「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」、「PERFECT DAYS」に出演のダウン症の俳優・吉田葵さんが話題です。
この記事では吉田葵さんの実家や父親や母親、兄弟など家族、高校などの学歴や子供時代から類まれな才能を発揮した経歴についてまとめました。
この記事の目次
吉田葵(ダウン症の俳優)のプロフィール
吉田葵のプロフィール
生年月日:2007年1月4日
出生地 :京都府京都市
出身地 :東京都世田谷区
身長 :155cm
吉田葵さんはダウン症の俳優として注目されている方で、NHK BSプレミアムで2023年5月から7月に放送された連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」、2023年12月公開映画「PERFECT DAYS」にいずれも重要な役で出演し、その演技力の高さも話題になっています。
国連が定める「世界ダウン症の日」である2024年3月21日には、アメリカ・ニューヨーク国連本部で開かれたイベントに出席して英語でスピーチし世界でも話題になりました。
吉田葵(ダウン症の俳優)の実家
吉田葵さんは京都府京都市の出身ですが、プロフィールでは出身地は「東京都世田谷区」だと公開されており、現在も実家は東京都内にあるようです。
現在、特別支援学校高等部2年生の葵は、’07年1月4日に京都市で生まれた。
引用:ダウン症の俳優・吉田葵(17) 「『この子は将来、ドラマに出るんだよ』と話しても、絶対に信じないでしょうね」障がいのある子を持った母の葛藤
吉田葵さんは生まれてすぐに、父親の転勤で京都市から東京都世田谷区に家族で引っ越しされているとの事で、この時引っ越した実家が東京都世田谷区だと思われます。
夫の転勤ですぐに引っ越したことで、ネガティブなことばかり考えるよりもっと前向きに生きようと思い、気持ちをリセットできました。
吉田葵(ダウン症の俳優)の実家の家族① 父親は和史さん
吉田葵さんの家族構成は父親の和史さんと母親の佐知子さん、兄弟は7歳上の兄の匡志さんが1人いる4人家族だと明かされています。
母・佐知子さんと父・和史さん、7歳上の兄・匡志さん(25)の4人家族だ。
引用:ダウン症の俳優・吉田葵(17) 「『この子は将来、ドラマに出るんだよ』と話しても、絶対に信じないでしょうね」障がいのある子を持った母の葛藤
吉田葵さんの父親については和史さんという名前と転勤のある仕事をされている事以外の情報は特に明かされていません。
吉田葵さんの母親は、吉田葵さんがダウン症とわかった時に旦那さん(吉田葵さんの父親)が「頑張って産まれてきたんだから、みんなでかわいがってあげよう」と言ってくれた事で救われたと話されていました。
吉田さん母:「頑張って産まれてきたんだから、みんなでかわいがってあげよう」と、すぐに受け入れてくれました。おかげで私自身すごく救われました。
吉田葵さんはXで、父親とバスケをしに行った事を投稿されており、父親ととても仲が良い様子です。
父とバスケに行きました‼️バスケが大好きなのでスラムダンクをいつもみていますドリブルが上手くなりたいです!いつか僕がチームをつくりたいです❤️葵#バスケットボール #バスケ 大好き #スラムダンク pic.twitter.com/5gg5BSZeIX
— 吉田葵 ✩ (@aoao_yoshida) January 6, 2024
吉田葵(ダウン症の俳優)の実家の家族② 母親は佐知子さん
吉田葵さんの母親についても、名前が佐知子さんだという以外は詳しい情報は特に明かされていません。
吉田葵さんの母親の佐知子さんは、出産後に吉田葵さんがダウン症だとわかった時にショックを受けて泣いてしまったという事ですが、葵さんが生後7ヶ月の時に心内膜欠損症という命に関わる病気の手術を受けて懸命に生きようとしている姿を見て、「『ママのところに生まれてよかった』と思えるような母になろう」と決心されたそうです。
こんな小さな体の子が、こんなに頑張って生きようとしている……、あの姿を見ると、拒否する気持ちはなくなります。『ママのところに生まれてよかった』と思えるような母になろうと心に決めました」
引用:ダウン症の俳優・吉田葵(17) 「『この子は将来、ドラマに出るんだよ』と話しても、絶対に信じないでしょうね」障がいのある子を持った母の葛藤
成長した吉田葵さんはモダンバレエ(名取も襲名)や合唱団など様々な活動に挑戦し素晴らしい表現力を発揮していますが、これには母親の佐知子さんのサポートも大きかったと思われます。
現在は、吉田葵さんの母親の佐知子さんは、ダウン症の俳優としてドラマや映画で活躍する吉田葵さんを誇りに思われている様子です。
吉田葵(ダウン症の俳優)の実家の家族③ 兄弟は7歳上の兄・匡志さん
吉田葵さんの兄弟は7歳年上の兄の匡志さんです。
吉田葵さんの兄の匡志さんは子供の頃はダンス教室に通われていたそうで、吉田葵さんはその影響でダンスに興味を持たれたようです。
兄の匡志さんは当時ダンス教室に通っていたが、付き添いでついていった葵は、スタジオの隅でずっと踊っていたという。
引用:ダウン症の俳優・吉田葵(17) 「はい!アメリカ、行きたいです!!」つぶらな瞳が見据えるのはエンターテインメントの本場
また、吉田葵さんの兄の匡志さんはチアリーディングで舞台やテレビに出演された事もあり、吉田葵さんはそんな兄の姿を見て人の前で表現をする事に興味を持つようになり、俳優を目指すきっかけになったようです。
吉田葵さんは演技について悩んだ時に電話で兄の匡志さんに相談する事もあるそうです。
吉田葵さん:7つ上のお兄ちゃんに電話で相談しました。お兄ちゃんは「セリフや表情がうまくいかなくても、すぐに気持ちを切り替えよう。次は絶対に成功させると思うことが大事」だと伝えてくれました。お兄ちゃんに言われたことを意識したことで、演技が上達してきた気がします。
引用:ダウン症俳優としてNHKドラマに抜擢 吉田葵「アドリブを入れ過ぎてしまい…」悔しかった時にひっそり掛けた兄への電話
吉田葵さんの兄の匡志さんは、ダウン症である以前にシンプルに1人の弟として吉田葵さんに接しているようです。
吉田葵(ダウン症の俳優)の学歴① 地元の小学校から支援学級に転学
吉田葵さんの学歴についても見ていきます。
吉田葵さんは幼稚園では、友達がたくさんできて楽しく過ごし、他の子達との交流の中で沢山のことができるようになったそうです。
母親の佐知子さんは、吉田葵さんの幼稚園での成長を見て、低学年の間だけでもと、幼稚園からの友達のいる地元の小学校に通わせる事を決められたそうです。
校長先生には、幼稚園での息子のがんばりや成長を伝え、低学年の間だけこのまま友達みんなと同じ小学校に通いたいと願いを伝えました。校長先生から「まずはやってみなきゃわからないからやりましょう」と応援の言葉をいただいて、地元の小学校に通うことを決めました。
その後、吉田葵さんは小学校3年生からはダウン症などの障害を持つ方をサポートする支援学級へと転学されています。
吉田さん母:長男の時の経験から、3、4年生になると、子どもたちの成長が顕著になるのと同時に、勉強内容も難しくなり、サポートが必要な場面がより増えてきます。3年生になって、得意な分野を伸ばし、苦手な分野をサポートしてくれる支援学級に転学することにしました。
吉田葵さんは小学校3年生の時に「こどもの城児童合唱団」のダウン症などの障害がある子供達のクラス「おんがく大好きミュージックパーク」に入団して指揮者を担当し、小学校4年生からは「平多正於舞踊研究所」に入ってモダンバレエを本格的に習い始めています。
当時から、吉田葵さんの類まれな表現力の高さは注目されていました。
吉田葵(ダウン症の俳優)の学歴② 中学時代に芸能事務所に所属
吉田葵さんの出身中学は明かされていませんが、引き続き支援学級に在籍されていたと思われます。
吉田葵さんは中学進学後には殺陣などの表現に興味を持ち、ダウン症など知的障害者や身体障害者がエンタメの世界を目指すために設立された芸能事務所「アヴニースクール」に所属されています。
中学生になってからは殺陣に興味を持ち、芸能事務所に登録。
引用:ダウン症の俳優・吉田葵(17) 「はい!アメリカ、行きたいです!!」つぶらな瞳が見据えるのはエンターテインメントの本場
この芸能事務所に所属した事で映画「PERFECT DAYS」への出演の話が舞い込んできたそうです。
吉田葵さんは最初は俳優を目指していたわけではなかったそうですが、この出演をきっかけにプロの俳優として活躍したいという気持ちが強くなったのだそうです。
吉田葵(ダウン症の俳優)の学歴③ 高校は都立特別支援学校の高等部
吉田葵さんは高校は都立の特別支援学校に進み、現在も在籍されています。
葵さんは、都立特別支援学校の高等部2年生。モダンバレエや合唱団の指揮に打ち込んできた。
吉田葵さんは高校(特別支援学校)進学後、16歳の時にNHKドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」にオーディションに合格して出演。
吉田葵さんはこのドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」では、ダウン症の少年・岸本草太役を演じています。父親が早くに他界し、母親も半身不随で車椅子という家族を持つ主人公の岸本七実さんの弟役で、重要なメインキャストでした。
日本の連続ドラマにおいては、ダウン症の方がメインキャストとして出演するのは、吉田葵さんが史上初めての快挙でした。
吉田葵さんはこの作品で、演技力と表現力が高く評価されており、今後の俳優としての活躍も期待されています。
近年、世界ではダウン症の方や障害を持つ方が俳優やその他のジャンルで活躍するケースが増えて来ていますが、そうした点で日本はかなり遅れています。吉田葵さんが俳優として活躍する事で、日本でもダウン症やその他の障害を持っていても才能を発揮して活躍しやすい社会になるのではと期待する声も上がっています。
まとめ
今回は、NHKの連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」や2023年12月公開映画「PERFECT DAYS」で素晴らしい演技を見せて注目されているダウン症の俳優・吉田葵さんについてまとめてみました。
吉田葵さんは生まれは京都府京都市ですが、生まれてすぐに父親の転勤により家族で東京都世田谷区へ引っ越し、そこで成長されています。吉田葵さんの実家は現在も東京都内にあるようです。
吉田葵さんの家族構成は父親と母親、兄弟が1人の4人家族で、父親は和史さん、母親は佐知子さん、兄弟は7歳上の兄の匡志さんである事が明かされています。
吉田葵さんは兄の匡志さんがダンスを習い、チアリーディングチームで活躍されているのをみて、自分も人前で表現をする事に興味を持ち、小学生の頃からモダンバレエや合唱団に所属し、中学進学後に芸能事務所に入って活動されています。
吉田葵さんの学歴は、小学校低学年までは地元の通常の小学校に通い、小学3年から特別支援学校に転学し、中学、高校も特別支援学校に通われています。
吉田葵さんは、中学時代に映画「PERFECT DAYS」の出演オファーが来て、撮影現場での経験がきっかけになってプロの俳優を目指すようになり、高校進学後に出演した「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」での演技と表現力で高い評価を得て、今後の活躍にも期待が高まっています。