「クレイジージャーニー」は、2015年4月17日よりTBS系列・水曜版「テッペン!」枠で放送されている大人気バラエティ番組でしたが、不祥事発覚によって放送休止に追い込まれました。
今回は、「クレイジージャーニー」のやらせが発覚した経緯と、やらせ疑惑一覧とその内容についてリサーチしていきましょう!
この記事の目次
TBSバラエティ番組「クレイジージャーニー」とは
2015年4月にスタートした紀行バラエティ番組
TBSの人気バラエティ番組!
「クレイジージャーニー」は、世界を巡る狂気の旅人=クレイジージャーニーをスタジオに招き体験を語ってもらったり、番組スタッフと同行しながらロケをする番組です。
これまで、冒険家・ジャーナリスト・写真家・作家・経営者など、さまざまな職業の人物が「クレイジージャーニー」として登場してきました。最多出演者は佐藤健寿さんです。
少数民族や深海生物、昆虫食などといった、普通のバラエティー番組では取り上げないようなマニアックな題材が多く、東南アジアの漂流族やマンホールタウンなど、登山家や深海の探検家などにも潜入したりロケに対し、MCの3人がコメントし、グレートジャーニーと呼ばれる旅行家と対話する形式になっています。
「クレイジージャーニー」の内容と4つの魅力
クレイジージャーニーの魅力① MC3人
MCは松本人志・設楽統・小池栄子の3人
「クレイジージャーニー」の魅力の1つとなっているのが、MC3人の掛け合いやコメントです。
超実力派の3人がMCということで、スタッフも気づかないジャーニーの魅力や秘密、こだわりなどなどが収録上で次々に明らかになっていくのです。
”MC3人”とジャーニーの皆さんとで毎回化学反応が起きていくのが、この番組ならではの魅力ではないでしょうか。
クレイジージャーニーの魅力② 旅の疑似体験
想像を絶する景色や旅の疑似体験が出来る!
佐藤健寿さんと言えば、奇怪遺産の写真を収めることで有名な写真家ですが、上記の写真は「地獄の入り口」と呼ばれるところに行った時の映像で、なんとマグマとの距離は5m程だと言います。
佐藤さんはこの他にも、四大廃墟の一つで知られるチェルノブイリを訪れるなどし、一般人なら怖くて足を踏み入れたくても踏み入れられない場所や、現在では取り壊されてしまった廃墟などといった、マニアックな場所の映像を観ることができました。
クレイジージャーニーの魅力③ 個性際立つ旅人
「好き」を徹底しているクレイジーたち!
奇怪遺産写真家の佐藤さんを含め、その他のクレイジージャーニーたちも、とことん自分の「好き」を徹底しています。
フォトグラファーのヨシダナギさんは地元住民のありのままを写真に収める為に、現地人の化粧を施したり、現地のものを食べてみたり、住民と同じ格好になるべくして自ら裸になったりと、その徹底ぶりが凄いと話題になりました。
クレイジージャーニーの魅力④ コンプライアンス無視
④コンプライアンスなんて気にしない!
現代の番組なら、“これを流すと問題が起きる”とか“事実は伏せて報道する”といった傾向があるにも関わらず、この番組は「ドキュメンタリー」「ノンフィクション」だからと全てを曝け出しています。
これまでにも「麻薬・ドラッグ・ギャング・紛争・死体」といった普通の番組では観ることもできない、知ることもできない内容を見ることが出来るのがこの番組の魅力です。
「クレイジージャーニー」やらせ発覚と経緯~その後は放送休止・打ち切りに
クレイジージャーニー、生物の仕込み発覚で謝罪
「クレイジージャーニー」が放送休止に!
TBSは、同局で放送中の人気バラエティー番組「クレイジージャーニー」で、不適切な演出があったことを発表し、謝罪し、経緯についても説明しました。
同番組では、8月14日に「クレイジージャーニー」2時間スペシャルと、同日深夜のレギュラー枠で、爬虫類ハンターがメキシコに生息する珍しい生物を探し捕獲する旅に同行取材する企画を放送。放送で紹介した生物の6種類のうち4種類は、番組スタッフが現地の取材協力者に依頼し、ロケの前に準備していた生物を使って撮影していたことが放送後の調査で分かったと説明した。
同局は「準備していたものを、あたかもその場で発見したかのように描いた今回の手法については、事実に依拠した番組で事実を歪めたことになり、あってはならないものと考えています。視聴者の皆様、当企画にご出演いただいた加藤英明さん、また、番組にご出演いただいた方々および関係者の方々に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
その後の2019年10月22日、番組の打ち切りが発表されています。
「クレイジージャーニー」のやらせ一覧と内容~2017年から不適切演出
2019年8月14日の放送では、メキシコに生息している珍しい生物6種類が、捕獲されたと紹介されていましたが、うち4種類がやらせだったことが発覚。
この他にも過去10回の「爬虫類ハンター」の企画中6回、計11種類についても同様に「事前に準備した生物」をあたかも捕獲したかのように撮影していたと公表しました。
クレイジージャーニーのやらせ① 2019年8月14日放送分(4種類)
全部、事前に準備していた…
(2)アリゲータートカゲ:地面に数センチの穴を掘り、事前に捕獲したものを放った
(3)メキシコドクトカゲ:現地協力者が岩の下に放った
(4)ヘルメットイグアナ:取材した大学から借りて、大学施設内の生息可能性のある場所に放った
クレイジージャーニーのやらせ② 2017年から過去10回放送分(計11種類)
”やらせ”は2017年から始まっていた…
・2017年2月16日(マダガスカル後半):ラボードカメレオン
・2017年8月16日(カメルーン):ゴライアスガエル・ニシアフリカコビトワニ
・2018年8月8日(キューバ):ヒメボア・キューバボア・フトヒゲカメレオンモドキ
・2019年2月6日(南アフリカ前半):アフリカウシガエル・タマゴヘビ・パフアダー
・2019年2月13日(南アフリカ後半):ノドジロオオトカゲ
やらせ通報者が激白、TBSはまだ“嘘”をついている
まだまだ、これだけではない?
今回やらせ演出が発覚したTBSの人気バラエティ番組「クレイジージャーニー」は、2019年9月11日に調査結果の報告とお詫びをし、番組休止を公表しましたが、その報告にもまだ嘘があるようです。
「TBSが公表した文書では、“加藤さんは爬虫類が事前に準備されているのを知らなかった”と言い、加藤さんに対して謝っているのです。まず、これが嘘。メキシコ人の友人は、写真と一緒に、“僕が貸した3種類のトカゲがテレビに出るよ”と連絡をくれていました。つまり、加藤さんが持っていたトカゲが、“発見”時に初めて目にしたことになっているんですよ」
このメキシコ人動物商は、欧米の市場価格で1匹20万円から30万円ほどにもなるメキシコドクトカゲを繁殖させ販売していて、それらを含む数種類のトカゲを番組に貸していたそうです。
友人が撮影直前にケージからトカゲを出し、加藤さんが置いてほしいと言った場所に置いてあげたそうです。東京の街中と違って、メキシコの森のなかで放たれて動かないはずもない。友人は、逃げてしまったときに備えて、撮影しているそばの岩場に隠れて見張っていました。その場面の録画もあります。加藤さんだけ、やらせを知らなかったというのはありえない
TBSはこれらの件を、”現地の協力者が個体を捕まえた場所に、ロケ当日か前日に個体を戻してもらうことを依頼し、ロケ本番時にその場所で捜索・捕獲していた〉と表現していますが、実際には、個体を戻してもいないし、捜索などすらしていないそうです。
「クレイジージャーニー」常人離れした旅人ランキングTOP5
旅人ランキング第5位 木原直哉
1年の半分をカジノで過ごす東大卒の男
木原直哉さんは、1年の半分をカジノで過ごすという東大卒のプロポーカープレイヤーです。
現在は、ポーカーの国内競技人口は5万人と言われていて、世界では1億人以上いるとも言われ、その競技人口の多さと言えば、野球と肩を並べるのに匹敵するほどです。
ポーカーには、今後おそらく日本でもオリンピックに向けて導入されると思われる「ギャンブル」としてのポーカー、もう1つが「競技」として、世界中の強敵たちとその腕前を競い賞金を奪い合うという2つの顔があります。
ちなみに木原さんの収入ですが、2015年7月に獲得賞金総額が1ミリオンドル(日本円で約1億円)を超えたとツイートしています。
その一方で大会の参加費や遠征費が高額となり、1億円ほどかかってしまうこともあると明かしています。
旅人ランキング第4位 丸山ゴンザレス
メキシコの麻薬戦争の実態に切り込んだ男!
丸山ゴンザレスさんは、日本の裏社会や海外の危険地帯の取材を重ねてきたジャーナリストです。
番組が始まるや早々に、高速道路に遺体が転がっているのを車中から発見したり、物怖じすることもなく問題の現場へと出向き、冷静にコメントを述べていました。
何より危険を顧みずに現場へどんどんと向かっていく姿に視聴者は目が離せないでしょう。
旅人ランキング第3位 八幡暁
シーカヤックで大海原を旅する無謀な男!
八幡暁さんは、シーカヤックで大海原を旅するという無謀なチャレンジしている男性です。
シーカヤックで旅をしながら”世界中の魚を穫って食べたい”と、300を超える漁村や島を巡り、8,000kmもの長距離をカヤックで漕破しました。
カヤックなのでエンジンはなく、漕ぐスピードは時速7〜8km程と、大人が歩くより少し早いくらいのスピードなので途方もない時間をかけて目的地へ向かうのです。しかも、コンパスやGPSは持ち歩かない主義だというから驚きです。
旅の途中で、「人食い部族」に追いかけられたり、カヤックに乗った以上は寝ないそうで、寝たとしてもたったの30秒だそうです。
旅人ランキング第2位 永瀬忠志
リヤカーを引きながら地球を歩き倒す男
永瀬忠志さんは、「リヤカーを引いて地球を歩き倒す男」として出演しています。
これまでに、リヤカーを引いて歩き倒した総距離が地球一周分(40,000km)を優に超える47,000kmにも及んだというから驚きです。※ちなみにリヤカーは200kgを超えます。
2005年には、全ての冒険家たちの憧れであり、勲章ともいえる「植村直己賞」を受賞しています。
旅人ランキング第1位 塩沼亮潤
この世で最も過酷な荒行を制した男
第1位に輝いたのは、「この世で最も過酷な荒行を制した男」で知られる僧侶・塩沼亮潤さんでした!
塩沼さんは、宮城県仙台市の慈眼寺の住職で「大阿闍梨」と呼ばれおり、奈良時代に作られて以降1,300年の歴史の中で、塩沼さんを含めてたった2人しか成し遂げていないという「千日回峰行」という修行を制覇した人物です。
この千日回峰行とは、山開きされる5月3日~9月3日までの年間約120日間にわたり、往復48km・標高1,300mの山道を1日で歩き切り、9年かけて計1,000日間歩き続ける荒行で、その総距離はなんと、地球一周(40,000km)を優に超える48,000kmというから驚きです。
しかも、修行の間は休むことはおろか、一度行に入れば辞めることは許さず、辞める際には常備している短刀か死出紐で自害するしかないそうです。
この荒行が終わったと同時に、その翌年には死ぬ確立50%と言われる「四無行」と呼ばれ、9日間「断食」「断水」「不眠)」「不臥」を貫くといった修行も満行しています。
「クレイジージャーニー」やらせ問題についてまとめると…
・「クレイジージャーニー」は生物を事前準備するやらせが発覚し、放送休止・打ち切りに追い込まれた
「クレイジージャーニー」のやらせが発覚した経緯と、やらせ一覧と内容について総まとめしました!
次々にやらせ疑惑が浮上し、TBSが謝罪し番組休止にまで至った今回の騒動。しかも、通報者によってさらなる「嘘」が明かされました。
この番組の大ファンだという視聴者も多いだけに残念な結果となってしまいました。