バラエティ特番の「ご長寿グランプリ」はやらせ疑惑や苦情も多い中、ある人気番組の誕生のきっかけだと話題です。
今回はご長寿グランプリの視聴率や珍回答集、やらせの証拠の有無や悪い評判の理由、ダッシュ村誕生秘話も紹介します。
この記事の目次
ご長寿グランプリとは
ご長寿グランプリとは、TBS系列で2016年より放送されているバラエティ特番「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」が正式名称の人気番組です。
番組は主に、「ご長寿早押しクイズ」や「ご長寿ビデオレター」のコーナーで構成されており、特に「ご長寿早押しクイズ」が人気です。
ご長寿早押しクイズやってたのかー。
— 鐵子 (@tetsuko583) December 25, 2022
今は年寄りを笑うなって言われがちだけど、思いっきり笑っていいあの世界観、悪くない。
年寄りがトボけてて面白い、っていいよね。トボけてるのを毛嫌いする年寄りも増えてるけど、ワタシは老いを受け入れて笑われる人になりたい。
ご長寿グランプリの視聴率
高い人気を誇る「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」は長期シリーズ化している特番で、視聴率は12~13%台で推移しています。
爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリの歴代視聴率
・2016年 平均13.4%
・2017年 平均12.4%
・2018年 平均13.5%
・2019年 平均13.1%
元ネタはあの高視聴率番組だった
実は「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」は、オリジナルのバラエティ特番ではありません。
元ネタは、TBS系列で1992年から2014年にかけて放送されていた「さんまのSUPERからくりTV」で、ご長寿による早押しやビデオレターは、この番組の1コーナーでした。
「さんまのSUPERからくりTV」の打ち切り後、特に人気だった「ご長寿早押しクイズ」や「ご長寿ビデオレター」を特番化したのが、「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」でした。
あるご長寿早押しクイズの名人が他界され、スタッフがお葬式に行ったところ、葬儀場のモニターにループでご長寿のVTRが流れてて。それ見て出席者は「面白いおじいちゃんだったね」ってみんな笑っていた素敵なお葬式だった…というエピソードもあった。からくりTVフォーエバー!
— 石津聡/放送作家 (@ishisato160) September 7, 2014
ご長寿グランプリは大御所アナ・鈴木史朗のブレイクのきっかけに
鈴木史朗(すずき しろう)
生年月日:1938年2月10日
出身地:京都府京都市北区
「さんまのSUPERからくりTV」の企画として、1994年より始まった「ご長寿早押しクイズ」ですが、出題役を担当したアナウンサーの鈴木史朗さんのブレイクのきっかけにもなっています。
当時の鈴木史朗さんは、50代中盤の大ベテランアナウンサーであり、アナウンス副部長の要職にありましたが、「ご長寿早押しクイズ」への出演を機に全国区の人気者に。
その効果もあり、TBSを定年退職後もフリーアナとして活躍。さらには、歌手デビューや舞台俳優デビューまでするほどの成功ぶりでした。
現在は2代目出題役が活躍中
山本匠晃(やまもと たかあき)
生年月日:1984年6月13日
出身地:愛知県岡崎市
「ご長寿早押しクイズ」は、「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」の目玉企画として復活した時点で、初代出題役の鈴木史朗さんは78歳でした。
そのため、2018年からは、TBSの山本匠晃アナウンサーが2代目出題役に就任し、世代交代しています。
ちなみに、山本匠晃さんは「王様のボランチ」や「ひるおび」といった人気番組に出演歴があるアナウンサーです。
ご長寿グランプリでの珍回答集
「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」の人気コーナー「ご長寿早押しクイズ」ですが、「さんまのSUPERからくりTV」時代から回答者たちの珍回答がお茶の間に受けてきました。
同コーナーはおじいちゃん、おばあちゃんに鈴木が出す問題を早押しで答えてもらうもの。シンデレラが忘れたものは? と聞けば「パンツ」と答え、パンダの好物は? と聞けば、葉っぱだけに「ハッパ、ロクジューシ」と答えたり。全然関係ないことまで話すなど、やりたい放題。
この項では、「ご長寿早押しクイズ」の珍回答について紹介します。
〇出題:子供が小学校に背負っていくものは?(正解:ランドセル)
珍回答「親の期待」
〇出題:仲の良い事を表した言葉です。つうといえば?(正解:かぁ)
珍回答「つうつうと…ツー・ツー・ト・ト」
〇出題:豊臣秀吉があたためていたものは、織田信長の何でしょう?(正解:草履)
珍回答「リス」
〇出題:1543年、ヨーロッパから種子島に伝わった者は何でしょう?(正解:鉄砲)
珍回答「日焼け止め」
〇出題:スペースシャトルが向かう先といえば?(正解:宇宙)
珍回答「奈良」
〇出題:俳優・森繁久彌さんの代表作といえば、屋根の上の?(正解:ヴァイオリン弾き)
珍回答「朝日ソーラー!」
〇出題:やまびこで「おーい」と叫ぶと何と返ってくるでしょう?(正解:おーい)
珍回答「わたし~は~待っている~」
〇出題:七夕に、天の川で出会うのは織姫と誰でしょう?(正解:彦星)
珍回答「うめぼし」
〇出題:赤ちゃんが生まれた時、初めてあげる声を何と言うでしょうか?(正解:産声)
珍回答「パープー」
〇出題:鈴木史朗が定年まで勤めていた会社はどこでしょう?(正解:TBS)
珍回答「メガネスーパー」
ご長寿グランプリはやらせ?証拠はある?
出来過ぎた珍回答にやらせ説も存在した
「ご長寿早押しクイズ」は、回答者があまりにも珍回答を連発しすぎるせいで、以前よりやらせ疑惑もささやかれていました。
そのため、2016年に特番で復活するとの一報が入った時には、ネット上の話題はやらせ疑惑に集中していました。
5 :名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止:2016/12/28(水) 05:35:44.06 ID:DHuk7rARO
これ今思うとヤラセ丸出しだったよな。それに爆笑するさんま…
9 :名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止:2016/12/28(水) 05:41:13.34 ID:iXnmaLpB0
今の時代だったら編集で捏造したら名誉棄損か人権侵害で
訴えられるかもしらんからシニアエキストラ大量起用なんじゃないの。
12 :名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止:2016/12/28(水) 05:46:51.18 ID:UAIounQv0
青汁とかグルコサミンとかのCMで見たような顔がしれっと並ぶんだろうなあ
特定班のオモチャ大量投下だな24 :名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止:2016/12/28(水) 05:52:19.37 ID:o2Zp/ACU0
「近藤真彦、田原俊彦、野村義男の3人組といえば?」
「たまきんトリオ」このときほどヤラセというものを実感した瞬間はなかった
引用:【テレビ】「ご長寿早押しクイズ」14年ぶり復活に、鈴木アナ「自分もそうなるのかな」 [無断転載禁止]©2ch.net
ただし、今のところ決定的な証拠はないようです。
ご長寿グランプリのやらせ疑惑は鈴木史朗が否定
「ご長寿早押しクイズ」のやらせ疑惑については、台本が存在する説やカンペでボケさせている説の他、インカムで指示している説など、様々な考察が発生しています。
ただし、長年出題役を務めた鈴木史朗さんによると、収録中にやらせ行為は一切存在しないそう。
ただ、あまりにも突飛な回答が多いけど、ヤラセだったりしたんじゃないの?
「ヤラセはいっさいありません。台本なんかないですよ。あっても、おじいちゃんおばあちゃんに台本は覚えられませんから。進行だって聞いてくれないんですから……」
ただし、番組の趣旨を理解している回答者がわざとボケてくれることもあるようです。
また、長い収録時間(3~4時間)の中から面白い場面だけを編集するなどの企業努力はあると言われています。
ご長寿グランプリの評判が悪い理由は?
高視聴率コンテンツ化している「ご長寿早押しクイズ」ですが、実は「さんまのSUPERからくりTV」時代から「老人を馬鹿にしている」との批判の声も多く寄せられていたといいます。
ご長寿クイズというテレビ番組が心底嫌いだった。クイズを出して、ボケた答えを出す老人を皆んなで笑うなんか、どうかしているよ。明石家さんま、鈴木史朗のキャラクター、そしてテレビ特有の演出で毒を消していたけど、アンモラルだよ。
— 平林久和/H.Hirabayashi (@HisakazuH) October 10, 2011
親が高齢だからか、ご長寿クイズとか見ても全然笑えないんだよなー。
— doku😈ドクロ (@3HjV7I1lhwealH9) December 27, 2020
むしろ引く。
この番組嫌い。
また、長年出題役を務めた鈴木史朗さんも、仕事のオファーが来た時は悪趣味すぎると感じて、最初は断ろうとしていたといいます。
「私も古い人間ですから“お年寄りを笑いものにするとはけしからん!”とディレクターに言ったんですよ。でも“1回だけやってみてください”と食い下がるので、1回だけ引き受けたんです。それが実際にやってみると、お年寄りがみな、喜んでくれる。これはいいかもしれないと続けることにしました」
ご長寿グランプリは過去に打ち切られたことがあった
「ご長寿早押しクイズ」は、「さんまのSUPERからくりTV」の看板コーナーだった一方で、2002年を最後に新作がない状況が続いていました。
そのため、ネット上では「クレームのせいで打ち切られた」との説が浮上していたんです。
216渡る世間は名無しばかり2022/12/25(日) 18:38:19.35ID:tpj4i02m⋮
ご長寿クイズは年寄りを馬鹿にしているってクレームがきて一度無くなったコーナーやからな、また復活したんだな
「ご長寿早押しクイズ」の新作がしばらくなかった理由は、TBSが公表していないため不明ですが、コンプライアンスの関係で、この手の企画が通りにくくなったのは確かでしょう。
ご長寿グランプリは「ダッシュ村」誕生のきっかけだった?
「ご長寿早押しクイズ」は、「鉄腕ダッシュ」の人気企画「ダッシュ村」の誕生のきっかけになったとの噂も存在します。
鉄腕ダッシュでダッシュ村の企画って当時、さんまのカラクリでやってたご長寿早押しクイズで珍解答する長寿がバカにされてるのを見て、なんか違和感を感じて長寿の知恵を借りる何か企画は無いかで農業が出てきたらしい。なんかダッシュのディレクターっぽいなって思った。俺は好き。
— とある風俗巨大グループボーイのパンダさん@お風呂屋さん (@yessitagokoro) April 3, 2022
ただし、反面教師的な誕生エピソードなため、あまり誇れるようなことではないですね。
ご長寿グランプリのまとめ
「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ」は、TBSを代表する人気番組です。
ご長寿たちの珍回答でお茶の間がホッコリする一方で、老人を馬鹿にしすぎとの批判や、やらせ疑惑も浮上するなど、賛否両論あるようです。
ただ、楽しみにしている視聴者も多いのは事実なので、クレームを真摯に受け止め、より多くの人が心から楽しめる番組に改善していってほしいものです。