2021年11月24日に愛知県弥富市の市立十四山中学校で発生した中3刺殺事件に注目が集まっています。
この記事では愛知十四山中学校の中3刺殺事件の概要、被害者の伊藤柚輝君、犯人(加害者)の犯行動機、家族構成やネット上で行われている特定作業などについてまとめてみました。
この記事の目次
- 愛知県弥富市十四山中学校で起きた中3刺殺事件の概要
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人について
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の被害者の伊藤柚輝君について
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)と伊藤柚輝君は幼馴染だった
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機① 修学旅行でのトラブル
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機② 本人はいじめがあったと供述
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機③ 生徒会役員選挙の仕事をやらされた不満
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機④ 被害者への嫉妬や自暴自棄
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の家族について
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)はアメリカで映画関係の仕事をしたいという夢を持っていた
- 愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の特定は?
- まとめ
愛知県弥富市十四山中学校で起きた中3刺殺事件の概要
2021年11月24日の午前8時すぎ、愛知県弥富市の市立十四山中学校で、当時14歳で中3の伊藤柚輝君が、同級生の少年(当時14歳の中3、以下犯人)に刃渡り約20cmの柳刃包丁で刺され、その後死亡する事件が発生しました。
事件が発生したのは、生徒が登校し1限目の授業が始まる前の時間帯で、犯人はクラスの違う伊藤柚輝君を廊下に呼び出し、そこで突然リュックに隠し持っていた柳刃包丁で伊藤柚輝君の腹部を刺しています。
「週刊文春」2021年12月9日号(12月2日発売号)によると、伊藤柚輝君の刺し傷は、肝臓を貫き、胸部大静脈と膵臓を損傷させ、切先が背中に達する寸前という深いものだったようです。
伊藤柚輝君はその後、自力でなんとか教室内に逃げ込み、おびただしく出血して間もなく心肺停止状態となり、教職員によるAEDによる救命措置なども行われていますが、搬送先の病院で午前10時35分に死亡が確認されました。
事件発生時、教室内には担任の教師もいたという事ですが、あっという間の出来事だったようで、血を流した伊藤柚輝君が教室に逃げ込んでくるまで事態に気がつかなかったようです。
犯人はその場から逃走する事なく、教師に凶器の柳刃包丁を捨てるように言われると大人しく従い、愛知県警に殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されています。(その後、伊藤柚輝君が死亡したことから、殺人容疑で送検)
その後の警察の調べで、犯人は、犯行の4日前に凶器の柳刃包丁を自身のスマートフォンからインターネットのショッピングサイトで注文して購入していた事もわかっています。これは家族などのクレジットカードを利用して購入したのではなく、コンビニで購入できるプリペイドカードを利用しての購入だったようです。
少年はこれまでの調べに、事件で使った包丁について「数日前にネットで購入した」と供述していたが、少年が11月20日、コンビニエンスストアでプリペイドカードを購入し、スマホで柳刃包丁を注文していたことが新たに判明した。少年自身の名義で購入していたといい、2日後に家族が自宅で受け取り、少年の手元に渡った。
また、犯人は同じスマホを使ってインターネットで、人を殺害する方法などを検索していたことも警察の分析で判明し、計画的な犯行だったと見られています。
捜査関係者によると、県警が押収した少年のスマホを解析した結果、少年が殺害方法などを記したインターネットのサイトにアクセスしていたことが閲覧履歴から判明した。「ダークウェブ」のような闇サイトではないとみられる。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人について
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人は、被害者の伊藤柚輝君の同級生で、犯行時中3の14歳だった事以外は報じられていません。
もちろん実名も公開されていませんが、一部の週刊誌の報道によると、身長は175cmを超えていて大柄で、部活はバレー部に所属していたようです。また、おとなしい性格だったものの、注意されると突然怒り出したり、上級生に対してタメ口で話すなど、少し変わったところのある子だったとの証言も出ているようです。
この犯人の家族や、週刊誌などが報じているそれ以外の詳しい情報などについて後半で改めて紹介していきます。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の被害者の伊藤柚輝君について
愛知県弥富市の十四山中学校の中3刺殺事件で殺害された伊藤柚輝君は事件当時14歳の中学3年生で、両親と兄と弟の5人家族で育ったそうです。
関係者によれば、伊藤柚輝君は、明るく活発でリーダーシップもあり、運動神経もよく、クラスでも中心的な存在で、下の学年の子やハンディキャップの子にも分け隔てなく接する優しい性格だったという事です。
柚輝くんは下の学年の子の面倒を見たり、ハンディがある子にも分け隔てなく優しく接しているのを見かけたことがあります。リーダーシップもあって、学年の中でも目立つ、中心的な存在でした。子供会の行事とかにも積極的に参加していて、秋のお祭りで太鼓を叩いていたりしました。上と下に兄弟がいて、仲は良さそうでした。小学校の頃からやんちゃというか元気が良すぎるぐらいで、よく外を走り回っていましたよ
伊藤柚輝君はスポーツが好きだったようで、小学生時代はサッカーチームに所属、中学では野球部に所属していたそうです。プロ野球では阪神タイガースのファンだったそうで、高校進学後も野球を続けるつもりだったようで、「甲子園に出場するから見ててよ」と周囲に話していたという事でした。
また、事件から見て昨年には、生徒会に所属しており、学年を超えて仲良くなりたいとして、全校生徒での球技大会を提案するなど、学校内でも中心的な生徒であったようです。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)と伊藤柚輝君は幼馴染だった
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犯人の少年と殺害された伊藤柚木君は保育園から、事件のあった十四山中学校まで10年以上にもわたって同じ学校の同級生だった事もわかっています。
小学生時代には、犯人と伊藤柚輝君は同じサッカーチームに所属し、一緒に図書委員も務めるなど、特に仲が悪いという印象を周囲からも持たれていなかったようです。
男子生徒も伊藤くんと同じ小学校で、しかもサッカー部。図書委員を一緒に務めたこともあった。
それを裏付けるように、小学6年生の時の学年通信には、犯人と伊藤柚輝君が並んで笑顔でピースサインをしている写真が掲載されており、小学校の卒業式での記念撮影では2人で並んで写真に収まっています。
また、犯人と伊藤柚輝君は2人とも兄がいますが、その兄同士も友人関係という間柄でもあったようです。
ところが、同級生などの証言によれば、活発な伊藤柚輝君に対して、犯人は大人しい性格で、2人の間には距離があったという事です。
ある同級生は、「週刊文春」2021年12月9日号の取材に対し、「(犯人は)柚輝君が嫌いだったと思います」と証言しています。この同級生によれば、伊藤柚輝君にちょっかいを出された後、その場では黙っていた犯人が、その後で小声で「あいつマジでウゼェ」と小声で吐き捨てたのを聞いたそうです。
周囲の大人からは、特に仲が悪いと思われていなかったという犯人と伊藤柚輝君ですが、より近くから2人の様子を見ている子供達の目線では、また違う複雑な関係性があったという事なのかも知れません。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機① 修学旅行でのトラブル
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愛知県弥富市の市立十四山中学校での中3刺殺事件の犯人の動機については、いくつかの情報を複数のメディアが報じています。1つずつ見ていきます。
この事件の動機として最初に盛んに報じられていたのは、事件のちょうど10日前にあたる11月24日から2泊3日で行われた修学旅行でのトラブルでした。
週刊文春やテレビのワイドショー番組など、複数メディアの報道によれば、この修学旅行初日の夜、犯人は持ってくる事を禁止されていたスマートフォンを隠し持っていることを他の生徒によって教師にチクられ、没収されるという出来事があったようです。
事件後の取り調べで、犯人はちょうどこの出来事があった修学旅行初日にあたる、「事件の10日前に殺害を考えた」と供述している他、「修学旅行でスマートフォンを没収された事で『疎外感を覚えた』、『嫌な事が続いて、今の生活がどうでもよくなった』」との内容も話しているということで、この修学旅行の一件が事件の直接的な動機になった可能性が指摘されています。
犯人はこの修学旅行から帰宅した4日後にネットのショッピングサイトで凶器の柳刃包丁を購入しており、その2日後にそれを受け取り、祝日を挟んですぐに犯行を実行に移しています。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機② 本人はいじめがあったと供述
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犯人は警察の取り調べで、伊藤柚輝君を刺した動機について、以前からいじめにあっていたと供述しているようです。
「週刊文春」2021年12月9日号などによると、警察の取り調べに、犯人は「(伊藤柚輝君が)給食当番の時にすぐに箸を渡してくれなかった」、「仲の良い友人との会話に割って入ってこられた」などと話しているという事でした。
また、犯人は、事件から見て昨年度の学校実施のアンケートで、いじめにあっていると訴えていたという事です。学校側はこのアンケートを受けて、伊藤柚輝君に「相手の気持ちになって考えるように」と指導していたという事でした。
さらに、週刊誌「FLASH」や、「週刊女性PRIME」などは、犯人と伊藤柚輝君の同級生の母親や十四山中学校の関係者からの証言として、事件前に犯人が中学の男子生徒で作っていたLINEグループから追い出されるトラブルがあり、それをしたのが伊藤柚輝君だった事などを報じています。
同級生の母親が声を潜める。 「LINEをめぐるトラブルがあったようです。男子生徒で作っていたグループLINEから、Aだけが退出させられたと聞きました。狭いコミュニティでのことだから、傷ついたんだと思います」
「学校関係者の話では、男子生徒が2年生のときに作られたグループLINEからはずされたことを怒っていたみたいで……。それをしたのが伊藤くんだと」
一方、2021年12月1日に配信された「デイリー新潮」の記事では、犯人と伊藤柚輝君双方を知るという、地元住人からの証言として「いじめが動機になったというのは違うと思う」という内容が報じられています。
まるで殺されたユズがいじめたみたいに報道されているけど、それは違うと思う。自分の知る限り、ユズは他人に暴力をふるったりけんかをするようなタイプではありません。誰にでもフレンドリーで男女分け隔てなく付き合い、いじめるどころか他人を楽しませたいという気持ちの強い子でした。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機③ 生徒会役員選挙の仕事をやらされた不満
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犯人は警察の取り調べに対して、犯行の動機として、伊藤柚輝君が生徒会の役員選挙に出馬した時に、その応援演説を頼まれた事についても供述しているとの情報が出ています。
犯人と伊藤柚輝君が2年生だった2020年9月に行われた後期生徒会の役員選挙に、伊藤柚輝君は役員候補として立候補しており、犯人はその推薦責任者を引き受け応援演説を行なっています。
同級生によると、2人は特に仲が良いという印象を受けなかったので、犯人が伊藤柚輝君の推薦責任者を引き受けたことには驚いたようです。
犯人はこの応援演説を問題なくこなし、特にミスをするとかトラブルが起きるとかいった事もなかったようなのですが、その後に実施された学校によるアンケートに、犯人は、「(伊藤柚輝君に)強制的に生徒会選挙の仕事をやらされた」など、伊藤柚輝君に対する不満などを書いていたという事です。
さらに、その後行われた担任との2者面談でこの事について、「本当は断りたかったけど、断れなかった」などと話していたのだそうです。
こうした経緯から、十四山中学校側も、犯人と伊藤柚輝君とのトラブルは認識していたようですが、そこまで深刻に考えていなかったのか、市の教育委員会には報告していなかったという事です。
また、学校側はこうしたトラブルの対応として、犯人と伊藤柚輝君を別のクラスにし、伊藤柚輝君に対しても「自分が楽しくても、相手が嫌な思いをする事があるので、相手の気持ちを考えて行動するように」と指導を行っていたという事です。
学校側によれば、その後は2人の間に具体的なトラブルなどは確認できておらず、平穏な日々が続いていたという事でした。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の動機④ 被害者への嫉妬や自暴自棄
その後も警察の取り調べが続き、犯人の少年は「全てがどうでもよくなった」とも供述しており、警察は嫌なことが重なり自暴自棄になった末の犯行ではないかとみています。
少年は「全てがどうでもよくなった」とも供述していて、警察は嫌なことが重なり自暴自棄になった末の犯行ではないかとみています。
さらに犯人の少年は「活発で人気者だった被害生徒に嫉妬心を抱いていた」とも供述しており、被害者に一方的な逆恨みをしていた可能性も出ています。
そして被害者の両親は代理人弁護士を通じ、「息子がいない現実を受け入れることができない。誰にでも優しく、家族の誕生日には手紙を必ずくれる子だった。逆恨みした上での犯行ならば、本当にやりきれない」というコメントも出しています。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の家族について
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人の少年は、曽祖母、祖父母、両親、兄の7人家族で、地元でも有名な名士の家柄に育ったようです。
逮捕された少年は7人の大家族で生活していました。兄が1人いて、両親、祖父母、さらに曾祖母という構成です。昔からこの地域に住んでいた一家で、父親は農業系の仕事をしています。4年前には自治会長も務めていた立派なお家ですよ。
「週刊文春」2021年12月9日号によれば、犯人の家族の住む自宅は、900平米の敷地に建つ昔ながらの日本家屋で、祖父と祖母は元市役所の職員で開発部長も務めていたようです。
父親は地域の農地に関わる団体の職員で、準公務員という立場だったとの事で、年収は700万円程度だったとの事。また、この父親は地元の自治体の自治会長や消防団員も務めていたそうです。
さらに、母親は元銀行員で、お兄ちゃんは現在は大学生くらいではないかとの地元住人からの情報も掲載されていました。
事件後には、犯人の家族のうち祖父が複数のメディアの取材に応じており、以下のコメントをしています。
逮捕された男子生徒の祖父に声をかけると、憔悴しきった様子で苦しい胸の内を語った。「私にとってはいい孫でした、節度ある優しい……本当に優しい子です。今回のことは、なんでこんなことになったのか全く想像がつかないんです。寡黙な子で、バレー部の試合で頑張ったことなんかは明るく話してましたけど、友人関係の話はそういえば全然聞いたことがありませんでした」
26日の夕方、男子生徒の祖父は、週刊女性の取材に応えてくれた。
「孫のSOSを察知できなかったことが残念で悔やまれる。私たちは加害者側ですから、何を言っても償えないですが、できるだけ早くご遺族に謝罪したいと思っています。私にとっては自慢の孫。早く会って、抱きしめてあげたいし、家族で支えていきたい」
そう涙を浮かべて話した。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)はアメリカで映画関係の仕事をしたいという夢を持っていた
愛知県弥富市の十四山中学校の中3刺殺事件の犯人は、「スターウォーズ」シリーズや、「ハリー・ポッター」シリーズなどが好きだったようです。
小学校時代の卒業文集では、中学高校時代に英語を徹底的に勉強し、専門学校で映像制作などを学んで、将来はアメリカへ行ってルーカスフィルムで働きたいという夢を綴っていたという事です。
愛知県弥富市十四山中学校中3刺殺事件の犯人(加害者)の特定は?
愛知県弥富市の市立十四山中学校で発生した中3刺殺事件は、その衝撃的な内容から、インターネット上で犯人(加害者)の特定作業も行われているようです。
匿名掲示板では、犯人の名前として「中島」や「大村」、「早川〇馬」といった書き込みが見られますが、いずれも根拠や証拠は示されておらず信憑性は低いようです。
まとめ
今回は、2021年11月24日に愛知県弥富市の市立十四山中学校で発生した中3刺殺事件についてまとめてみました。
この事件は、市立十四山中学校に通う、当時中3の14歳伊藤柚輝君が、同じ中学校に通う同級生の犯人に学校の廊下で柳刃包丁で刺され死亡した事件です。
犯人(加害者)は、伊藤柚輝君とは保育園時代からの幼馴染で、小学生時代は同じサッカークラブに所属し、図書委員も共に務めるなど周囲の大人達からは特に仲の悪い関係とは思われていなかったようです。
ところが、中学に進学してから、犯人は伊藤柚輝君からいじめを受けていたなどと、学校でのアンケートや担任教師との面談などで話しており、事件後の警察の取り調べでも、犯行動機として伊藤柚輝君からいじめを受けていたとする内容や、生徒会選挙の仕事を無理にやらされた事などを供述しているようです。
また、殺害を決意したタイミングとしては、事件の10日前と供述していますが、この日はちょうど修学旅行の初日で、犯人はこの日にこっそりと持ち込んでいたスマートフォンを別の生徒の告げ口によって没収されていたようです。犯人は犯行動機として、このスマホの没収事件で、「嫌な事が続いて、今の生活がどうでもよくなった」と警察に供述しているとの内容も報じられています。
また、犯人については、祖父母は元市役所職員、父親は農業関係の準公務員、母親は元銀行員といった情報が明かされていますが、裕福で特にトラブルもない家庭で育ったと見られています。
一方、被害者の伊藤柚輝君についても、明るく活発で学校では中心的な人物であり、誰にでも分け隔てなく接する優しい性格でもあったということで関係者からは「いじめをするような事はないと思う」という証言も出ています。
犯人も被害者も共に未成年の事件ということもあり、あまり詳しい情報が開示される事には期待できないでしょうが、今後の報道にも注目していきたいと思います。