2019年10月に発覚した神戸市立東須磨小学校の「教師間いじめ問題」ですが、想像を超えるいじめの悪辣さに日本中から怒りの声があがっている状況です。
この記事では、東須磨小学校教師間いじめ事件の詳細、リーダー格の40代加害教師・長谷川雅代や被害教師のその後や現在まで総まとめしました。
この記事の目次
「東須磨小学校教師いじめ事件」とは
激辛カレー強要動画流出で教師同士のいじめが発覚
「東須磨小学校教師いじめ事件」がマスコミを騒がし始めたのは、2019年10月7日のことでした。
若い男性が羽交い絞めにされながら無理やり激辛カレーを食べさせられている上記のいじめ動画が各局の情報番組で報道され始め、世間の注目を集めることとなりました。
いじめ動画の舞台となったのは、神戸市立東須磨小学校の家庭調理室であり、撮影時期は2018年9月の放課後だったようですね。
「東須磨小学校教師いじめ事件」いじめ加害者教師は4人
いじめ加害者のリーダー格は40代教師の長谷川雅代
「東須磨小学校教師いじめ事件」では、主に4人の先輩教師たちが後輩教師に陰湿ないじめを繰り返すといった構図で展開されていたようですね。
「東須磨小学校教師いじめ事件」の加害者教師たちについては、「週刊新潮」の方で実名が暴露されております。
・長谷川雅代(40代)
・蔀俊(30代)
・柴田祐介(30代)
・佐志田英和(30代)
加害者教師グループのリーダーは長谷川雅代さんだったようで、前述のいじめ動画で被害男性に無理やり激辛カレーを食べさせようとしていた人物が彼女でした。
いじめ加害者教師① リーダー・長谷川雅代
「東須磨小学校教師いじめ事件」では、加害者教師たちのいじめ実態が次々に暴露されることとなり、そのあまりの内容の悪辣さに世間の怒りを買っています。
加害者教師グループのリーダーであった長谷川雅代さんのいじめ加害については、定番の暴力的ないじめもあったらしく、具体的にはAさんに対して日常的に平手打ちや蹴りなどを食らわせていたようですね。
その他、Aさんを「犬」となじったり、「Aをハメて居場所をなくさせてやれ」や「Aの言うことを無視して学級崩壊状態にしてやれ」と児童たちを扇動していたりもしていました。
極めつけは、Aさんが母子家庭出身であることを利用して、「父親が浮気ばかりしていて家庭が崩壊した」との噂を周囲に流すなど、長谷川さんのいじめは陰湿極まりないものでした。
地元神戸の教育者家庭出身だった長谷川さんですが、母親や兄弟との折り合いは悪かったとも言われているため、普段から底意地の悪い人物だったということなのでしょうね。
「女性教師は神戸市出身、地元の小中学校を卒業しています。お兄さん、お姉さんがいて、4人きょうだいの末っ子。お兄さんたちも、お兄さんの奥さんも教師とか教育関係の仕事をしているそうです。お父さんも教育関係の仕事に従事していて、おじいちゃんも有名な人だったと聞きました。教育者の家庭ですよ」
いじめ加害者教師② 蔀俊
「東須磨小学校教師いじめ事件」において、Aさんに最もいじめ加害を加えた人物が蔀俊(しとみ たかし)さんだったと言われております。蔀さんがAさんへのいじめの数々は下記のようになっています。
・暴力(膝蹴り、首絞め、熱湯の入ったやかんに顔を押し付ける)
・パワハラ(車での送迎を強要、Aから貰った出張土産を目の前で捨てる)
・セクハラ(乳首に掃除機でイタズラをする)
・嫌がらせ(車内をわざと汚く汚す、履いているジーパンを破く)
Aさんの買ったばかりの新車のボンネットの上に乗り飛び跳ねるといった嫌がらせをしたのも蔀さんだったそうで、その他にも辛い物が苦手なAさんに激辛ラーメンを食べることを強要したり、目に汁を塗り込んだりしていたようですね。
蔀さんのいじめ加害の苛烈さの原因については、サッカー部出身の体育会系の人物だったため、少年時代よりこの手の理不尽な行為に慣れていたとの情報もあります。
既婚者で子供が2人いる蔀さんですが、家族は知らない父親の裏の顔だったと言えるでしょうね。
いじめ加害者教師③ 柴田祐介
「東須磨小学校教師いじめ事件」の3人目の加害者柴田は柴田祐介さんとなります。
加害者教師の中では蔀俊さんと並んで最古参の2015年赴任組となる柴田さんですが、立場を利用してAさんの背中に肘を押し付けたり、足を踏んだりといった暴力的ないじめを展開していたようですね。
柴田さんは、その他にも蔀さんと組んでAさんの携帯電話を隠したり、Aさんが作成した指導案にイタズラ書きをするといった嫌がらせを繰り返していました。
柴田さんのいじめ加害の中には、Aさんの前で「お前の彼女はヤリマン」と侮辱したり、「お前の彼女とやった」と中傷する子供じみたものまでありました。
いじめ加害者教師④ 佐志田英和
「東須磨小学校教師いじめ事件」の4人目の加害者・佐志田英和さんですが、2018年より東須磨小学校に赴任した新参者だったようで、Aさんに対するいじめには途中から加わった人物となります。
佐志田さんのいじめ加害に関しては単独でやったものは少なく、蔀俊さんと一緒にAさんのカバンの中に氷を入れた行為が目立つくらいでした。
とはいえ、集団いじめには積極的に参加していたと言われており、加害者教師グループの一員としてAさんをいたぶり続けた1人には違いないようですね。
佐志田さんは子供が3人いる子沢山家庭の父親なうえ、妻も教師といった立場であったため、今回のような悪質ないじめ事件の加害者であったことは、残念に思っている教育関係者が多いことでしょうね。
「東須磨小学校教師いじめ事件」いじめ被害者は25歳の男性教師
長谷川雅代は被害者教師に恋心を抱いていた?
「東須磨小学校教師いじめ事件」の被害教師については、2019年10月当時25歳だったAさんという男性だったようですね。
Aさんは大学を卒業後、2017年から東須磨小学校に赴任していました。新任教師だったAさんは、当初は同時期に赴任して来た長谷川雅代さんに面倒を見て貰っており、一緒に行動をする機会も多い状況でした。
しかしながら、Aさんが彼女がいることをカミングアウトした際に、長谷川さんの機嫌を損ねてしまいいじめが始まってしまうことになりました。
「やがて、A先生は信頼していた女性教師に、『内緒にしといてくださいね』とお願いしたうえで、自身の交際相手のことも打ち明けたようです。A先生にとって女性教師は恋愛対象外だったゆえのことですが、女性教師先生はおもしろくなかったのでしょう。というのも、実は女性教師はひと回り以上も年下のA先生に、特別な感情を抱いているフシがありました」
他の若手教師もいじめを受けていた
「東須磨小学校教師いじめ事件」においては、加害者教師グループは他の後輩教師たちにもいじめを繰り広げていたことが判明しています。
被害者の1人である20代の女性教師Bさんは、加害者教師グループより徹底的なセクハラ責めにあったようですね。
新任で同小学校に赴任した女性教諭。「女性として伏せておいてほしいことをネタにされる」ことなどが日常的にあったと話し始め、「体形的なこと、胸がないことを言われたり、生理の日とかを『この時期ちゃうか?』みたいに言われたり」と具体的に男性教諭からの“セクハラ”を明かした。
現在は他の小学校に移動となったため、いじめから逃れることが出来たBさんでしたが、東須磨小学校時代には、床にしゃんがんでいる時に後ろからお尻を持ち上げられるといった痴漢被害まで経験していました。
その他にも、加害者教師グループの1人が20代の男女教師たちに性行為を強要した他、その証拠画像をAさん宛に送信することまで命令していたといういじめ事件まで発覚しています。
時期は昨年末ごろ。加害者教師4人組の1人で、30代男性のA教師が、後輩教師の男女に対し、「お前ら、今日やらんかったら知らんぞ」などと脅迫の上、性行為を強要し、その証拠画像を撮影して送るよう指示していた。さらに「(証拠画像は)汚いからオレの携帯には送ってくんなよ」と命じた上、動画が報道されている「激辛カレー強要事件」の被害者であるX先生の携帯に、その画像を送らせたことも分かった。
この騒動の被害にあった男性教師Cさんは、Aさん同様に加害者教師グループより日常的にいじめを受けており、ダイエットをして減量することまで強要されていたと言われております。
ちなみに、Aさんも加害者教師グループよりこの手のいじめは受けていたらしく、Cさんとは逆に体重を増やすように命令されていた他、LINEで女性にわいせつなメッセージを送ることまで強要されていたそうですね。
「東須磨小学校教師いじめ事件」被害が拡大した原因は前校長
長谷川雅代は前校長・柴本力の“お気に入り”だった
「東須磨小学校教師いじめ事件」に関しては、被害がここまで拡大した原因に、前校長であった芝本力さんの責任も大きかったのではないかとの指摘も存在します。
芝本さんは、元々は東須磨小学校で教頭をしており、長谷川雅代さんを同校にヘッドハンティングした張本人だったそうですね。
そのため、長谷川さんとは親密な仲にあったそうで、芝本さんのお気に入りという立場が加害者教師グループの大胆すぎる行動の背景にあったことは否定出来ない状況と言えます。
「よくいえば仕事ができ、悪くいえば勝気な人。芝本前校長は、集合写真を撮るときはいつも彼女を横に座らせ、保護者のなかでも噂になるほどでした」
前校長・柴本力はいじめ被害を黙殺していた
芝本力さんについては、加害者教師グループのAさんに対するいじめを黙認していた疑惑も浮上しています。
自身も飲み会に消極的だったAさんへ参加を強要するといったパワハラ行為が発覚している芝本さんですが、飲み会の席でAさんにキムチ原液を飲ませたり、ビール瓶で頭を叩くといったいじめを繰り返していた加害者教師グループを見過ごしていました。
また、芝本さんが校長に昇進した2018年に、同僚教師の一部がAさんに対するいじめ問題を報告した際にも、それを握りつぶしてしまったようですね。
また、前校長は昇進した18年、加害教員の一人が先輩教員を呼び捨てにしたり、女性教員に激辛ラーメンを食べるよう強要したりしたため、その都度「指導した」とするが、ハラスメント行為は継続。2019年2月には同僚の一部が「職員室での(被害教員に対する)からかいが度を過ぎている」と訴えたが、前校長は内容を確認しなかった。
「東須磨小学校教師いじめ事件」のその後~被害者教師はうつ病発症
いじめ被害者教師はうつ病となり休職中
2017年春より陰湿ないじめを受けていたAさんですが、2019年4月になると、いよいよ精神的に限界が来ていたのか、吐き気や動悸に加えて睡眠障害に悩まされるようになりました。
見かねた同僚教師たちが、(2019年より教頭から校長に昇進した)仁王美貴さんに再度いじめ問題を告発したものの、仁王さんは加害者教師グループに口頭注意だけで済ませた挙句、「問題は解決した」と市の教育委員会に報告をしていました。
当然ながらその後も加害者教師グループからのいじめが止まらなかったこともあり、Aさんは希死念慮を抱くうつ病状態になってしまい、2019年9月より休職しています。
一時期は入院を余儀なくされるほど追い込まれたAさんの惨状を見た家族は弁護士に相談しており、前述の「いじめ動画流出騒動」以前から市の教育委員会が問題解決に動いていたようですね。
いじめ加害者教師4人の謝罪文が炎上
基本的に「あまりに他人事な文章すぎる」謝罪文ですが、特に長谷川雅代さんの謝罪文が非難の対象となっています。
東須磨小の女性教諭の謝罪文、呆れ果てる。このごに及んで、かわいがってきたとか。そもそも少しでもまともならこの事件自体がなかっただろうが。
— ふっふー (@FHdHoJgLon4IWFS) October 21, 2019
他の3人もまともな文章じゃないけど。申し訳ない気持ちという言葉が陳腐で無味。
いじめ加害者教師4人は有給休暇中
「東須磨小学校教師いじめ事件」に関しては、「いじめ動画流出騒動」以前となる2019年10月1日には、市の教育委員会より加害者教師グループに対して自宅謹慎処分の暫定処置が下っていたようですね。
とはいえ、神戸市では公務員の自宅謹慎処分制度が存在しないため、形式上は有給休暇となってしまい、謹慎中の加害者教師グループに給料が支払われてしまうといった問題も存在していました。
そのため、神戸市では加害者教師4人への給与支払いを差し止める新たな条例を検討しているようです。
「東須磨小学校教師いじめ事件」の現在~被害届提出で刑事事件に発展
「東須磨小学校教師いじめ事件」の現在については、市の教育委員会は自主退職を認めない方針を明言しており、加害者教師グループの「逃げ得」を防ぐ算段のようですね。
神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、市教育委員会は21日までに、加害教員4人が処分前に自主退職を申し出た場合、認めない方針を決めた。「自主退職で身分がなくなれば、処分を下せなくなる」として事前に手を打った形だ。
教育委員会側は、加害者教師グループに懲戒処分を下すことを想定しているようですが、一番重い懲戒免職処分が出た場合でも教員免許が3年間失効する程度なため、教壇に復帰することは可能だと言われております。
その他にも2019年10月11日になると、Aさんが警察に被害届を提出し刑事事件としての捜査も開始されていますが、こちらの方も罰金刑がせいぜいなのではないかという話になっています。
そのため、世間の納得がいく決着がつく可能性は低そうです。
「東須磨小学校教師いじめ事件」についてまとめると…
・いじめ加害者教師は4人おり、リーダー格の長谷川雅代は被害者教師に恋心を抱いていた
・いじめの被害が拡大した背景に、前校長の柴本力のいじめ黙認と、長谷川雅代への特別扱いがあった
・いじめ被害者教師はうつ病を発症し2019年9月から休職、加害者教師4人は有給休暇中である
・いじめ被害者教師が被害届を提出で刑事事件に発展したものの、罰金刑で処理される可能性が高い
大人社会のいじめ問題は良く聞く話ではありますが、「東須磨小学校教師いじめ事件」については、あまりの内容の悪辣さのせいで社会問題化してしまったようですね。
今回の騒動でいじめ被害を受けた教師たちの心の傷が癒える日が来ることを祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。