなった砂川さんの姿を見たのは数日後、葬儀所だった。棺の中を見て、「お父さん……」と言い、涙をこぼした。すぐに棺から離れ、出口の方へ歩き出し、マネジャーが「帰るの?」と問うと、「帰る」と言い、その場を去った。
引用:https://dot.asahi.com/articles/-/97316?page=1
大山のぶ代さんは砂川啓介さんが亡くなった後も、変わらず老人ホームでの生活を続けていました。
大山のぶ代が死去…死因は老衰だった

出典:https://bunshun.jp/
砂川啓介さんの死から7年が経った2024年9月29日、大山のぶ代さんが老衰のため亡くなられました。90歳でした。
大山のぶ代さんは2024年に入ってから発熱や貧血などの体調不良により入退院を繰り返していたようで、同年9月に入院するとそのまま都内の病院で帰らぬ人となりました。
関係者によると、介護施設に入所していた大山さんは今年に入って入退院を繰り返していたが、9月に再入院すると、そのまま帰らぬ人となった。晩年はアルツハイマー型認知症の症状が進行し、自分から言葉を発することはほとんどなくなっていたというが、施設職員らの呼びかけに反応し、長年行動を共にしたマネジャーの声も聞き分けていたという。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/6dd30eb9200b1dd04a602f9a94d56a8978bf901e
大山のぶ代さんの訃報を受けて、ファンや関係者がSNSを通じて追悼したことでXでは「ドラえもん」のワードが世界トレンド1位になっており、大山のぶ代さんがいかに多くの人から愛されていたかがうかがえます。
アニメを放送中のテレビ朝日は「大山のぶ代さんの訃報に接し、驚きと悲しみでいっぱいです」とした上で、「大山さんには、1979年から2005年まで、26年もの長い間、『ドラえもん』の声優を務めていただきました。大山さんの優しく包み込むような声は、世界中の子どもたちの心を動かし、夢と希望を届けて下さいました。その多大なるご功績に感謝致しますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます」とこれまでの功績をたたえた。
引用:https://www.oricon.co.jp/news/2349010/full/
まとめ
声優・俳優の大山のぶ代さんの認知症、旦那の砂川啓介さんによる介護の日々の詳細、2人が死去した現在についてまとめてみました。
個性的な声で約26年にわたりドラえもんを演じ、幅広い世代から愛された大山のぶ代さん。亡くなられたことは残念ですが、天国で砂川啓介さんと楽しく過ごされていると良いですね。ご冥福をお祈り致します。