実の娘に約3年にわたり性的虐待を繰り返したとされる大門広治被告に有罪判決が言い渡されました。
この記事では大門広治被告の国籍や韓国人の噂、勤務先の会社など経歴、結婚や嫁と子供、娘の福山里帆さんに何をしたのか事件の概要と裁判での判決と現在の状況についてまとめました。
この記事の目次
大門広治は実の娘の福山里帆さんに対する性的暴行で逮捕起訴された男
大門広治（だいもん・こうじ）被告（2025年現在54歳）は、実の娘である福山里帆さんに対し、長年にわたって性的暴行（性的虐待）を加えていたとして2024年3月に逮捕された元会社役員の男です。
被害者である福山里帆さんが、中学2年生から高校2年生の間、実の父親である大門広治被告から性被害を受けたと告発したのがきっかけとなって逮捕され準強姦の罪で起訴されました。
2025年10月、大門広治被告に、富山地裁により「懲役8年」の実刑判決が言い渡されましたが、大門広治被告は判決を不服として控訴しています。
この事件は、家庭という密室で起こる性暴力の深刻さと、被害者が声を上げることの困難さを改めて社会に突きつけました。ここでは、大門広治被告について現在までに判明している内容と事件の経緯と裁判そして現在の状況について、報道されている情報を基に詳しくまとめていきます。
大門広治の国籍は韓国人という噂について
大門広治被告の生い立ちについて、インターネット上やSNSの一部で「韓国人ではないか」、「韓国籍ではないか」といった噂が拡散されています。
娘の福山里帆さんに性的暴行をして懲役8年、富山県黒部市の大門広治
— キム・トンスル（金糞酒） (@VHRQID4YrT69164) October 21, 2025
裁判を富山地裁で傍聴したのですが、在日朝鮮人で本名は大広治（テ・クァンジ）
裁判中も娘が妊娠できるか試すのは韓国では当たり前〜などと発言し裁判官を激怒させた
被告が在日朝鮮人だと報道されないことは異常だろ…#試し腹
しかし、大門広治被告が韓国人、あるいは韓国籍を持っているといった類の情報が各報道機関のニュース記事や公的な情報源で発信されたという事実はありません。
裁判の報道など、信頼性の高い情報源においては、大門広治被告の国籍について触れられたことはなく、あくまで「富山県黒部市の無職、大門広治被告」として報じられています。
なぜ大門広治被告が韓国籍、あるいは韓国人ではないかという噂が拡散されたのかは不明ですが、「大門」という姓が、一部の人々にとって韓国籍を連想させるイメージを持たれている可能性があります。しかし、姓だけで国籍を判断することはできず、全く根拠のない憶測に過ぎません。
また、社会的に大きな衝撃を与える凶悪事件が発生した際に、加害者を韓国籍や中国籍と結びつけて語る言説がインターネット上ではしばしば見られます。今回の事件も、その悪質さから同様の憶測を呼んだ可能性があります。
さらに、SNSなどでは、個人の憶測や不確かな情報が事実であるかのように拡散されやすい傾向があります。一度拡散された大門広治は韓国人だという噂が、さらなる憶測を呼び、広まってしまったと考えられます。
大門広治の経歴…勤務先の会社名は「JX金属三日市リサイクル株式会社」か
大門広治被告の経歴について明かされている情報はほとんどありませんが、これまでに報道されている内容をまとめていきます。
大門広治の経歴① 逮捕当時の職業は会社役員
2024年3月6日に準強姦の疑いで逮捕された当時、大門広治被告（当時52歳）は「富山県黒部市の会社役員」と報じられていました。
大門広治被告の勤務先であった会社名や具体的な役職名までは報道では明かされていませんでした。
しかしその後、インターネット上の情報により、大門広治被告の勤務先は富山県黒部市にあるリサイクル関連会社「JX金属三日市リサイクル株式会社」であった事がほぼ特定されています。
実名・顔出しで性被害訴えた女性の父親
— kk退避垢🐭🌈🐾 (@kk06455376) March 12, 2024
大門広治容疑者の会社は、同姓同名の人物でなければ
ＪＸ金属三日市リサイクル株式会社であると思われる。
これが事実ならば、公益財団法人黒部市体育協会の評議員でもある。
とんでもない人物が評議員を務めていたことになるが… https://t.co/EOCdXii5DY pic.twitter.com/LS1sfBpHT5
この会社は大手企業JX金属のグループ会社であり、大門被告は同社の役員を務めていたとみられています。しかし、これは公式に発表された情報ではなく、一部の報道やネット上の情報を基にした推測の域を出ない点には注意が必要です。
大門広治の経歴② 裁判時の報道では「無職」に
逮捕から裁判が進むにつれて、大門広治被告の肩書は「無職」または「元会社役員」として報道されるようになりました。
これは、事件を受けて会社を解雇されたか、あるいは辞職したためと考えられます。2025年10月21日に富山地方裁判所で判決が下された際の報道でも、「元会社役員・大門広治被告」と伝えられています。
大門広治の過去の経歴に関する情報は現在の時点では出ていない
大門広治被告の学歴や、会社役員に至るまでの詳細な職務経歴については、公表されている情報はありません。報道は事件そのものに焦点を当てており、大門広治被告のプライベートな経歴に関する情報は極めて限定的です。
以上をまとめると、大門広治被告は逮捕当時は勤務先の富山県黒部市内の会社で役員を務めていましたが、事件の発覚後にその職を失い、裁判中は無職の身であったというのが、現在までに明らかになっている経歴の全てです。
大門広治の嫁や被害者の福山里帆さん以外に子供はいるのか
大門広治被告の嫁、つまり事件の被害者である福山里帆さんの母親についてや、福山里帆さん意外に大門工事被告に子供（つまり、福山里帆さんの兄弟姉妹）がいたのかにも注目が集まっています。
結論から言えば、大門広治被告は結婚しており、嫁（妻）がいます。裁判の報道においても、犯行が「妻が不在の隙を狙い」行われたとされており、嫁の存在は事件の状況を説明する上で明確にされています。
しかし、この嫁、つまり福山里帆さんの母親の事件発覚後の対応は衝撃的なものだったようです。
福山里帆さんが勇気を振り絞り、夫（福山里帆さんは告発の3ヶ月後に交際相手と結婚）や母親に性的虐待の事実を打ち明けた際、母親は娘を守るどころか、事件を隠蔽しようとする側に回りったとされます。
報道によると、母親は里帆さんの祖母（大門被告の母）や伯父らと共に、「お金ならいくらでも渡すから」と事件を公にしないよう口止めを試みたとされています。
また、嫁は「私の方が辛いのよ。娘がこんな目に遭って、旦那に裏切られたんだから」と自らも被害者であると主張したとされています。
この事実は、家庭という密室で起きた性暴力の被害者が、最も身近な存在であるはずの家族からも孤立させられてしまうという、あまりにも過酷な現実を浮き彫りにしました。福山里帆さんが実名と顔を公表してまで戦う決意をした背景には、加害者である父親だけでなく、自分を守ってくれなかった母親ら親族への複雑な感情もあったのかも知れません。
大門広治に福山里帆さん以外の子供は娘（福山里帆さん妹）がもう1人いる
大門広治被告と嫁の間に、被害者である福山里帆さん以外に少なくとも娘がもう1人います。
大門広治被告は2度目の犯行時、同じ部屋で寝ていた妹（里帆さんの4歳下）の存在に触れ、「妹が起きるかもしれないね」と発言したと里帆さんは証言しています。これにより里帆さんは、もし抵抗すれば妹にも危害が及ぶかもしれないという恐怖を感じ、さらに抵抗できなくなったと述べています。
大門広治被告に2人の娘以外にも子供がいたのかは不明です。
大門広治は実の娘・福山里帆さんに何をしたのか事件の概要
出典：https://times-abema.ismcdn.jp/
大門広治被告の実の娘に対しての性的虐待事件について改めて詳しくみていきます。
まず、被害者の福山里帆さんの証言（告発内容）によれば、大門広治被告は、福山里帆さんが中学2年生の夏頃から高校2年生になるまでの約3年間にわたって、少なくとも8回の性的暴行を加えたとされています。
大門広治被告が具体的に福山里帆さんに何をしたのかは、被害者の人権もあるため行為の詳細は伏せられているものの、その卑劣な犯行の手口と大まかな内容は公開されています。
犯行の状況
大門広治被告の犯行は主に、富山県黒部市にあった自宅で行われました。大門広治被告は、里帆さんの母親（自身の嫁）が外出している隙を狙って犯行に及んでいました。
家庭という本来であれば最も安全であるはずの場所が、福山里帆さんにとっては恐怖の密室と化していました。
具体的な加害行為（大門広治が福山里帆さんに何をしたのか）
裁判で福山里帆さんは、具体的な被害状況を生々しく証言しています。
それによれば、大門広治被告は、抵抗できない状態の里帆さんに対して性行為を強要したとされ、裁判所は、2016年に当時16歳だった里帆さんに対して行われた性的暴行を準強姦罪と認定しています。
ここでは、大門広治被告が福山里帆さんに何をしたのか、裁判で明らかになった内容を中心にまとめていきます。
大門広治が福山里帆さんに何をしたのか① 「やめて」という抵抗の無視
福山里帆さんは初めて被害に遭った際、「胸を触ったりして『やめて』と、言った」と証言していますが、大門広治被告はそれを無視して犯行を続けたとされます。
大門広治が福山里帆さんに何をしたのか② 日常的な暴力と恐怖による支配
福山里帆さんによると、大門広治被告は日常的に暴力を振るう「怖い存在」でした。
成績が悪かったり帰宅時間が遅かったりすると、髪を引っ張られたり、平手で叩かれたり、踏まれたりすることがあったと証言しています。このような日常的な暴力と恐怖心から、福山里帆さんは父親に逆らうことが極めて困難な状況に置かれていました。裁判所も、福山里帆さんが当時「抵抗不能な状態だった」と認定しています。
大門広治が福山里帆さんに何をしたのか③ 暴力や暴言による口止め
犯行後、大門広治被告は福山里帆さんに対して口止めを行っていました。検察側の冒頭陳述によれば、頬を殴ったり暴言を吐いたりして口止めしていたとされています。
大門広治の裁判の経過と判決
出典：https://news.tv-asahi.co.jp/
福山里帆さんの告訴状提出を受けて、警察の捜査が開始され、2024年3月6日に大門広治被告は準強姦の容疑で逮捕され、その後、同罪で起訴されました。
裁判では、家庭内で長期間にわたって行われた性虐待の凄惨な実態（実の父親である大門広治被告に何をされたのか）が、福山里帆さん自身の口から語られました。
裁判での被告人（大門広治）の主張
大門広治被告は、娘である福山里帆さんと性的な関係があったこと自体は認めました。しかし、「抵抗できない状態ではなかった」、「娘が求めに応じないこともあった」などと主張し、暴行や脅迫を用いていないため準強姦罪は成立しないとして、一貫して無罪を主張しました。
裁判での被害者・福山里帆さんの証言
一方、被害者である福山里帆さんは証人として法廷に立ち、涙ながらに被害の実態を証言しました。彼女は、父親から日常的に暴力を受けており、恐怖心から抵抗することが極めて困難な状態であったと訴えました。
性行為の後には大門広治被告から「お母さんには内緒ね」と口止めされ、5000円や1万円といった金銭を渡されることもあったと明かし、「絶望的で人生が終わったと思った」と当時の心境を語りました。
実名と顔を公表してまで法廷で証言する道を選んだ福山里帆さんは、その理由について「性加害がどれだけひどいものか、だからこそ無くさないといけないなという意識を少しでも持っていただけたら、私が立つ意味がある」と述べ、同じように苦しむ被害者のためにも戦う決意を示しました。
一審判決は懲役8年
2025年10月21日、富山地方裁判所は、大門広治被告に対して検察側の求刑通り、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
判決理由の中で、裁判所は「被害者の人格を無視して敢行された卑劣かつ悪質性が高い常習的犯行」と厳しく断罪。
福山里帆さんの証言について「被害を体験した者にしか語りえず、強く信用ができる」とし、彼女が当時「抵抗不能な状態だった」と認定しました。
大門広治被告の無罪主張は退けられ、その責任の重さが司法の場で明確に示された形となりました。
判決後、里帆さんは記者会見を開き、「まずは、ほっとしています」、「自分が頑張ったことを社会や裁判官が認めてくれたと感じました」と安堵の表情を見せました。
同時に、「心の傷はこうやって判決を取って多少、癒えることはあっても、一生引きずっていくだろうなと思います」と、決して消えることのない傷の深さについても語りました。
大門広治の現在…一審判決を不服として控訴
一審判決で有罪となったものの、大門広治被告はその判決を不服とし、2025年10月29日付で控訴しました。これにより、裁判の舞台は高等裁判所に移ることになります。
この控訴を受け、里帆さんは「裁判所の判決ですら父の心には届きませんでした。私は最後まで真実のために、今も苦しむ被害者のために戦い抜きます」との力強いコメントを発表しました。
2025年11月現在、大門広治被告は控訴審を待つ身であり、法的な決着はついていない状況です。福山里帆さんは裁判を戦う一方で、現在も自らの経験を社会に伝え、家庭内性暴力の根絶を訴える活動を続けています。
福山里帆さんの勇気ある行動は、多くの被害者に希望を与え、社会全体がこの問題に向き合うきっかけにもなっているようです。この事件の今後の動向が、引き続き注視されます。
まとめ
今回は、実の娘に対して数年にわたって性的虐待を繰り返したとして準強姦罪で逮捕起訴され、一審では懲役8年の実刑判決が言い渡された元会社役員の大門広治被告についてまとめてみました。
大門広治被告による実の娘・福山里帆さんへの性的虐待事件は、家庭という密室で長年にわたり行われた、父親という絶対的な立場を悪用した極めて悪質で卑劣な犯罪です。
この事件が社会に与えた衝撃は、その犯行内容だけではありません。被害者である福山里帆さんが、家族からの孤立という絶望的な状況にありながら、自らの実名と顔を公表してまで真実を訴え、法廷で戦い抜いたその勇気ある行動にも注目が集まっています。
一審では懲役8年の実刑判決が下されたものの、大門広治被告はこれを不服として控訴し、裁判は2025年11月の現在も続いています。
