大相撲の通算最多勝記録を更新するなど、最早「史上最高の横綱」と言っても過言ではない活躍を見せている白鵬さんですが、帰化問題もあり、このまますんなりと親方になれるかどうかは不透明な状況です。
この記事では、白鵬さんの嫁や子供など家族情報に加えて、帰化問題の最新情報に関してまとめてみました。
白鵬のプロフィール
本名:ムンフバティーン・ダワージャルガル
出身地:モンゴル人民共和国ウランバートル市
生年月日:1985年3月11日
身長:192cm
初土俵:2001年3月場所
所属部屋:宮城野部屋
白鵬さんといえば、現在の「生きた伝説」と呼べる名力士です。その力士人生において、数々のレコード記録を打ち立てている大相撲史上最強の力士と言えます。
2017年7月場所終了現在、横綱在位数こそ60場所と歴代2位に留まっている白鵬さんですが、横綱勝星数自体は762勝と、歴代1位だったりします。その他にも、歴代最多の39回の幕内優勝や歴代最多の通算勝星数(1,050勝)を記録するなど、白鵬さんの力士としての功績は目を見張るモノがあります。
そのため、すでに「国民栄誉賞を与えるべきだ!」なんて声が著名人からも上がっている白鵬さんですが、1つだけ大きな問題が残っています。それが、白鵬さんの帰化(国籍)問題となるわけですが、引退後も親方として角界に貢献したい意向の白鵬さんにとっては、解決すべき難問となっている状況です。
白鵬は既婚者!嫁とは2007年に結婚!
白鵬さんも、ある意味そんなアスリートの法則に乗った形となりました。
現在の日本では、男性の平均初婚年齢は30歳と言われている晩婚時代に突入していますが、白鵬さんは2007年2月に、21歳という若さで結婚しています。
2人の馴れ初めに関しては、大相撲関連のパーティで知り合い、白鵬さんが紗代子さんに一目惚れしたなんてエピソードが残っていますね。
当時の紗代子さんは、学習院大学の現役学生でしたので、所謂学生結婚の側面も持つ結婚となりました。白鵬さんが横綱に昇進したのは、2007年の7月場所からとなるため、平成の大横綱の誕生とその後の快進撃を陰で支え続けていたのが紗代子さんということになりますね。
大横綱は子沢山!白鵬には4人の子供がいる!
その後の子宝に恵まれた結婚生活を見る限り、白鵬さん夫妻の夫婦仲は、良好なのだろうと思われます。
白鵬さん夫妻には、現在までに4人の子供がいます。2007年に長女・愛美羽(あみう)さんが産まれたのを皮切りに、2008年に長男・眞羽人(まはと)さん、2011年には次女・美羽紗(みうしゃ)さんが誕生しており、賑やかな家庭が築かれていると言える状況ですね。
プライベイトでも幸せいっぱいな白鵬さんですが、2014年には紗代子さんが流産するという辛い時期もありました。そんな苦しみを乗り越えて2016年に誕生した三女は、眞結羽(まゆは)さんと名付けられています。
ちなみに、愛美羽さんと眞羽人さんは、すでに小学校に入学しており、通っている学校はあの名門・慶応幼稚舎という噂です。美羽紗さんも来年の4月からは小学校に入学する年齢ですが、やはり慶応幼稚舎に通うことになるのでしょうか?
長男・眞羽人は相撲取りを目指している?
スポーツの世界ではちょくちょく聞く話題である親子鷹ですが、大相撲に関しても親子鷹力士は実在します。その分野の有名人といえば、何と言っても花田兄弟(花田虎上さんと貴乃花親方)ですが、実は現役の力士の中にも親子鷹力士は存在しています。
親子揃って幕内経験のある力士というと、戦後では数えるほどの例しかないという意外な難関ともなりますが、どの時代にも不思議と親子鷹で有名な力士が存在する状況が続いていたりしますね。
そんな先人たちの後に続けるかどうかは分かりませんが、白鵬さんの長男である眞羽人さんも相撲取りを目指しているようですね。白鵬さんの主催している「白鵬杯」という少年相撲大会にも連続して参加しており、父親を喜ばす孝行息子となっていますね。
「白鵬杯」に出場した白鵬の長男で小学2年生の真羽人(まはと)くん(8)は2年連続で個人戦の1回戦で敗れた。悔しそうな表情で涙をこらえる姿に白鵬は「去年よりは成長した。でも負けは負け。また来年ね」と期待を込めた。
とはいえ、「白鵬杯」は世界中の相撲少年を招待して行われている本格的な大会なため、眞羽人さんは未だ大会未勝利だったりする模様です。
大横綱を悩ます国籍問題?
近年では、ブルガリア出身の琴欧洲勝紀さんこと鳴戸親方も誕生するなど、大相撲の親方に関しても国際色は豊かになりつつあります。
仕事にプライベイトに充実した日々を送っている白鵬さんですが、引退後に関すると大きな悩みの種が残っています。それは日本への帰化問題となります。
大相撲は、力士に関しては外国人の方にも門戸を開いている一方で、親方業に関しては日本国籍保有者のみに限定されている状況です。引退後に日本での親方業を希望している白鵬さんにとっては、現状のモンゴル国籍のままでは、夢が叶えられないという現実が伸し掛かっている状況ですね。
帰化して親方となったモンゴル人力士もいる?
モンゴル人力士としては、初めて日本に帰化した人物であり、現役時代の最高位は関脇となっております。
現在、日本の大相撲で活躍する人材の多いモンゴル人力士たちですが、すでに日本に帰化して親方となっている人物も出て来ています。前述の旭天鵬勝さんの他にも、朝赤龍太郎さんこと錦島親方など、年寄を襲名して親方となるモンゴル出身力士は増える一方だったりします。
モンゴルは日本同様に多重国籍を認めていない国家なため、帰化となると当然モンゴル国籍は失われます。日本への帰化は、母国の国籍を手放す判断ともなるわけですから、重い決断にはなりますが、モンゴル人力士的にはありえない選択というわけではないようですね。
白鵬の帰化問題がこじれている理由は家族が原因?
メキシコ五輪にて銀メダルを獲得し、モンゴルに史上初のメダルをもたらした英雄として知られています。
他のモンゴル人力士と違い、白鵬さんの帰化問題がこじれている原因に関しては、父親であるジグジドゥ・ムンフバトさんの意向が大きいようですね。要するに、ムンフバトさんが白鵬さんの帰化に反対の立場にあるということになります。
「モンゴル出身力士が帰化すると、母国から非難を受けがちです。とくに白鵬の父親は国の英雄であり、息子が帰化するなど許せないという思いが強い。今、父親は病気療養中ということもあり白鵬としても心労をかけられない。そんな気持ちが帰化を思いとどまらせているのでしょう」(前出・相撲協会関係者)
ムンフバトさんが白鵬さんの帰化に反対する背景には、上記記事のようなモンゴル国民の感情なども影響していることは確かでしょうね。白鵬さんとしては、将来的には銀座に自分の相撲部屋を持ちたいという夢などもあるようですが、親の意向に逆らってまで日本に帰化するという決断は出来ない状況が続いていました。
白鵬に特例を望む声もある?
白鵬さんの帰化問題は、相撲協会にとっても悩みの種であることは確かでしょうね。
大相撲人気低迷期を支え続けた偉大な横綱である白鵬さんだけに、本人が望むなら特例で「モンゴル国籍のまま一代年寄を認めても良いのではないか?」という意見もマスメディアには存在します。
さらに、相撲界に大きな功績があった力士に贈られる「一代年寄」の制度もある。力士名がそのまま年寄名となるが、本人限りで通常の年寄名跡のように継承できず、定年になったり、廃業したりすれば消滅する。過去には大鵬、北の湖、貴乃花が対象になった(千代の富士は辞退)。
一代年寄とは、上記の記事を参考にすると分かりやすいですが、多大な功績のある横綱に対して特別に贈られる本人一代限りの年寄名跡となります。とはいえ、年寄を襲名出来るのは日本国籍保有者のみなため、一代年寄に関しても同じ規定が当てはまることは言うまでもありません。
この特例での一代年寄襲名に関しては、白鵬さん本人も相撲協会関係者に打診しているという報道などもありますが、相撲協会側から色良い返事は得られていない模様です。
「このままだと白鵬は引退後に協会に残れず廃業するしかありません。そのため、特例で帰化せず一代年寄となれるよう、故・北の湖理事長にはたらきかけてきた経緯がある。しかし八角理事長体制になってからも、協会は特例を認めない方針を貫いてきた。
相撲協会は特例での一代年寄には反対の意向!
相撲協会が白鵬さんの一代年寄襲名に否定的なことは、組織運営上は仕方がないことだと言えます。元々明文化した規約が存在し、日本国籍保有者でないと親方になれないことは、大相撲の基幹的なルールの1つなわけです。
偉大な人物だからと特例を認めてしまえば、「あの人はどうなんだ?」と他の人物にまで特例を求める声が大きくなり、収拾がつかなくなる未来が目に見えています。そのため、まともなスポーツ組織ほど、混乱を避けるために、明文化したルールに沿う形で運営されている現実があります。
白鵬さんの一代年寄問題に関しては、感情論を排して判断すれば、相撲協会側の見解の方が正しいことは確かでしょうね。
白鵬の帰化問題の現在!帰化を決断との報道は本当?
白鵬さん側と相撲協会側で長らく平行線状態が続いていた一代年寄問題ですが、ここに来て解決の可能性が浮上して来ています。2017年7月20日に、「白鵬さんが将来的に日本へ帰化する意向がある」というニュースが各種新聞で報道されました。
白鵬が近い将来、日本国籍を取得して引退後も日本相撲協会に残る意向を持っていることが20日、分かった。関係者によると、親方になる夢を抱いているという。多大な功績から、しこ名のまま親方になれる一代年寄が認められる可能性が大きい。
母・タミルさんも帰化容認の手記を寄稿?
タミルさん的には、白鵬さんに学者になって欲しかったそうですね。
白鵬さんの「帰化決断のニュース」に関しては、観測記事ではないかと疑っている方もいるかもしれませんね。しかし、白鵬さんの母であるジジド・タミルさんも、息子の帰化を容認する手記を日本のマスメディアに寄稿するなど、どうやら確定情報と捉えても良いニュースの模様です。
彼は10代半ばで日本に行った。年月がたって日本の文化、しきたりにも慣れている。日本人としての考え方も理解している。家族を持ち、たくさんの子供(1男3女)を持った。こういう生活をしているのだから、将来、帰化をして親方として相撲協会に残ることになったら、息子の意見を尊重したいと思います。
白鵬さんの帰化問題に関しては、父・ジグジドゥ・ムンフバトさんの反対意見により、長年こじれた状況が続いていました。一部報道では、そのムンフバトさんの態度が軟化したことにより、白鵬さんが日本への帰化を決断出来たとも言われています。
ムンフバトさんが息子の帰化を容認した理由に関しては、すべては想像の域を出ない話でもありますが、タミルさんが息子のために、夫を説得したなどというサイドストーリーがあるのかもしれませんね。
まとめ
32歳という年齢に加えて、帰化問題も無事解決しただけに、そろそろ引退も視野に入って来ているかに思われていた白鵬さんですが、本人的には現役を続ける意欲満点の模様です。白鵬さんには、東京五輪まで現役を続けて、五輪のセレモニーとして土俵入りをする野望があります。
白鵬さんは東京五輪時には35歳の大ベテラン力士の年齢となっているわけですが、現在の白鵬さんの強さを見る限りでは、現実味のある目標だとも言えます。
白鵬さんの新たな夢が叶うことを祈りつつ、この記事のまとめを終了させて頂きます。