NHKの”うたのおにいさん”として若い頃に活躍していた沢田憲一さんが、2019年11月に大麻取締法違反と覚せい剤取締法違反の罪により再逮捕・起訴されました。
この記事では、沢田憲一さんの昔の活躍や、逮捕から現在までの様子について詳しくまとめましたのでご紹介します。
この記事の目次
沢田憲一(澤田憲一)のプロフィール
澤田憲一(さわだ けんいち)
生年月日: 1969/2/6
星座: みずがめ座
干支: 酉年
出身地: 兵庫県
身長: 173 cm
体重: 65 kg
靴のサイズ: 25.5 cm
趣味・特技: ピアノ
学歴:大阪音大音楽学部作曲科卒業
沢田研二のものまね芸人のような名前の沢田憲一さんですが、薬物で複数回逮捕されたことで話題となっています。
逮捕時には9代目歌のお兄さんを務めた杉田あきひろさんに続き、“歌のお兄さん”2人目の逮捕とされましたが、実際は近畿限定番組に出演していた“歌のお兄さん”だったようです。
沢田憲一(澤田憲一)の若い頃…昔は“うたのおにいさん”として大活躍?
沢田憲一は近畿限定の“歌のおにいさん”だった
“うたのおにいさん”ではなく“歌のおにいさん”だった
ネット上では沢田憲一さんはNHKの「歌のお兄さん」と言われていますが、全国放送の『おかあさんといっしょ』には出演したことはなく、1996年4月から3年間、近畿ブロック限定の番組『うたってワクワク』に出演し、収録会場で子供たちと一緒に歌っていた地方限定の「歌のお兄さん」だったようです。
NHKによると、沢田被告は1996年4月から3年間、近畿ブロック限定番組「うたってワクワク」に出演。収録会場で子どもたちと一緒に歌う「歌のおにいさん」を務めたが、全国放送の看板番組「おかあさんといっしょ」には出演していない。「おかあさん―」における「歌のお兄さん」とは表記も立ち位置も若干異なるという。
沢田憲一、俳優としても活動していた
俳優としても活動していた沢田憲一
沢田憲一さんはドラマやCM、ラジオなどにも出演しており、代表作は1993年放送のNHK連続テレビ小説『ええにょぼ』や、NHKドラマ『母の言い分』など、全国区で有名にはなりませんでしたが俳優として活躍していました。
また、沢田憲一さんはその他にも以下の局のドラマに出演していました。
『ピュア・ラブⅢ』『ダウンタウン物語』『愛の産科』『ワールドコレクション』
【朝日放送】
『新・部長刑事シリーズ』『京都マル秘仕事人』
【関西テレビ】
『家族の模型』『学校の怪談』『父と子の家 』『男と女の怪奇五夜』『再会』
【CM】
『大黒屋』『Fシステム』『千船リバーサイドガーデン』
【教育映画】
『それぞれの明日』
沢田憲一さんは売れない俳優とはいえ、覚せい剤逮捕さえされなければ遅咲きのブレークもあったのかもしれません。
沢田憲一、水墨画の達人だった
沢田憲一は水墨画の達人だった?
沢田憲一さんは「歌のおにいさん」現役時代に、大阪・神戸・西宮のNHK文化センターにて雅絵の講師を務めていたようです。
そして、水墨画が趣味と言われていますが、YouTubeに沢田憲一さんの名前でチャンネルが開設されており、水墨画が投稿されていました。
本人だと名乗っているわけでは無いものの限りなく沢田憲一さん本人だと思われますが、水墨画を映しただけでBGMも無く、面白みも無いためか再生回数も閑古鳥状態となっています。
この動画の投稿日は2019年4月4日であり、沢田憲一さんが覚せい剤の所持が疑われた直前ということになります。
特技の水墨画を活かして、YouTubeになるつもりだったのかもしれませんが、有名になる前に逮捕され悪い意味で有名になってしまいました。
沢田憲一(澤田憲一)の逮捕歴…大麻と覚せい剤で2度も逮捕されていた
沢田憲一、2018年9月に覚せい剤使用で1度目の逮捕
サウナで覚せい剤を使用した沢田憲一
沢田憲一さんは2018年9月に、都内のサウナにて覚醒剤を使用し覚醒剤取締法違反で逮捕されました。
その後、沢田憲一さんは東京地裁での裁判で同年12月に、懲役1年6か月・執行猶予3年の有罪判決を受けていました。
当時音楽講師を自称していた沢田憲一さんは、覚せい剤を使用した動機について「全身がゾワゾワする高揚感を味わいたかった」と語っていました。
なお、沢田憲一さんと同様に覚せい剤で逮捕された人で、同じ量刑を受けた人の判決理由は以下のようなものでした。
仕事や家族関係の悩みなどのストレスを忘れるために、覚せい剤を使用・所持していた被告人に、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の判決が言い渡されました。
購入の理由や使用の動機に酌量の余地はなく、複数回にわたり密売人と接触して、複数回購入するなど、親和性も認められるとされました。
しかし、以下の点を考慮して、上記量刑が下されたということです。
被告人は反省の態度を示していること
父親が出廷して監督を約束していること
家族や元雇用主などの支援を約束する者が複数いること
職を失うなど社会的制裁を受けたこと
前科前歴がないこと
沢田憲一さんも初犯で反省しており、周囲にサポートしてくれる人が複数名いたのだと思いますが、それも虚しく再び逮捕されてしまいます。
沢田憲一、1年後の2019年9月に2度目の逮捕
沢田憲一は覚せい剤から逃れられなかった
沢田憲一さんは2019年5月に自宅にて大麻0.1グラムを所持し、尿検査により覚せい剤の陽性反応が出たため、9月4日に大麻取締法違反ならびに覚醒剤取締法違反容疑で再逮捕されました。
前回の逮捕で音楽講師の職を失ったためか、沢田憲一さんは清掃作業員をしていたようです。
執行猶予中の再犯ということで、沢田憲一さんは実刑判決を受けることになります。
沢田憲一の前には正真正銘9代目”うたのおにいさん”杉田あきひろが逮捕
正真正銘「歌のお兄さん」杉田あきひろが逮捕されていた
NHKの教育番組『おかあさんといっしょ』の9代目「歌のお兄さん」を務めた杉田あきひろさんは、2016年4月に覚せい剤取締法違反で逮捕されて懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を受けていました。
その後、杉田あきひろさんは薬物依存者のリハビリ支援施設「長野ダルク」にて回復プログラムに取り組んでおり、薬物の怖さを訴える啓発活動も行ってきました。
杉田あきひろさんは20代の頃に友人から勧められて使用を始め、一時は抜け出せたものの偶然売人から声をかけられたことで泥沼にはまったことを明かしています。
友人が後に逮捕され、入手方法がわからなくなったことで一時は薬物を止めることができたが、「歌のお兄さん」を辞めた後の2005年に訪れたバリ島で売人から声を掛けられると、「一瞬にして脳からヨダレが出る感じ」がしたという。「一度(薬物による快感を)知ってしまった脳っていうのは、普通の方の脳とは全く別のものになっているんです。普通の人に白い粉を見せてもなんとも思わないじゃないですか。僕たち経験者が見ると、脳からヨダレが出て、本当に鳥肌が立って、フラッシュバックじゃないですけどあの感覚がよみがえるんですよね」と薬物の依存性について語った。
杉田あきひろさんは沢田憲一さんとは違い再犯を起こしていませんが、子供に夢を届ける「歌のお兄さん」が薬物を使用したという事実は変わらず、その罪の重さは計り知れません。
沢田憲一。
— まさ (@kKHeFGyweDGqQZm) September 20, 2018
関西ローカルの、月に1週間のみ、放送時間5分のミニ番組のお兄さんですか。
それなのにうたのお兄さんを名乗り続け、うたのお兄さん全体の評価を下げる。
許せません。
杉田あきひろお兄さんは現在ダルクにて更生に向けて取り組み中。がんばれ。
沢田憲一。知らん。
沢田憲一(澤田憲一)のその後現在…実刑判決を受け服役中
沢田憲一さんの初公判は2019年11月14日で大阪地裁にて開かれましたが、同月26日に判決公判が開かれて懲役1年6月の実刑判決を言い渡され、現在服役中です。
この沢田憲一さんに下りた判決は、以下の一般的な再犯による量刑と比べると比較的軽いとみられるようです。
一般的に再犯は、裁判官の心証(一般情状)により量刑が重くなる傾向にあります。
一方で、法律で定義される再犯(累犯)では量刑について刑法で規定があります。
こちらの条文をご覧ください。
再犯の刑は、その罪について定めた懲役の長期の二倍以下とする。
出典:刑法第57条(再犯加重)
「懲役の長期の二倍以下」とあります…
これはあくまで、刑期の年数を引き上げることができる上限を示しているだけです。
再犯(累犯)となれば、かならず二倍の刑期になるというわけではありません。
ですが、可能性としては量刑が重くなる場合があるという点は覚えておいてください。
特に悪質なケースでない限り、一般的に2回目、3回目の再犯による実刑判決は懲役2年前後になることが多いと言われていますが、沢田憲一さんは最も軽い部類に入るでしょう。
なお、再犯の回数を重ねるごとに検察からの求刑は6か月程度増えると言われており、沢田憲一さんが今後出所して再犯した場合、2年半程度の求刑となると見られます。
沢田憲一(澤田憲一)についてまとめると…
・沢田憲一は若い頃、俳優としても朝ドラや民放ドラマに脇役として出演していた
・沢田憲一は2度の薬物逮捕歴があり、現在は懲役1年6か月の実刑判決を受けて服役中である。
沢田憲一さんは今後出所したとしても2度と子供に関わる音楽関係の仕事はできないでしょう。
YouTuberとしてうまくセルフブランディングができれば、水墨画の達人として有名になれていたかもしれませんが、そうした道で再起を図るにしても出所して数年は薬物依存の治療と啓発活動に務めて信用回復をしなければならないでしょう。