かつて圧倒的な強さと正確無比なドライビングテクニックから「サイボーグ」「赤い皇帝」と呼ばれたドイツ出身のF1ドライバー、ミハエル・シューマッハ。
シューマッハの事故の原因や脳死で植物状態と言われる噂、そして現在の容体について詳しく総まとめしましたのでご紹介します。
この記事の目次
ミハエル・シューマッハのプロフィール
日本で「ターミネーター」と呼ばれたミハエル・シューマッハ
ミハエル・シューマッハはドイツ人初のF1ドライバーで、2012年に完全現役引退をするまでの生涯通算成績では、優勝が91回、チャンピオン獲得数7度、グランドスラム5度など他にも個人記録を軒並み塗り替えた伝説的なドライバーであり、その圧倒的なドライビングテクニックから日本では「ターミネーター」、海外では「サイボーグ」と呼ばれるほどでした。
本名: ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)
国籍: ドイツ
出身地: 西ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州ライン=エルフト郡フルト
生年月日: 1969年1月3日
F1での経歴
活動時期: 1991-2006,2010-2012
過去の所属チーム: ’91 ジョーダン、’91-’95 ベネトン、’96-’06 フェラーリ、’10-’12 メルセデス
出走回数: 308 (306スタート)
タイトル: 7 (1994, 1995, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004)
優勝回数: 91
表彰台(3位以内)回数: 155
通算獲得ポイント: 1,566
ポールポジション: 68
ファステストラップ: 77
初戦: 1991年ベルギーGP
初勝利: 1992年ベルギーGP
最終勝利: 2006年中国GP
最終戦: 2012年ブラジルGP
引用:Wikipedia – ミハエル・シューマッハ
ミハエル・シューマッハがスキー事故で意識不明…脳死・植物状態の噂?
ミハエル・シューマッハ、2013年12月にスキー事故で緊急搬送
2013年に家族でスキー中に事故に遭ったシューマッハ
シューマッハは2013年12月29日に家族とフランス・グルノーブルにあるメリベル・リゾートで休暇中にスキーを楽しんでいましたが、転倒事故で頭部に重大な怪我を負ってしまい病院に運ばれ手術を受けました。一時は脳死・植物状態と報道されたほどの大事故でした。
ミハエル・シューマッハ、一時は容体を安定させるために昏睡状態に
シューマッハの手術を担当した医師によれば、ヘルメットをしていなかったら死亡していた可能性が極めて高かったと言われています。
ミハエル・シューマッハは、息子のミック・シューマッハとスキーをしていた際に転倒事故を起こし、岩に頭をぶつけた。
ミハエル・シューマッハはヘルメットをかぶっていたが、頭部に重傷を負ってグルノーブル病院にヘリコプターで搬送された。容体を安定させるために医学的に昏睡状態に置かれ、命を救うために2度の緊急手術を受けた。
ミハエル・シューマッハの事故原因
ミハエル・シューマッハ、事故原因は危険なコースの滑走か?
シューマッハの事故現場
シューマッハの事故原因は、整備されたコースに挟まれた未整備のコースを滑走してしまったためで、部分的に鋭利な岩がむき出しになっており非常に危険なコースでした。
「我々は、事故がゲレンデ外で起こったことを把握しています。その場所は、岩が雪によって部分的に、もしくは全部が隠れていました。シューマッハは、それらのひとつに不意を突かれてバランスを崩したと思われます」とフィリップ・クインシーは Reuters に述べた。
岩に頭を打ち付けて頭部損傷し、外傷性脳損傷と診断されたシューマッハは容体を安定させるために人工的に昏睡状態に置かれ治療が続けられました。
ミハエル・シューマッハの現在の容体…少しずつ回復するも未だに植物人間状態か
ミハエル・シューマッハ、2014年6月に意識が回復
2014年6月に昏睡状態から覚めたシューマッハ
シューマッハが2014年6月に意識が回復し、9月には退院して自宅でリハビリが始められたことが伝えられましたが、それ以上の情報は家族の意向により伝えられませんでした。
2014年の6月には昏睡状態から復活し、“小さな励みになる状況”と“意識が戻った瞬間”を示していたことを伝えられ、9月にスイスの自宅で療養を開始した報じられて以降、家族はシューマッハの容体については非公開にしている。
最近、英国のタブロイド誌デイリーメールは「彼は寝たきりではない。チューブに繋がれて生きているわけでもない。彼は今でも週50,000ポント(約700万円)以上と推定される広範囲にわたる看護とセラピーを受けていると考えられている」と報じたが、真相は定かになっていない。
なお、現役時代に交流のあった関係者の話からシューマッハの容体や生活の様子が少しずつ分かってきたようで、2014年11月には元F1ドライバーのフィリップ・ストレイフが「シューマッハは麻痺のため車椅子を使用している」「喋ることができず言語障害もある」と伝えています。
また、2015年5月にはシューマッハの元マネージャーであるサビーネ・ケームが、「負傷の深刻さを考慮すれば段々状態は良くなっている」とリハビリの成果が出ていることを伝えています。
かつてシューマッハとともにフェラーリ黄金時代を築いた元F1ドライバーでFIA(国際自動車連盟)会長を務めるジャン・トッドはアルゼンチンの日刊紙「La Nacion(ナシオン)」で以下のように語っています。
「彼は家族や親せきたちに囲まれている」
「頻繁に訪ねることができる私は恵まれていると思う。だが、彼の健康問題は個人的なことだし、我々はもうミハエルには平穏な人生を送ってもらえるようにすべき時だと思う」
「もう一度言うが、今はもうミハエルに平穏に自分の人生を送らせてあげる時だ」
トッドは当時は毎週のようにシューマッハのお見舞いに行っていたようで、「彼は比較的早くに通常の生活に戻れるかも知れない」とリハビリの成果に手応えを感じていたことを伝えていました。
ネット上では一時期シューマッハが脳死状態にあり長く植物状態が続いていると噂されていたようですが、トッドの話では確実に元の生活を取り戻して行っているようですね。
ミハエル・シューマッハ、2019年1月3日で50歳に
2019年1月3日に50歳を迎えたシューマッハ
シューマッハが2019年1月3日に50歳を迎えたことから、フェラーリでは50回目の誕生日を祝って「Michael 50」というエキシビジョンを同日に開催しました。
また、シューマッハが事故に遭った当時14歳だった息子のミック・シューマッハは2018年の「ヨーロッパF3選手権」で見事チャンピオンに輝き、2019年からはF2を舞台に戦っていくことが報じられ、シューマッハの遺伝子を確かに継いでいるようです。
また、2014年7月には欧州各メディアがシューマッハの嫁であるコリーナ夫人が公の場に姿を現し、徐々に状況は良くなっていることを伝えました。
Mirror によると、スイスで乗馬イベントに参加して数ヶ月ぶりに公の場に姿をみせたコリーナ夫人が「笑い、冗談を言っていた」と伝えた。
またドイツの女性誌 Neue Post に、ミハエル・シューマッハの将来について楽観的になる記事を掲載。
ミハエル・シューマッハの進展について質問されたコリーナ夫人は「前に進んでいます」と答えたという。
「もちろん、ゆっくりではありますが、少なくとも私達は前に進んでいます」
ミハエル・シューマッハ、現在の写真を友人がマスコミに100万ドルで売却
一方で事件も起きており、シューマッハの友人がお見舞いに訪れた際に、事故後にベッドに横たわるシューマッハの写真を自宅から持ち出し、欧州メディアに売却したとして裁判になっていたと伝えられています。
しかし、ベッドに横たわる彼を写した写真が自宅から持ち出され、約100万ドルで欧州のメディアに買い取られたことがわかった。もし、この写真が公表される事態となれば、家族とエージェントが必死で守ってきた伝説のF1ドライバーの現状が白日の下にさらされてしまう。
ドイツのテレビ局RTLの報道によると、犯人はシューマッハの友人だという。夫の写真が不法に売却されたと知った妻のコリーナは激怒し、犯人を告発。現在捜査に当たっている検察当局は「ある身元不明の人物が、大金のために写真を提供した」と声明を出したが、写真を買い取ったメディアは情報提供者保護の観点から名前を明かすことを拒否している。
100万ドルということは約1億円ですが、F1界の伝説的なスター選手だったシューマッハの最新情報はそれだけ価値が高いということでしょう。
友人の逆境をネタにお金稼ぎをした人物の名前は明かされていないようですが、もしF1業界人なら見当が付けられていることでしょう。
そうした事件があったためか、2018年にフランスのメディア「L’Equipe(レキップ)」が報じたところによれば、シューマッハは現在自宅に隣接している病院のような機能を有している施設で生活しているようです。
もしかしたらリハビリに最適な環境を自宅の隣に増設したのかもしれませんね。
当然各国のジャーナリストが新しいシューマッハの現状を知ろうとレマン湖のほとりにあるシューマッハの自宅を訪れようとするようですが、警備員に止められているようです。
『補足 』シューミーとはシューマッハの愛称で、事故後意識のないまま寝たきりと書きましたが、正確には一応意識は戻ってるらしいけど、ほぼ寝たきりでリハビリ中。妻のカロリーナ以外は面会謝絶で実際の容体はプライバシー保護もあり誰も知りません。なので友人達のコメントも微妙なトーンなのです。
— hiroshi ono (@hiroshimilano) 2019年1月5日
ミハエル・シューマッハ、2019年から幹細胞治療を開始
シューマッハですが、2019年にはパリの病院に入院して、幹細胞治療を開始したと報道されてます。
フランスの『Le Parisien(パリジャン)』がシューマッハは現在パリにあるジョルジュ・ポンピドウ病院に入院していると報じた。
その記事によれば、現在50歳のシューマッハには心不全細胞の治療専門家であるフィリペ・メナシュ博士のもとで心臓血管手術室において治療が施されているという。
シューマッハは現在も昏睡状態であるものの、人を認識できる状態であることが報道されています。
『Le Parisien(パリジャン)』は10日(火)に、ユーロペアン・ジョルジュ=ポンピドー病院で勤務している匿名のスタッフが次のようにコメントしたと報じた。
「確かに、彼は私のエリアにいる。そして、私は彼が認識できていると断言することができるよ」
また、2019年7月、フェラーリの元チーム代表ジャン・トッドがスイスにあるシューマッハの自宅でF1レースを一緒にテレビ観戦したと語っており、シューマッハは「順調な経過を見せている」が、「意思疎通は難しい」と述べました。
現在も厳しい状態であることは間違いありません。
ミハエル・シューマッハの息子がフェラーリと契約
息子のミック・フェラーリがフェラーリのジュニアドライバーに
ミック・シューマッハ
2019年1月20日にミックがフェラーリのジュニアドライバーとなったことが報じられました。
フェラーリのドライバー育成を手がけるフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)は、7度のF1チャンピオン、ミハエル・シューマッハーの息子ミックと契約を結んだことを正式に発表した。
19歳のミック・シューマッハーは、2018年にヨーロピアンF3選手権でチャンピオンの座に就き、2019年にはプレマ・レーシングからFIA F2選手権に参戦することが決まっている。最近BBCなどが、ミックのフェラーリ・ドライバー・アカデミー加入を報じていたが、19日、フェラーリがそれを正式に認める形になった。ミックは、週明けからFDAでの活動を開始するということだ。
引用:BIGLOBEニュース – ミハエル・シューマッハーの息子ミックがフェラーリとジュニアドライバー契約。「F1参戦の夢に一歩近づけた」と興奮
スクーデリア・フェラーリの代表を務めるマッティア・ビノットはミックについて「シューマッハの息子で生まれた頃から知っているため感慨深い」とする一方で、「才能や若いにも関わらず際立った人間性などプロと資質に注目している」ということも語っています。
今後、ミックがF1に昇格した際には、シューマッハが見せたような伝説的な”1強時代”が再来するかもしれませんね。
戦闘力高めのミック・シューマッハ pic.twitter.com/3E5qDGim4K
— ファステスト不可解シノ+. (@shinof12002) 2018年11月16日
暫定タイム。1回目。
— 「 け 」@ 👀ジュリー (@kensawa55) 2018年11月15日
日本勢苦戦。
ミック シューマッハ、トップタイム!
持ってるわあ。 pic.twitter.com/v4VtNClYhd
ミハイル・シューマッハについて総まとめすると…
・ミハエル・シューマッハは現在、自宅に併設されたリハビリ施設で生活している。
F1界の歴史を尽く塗り替えていった伝説のF1ドライバー、ミハエル・シューマッハの事故原因や現在の様子について総まとめしてきました。
シューマッハがどれくらい言語能力を回復させているかは伝えられていませんが、日常会話ができる程度まで回復しているなら、息子のミックの最高のアドバイザーとして再びF1頂点を父子共に目指していることでしょう。