長野県中野市で4人を殺害した立てこもり犯・青木政憲が話題です。
この記事では青木政憲の生い立ちや市議の父親ややり手の母親、兄弟などの家族、高校や大学などの学歴、自衛隊などの経歴、飼い犬や事件の内容と動機、統合失調症の疑いや死刑の可能性などについてまとめました。
この記事の目次
- 青木政憲は長野県中野市で起きた4人殺害立てこもり事件の犯人
- 青木政憲の生い立ち① 幼少期〜小学校時代
- 青木政憲の生い立ち② 中学校時代
- 青木政憲の家族① 父親は中野市議会議長・青木正道(事件後に辞職)
- 青木政憲の家族② 母親はやり手で経営手腕を発揮
- 青木政憲の家族③ 兄弟は2人で私立大学卒の妹と自衛隊の弟
- 青木政憲の学歴① 出身小・中学校
- 青木政憲の学歴② 出身高校は県立の「長野県須坂高等学校」
- 青木政憲の学歴③ 中退した大学は「東海大学」(学部は情報通信系)
- 青木政憲の経歴① 実家に連れ帰られて農業やジェラート屋の手伝い
- 青木政憲の経歴② 自衛隊に2〜3ヶ月いたという証言も(誤情報の可能性)
- 青木政憲は犬を可愛がっていたが過去には人に噛み付いたりのトラブルも
- 青木政憲が起こした事件(中野市4人殺害立てこもり事件)の概要
- 青木政憲の動機は悪口を言われたと思い込んだ被害妄想
- 青木政憲は統合失調症を患っているのではないかとの見方も
- 青木政憲が死刑になる可能性について
- まとめ
青木政憲は長野県中野市で起きた4人殺害立てこもり事件の犯人
出典:https://news.tv-asahi.co.jp/
青木政憲(事件当時31歳)は、2023年5月25日に長野県中野市で発生した、警察か2人と60代と70代の女性2人が殺害された事件の犯人です。
青木政憲は女性2人をサバイバルナイフで刺殺した後、通報を受けて駆けつけた警察官2人を猟銃で撃って殺害。その後は自宅に12時間立て篭もった後、説得に応じて出てきたところを逮捕されました。
その後の報道で、青木政憲が中野市議会議長(事件後辞職)の青木正道氏の長男だった事が明らかにされています。
ここでは、この青木政憲について現在までに判明している内容をまとめていきます。
青木政憲の生い立ち① 幼少期〜小学校時代
青木政憲の生い立ちについては、父親の青木正道氏と母親が、地元紙「信濃毎日新聞」(5月29日付)の取材に応じて語っています。
父親の青木正道氏によると、幼い頃の青木政憲は明るい性格で友達ともよく遊ぶ元気な子供だったようです。
父親の正道氏は政憲容疑者の半生について詳細を語っている。幼い頃は「ちょんこずく(調子に乗ってはしゃぐ、との意味の方言)なところがあった」とのことで、当時はひょうきんな性格で友だちともよく遊んでいたという。
また、青木政憲を幼少期から知る親戚もメディアの取材に応じ、「乱暴とかではなく普通の子供だった」と証言しています。
政憲が小さな頃は両親は『まー』と呼んでいて、大人になってからは『政憲』と呼んでいました。うちの子供も政憲も小さな頃はよく遊ぶこともありましたが、その頃も乱暴とかそういうことはなく普通の子供でした。
引用:〈長野たてこもり〉「ぼっちとばかにされたから殺した」人質になった母は「一緒に死のう」と提案し…。孤独な政憲容疑者(31)の殺害動機と緊迫の立てこもり現場。相棒の愛犬を巡り過去には警察トラブルも…
他の親戚からも、普通の子供という印象しかないとの証言が出ており、毎年正月に会ってお年玉を渡すと「ありがとうございます」と、きちんとお礼を言う子供だったという事です。
青木政憲は幼少期にはスイミングスクールに通っていたとの情報も出ており、その頃に水泳を教えたという近所の女性も、幼少期の青木政憲は「活発で友達もたくさんいたように見えた」と話しています。
幼少期は活発で友達もたくさんいたように見えました。小さいときからスイミングスクールに通って、お母さんも教育に熱心でしたよ。
引用:「撃つ瞬間の目は血走り、ニヤリと笑っていた…」“長野猟銃立てこもり4人死亡”市議会議長の長男・青木政憲容疑者(31)が秘めていた“狂気の銃弾”「親の跡を継ぐプレッシャーがあったのかな、と」
複数の関係者から同様の証言が出ている事から、幼少期の青木政憲はかなり活発で元気な子供だったというのは間違いないようです。
その一方で、当時青木政憲が通っていた幼稚園の園長が「多動児の傾向があるかもしれない」と母親に伝えていたようです。
3人兄弟の長男として生まれた青木容疑者は幼少時は活発な子供だったとされる。母親によると〈幼稚園の園長から「多動児の傾向があるかもしれない」と言われたが、(父親の)正道さんは「子どもはそんなものだろう」と気にもとめなかった〉という。
引用:長野「4人殺害」事件 地元紙が報じた両親の”肉声”から「特殊な親子関係」が浮き彫りに 専門家が指摘する「見過ごされたサイン」
ADHD(多動性障害)には、思いつくと衝動的に行動してしまうという症状があるため、これを事件と結びつけるような報道も一部あるようです。
また、青木政憲本人は中学時代の卒業文集に幼少期の自身について「飛ぶ物に興味があった」、「幼稚園年中の頃から様々な戦争映画や洋画ばかり観ていた」と書いています。
自分は幼い時分より飛ぶ物に非常に興味があった。故に幼稚園の年中の頃より、様々な戦争映画や、洋画ばかりビデオを借りてきて見ていた
一方、青木家の近所に住む60代の男性は子供時代の青木政憲について「コミュニケーション能力が低く物静かな子供だった」と語っており、小学生時代から兄弟達(妹と弟)と比べて少し暗い印象があったと語っています。
政憲は昔からコミュニケーション能力が低くて、もの静かな子でしたね。小学生の頃から、道ですれ違うときに挨拶すると『こんにちは』と頭を下げてくれるんだけど、明るい妹と弟の2人と比べると少し暗い印象がありましたね。
また、青木政憲は小学校時代から野球に打ち込んでおりキャッチャーをしていました。青木政憲は小学校の卒業文集では「ちびっこ野球の思い出」というタイトルで野球について書いていました。また、将来の夢は「医者」とも書いています。
小学校の頃の卒業文集では野球をテーマに執筆、将来の夢は「医者」だった。
青木政憲の生い立ち② 中学校時代
出典:https://assets.shueisha.online/
青木政憲は中学校へ進学後も野球を続け、野球部に所属して3年生に進学するまではキャッチャーのレギュラーでした。
青木政憲の中学時代の同級生の母親によると、この頃の青木政憲は周囲と比べておとなしい性格だったようで、いつも静かな印象だったとの事です。
ただ、避けられたりいじめられたりといった事はなく、周囲からは「あおまちゃ」というニックネームで呼ばれて親しまれていたという事です。
部活は軟式の野球部でレギュラーでしたよ。野球部はご多分に漏れず、みんな騒がしくてやんちゃな子ばかりだったけど、政憲くんはいつも静かでしたね。練習や試合中の声出しなんかも得意じゃなくて、ちゃんと声が出せてなかったみたいね。 大人しいけど避けられたりイジメられたりとかはなくて、みんなから『あおまちゃ』というあだ名で呼ばれて親しまれてました。
引用:〈立てこもり〉新証言「クレー射撃場に通っていた」長野4人殺害・青木政憲容疑者の過保護すぎた履歴書「野球部でアダ名は“あおまちゃ”」「高校生になっても両親が送迎」70歳の母を殺害された息子の慟哭…
地元の同級生の男性からも、同様の証言が出ています。
野球部員や親しい友達からは『あおまちゃ』って呼ばれてました。野球部だけど坊主を強制されるところじゃないから、髪型は報道されてるような短髪って感じでしたね。
引用:〈立てこもり〉新証言「クレー射撃場に通っていた」長野4人殺害・青木政憲容疑者の過保護すぎた履歴書「野球部でアダ名は“あおまちゃ”」「高校生になっても両親が送迎」70歳の母を殺害された息子の慟哭…
青木政憲の中学時代までの同級生からは「問題を起こしたり、人に危害を加えるようなタイプではなかったので、みんな今回の事件に驚いている」とのコメントが出ています。
問題を起こしたり、ましてや他人に危害を加えるような奴じゃなかったから、同級生はみんなして今回の事件を意外だって驚いてますよ。 自分を主張するようなことはなくて、友達の話を『うんうん』としっかり聞いてくれるようないいやつだったんです。
引用:〈立てこもり〉新証言「クレー射撃場に通っていた」長野4人殺害・青木政憲容疑者の過保護すぎた履歴書「野球部でアダ名は“あおまちゃ”」「高校生になっても両親が送迎」70歳の母を殺害された息子の慟哭…
さらに別の同級生からは、当時の青木政憲は自分から積極的に話すタイプではなかったが友達は多い方で、独特の雰囲気で自分の世界観を持っていた事、勉強はよくして成績も良かった事、彼女などはおらず女っ気は全くなかった事などが証言されています。
こうした周囲の証言内容から、青木政憲の生い立ちについては、幼少期は活発ながら多動性障害の傾向が指摘されていた事、小学生に上がった頃からは少し大人しい性格になったものの野球に打ち込むなど活発だった事、中学に上がると個性的な性格が強まるも周囲からは親しまれていて友達も多かった事などがわかります。
青木政憲の家族① 父親は中野市議会議長・青木正道(事件後に辞職)
青木政憲の家族構成は、父親と母親、妹と弟が1人ずつの兄弟2人の5人家族である事が明らかになっています。
青木政憲の父親は長野県中野市議会議長の青木正道氏です。事件当時の年齢は57歳でした。
青木政憲の父親の青木正道氏は2014年に中野市議に初当選し、事件当時は当選3期目で2022年から議長を務めていました。事件翌日の5月26日に「一身上の都合」を理由に議員辞職願を提出し現在は中野市議を辞職しています。
また、青木政憲の父親の青木正道氏は、政治活動の一方で13代続いていたという果樹農園も経営し、2019年からは農園で生産した果実を使ったジェラート店「Gelateria Frutti(ジェラテリア・フルッティ)」を軽井沢に開店し、2022年には中野市内で2店舗目も開店させるなど実業家としても活躍していました。
ただ、親戚からは、青木正道氏は中野市議に当選する前は普通のサラリーマンで特に金持ちといった事はなく、現在も桁違いの金持ちというわけではないとの証言が出ています。
政憲の父親は今でこそ市議会議員や会社をやっていますが、当時は安月給のサラリーマンでした。会社をやっていて、市議会議員って聞くとすごく裕福に聞こえるでしょうが、今もベンツとか高級車にも乗らず桁違いなお金持ちというわけではありません。
青木政憲の家族② 母親はやり手で経営手腕を発揮
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青木政憲の母親(上の写真で父親の青木正道氏の横にいる女性)は、父親の青木正道氏と同級生という事なので、事件当時の年齢は57歳前後と思われます。
青木政憲の母親は、政治活動をする父親の青木正道氏に代わり果樹農園やジェラート店の経営を切り盛りするやり手の女性だったとの事です。
母親は経営者としての手腕も発揮し、政憲容疑者の名前をつけた果樹園でプラムやシャインマスカット、リンゴ、モモなどを栽培。その素材を生かしたジェラート店を2019年5月に軽井沢にオープンして成功させ、昨年8月に地元の中野市内に2号店を開店していた。
青木政憲の母親父親の青木正道氏とは高校時代からの同級生で、高校時代に交際をスタートさせてそのまま結婚したとの情報も明らかになっています。夫婦仲もかなり良かったという事です。
先祖代々、農園を営んでいた父親の正道氏と、地元の有力経営者の娘だった母親は、高校時代から交際を開始し、そのまま結婚。地元でも有名なラブラブ夫婦ですよ。
引用:【長野立てこもり殺人】高偏差値31歳容疑者は親バカな母親を「横でボーッと見てるだけ」…事件前日に「3人組と揉めていた」新証言も
青木政憲の母親は中野市に程近い温泉街の出身で、実家はニジマスの養魚場を経営していたという事です。家族は両親の他に2人の姉妹がいる事もわかっています。
兄弟のうち2歳年上の姉(青木政憲の伯母)は生まれつきの障害があり、事件から見て10年ほど前に母親(青木政憲の祖母)が亡くなった時に、青木政憲の母親はこの姉を引き取り、自宅に同居させて面倒を見ていたとの情報も明かされています。
青木政憲が事件を起こした後に自宅に立て篭もった際には一時この叔母も人質のようにされていましたが、その後無事逃げ出しています。
その他にも青木政憲の母親については、その経営手腕を見込んだ知り合いの女性議員に中野市議選への出馬を持ちかけられ、それがきっかけになった父親の青木正道氏が出馬する事になった事や、子供達のPTAにも積極的に参加していた事などが明らかにされています。
母親は果樹園やジェラート店経営の他にもフラワーアレンジメントの先生などもしていたとの証言も出ており、かなりやり手の女性として地元で知られていたようです。
お母さんもフラワーアレンジメントの先生をやっていて公民館で教えたりもなさってたから、両親ともに“やり手”のイメージがありました。
引用:「撃つ瞬間の目は血走り、ニヤリと笑っていた…」“長野猟銃立てこもり4人死亡”市議会議長の長男・青木政憲容疑者(31)が秘めていた“狂気の銃弾”「親の跡を継ぐプレッシャーがあったのかな、と」
青木政憲の母親は地元の小学校にフラワーアートの部活指導にも訪れていたようです。
2019年のその小学校の卒業式の場では、青木政憲の母親が、出席していた中野市議の女性を「謝れ」と怒鳴りつけるトラブルを起こしていたそうです。
これは、2016年にこの女性市議の父親が青木政憲の母親を誹謗中傷して逮捕される事件があり、それを根に持っていた青木政憲の母親が激怒して起こしたトラブルだったようです。
周囲はその剣幕に騒然となったとの事で、青木政憲の母親がかなり気の強い人物である事が窺えます。
母・A子さんはフラワーアートの部活指導に訪れていた小学校で、地域の多くが知る騒動を起こした。
「’19年の卒業式でA子さんが、突然ある女性市議に『謝れ!』と怒鳴った。女性市議の父親が’16年にA子さんに対する誹謗中傷で逮捕されたんですが、娘は何も関係がない。その場は唐突なA子さんの剣幕に騒然となったそうです」(同前)
青木政憲の家族③ 兄弟は2人で私立大学卒の妹と自衛隊の弟
青木政憲には妹と弟が1人ずついる3人兄弟である事も明らかにされています。
青木政憲の兄弟については、すぐ下の妹は東京の私立大学を卒業後に結婚をして家を出ており、5歳くらい下の弟は自衛隊に入って北海道に赴任しているという事です。
すぐ下の妹は活発で東京の私立大を卒業して結婚して家を出て、5歳ぐらい離れた末っ子の弟は自衛隊に入って北海道に行きました。
青木政憲の妹が卒業した大学は体育大学だったようです。弟も自衛隊に入隊という事で、両親兄弟ともに皆活発な家族だった印象ですが、ただ1人、青木政憲だけが塞ぎ込みがちな性格という印象を周囲から持たれていたようです。
政憲の弟は現役自衛官で、妹は東京の体育大学を卒業した。家族仲はよく、地元では評判の “キラキラ家族” でした。そのなかで、政憲だけは(進学先の)偏差値だけは家族の誰よりも高いが、塞ぎ込みがちな人柄でね」(近隣住民)
引用:【長野立てこもり殺人】高偏差値31歳容疑者は親バカな母親を「横でボーッと見てるだけ」…事件前日に「3人組と揉めていた」新証言も
青木政憲の学歴① 出身小・中学校
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青木政憲の学歴についても見ていきます。
青木政憲の出身小学校は地元の公立校「中野市立平野小学校」と見られています。中学校も地元の公立校へ進学している事から間違いないと思われます。
青木政憲の出身中学校は地元の公立校「中野市立中野平中学校」です。
生い立ちのところでも触れていますが、青木政憲は小・中学時代はキャッチャーとして野球に打ち込んでいました。
動機は被害妄想にしろ、最悪の事件を起こした政憲容疑者は、近くの中野平中学校時代は野球部でレギュラー選手として存在感を見せていたという。
引用:〈長野たてこもり〉「ぼっちとばかにされたから殺した」人質になった母は「一緒に死のう」と提案し…。孤独な政憲容疑者(31)の殺害動機と緊迫の立てこもり現場。相棒の愛犬を巡り過去には警察トラブルも
青木政憲の学歴② 出身高校は県立の「長野県須坂高等学校」
青木政憲の出身高校は長野県立の公立高校「長野県須坂高校」です。長野県須坂高校は長野県でも有数の進学校であり最新の偏差値は「61」となっています。
青木政憲は高校時代は山岳部に所属していたとの事です。
中学校の頃は成績もよく公立の進学校である須坂高校に進んだ。須坂高校では山岳部に所属。
小・中学校時代は大人しいながらも友人は多かったという青木政憲ですが、高校ではあまり友人ができなかったようです。父親の青木正道氏は、高校3年間、青木政憲に友人がいなかった事を地元紙の取材で語っています。
父の正道氏は、政憲容疑者が「高校3年間友達はいなかった」と振り返っている。
青木政憲の学歴③ 中退した大学は「東海大学」(学部は情報通信系)
青木政憲は、高校時代は成績も低迷し、現役での大学進学は叶わずに1年間浪人し、都内の私立大学「東海大学」へと進学しています。
東海大学での学部は情報通信系だったとの事です。
高校時代から成績が低迷していたこともあり、長野市内の予備校に通いながら一浪し、東海大の情報通信系の学部に進学した。
ちなみに現在の東海大学には情報通信系の学部は情報理工学部と情報通信学部があり、偏差値は「42.5〜45」となっています。
青木政憲は、東海大学進学後は神奈川県内の学生寮に入るも、寮生活に馴染めずにすぐに出て、東京目黒のアパートを借りて一人暮らしを始めています。
この大学の頃から、青木政憲は精神的におかしくなっていたようで、盗聴や監視をされているといった妄想を抱くようになって、最終的に東海大学を中退しています。
この事から、青木政憲が統合失調症を患っていたのではないかとの見方も出ています。これについては後述します。
なお、青木政憲が東海大学の農学部に通っていたとの情報も一部から出ていますが、東海大学の農学部は1年から2年時に熊本県のキャンパスを使います。青木政憲は大学進学後は神奈川県と東京で生活しているため誤情報だと思われます。
青木政憲の経歴① 実家に連れ帰られて農業やジェラート屋の手伝い
青木政憲は東海大学時代に精神を病み、両親に実家へと連れ戻されてそのまま大学を中退しています。
その後の経歴については、一時は農業をやっていたようですが、すぐに辞めてしまい、事件までは父親と母親が経営していたジェラート店や「マサノリ園」と名付けられた果樹園で仕事をしていたようです。
ただ、知人によれば、実質的には引きこもり状態で、ジェラート店で働いているという事になっていたが実際には何もやっていなかったとの事です。
その後の政憲君は農業をやっていた時期もありましたが、ここ最近は実質ひきこもりですよ。一応、ジェラート屋で働いていることになっていますが、実際は何もやっていませんでした
引用:〈立てこもり〉新証言「クレー射撃場に通っていた」長野4人殺害・青木政憲容疑者の過保護すぎた履歴書「野球部でアダ名は“あおまちゃ”」「高校生になっても両親が送迎」70歳の母を殺害された息子の慟哭…
他にも、地元の祭りを継承する「保存会」にも父親の勧めで入り、祭りで使う笛の練習にも真面目に取り組んでいたそうです。ところが事件から見て5年ほど前に突然この保存会も辞めてしまっています。
出典:https://image.news.livedoor.com/
そして、青木政憲は2015年までに狩猟免許を取得。2015年〜2019年に県の公安委員会から銃4丁の所持許可を受けて、ハーフライフル銃1丁、散弾銃2丁、空気銃1丁を所有しています。事件で使用されたのは、この中のハーフライフル銃でした。
青木政憲の経歴② 自衛隊に2〜3ヶ月いたという証言も(誤情報の可能性)
青木政憲には、ごく短期間ながら自衛隊に所属していた経歴もあるとの情報が出ています。
青木政憲が大学を中退して地元に戻ってきた後、短期間だけ自衛隊に入隊していたとの情報が出ています。
集英社オンラインの配信記事に、古くから青木家を知る知人の証言として、青木政憲が大学を中退して実家に戻った頃に「このままじゃまずい」と思った父親の青木正道氏が半ば無理やり自衛隊に入隊させたとの内容が書かれていました。
この知人によると、青木政憲は2ヶ月〜3ヶ月ほどで自衛隊をすぐに辞めてしまったとの事です。
父親は『このままじゃまずい』と思ったのか、そこで政憲君を半ば無理やり自衛隊に入隊させたものの長続きせず、2、3カ月で除隊してしまった。
ただ、どう言うわけかこの自衛隊に入隊したという箇所は、該当の記事からすぐに削除されているため、誤情報だったのかもしれません。(上の引用はアーカイブより)
青木政憲は犬を可愛がっていたが過去には人に噛み付いたりのトラブルも
出典:https://www.atribunanet.com/
青木政憲は、事件後に説得に応じて自宅から出て逮捕される直前にまるで最後の別れを惜しむように飼い犬の頭を撫でていました。
青木政憲はこの飼い犬を可愛がっており、いつも自宅周りを散歩させていたようです。青木政憲が逮捕時に飼っていた犬は紀州犬で、以前も雑種の「シロ」という犬を飼っていたようで、相当犬好きだったようです。
政憲くんはたしかに犬は可愛がっていたねえ。逮捕の時のテレビの映像でもまるで最後のお別れというように頭を撫でてたでしょ。今飼ってる犬は紀州犬なんだけど、前にも雑種だと思うけど『シロ』って犬を飼ってたんよ。
引用:〈長野たてこもり〉「ぼっちとばかにされたから殺した」人質になった母は「一緒に死のう」と提案し…。孤独な政憲容疑者(31)の殺害動機と緊迫の立てこもり現場。相棒の愛犬を巡り過去には警察トラブルも…
このシロは事件の2年ほど前に亡くなり、その後現在の紀州犬を飼い始めたようです。
そして、青木政憲はこの飼い犬をリードに繋がずに放し飼いにしていたため、自宅のプラム園の網を破って逃げ出して他の人に噛み付いたり、よその家の庭に入ったりしてよくトラブルを起こしており、何度か警察に通報された事もあったようです。
前のシロも今の犬も放し飼いで、その辺を歩いてる人に噛みついたり、よその家の庭に入ったりして、警察にも何度か通報されてたんです。
引用:〈長野たてこもり〉「ぼっちとばかにされたから殺した」人質になった母は「一緒に死のう」と提案し…。孤独な政憲容疑者(31)の殺害動機と緊迫の立てこもり現場。相棒の愛犬を巡り過去には警察トラブルも…
逃げ出したこの犬が警察に保護されて青木政憲宅に送り届けらた事があったため、今回の事件で青木政憲宅に警察が駆けつけた際も、「また犬が保護されたのか」と考えた近隣住民もあったようです。
青木政憲が起こした事件(中野市4人殺害立てこもり事件)の概要
青木政憲が起こした長野県中野市4人殺害立てこもり事件についても改めて概要を紹介していきます。
事件が発生したのは、2023年5月25日の16時過ぎ頃で、事件現場は長野県中野市の長野電鉄信州中野駅から西約2キロの畑に囲まれた住宅地でした。
その日の16時過ぎ頃、青木政憲は、自宅近くの道を散歩していた近所に住む村上幸枝さん(当時66歳)と、竹内靖子さん(当時70歳)を襲い、刃渡30cmほどのサバイバルナイフで刺して殺害しました。
16時26分頃、犯行の様子を目撃した近所の住民が110番通報。すぐにパトカーが駆けつけましたが、青木政憲は猟銃を持ってパトカーに近づくと、突然運転席側から乗っていた警察官に向けて発砲。至近距離から2発立て続けに発砲したと見られています。
この発砲により、長野県警中野署の玉井良樹警部補(事件当時46歳)と池内卓夫巡査部長(事件当時61歳)が亡くなっています。使用されたのはスラッグ弾という散弾よりも強力な種類で、弾は亡くなった2人の身体を貫通していたという事です。
玉井警部補には銃撃の傷の他に複数の刺し傷があり車外に倒れて亡くなっており、撃たれた後に車から逃げ出したところを、青木政憲にサバイバルナイフで刺されて亡くなったと見られています。
目撃者によれば、この時、青木政憲は口元に笑みを浮かべているように見えたそうです。
また、犯行時の青木政憲の姿は、上下迷彩柄服に帽子、サングラスとマスクを装着していたとの事です。
青木政憲は警察官2人を殺害後に自宅に戻って立て篭もりました。この時、一緒に住んでいた父親の青木正道氏と母親は外出中で、当時70歳の伯母のみが在宅していました。
その後、青木正道氏から連絡を受けた母親が帰宅し、そのまま自宅で人質のような状態になっています。
長野県警の要請を受けた警視庁の捜査1課特殊班(SIT)と、神奈川県警の特殊急襲部隊(SAT)も現場に派遣されますが、そのまま膠着状態となり、青木政憲は約12時間自宅に立て篭もりました。
人質状態になっていた母親は20時半過ぎに自力で脱出。日付が26日に変わって間もなく、残っていた伯母も逃げ出して保護されました。その後、父親の青木正道氏が電話で青木政憲を説得し、26日の午前4時37分に青木政憲は両手をあげて投稿し現場で緊急逮捕されました。
逮捕後、現場近くで倒れたまま救助されず放置されていた竹内靖子さんの死亡が確認されています。
青木政憲の動機は悪口を言われたと思い込んだ被害妄想
青木政憲は事件を起こした動機について「女性2人が自分の悪口を言っていたから」と立てこもり中に母親に話していた事がわかっています。
母親はこれについて「幻覚(幻聴)だと思う」と地元紙に話しています。
その動機を母親に「2人がべちゃべちゃしゃべって歩いて行く。俺のこと『ぼっち(独りぼっち)』とからかいながらばかにしているんだ」と伝えた。実際に2人の被害者から「ぼっち」と言われたかについて母親は地元紙の取材に「幻覚だと思う」と答えている。
引用:〈長野たてこもり〉「ぼっちとばかにされたから殺した」人質になった母は「一緒に死のう」と提案し…。孤独な政憲容疑者(31)の殺害動機と緊迫の立てこもり現場。相棒の愛犬を巡り過去には警察トラブルも…
また、警察官2人に向けて発砲した動機については「拳銃を突きつけられたから発砲した」などと供述しているとの事ですが、警察官2人は拳銃を携帯していなかったとの事で、これも青木政憲の妄想だったと見られています。
猟銃で撃った警察官2人については『拳銃を突きつけられたから発砲した』などと話していますが、死亡した警察官は拳銃を所持していませんでした。
青木政憲は警察の取り調べに、以前から女性2人に悪口を言われており、襲おうと思っていたとの内容も供述しているという事で、以前から悪口を言われているという被害妄想を抱いていたようです。
現在までにわかっているこれらの情報を見る限り、青木政憲の犯行の動機は悪口を言われていると思い込んだ被害妄想である可能性が高いようです。
青木政憲は統合失調症を患っているのではないかとの見方も
出典:https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/
青木政憲が事件を起こした動機は、被害者女性2人に悪口を言われていると思い込んだ被害妄想だった可能性が高まっています。
この頃から、青木政憲は統合失調症を患っていたのではないかとする見方も出ています。
青木政憲は高校卒業後に東京の東海大学に進学し、一人暮らしを始めていますが、その頃に住んでいた目黒区のアパートに両親が訪れた際に、「部屋の隅に監視カメラがある、盗聴もされているから気をつけて」などと言ってきたそうです。
父親と母親が調べても盗聴器も監視カメラもなく、2人は青木政憲に「それは幻覚だ」と伝えたそうなのですが、青木政憲は「なんで俺の事を信じてくれないんだ」と怒り出したそうです。
父親と母親はこの様子にショックを受け、青木政憲を実家へと連れ帰り、そのまま東海大学も中退させています。
父親と母親は、青木政憲に精神科病院への通院を勧めていますが、これにも「俺は正常だ」と言って怒り出し、結局通院はしていません。
大学で『ぼっち』とばかにされている」と正道氏に訴えたばかりか、住んでいたアパートについても「ここは盗聴されているから気をつけて」「部屋の隅に監視カメラがある」などと主張するようになった。両親はカメラがあるようには見えず「これは幻覚だよ」と告げると「何で俺のことを信じてくれないんだ」と反論した。
こうした情報を見る限り、確かに青木政憲が統合失調症である可能性は考えられるようです。
ネット上でも、青木政憲は統合失調症ではといった声が多く見られます。
長野4人殺害の犯人、青木政憲
— モズ (@w0yTPPKnLGd9fzr) May 28, 2023
統合失調症っぽいな
田舎で世間体気にして、医療に繋げてなかったのかな
他害の恐れがある人は、絶対に外に出してはいけないし、適切な医療に繋げるべき
本当に統合失調症だとして放置していたのであれば親の責任は大きいです
青木政憲は統合失調なのか?例えそうでも責任能力がどうでも銃をぶっ放して罪なき近所の人や警官を殺したり、テロ行為を起こすような奴はいらない。死刑でも甘い
— 鶴吉 (@paruruyui) May 29, 2023
他にも、統合失調症ではなくパラノイアではないかとの見方もあるようです。
青木政憲はパラノイア(偏執病)かもな。統合失調症ではなさそう。重度の神経症傾向を持つ偏執病は病識がない。近年の事例では青葉真司と同じタイプ。偏執病という劣生は神経症傾向が強く(第一特性)、そして開放性と協調性が低い
— 反日本語文法論(Linguistic relativity in Japanese) (@psychohanzai) June 2, 2023
青木政憲が死刑になる可能性について
青木政憲は身勝手な動機で4人もの人間を殺害しているため、裁判での判決は死刑となる可能性が高いと思われます。
しかし、青木政憲には統合失調症やパラノイアなどの精神疾患の疑いが出ており、おそらく裁判の前に精神鑑定が行われると思われます。その際に、青木政憲が犯行時に精神喪失や精神耗弱の状態だったと認定されれば、死刑は回避され、無罪(精神喪失の場合)や無期懲役(精神耗弱の場合)などの判決が出る可能性があります。
青木政憲が死刑になるかも含め、今後の展開に注目が集まっています。
まとめ
今回は、2023年5月25日に長野県中野市で発生した4人殺害立てこもり事件の犯人の青木政憲についてまとめてみました。
青木政憲の生い立ちについては、幼少時は活発な性格だったが多動性障害などの疑いがあった事、小学校・中学校時代は野球に打ち込んでいたが、次第におとなしい性格となり、友人は多かったものの周囲からは少し変わった性格だと見られていた事などがわかっています。
青木政憲の家族については、父親が中野市議会議員の青木正道氏(事件後に辞職)で、母親は経営手腕のあるやり手の女性、兄弟は妹と弟の2人で、妹は都内の私立体育大学を卒業後結婚、弟は自衛隊に入隊し北海道の部隊に所属している事などが明らかにされています。
青木政憲の学歴については、出身高校は長野県でも進学校である「長野県須坂高校」、大学は都内の私立「東海大学」で中退している事がわかっています。
大学中退後の経歴については、実家の両親が経営する果樹園やジェラート店を手伝っていた事や短期間だけ自衛隊に入隊していた事などが報じられています。
青木政憲は逮捕直前に飼い犬の頭を撫でる様子が確認されており、犬を可愛がっていた事も話題にされています。青木政憲は2年目に亡くなった雑種の犬と、逮捕前に頭を撫でていた紀州犬を飼っていて、放し飼いにしていたために過去に何度か犬が逃げ出してトラブルを起こした事もあったようです。
青木政憲は事件では、近所を散歩していた女性2人をサバイバルナイフで刺殺した後、駆けつけた警察官に向けて猟銃を発砲して殺害。その後は約12時間自宅に立て籠った後、父親に電話で説得されて投降し逮捕されました。
犯行動機については、被害者の女性2人に悪口を言われたと思い込む被害妄想だった可能性が高まっています。
青木政憲は拳銃を所持していなかった警察官に射殺されると思って先に射撃したとの妄想も口にしており統合失調症の疑いも浮上しています。
青木政憲は通常であれば死刑判決が出る事は間違いありませんが、精神鑑定の結果によっては無期懲役か、あるいは無罪になる可能性も考えられます。