性加害疑惑報道で文藝春秋を名誉毀損で訴えた松本人志さんの代理人が田代政弘弁護士だと分かり話題です。
この記事では田代政弘弁護士の経歴や大学、結婚や子供などの家族、自宅、弁護士としての評判、松本人志さんの代理人弁護士として注目されている現在の動きについてまとめました。
この記事の目次
田代政弘弁護士のプロフィール
田代政弘弁護士のプロフィール
生年月:1967年1月
出身地:非公表
所属 :八重洲総合法律事務所
田代政弘弁護士は、元検察庁検事の経歴を持つ、いわゆるヤメ検弁護士で、検事時代には小沢一郎衆議院議員の資金管理団体をめぐる「陸山会事件」を担当した際に虚偽公文書作成及び行使罪で告発され、不起訴処分となったものの減給の懲戒処分を受けて検察官検事を退官されています。
田代政弘弁護士は検事退官後に弁護士登録をして、現在も八重洲総合法律事務所に所属して活動し、日本プロ野球選手会公認代理人としてプロ野球選手の年俸交渉、スポーツ事故やスポーツ保険、スポーツ活動に関する契約等をめぐる紛争などのスポーツ関連業務をはじめ、企業法務・企業防衛、経済法関連業務、保険法関連業務、民事介入暴力対応など幅広い分野で活躍されています。
敏腕弁護士として業界では知られている田代政弘弁護士ですが、2023年12月に浮上したお笑い芸人の松本人志さんの性加害疑惑事件で、松本人志さんが文藝春秋(週刊文春発行元)を名誉毀損で訴えた訴訟での代理人弁護士を務める事がわかり社会からも注目されています。
この記事ではそんな田代政弘弁護士について現在までにわかっている内容をまとめていきます。
田代政弘弁護士の経歴① 屈指の名門の國學院大學久我山高等学校を卒業
出典:https://jice.homemate-research.com/
田代政弘弁護士の出身や生い立ち、子供時代のエピソードなどは明かされていません。
田代政弘弁護士が公表されている経歴で最も古いものは、全国屈指の名門私立で、東京都杉並区にある「國學院大學久我山高等学校」を卒業されているという事です。
田代政弘弁護士の出身高校「國學院大學久我山高等学校」の最新の偏差値は「71」で、都内でも指折りの超進学校の1つとして知られています。
田代政弘弁護士の高校時代のエピソードはほとんど明かされていませんが、硬式野球部に所属し本格的に打ち込まれていたという事なので文武両道を地で行くような高校時代を送られたと推測されます。
田代政弘弁護士の経歴② 出身大学は早稲田大学社会科学部で野球部で活躍
田代政弘弁護士は、「國學院大學久我山高等学校」を1985年3月に卒業後は1年浪人し1986年4月に「早稲田大学」の社会科学部へと進学されています。早稲田大学社会科学部の最新の偏差値は「67.5」となっています。
田代政弘弁護士は早稲田大学時代も硬式野球部に所属し、東京六大学野球リーグの公式戦にも外野手として出場された経歴を持ちます。
大学時代の田代政弘弁護士を知る人の証言によると、田代政弘弁護士はいわゆる学生コーチのような役割を担っていたそうです。
大学時代は野球部に所属。当時を知るOBは「左打ちのノックがうまい印象だった」と振り返り、学生コーチだったと明かす。
田代政弘さんは早稲田大学野球部では、あの小宮山悟さん(元プロ野球選手で千葉ロッテのレジェンド投手の1人)とプレーしています。小宮山悟さんの方が本来は1学年上ですが、小宮山悟さんは2浪して1986年に早稲田大学に入学しているため、1年浪人して大学入学した田代政弘さんと野球部で同期でした。
ダウンタウンの松本人志が週刊文春側を提訴。損害賠償請求額は約5億5000万円だとか。
— 社会人野球のミカタ📰 (@shakaijin_base) January 22, 2024
代理人は田代政弘弁護士で、国学院久我山高ー早大の野球部だった。
早大では小宮山悟 現監督と同期の外野手で、4年時は小宮山主将の下で春2位、秋3位。
早大野球部に受け継がれる「一球入魂」の精神で努めるという。 pic.twitter.com/vmc5iU4Wax
田代政弘弁護士の経歴③ 早稲田大学卒業後に検事に
出典:https://static.tokyo-np.co.jp/
田代政弘弁護士は早稲田大学社会科学部を1990年に卒業後、1995年10月に司法試験に合格しています。
1996年4月に最高裁判所司法研修所に入所、1998年4月に最高裁判所司法研修所を修了し、東京地方検察庁の検察官検事に任命されています。
田代政弘弁護士の検察官検事時代の経歴は以下の通りです。(八重洲総合法律事務所オフィシャルページの弁護士プロフィール紹介より)
1998年4月 東京地方検察庁検事任官
1998年6月 横浜地方検察庁検事に配置換え
1999年4月 甲府地方検察庁検事に配置換え
2001年4月 東京地方検察庁検事に配置換え
2002年4月 東京地方検察庁八王子支部検事に配置換え
2003年4月 横浜地方検察庁小田原支部検事に配置換え
2005年4月 東京地方検察庁検事に配置換え
2006年4月 証券取引等監視委員会に出向
2009年4月 東京地方検察庁検事に配置換え
2011年4月 新潟地方検察庁検事に配置換え
2012年4月 東京地方検察庁検事兼法務総合研究所教官に配置換え
田代政弘さんの所属する八重洲総合法律事務所の弁護士プロフィールページでは、検事時代の田代政弘さんが、汚職事件、大型経済事件、脱税事件、金融商品取引法違反事件等の捜査を担当された経歴を持つ事も紹介されています。
また、田代政弘さんは検事任官後も検事野球部に所属して法曹野球大会での優勝も経験されているという事です。
検事任官後は、一般刑事事件の捜査・公判のほか、東京地検特捜部検事、証券取引等監視委員会特別調査課特別調査指導官として、汚職事件や大型経済事件、脱税事件及び金融商品取引法違反事件等の捜査に従事してきました。 また、高校、大学時代を通じて硬式野球部に所属し、六大学野球において神宮球場等で奮闘し、検事任官後も、日々のトレーニングを欠かさず、検事野球部の一員として法曹野球での優勝に貢献しました。
田代政弘弁護士の経歴④ 小沢一郎の陸山会事件を担当し刑事告発される
田代政弘弁護士は、東京地方検察庁検事を務めていた時に、小沢一郎衆議院議員の資金管理団体による、政治収支報告書虚偽記載疑惑が浮上した「陸山会事件」の捜査を2009年から2011年にかけて担当されています。
「陸山会事件」とは、陸山会の土地の購入原資4億円など総額20億円超を政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法の虚偽記載罪で小沢一郎衆議院議員の秘書3人(当時)が起訴され全員が有罪判決を受けた事件です。
田代政弘弁護士は、起訴された小沢一郎衆議院議員の秘書のうちの1人石川知裕さんの取り調べの責任者を務めていましたが、石川知裕さんはICレコーダーを持ち込んでこのやり取りを録音していました。
田代政弘弁護士がこの取り調べ中に実際にはなかったやり取りを捜査報告書に記載していた事が、ICレコーダーの音声記録などが証拠となってその後の2011年12月の公判の中で明らかになり、市民団体「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」から虚偽有印公文書作成・行使と偽証の容疑で2012年1月に告発されました。
田代政弘弁護士の経歴⑤ 陸山会事件の虚偽報告書事件で処分を受けて辞職
陸山会事件での取り調べを巡って刑事告発された田代政弘弁護士でしたが、2012年6月27日に刑事処分としては不起訴となっています。しかし、法務大臣は田代政弘弁護士に対して減給100分の20(6ヶ月間)の懲戒処分を下し、これを受けて田代政弘弁護士は同日付で検察官検事を辞職されています。
陸山会事件の捜査をめぐり元東京地検特捜部の田代政弘検事(45)=現法務総合研究所=が虚偽の捜査報告書を作成した問題で、最高検は27日、虚偽有印公文書作成罪などで告発された田代検事を嫌疑不十分で不起訴処分とした。法務省は同日、田代検事を減給100分の20(6月)の懲戒処分とし、田代検事は同日付で辞職した。
田代政弘弁護士の経歴⑥ 検察官検事を退官後は弁護士に
陸山会事件での取り調べを巡って刑事告発された事がきっかけとなって2012年6月に検察官検事を退官された田代政弘弁護士は、同年10月に三菱化学メディエンス株式会社(現在のLSIメディエンス)に、おそらく法務担当として入社し、2014年9月まで同社に勤められています。
そして、田代政弘さんは2014年10月に日本弁護士連合会弁護士登録し東京弁護士会に所属。同時に八重洲総合法律事務所に入所して弁護士としての活動をスタートされています。
翌2015年の2月には日本税理士会連合会に税理士登録もし、東京税理士会麹町支部に所属して税理士としても活動を始められています。
さらに、2016年4月からは東京都高校野球OB連盟の理事、同年10月には一般財団法人ILFJの幹事にもそれぞれ就任されています。
田代政弘弁護士の弁護士としての実績については詳しくは明かされていませんが、すでに触れているように日本プロ野球選手会公認代理人としてプロ野球選手の年俸交渉を担当された経歴があるようです。
またその他にも、民事では保険会社の代理人や刑事では私選弁護で税法違反などを担当しており、特に名誉毀損の弁護を担当しているといった経歴は確認できないといった内容が、弁護士の細野淳さんからの情報として一部報道で明かされています。
スタッフから田代氏について聞かれた細野氏は「全部の裁判ではないんですけど、弁護士たちがデータベースで使っているものがあって。そこで田代氏が扱ったものが20件ぐらい出てきましたが、民事だと保険会社の代理人をやっているのが目立ちましたね」と答える。 また「刑事では私選弁護で、税法違反をやっていて。特に名誉棄損をやっているとか、それが得意だっていう感じではなかったです」とも語っていた。
田代政弘弁護士の結婚や子供など家族
田代政弘弁護士の結婚や子供などの家族情報は1つも明らかになっていません。
田代政弘弁護士はX(旧Twitter)やブログ、フェイスブックなどのSNS類は公式には利用されていないようで、家族などプライベートに関わる情報は全く公開されていません。
弁護士は事件に関わるという職業柄、恨みを買いやすい立場にあるため、家族を持たれていたとしてもその安全を守るためにもプライベートは徹底して明かされない弁護士の方が多いため特におかしな事ではありません。
田代政弘弁護士の自宅
田代政弘弁護士の自宅についても当然ながら家族や結婚、子供と同様に情報は公開されていません。
田代政弘弁護士は東京弁護士会に所属されているため、東京都内に自宅を構えられているとは思いますが、自宅の場所を公開する義務もありません。弁護士の方の中には自宅を事務所にされている方もいらっしゃいますが、田代政弘弁護士は八重洲総合法律事務所に所属されています。
ちなみに、田代政弘弁護士の所属する八重洲総合法律事務所は東京都千代田区有楽町に拠点を置いています。
田代政弘弁護士の評判
松本人志さんの代理人弁護士を務められるという事から、田代政弘弁護士の弁護士としての手腕や評判についても興味がある方が多いようです。
田代政弘弁護士の評判については、テレビメディアを中心に「敏腕弁護士」と紹介されているのが目立ちます。ただ、田代政弘弁護士は弁護士としての実績は特に公開はされていないため、関係者などへの取材で得た評判を紹介しているのだと思われます。
一方、ネット上での田代政弘さんの評判(あくまでもネットユーザーらの反応)は、過去の陸山会事件の取り調べをめぐって虚偽公文書作成及び行使罪で告発された過去が尾を引いているのか、否定的な評判の方が比較的多く目につきます。
松本人志の弁護人が田代政弘の時点でやるだけ無駄だと思う。
— vanb (@jun9905van) February 15, 2024
田代は検事時代に刑事事件の調書をねつ造して処分された人物。
大金を積める松本が、田代を弁護人に選ばざるを得なかったのは、他の弁護士が「経歴に傷がつく」と思っているから。 https://t.co/94bvgSNoaT
松本側の田代政弘弁護士は捜査報告書に虚偽記載をして懲戒処分を受けた元検察官で、名誉毀損のメディア裁判の経験もほとんどないようです。一方、文芸春秋の顧問弁護士の喜田村洋一さんは、弁護士歴50年近いベテランで、数々の裁判でメディア側を勝たせてきました。相撲でいえば、横綱と十両の取組!
— EIJIKAWAMATA (@eijikawamata) February 4, 2024
期待してたんだけど雇った弁護士がねぇ…捜査報告書の虚偽記載で一度処分受けた田代政弘弁護士俺でも知ってるよ…
— Masashi_ALICes_Z🐨 (@Masashi_coara_Z) January 30, 2024
なんであえてその弁護士雇ったのだろうか?松本人志さんはそのこと知ってて雇ったのか偶然回って来たのだろうか?闘う前に結果見えてる気がするんだけど… https://t.co/oSQB7yiMEF
松本人志さんの性加害疑惑報道はかなり注目度が高くなっていて、批判的な声と応援する声の両方が多数あります。その松本人志さんの代理人弁護士となった田代政弘弁護士にも注目が集まっている状況ですが、どちらかというと、松本人志さんに否定的な方と応援している方の双方から批判的な評判が聞こえてくるようです。
応援している方からは、裁判をやるのであればもう少しイメージが良い弁護士、あるいは名誉毀損裁判での実績の確認ができる弁護士を雇った方が良いのではないかという声が多く見られるようです。
一方、松本人志さんに批判的な立場をとっている人からは他の弁護士が引き受けてくれなかったので検事時代に不祥事を起こしている田代政弘弁護士に頼むしかなかったのではないかといった憶測も出ているようです。
なお、田代政弘弁護士が所属する八重洲総合法律事務所のgoogleの口コミはちょうど真ん中の「2.5」となっています。
いずれにしても、田代政弘弁護士のネット上での評判は、それぞれが匿名で感想を語っているだけなのであまり意味はありません。今後の裁判の結果次第で評判は変わっていくのではないかと思われます。
田代政弘弁護士の現在…松本人志の代理人弁護士を務め話題に
すでに触れている様に、田代政弘弁護士は現在は、松本人志さんの代理人弁護士に就いた事がわかり注目されている状況となっています。
松本人志さんが名誉毀損で訴えたのは、最初に松本人志さんの性加害疑惑を報道した週刊文春を発行する文藝春秋です。田代政弘弁護士は松本人志さん側の代理人弁護士を務めます。
この訴訟での田代政弘弁護士の現在の動きですが、2024年2月16日に文藝春秋から「訴状が届いた」との発表が出されています。
松本人志(60)が、女性への性的行為強要疑惑を報じた「週刊文春」の発行元・文芸春秋などを相手取り、名誉毀損(きそん)に基づく5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟について、週刊文春編集部が16日にコメントを発表した。 同編集部は「訴状は届きました。これまでの報道内容には十分自信を持っております。訴状の中身を精査し、次号の週刊文春でこちらの主張をしっかりとお伝えします」とした。
文藝春秋は次号の週刊文春で訴状の中身を精査した上でこちら側の主張もお伝えするとしているので、田代政弘弁護士側の現在の動きや主張なども週刊文春の記事からある程度推測できそうです。今後の展開にも注目していきましょう。
まとめ
今回は、性加害疑惑の報道を受けて、文藝春秋を名誉毀損で訴えた松本人志さんの代理人弁護士を務める事で注目されている田代政弘弁護士について現在までに判明している内容をまとめてみました。
田代政弘弁護士は、名門私立「國學院大學久我山高等学校」を経て、「早稲田大学社会科学部」を卒業後、司法試験に合格し検察官検事に就任し、退官後に弁護士となった経歴を持ちます。
田代政弘弁護士は、東京地検の検事だった時代に、小沢一郎さんの資金管理団体による政治収支報告書虚偽記載疑惑事件である「陸山会事件」の捜査を担当しましたが、起訴された小沢一郎さんの秘書の取り調べの際に虚偽の内容の捜査報告書を作成したとして告発された過去があります。
田代政弘弁護士は陸山会事件に関わる告発では嫌疑不十分で不起訴処分とされましたが、6ヶ月間の減給100分の20の懲戒処分を受けて検察官を辞職されています。
田代政弘弁護士のプライベートの情報は全く公開されておらず、結婚や子供など家族情報や自宅情報などは非公開です。
田代政弘弁護士の評判については、弁護士としての手腕や実績についてはほとんど情報がなく不明です。ただ、ネット上では、過去の陸山会事件に関連する刑事告発されている影響もあってかあまり良い評判は出ていない模様です。
現在、田代政弘弁護士は松本人志さんが文藝春秋を名誉毀損を訴えた事件で、松本人志さんの代理人弁護士を務めた事で大いに注目されています。2024年2月17日現在の時点での最新の情報としては、文藝春秋側が松本人志さん側からの訴状が届いた事を発表しています。
今後の展開にも注目が集まっています。