2024年4月11日に日本橋高島屋で起こった純金製の茶碗窃盗事件で逮捕された堀江大は、どのような人物だったのかを探っていきます。
堀江大の生い立ちや中学・高校の頃、実家の家族(父親・母親)、大学進学の有無、経歴、結婚の有無、イケメンなのか、高島屋茶碗窃盗事件の概要や動機、現在をまとめました。
この記事の目次
堀江大は純金茶碗窃盗事件の犯人
出典:sankei.com
堀江大(ほりえ まさる)は2024年4月11日に起こった日本橋高島屋の純金茶碗窃盗事件の犯人です。
北海道旭川市出身で事件当時32歳・江東区在住・職業不詳の堀江大は、東京都中央区の日本橋高島屋で開催していた「大黄金展」の会場から、販売価格1040万6000円の純金製の茶碗を盗み、その場から逃走しました。
逃走後、茶碗を江東区の買取店で180万円で売り払った後、4月13日に警視庁捜査3課に逮捕されています。逮捕後の供述やマスコミの取材等で、堀江大の犯行は計画性が全くなかったことや生活保護を受け貧しい生活をしていたことなどがわかり、いろいろと注目が集まっています。
堀江大の実家の家族(父親・母親)
堀江大は、父親・母親・堀江大の3人家族です。兄弟はいません。一人っ子になります。
もともとは北海道旭川市に実家がありましたが、堀江大は高校卒業後に上京し、父親はその数年後に息子の堀江大を追うように北海道から上京してきました。
事件当時、堀江大は父親と江東区内の2LDKのアパートで同居していましたが、父親は脳梗塞を2回患っているため、働くことができずに、父親の年金と堀江大の生活保護のお金で生活していました。
父親は4年前に上京して息子と2人暮らしを始めた。父の年金と、息子の生活保護だけで贖う最底辺の生活だ。
母親は北海道に残っています。というのも、母親は精神疾患を患っているため、北海道で長期入院生活を余儀なくされていたようなんです。
堀江容疑者は一人っ子で、妻は精神疾患で長いこと入院しているという。
おそらく統合失調症などで10年以上、ずっと精神病院に入院している状態なのでしょう。
堀江大の生い立ち(中学・高校まで)
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堀江大は北海道旭川市で育ちました。小学校の頃は野球をやっていました。レギュラーにはなれなかったようですが、それなりに活発なタイプだったのでしょう。
しかし、中学に入ると不登校になってしまいます。中学1年生の途中から学校に行かなくなり、その後は卒業までずっと不登校が続きました。父親もいろいろと対応したようですが、学校に行かないまま中学を卒業したようです。
で、『これじゃだめだ』と思って、不登校の子どもを集めるところに連れて行ってちょっと通わせて。
中学は不登校が続き、内申点も良くなかったためか、高校は定時制高校に進学しました。定時制高校は一般的には昼間に働いて夜に勉強する人が通う高校ですが、堀江大は働くことはなく、ただ定時制高校に4年間通っていただけだったとのことです。
この間は働かずに高校に行ってただけだけど、友達も4~5人できて何とか4年間すごしたみたいです」
堀江大の実家は母親が精神疾患で長期入院をしていて、父親が仕事・家事を一手に引き受けていて、しかも経済的にはかなり困窮していました。
それなのに、高校時代に正社員でフルタイムで働くどころか、バイトもせずに夜間の高校に通っていたというのは、堀江大は家の経済状況が分かっていなかったのか、それとも何らかの働けない事情があったのか。ちょっと不思議ですね。
堀江大は大学に行けなかった
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父親曰く、堀江大は勉強ができるタイプでした。
自分でも勉強が得意だという自覚があったのか、定時制高校卒業時に大学進学を希望します。ただ、実家の経済状況を考えると、父親はそれを却下しました。
『ええ?冗談じゃないわ。高校だけでもお前、(カネで)大変な目に遭ったのに』って。まあ仕方ないです。母親のアレ(治療費)もあるし
高校(おそらく公立)に通わせるだけで経済的にかなりきつい状況で、大学進学を希望するなら、なぜ高校時代に働かなかったのか・・・。また、本気で大学進学を考えるなら、しっかり勉強して奨学金をもらうという方法もありますが、そこまでではなかったようです。
堀江大は結局、大学進学をあきらめて、上京することにしました。
ただ、勉強することは好きだったようで、本人のFacebookには英検1級の問題集で勉強している様子がアップされていました。父親も「英語を独学で10年くらい勉強している」とインタビューで語っていました。
堀江大の経歴
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上京時期は高校卒業後?3年前?
堀江大は高校卒業後に大学進学をあきらめて、上京することにしました。地元の旭川市で就職せずに上京した理由は不明ですが、父親のインタビューによると、地元・旭川には居づらい理由があったようです。
仕事が見つからないというより、ちっちゃいころからいろいろあったし、向こうは寒いしね
上京後は埼玉県所沢市に住んでいたこともありますが、その後に事件当時の住所である東京都江東区に住むようになりました。
ただ、この上京時期については諸説あります。集英社の記事では「定時制高校を卒業した後に上京し、」と書かれていましたが、FNNプライム(フジテレビ)の記事では「3年ほど前に北海道から上京したという」と書かれています。
どちらが正しいのかはわかりませんが、集英社の取材には父親が3~4年前に息子を追うように上京としているので、3~4年以上前には上京していたことは間違いないでしょう。
堀江大の仕事
堀江大は上京してからも定職に就いていたわけではないようで、次のような仕事を転々としていました。
・コンビニ店員
・本屋
・警備会社
ただ、これらの仕事は長続きすることはなく、事件の2年前から無職になり、生活保護を受けて生活をしていました。
堀江大は原因不明の体調不良?
堀江大は生活保護を受けていましたが、一般的には働ける健康な成人は生活保護を受けることはできません。何らかの事情があって働けない時に生活保護を受けることができます。
堀江大は体調不良が続いていたとのことです。父親のインタビューによると、心身ともにもろくて、すぐに仕事を休んでいたそうです。
父がそう語る堀江容疑者は、心身ともにもろいところがあり、疲労がたまりやすく、すぐに体のあちこちが痛くなっては仕事を休み、長続きしなかったようだ。
これが病気や障害なのかは不明です。ただ、もともと体は弱かったのでしょう。
そして、2023年9月ごろからFacebookで体調不良を訴えていました。次のような投稿をしていたので、仕事(将来設計)と体調の折り合いに悩んでいたことがうかがえます。
出典:Facebook
父親も、堀江大は原因不明の身体の痛みがあり、救急車を呼ぶことが3度あったと語っていました。でも、特に重病というわけではなく、1時間後には歩いて帰ってくるのだそうです。これだけを聞くと「仮病では?」と思うかもしれませんが、本人や家族にとっては原因不明の痛みというのは本当に辛いことだと思います。
また、体調はその日によって大きな波があり、なかなか働くことができなかったとのこと。
ただ、英検1級の勉強を続けることができるだけの気力・体力があれば、何らかのデスクワークを少しずつできたのでは?とも思ってしまいますね。
堀江大は結婚していない
出典:facebook.com
堀江大は事件当時32歳でしたが、結婚はしていません。結婚歴もなく、独身だったことは父親のインタビューから確定しています。
息子は友達もいなし、彼女もいない。顔は悪くないと思いますけど結婚には金がかかるしね、まずは仕事しないと…
父親が語っていた「結婚には金がかかるしね、まずは仕事しないと」というのは、まさにその通りで、父親の方が現実をしっかり見えていたことがわかります。
結婚もしていないし、彼女もいない。友達もいない。仕事もしていませんので、毎日顔を合わせて話をするのは父親のみという生活を送っていたのでしょう。
堀江大はイケメン?
堀江大はFacebookのほかにYouTubeチャンネルを持っていました。このYouTubeチャンネルは、堀江大は自分を「イケメン」と称しているんです。
出典:youtube.com
チャンネルの概要欄には次のように書かれていました。
イケメンがイケメンを生かして、「あれ」「これ」をやるチャンネルです❗モデルみたいなもんだね😃 よろしくお願いします❗28歳です。笑
「イケメンがイケメンを生かして」・・・。これ、冗談なのか本気なのかわかりませんが、どちらにせよ、ヤバい臭いがプンプンします。堀江大のYouTubeチャンネルにアップされている動画は、全部ショート動画ですが、最初に投稿された1本(旭川市の川の氾濫)以外は全部自撮り。
しかも、本当にモデルやインフルエンサーのようにただカメラを見つめて、表情を作っているだけの動画です。動画のタイトルは「イケメン堀江大」のようなもので、相当ヤバいんです・・・。
堀江大は一部のネット民からは「チー牛」と言われているようですが、実は顔立ちは整っているので、きちんと身だしなみを整えれば、それなりのイケメンになる可能性が高いです。
こちらの画像を見ると、そこそこのイケメンだと思いませんか?
出典:facebook.com
おそらく、若い頃に誰かに「イケメン」と言われて、それが堀江大の心のよりどころになったのかもしれませんね。ただ、アラサーの男がこの動画をアップしているのは、本当にメンタルがヤバい状態が続いていたのだと思います。
高島屋の純金茶碗窃盗事件の概要
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2024年4月11日、東京中央区にある日本橋高島屋の8階で展示販売会の「大黄金展」が開催されていました。
4月11日午前11時40分ごろ、堀江大はこの黄金展を訪れます。そして展示されていた純金製の茶碗(1040万6000円)をアクリルケースから取り出してリュックに入れて盗み、その場から逃走しました。
1000万円超の商品が展示されていた会場には警備員もいて、商品はアクリルケースに入れて展示されていました。防犯カメラも6台稼働していました。しかし、アクリルケースにはカギがかかっていなかったんです。堀江大は警備員がほかの客の対応をしていて周囲の目がない時を見計らい、純金製の茶碗を盗み出したようです。
しかも、盗んですぐに気づかれたわけではなく、窃盗が発覚したのは20分後のことでした。
堀江大は日本橋高島屋を出た後日本橋駅に向かい、地下鉄で木場駅に向かいます。そして、スマホで調べた古物買取り店に純金の茶碗を持ち込み、約180万円で売ったことがわかっています。
ただ、この180万円というのはあまりにも格安すぎであることが指摘されています。日本橋高島屋では1000万円以上の価格がつけられていましたし、純金の重さだけでも、約480万円の価値がありますから。
この格安で売り払ってしまったことを考えても、堀江大は計画性がなく、行き当たりばったりで犯行に及んでしまったことがわかります。
純金の茶碗が盗まれたことが発覚した後、警察は防犯カメラの画像を頼りに、容疑者の足取りを追い、事件から2日後の4月13日に堀江大を逮捕しました。
堀江大の事件の動機
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堀江大はなぜ事件を起こしたのでしょうか?
事件の経過を見ると、計画的な犯行ではなく、突発的な犯行だった可能性が高いです。
堀江大は警察の取り調べで、次のように供述しています。
「盗んだ茶碗でお茶を飲もうと思ったが、金に換えた方がいいと思った」
本当に「お茶を飲もう」と思ったのでしょうか。それだったら、精神状態はかなりヤバいことになっていると思うのですが・・・。
マスコミの報道などを見ていると、借金を清算しようとした可能性もあります。堀江大は事件当時150万円の借金を抱えていました。そして、盗んでから2時間後には古物買取屋に180万円で売り払っています。
「借金150万円」という金額が頭にあったから、180万円で売り払ったのではないでしょうか。そして差額の30万円でパーッと豪遊しようとしていたのかもしれません。
ちなみに、逮捕された時、堀江大は130万円しか持っていませんでした。50万円は一体どこにあるのか、何に使ったのかはわかっていません。130万円だったら、借金全額返済とはいきません・・・。
もし、30万円でパーッと遊ぶつもりだったのが、うっかり50万円使ってしまったのだとしたら、そういう無計画さがあるから、150万円も借金をするのだし、純金製の茶碗を盗んでしまうんだなと思ってしまいます。
堀江大の現在
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堀江大は現在起訴されたので、裁判が始まるのを待っている状態になります。
窃盗罪での起訴ですが、初犯であることなどを考えると、執行猶予が付く可能性も十分にあります。
堀江大が盗んだ純金製の茶碗は、堀江大が古物買取屋に売ってから、その買取屋がその日のうちに別の買取屋に約480万円で転売したことがわかり、その480万円で買い取った買取屋で発見されました。
堀江大から買い取った古物買取屋は、「盗品だとわかっていて格安で買い取り、すぐに転売して300万円の利益を出したのではないか?」という疑いもありますが、今のところお咎めはないようです。
堀江大のまとめ
日本橋高島屋の純金製茶碗窃盗事件の犯人の堀江大の実家の家族(父親・母親)、生い立ちや中学・高校までの生活、大学進学の有無、経歴や結婚の有無、イケメンなのか、事件の概要や動機、現在をまとめました。
堀江大の事件前の生活状況は同情すべき点はありますが、だからと言って犯行が許されるわけではありません。動機など事件の全容解明が待たれます。