俳優の山本圭さんは家族に芸能関係者が多く、さらに嫁との馴れ初めがちょっと怖いと話題です。
今回は山本圭さんの若い頃からの経歴、家族（父親・叔父・兄弟）、結婚した嫁との馴れ初めや子供（娘）、自宅での転倒や死因を紹介します。
この記事の目次
山本圭は名俳優
山本圭
生年月日：1940年7月1日
出身：大阪府大阪市
身長：167cm
所属：有限会社活動屋
血液型：B型
活動：俳優、ナレーター
山本圭さんは長年俳優として活動していました。
数えきれないほどのたくさんのドラマにメインキャストとして出演したほか、舞台やナレーションの仕事もしていました。
2020年まで俳優活動をしていましたが、2022年3月に81歳で亡くなっています。
山本圭の経歴① 若い頃は俳優座に在籍
山本圭さんの経歴を若い頃から見ていきましょう。
俳優座に入団
大阪府大阪市に1940年に生まれた山本圭さんは、中学・高校と演劇部で活動していました。
決して「二枚目」ではなかったものの、叔父が映画監督で子供の頃から身近に俳優さんがいたことで、俳優を志すようになったそうです。
薩夫監督との関係もあり、俳優さんたちが正月に我が家に来ることもあって、彼らを見ているうちに『俳優というのは二枚目でなくても成り立つ』と思うようになりました。
大学は成蹊大学経済学部に入学します。
しかし中退して、1960年に俳優座養成所第12期生になり、1963年に正式入団します。養成所での同期には長山藍子さんや東野英心さんがいました。
初めての撮影で挫折
出典：amazon.co.jp
山本圭さんの映画デビューは1962年公開の「乳房を抱く娘たち」でした。この映画の監督は叔父の山本薩夫氏で、新人なのに準主役という恵まれたデビューでした。
しかし、この映画の撮影初日、山本圭さんは監督の叔父からプロの洗礼を受けることになります。
『お前、養成所で何を勉強してきたんだ！ もう一回！』って。でも、何度やっても駄目なんですよ。それで、9時、10時、11時になっても、私のせいでワンカットも進まない。その間に監督からは罵倒の限りです。
山本圭さんは映画初日の初シーンで、朝8時から撮影を始めましたが、なかなか監督からOKが出ず、ありとあらゆる罵倒を受けたそう。
そして、とうとう午後3時になってしまい、カメラマンから日が陰ってしまうと言われて、その日の撮影は終了となったそうです。
撮影初日は山本圭さんのせいで、1シーンも撮ることができず、山本圭さんはその場で涙を流してしまいました。
新人の自分のせいで1シーンも撮ることができずに1日が終わってしまうなんて、いたたまれないですよね。
ただし、その後は無事に撮影が進み、1962年に「乳房を抱く娘たち」は公開され、山本圭さんもドラマや映画に出演するようになります。
若者たちでブレイク
山本圭さんが俳優として大ブレイクしたのは、1966年にフジテレビで放送されたドラマ「若者たち」です。
若者たちは、千葉県の海沿いの街に住む両親を亡くした5人兄弟がたくましく生活していく青春ドラマです。
回を追うごとに人気に火がついていき、主題歌も大ヒットしました。
・佐藤次郎（次男）：橋本功
・佐藤三郎（三男）：山本圭
・佐藤オリエ（長女）：佐藤オリエ
・佐藤末吉（四男）：松山省二（現・松山政路）
山本圭さんは三男の佐藤三郎役を演じて、ドラマの人気と共に大ブレイクしています。
また、この作品で、山本圭さんは毎日映画コンクール助演男優賞を受賞しています。
山本圭の経歴② ブレイク後は名脇役として数々の人気作品に出演
山本圭さんのブレイク後の経歴を見ていきましょう。
ドラマで活躍
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山本圭さんは主にドラマで活動していました。
主役を演じることはありませんが、メインキャストにクレジットされるような脇役として、印象的な役を演じることが多かったです。
山本圭さんのドラマの代表作はこちらです。
・「白線流し」
・「リング〜最終章〜」
・「SP 警視庁警備部警護課第四係」
・「天地人」
・「花嫁のれん」シリーズ
・「やすらぎの刻〜道」
映画にも数えきれないほど出演しています。
・「君が青春のとき」
・「陽のあたる坂道」
・「新幹線大爆破」
・「SP 野望編」
・「SP 革命編」
「若者たち」は映画化もされています。
舞台にも出演
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山本圭さんは1960年に俳優座養成所に入り、1963年に正式入団してから、1980年までずっと俳優座所属の俳優でした。
「若者たち」でブレイクしましたので、映像作品ばかりが目立ちますが、もともとは舞台出身の俳優さんなんです。
・「戦争と平和」
・「マクベス」
・「ハムレット」
・「どん底」
・「鹿鳴館異聞」
・「リア王」
・「リチャード三世」
シェークスピアの作品に多く出演し、舞台では主演を演じることも多かった俳優さんでした。
1980年までは俳優座の舞台に出演していましたが、それ以降は無名塾の舞台に出演することが多かったようです。
ナレーションも担当
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山本圭さんの経歴を語る上で欠かせない仕事が、ナレーションです。
フジテレビで放映されていた「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」のシリーズでは、山本圭さんがナレーションを務めていました。
そのパロディである「とんねるずのみなさんのおかげです」の「ノリゴロウとゆかいな仲間たち」でもナレーションをしています。
そのほか、声優・吹き替えなど声の仕事もたくさんしていることも、山本圭さんのお仕事の特徴ですね。
山本圭の家族① 父親は建築家の山本勝巳
山本勝巳
生年月日：1905年12月9日
没年月日：1991年9月23日
出身：東京都
活動：建築家
山本圭さんの父親は建築家の山本勝巳氏です。
山本勝巳氏は1930年に東京美術学校を卒業し、岡田建築事務所と大林組で経験を積み、1950年に独立して建築家として様々な作品を残しています。
山本勝巳さんの主な作品は以下の通りです。
・天山文庫（川内村、1966年）
・美ヶ原高原ホテル
・竹風堂（小布施町、1970年、現・自在屋）
・菊の湯（松本市、1976年）
・木暮山荘（渋川市伊香保町、1977年、現・木暮茶寮）
・会津武家屋敷日新館（会津若松市、1987年）
山本圭さんは若い頃、俳優になろうか版画家になろうか悩んだそうですが、アート的な才能は父親から受け継いだのかもしれません。
版画家になるか俳優になるかで悩んだことはあります。銅版画でも協会の展覧会で何度も入選していましたから。でも、ある展覧会に入選したというので見に行ったら、僕の作品は逆さまに掛かっていましたけどね……
父親は息子3人のうち、誰かに建築家として跡を継いでほしかったようですが、叔父さんの影響が強かったようで、山本圭さん兄弟は建築家にはならず、俳優や演劇の道を選んでいます。
山本圭の家族② 叔父は映画監督の山本薩夫
山本薩夫
生年月日：1910年7月15日
没年月日：1983年8月11日
出身：鹿児島県
活動：映画監督
山本圭さんの家族には映画監督もいます。父親の山本勝巳氏の弟であり、山本圭さんから見ると、叔父にあたる山本薩夫氏が映画監督でした。
山本薩夫氏は戦前から映画監督をしていて、戦後に復員した後も映画監督を続けますが、日本共産党に入党するなど社会活動も積極的に行っていました。
反体制派の社会派映画を娯楽作品に仕上げることに定評があり、日本映画独立プロ運動の中心的役割を担うと共に、ソ連や中国の映画人とも交流を深めていきました。
山本薩夫氏の代表作品はこちらです。
・「証人の椅子」
・「ベトナム」
・「戦争と人間」
・「白い巨塔」
・「金環蝕」
・「皇帝のいない八月」
・「不毛地帯」
山本薩夫氏の監督作品「乳房を抱く娘たち」で、山本圭さんは映画デビューしていますが、それ以降も叔父の山本薩夫氏の作品にたくさん出演しています。
山本圭の家族③ 兄弟は俳優
山本圭さんの家族、次は兄弟を見ていきましょう。山本圭さんは4人兄弟の次男です。
・次男：山本圭
・弟：山本亘
・妹
4人兄弟の全員が、演劇に一度は関わっているんです。映画監督である叔父さんの影響が強かったんですね。
兄は俳優の山本學
山本學
生年月日：1937年1月3日
出身：大阪府茨木市
身長：167cm
血液型：B型
活動：俳優
山本圭さんの兄は山本學さんです。
山本學さんは、建築家の父親の跡を継ごうと思っていましたが、俳優業に興味を持つようになります。
そして、山本圭さんの友人だった東野英心さんの父親・東野英治郎さんに相談して、俳優座養成所に入所します。
その後は劇団新人会に入り、テレビドラマや映画、舞台で俳優活動を行い、特にテレビドラマでは医師役や個性的な演技で、バイプレーヤーとしての地位を確立しています。
・「ありがとう」
・「白い巨塔」
・「不良少女と呼ばれて」
・「春の波涛」
・「八代将軍吉宗」
特に、「白い巨塔」の里見脩二役は山本學さんの代表作の1つと言えるでしょう。
弟は俳優の山本亘
山本亘
生年月日：1943年1月21日
出身：東京都杉並区
身長：165cm
血液型：B型
活動：俳優
山本圭さんの弟は俳優の山本亘さんです。山本亘さんは、2人の兄よりも演技を学問として学んでいます。
・パリのジャック･ルコック演技研究所
・ポーランドのグロトフスキー演技研究所
主な出演作品には次のようなものがあります。
・「どぶ川学級」
・「影武者」
・「ああ野麦峠」
・「この子を残して」
＜ドラマ＞
・「水戸黄門」
・「相棒」
＜舞台＞
・「リア王」
・「12人の怒れる男たち」
・「おかしな二人」
兄の山本圭さん同様に、ナレーションや声優の仕事も行っています。
妹も演劇をやっていた
山本圭さんには妹もいます。妹さんは女優というわけではありませんが、劇団民藝で活動していたことはあるようです。
兄の山本学、弟の亘も俳優。末の妹もいっとき民芸で学ぶなど、圭さんは芸能一家の中で育った。建築家だった父親は男3兄弟のうち誰かに継いでほしかったようだが、叔父の影響が強すぎてか、その夢はかなわなかった。
山本圭さんの4兄弟は、4人とも何らかの形で演劇に関わっていたんですね。叔父さんの影響は本当に強かったようです。
また、山本圭さんの小学校の1つ下の学年に、名俳優・東野英治郎さんの息子の東野英心さんがいたことも大きかったのかもしれませんね。
山本圭が結婚した嫁は囲碁棋士・小川誠子
小川誠子
生年月日：1951年4月1日
没年月日：2019年11月15日
出身：愛知県名古屋市
所属：日本棋院
活動：囲碁棋士
山本圭さんの嫁は、囲碁棋士の小川誠子さんです。
小川誠子さんは6歳で囲碁を覚えて、天才少女として話題になりました。
14歳で全日本女流アマチュア囲碁選手権大会で優勝し、「おかっぱ本因坊」と呼ばれるようになり、囲碁界では注目を集めます。
18歳でプロ囲碁棋士になり、26歳の時に山本圭さんと結婚しました。
1984年からは「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」で聞き手を10年間担当していました。1986年には女流本因坊を獲得しています。
40代以降は囲碁の普及活動に力を入れていて、棋士会会長や日本棋院の理事を務めながら、スポーツ報知で詰め碁の連載を29年間行っていました。
2014年に大腸がんを発症し、2019年に亡くなりました。
奥様の小川誠子さんが亡くなった時には、山本圭さんはかなり憔悴していたとのことです。
山本圭の結婚は超強引だった？
山本圭さんと小川誠子さんは、1977年に結婚しています。馴れ初めは囲碁の指導でした。
山本圭さんは俳優座の囲碁部に入っていましたが、小川誠子さんの兄弟子が俳優座の囲碁部に指導に行っていたそうです。
そして、兄弟子にたまたま「良かったら遊びに来ない？」と誘われて、山本圭さんと出会います。
その直後、小川誠子さんは三段から四段に昇進したため、俳優座の人たちがお祝いをしてくれたそうです。
その後、山本圭さんから「もう一度お祝いを」と言われたといいます。
小川誠子さんが出かけていくと、そこには山本圭さんしかおらず、そのまま山本圭さんの自宅に連れていかれ、山本圭さんの父親から「結婚はいつ？」と聞かれたのです。
これ、普通に考えたら、かなり怖いですよね。
「みんなで」と思っていたら、付き合っていない知り合ったばかりの男性と2人で会うことになり、自宅に連れていかれて、親には結婚すると思われている･･･こんな怖いことはありません。
山本圭さんは小川誠子さんにべた惚れだったんですね。ただ、小川誠子さんも憎からず思っていたようです。
でも、とてもいいご両親で「ともちゃん、早くきて」と言っていただき、彼もとても純粋な人でしたので、結婚に踏み切ることができました。
引用：父はプロ棋士を夢見た… …8歳で天才少女と呼ばれ::Back Number::Ms Wendy::分譲マンションと生活に関する情報 Wendy-Net
こんな馴れ初めなのに、結婚に至ったのはやはり「縁」があったんですね。
山本圭の子供は娘が1人
出典：hochi.news
山本圭さんの子供は娘が1人います。お名前は、慧美さんと言います。
娘さんを溺愛していたようで、娘さんが生まれた後に山本圭さんは料理にはまりだして、料理本は600冊も所有していたそうです。
娘さんに美味しい料理を食べてもらいたかったのかもしれません。
山本圭さんの最期は娘さんが看取ったとのことです。
山本圭は自宅で転倒し救急搬送されていた
山本圭さんは2019年～2020年に放送された「やすらぎの刻〜道」が遺作となりましたが、その後は体調を崩されていたようです。
2020年7月21日には、自宅で転倒し、頭部を強打して病院に救急搬送されています。
幸い、この時は命に別状はなく、リハビリに励んで回復されていたとのことです。
山本圭の死因は肺炎
出典：oricon.co.jp
山本圭さんは2022年3月31日に亡くなりました。死因は肺炎です。
3月中旬に帯状疱疹を発症して入院し、入院中に肺炎を併発して亡くなっています。最期は一人娘の慧美さんが看取ったそうです。
所属事務所によると、葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、亡くなったことが発表されたのは死後約1ヶ月経った4月25日のことでした。
兄の山本學さんは次のようにコメントしています。
「近く退院するから食事しようと言っていたのに、あまりの早さに茫然としています」と癒えぬ寂しさを吐露。「私など足元にも及ばぬ名優でした」と偉大な弟をたたえた。
引用：山本圭さん死去、８１歳肺炎 ６５年テレビドラマ「若者たち」で人気、９３年オマージュ作品「ひとつ屋根の下」で渋い演技（サンケイスポーツ） – Yahoo!ニュース
奥様の小川誠子さんが2019年に亡くなり、気落ちして体調を崩しがちになってしまったのかもしれません。
山本圭のまとめ
山本圭さんのプロフィールや経歴、家族（父親・叔父・兄弟）や結婚した嫁の小川誠子さんとの馴れ初めや子供、自宅での転倒や死因などをまとめました。
山本圭さんのご冥福をお祈りいたします。
