大阪府摂津市で交際相手の子供・新村桜利斗くん(当時3歳)に熱湯をかけて殺害した容疑で逮捕された松原拓海が注目されています。
この記事では松原拓海の生い立ちや親などの家族情報、中学・高校など経歴、顔が金正恩と言われている件、交際相手である行歩寿希との異常な言動の数々や事件の動機、判決などについてまとめました。
この記事の目次
- 松原拓海は大阪3歳児・新村桜利斗くん熱湯虐待死事件で逮捕された男
- 松原拓海の生い立ち① 出身は大阪府で母親の連れ子
- 松原拓海の生い立ち② 小・中学校時代の関係者証言など
- 松原拓海の生い立ち③ 高校時代は近所の子供の面倒をよく見ていた
- 松原拓海の生い立ち④ 近年は土木関係の仕事をしていた
- 松原拓海の家族は両親と歳の離れた中学生の弟・小学生の妹2人
- 松原拓海の顔が金正恩に似てるという声も
- 松原拓海の交際相手・行歩寿希について
- 松原拓海の交際相手・行歩寿希は一貫して松原を庇う言動
- 松原拓海が新村桜利斗くんに熱湯虐待をした動機
- 松原拓海の交際相手・行歩寿希も松原桜利斗くんへの暴行容疑で逮捕
- 松原拓海の現在~傷害致死適用で懲役10年の一審判決
- まとめ
松原拓海は大阪3歳児・新村桜利斗くん熱湯虐待死事件で逮捕された男
松原拓海(まつばら・たくみ。事件当時23歳無職)は、交際相手である行歩寿希(ぎょうぶ・じゅき)の子供の新村桜利斗(にいむら・おりと)くん(当時3歳)に、熱湯をかけるなどの虐待行為を加え、全身やけどに伴う熱傷性ショックで死亡させたとして殺人の容疑で逮捕された男です。
大阪3歳児・新村桜利斗くん熱湯虐待死事件の概要
2021年8月31日16時50分頃、大阪府摂津市鳥飼本町5丁目のマンションから「浴室内で男児の意識がない」という119番通報がありました。通報者はこのマンションの住人・行歩寿希(当時23歳)の交際相手の松原拓海(当時23歳)という男でした。
救急隊員が駆けつけたところ、行歩寿希の息子で当時3歳の新村桜利斗くんが、リビングループで心肺停止の状態で倒れており、すぐに救急搬送されたものの、通報から約1時間20分後に、搬送先の大阪府吹田市内の病院で死亡が確認されました。
死亡した新村桜利斗くんには、全身に火傷があり、特に頭から上半身にかけては酷くただれた状態だったという事です。
その後、警察の調べによって、新村桜利斗くんの死因は全身やけどに伴う熱傷性ショックと発表されています。
それからおよそ3週間後の9月22日、松原拓海は、新村桜利斗くんに熱湯をかけるなどの暴行を加えて死亡させたとする殺人の容疑で逮捕されています。
松原拓海は給湯器の温度を上げる遊びをしていただけなどと説明
松原拓海は事件後すぐに、新村桜利斗くんへの虐待行為を疑われましたが、警察に対しては「温度を上げて(新村桜利斗くんを)びっくりさせる遊びをしていた」などと説明。
また、以前から虐待を疑っていたという知人からの追及に対しても「給湯の温度を上げる遊びをしていた」、「今回が初めてではなく、以前からやっている遊びで、普通だった」などと意味不明な釈明をしていた事が判明しています。
(遊びで)給湯の温度を上げたりしていたんですよ。その遊び、そういうことをしたのが、今回はじめてじゃなくて、(湯を)かけているわけじゃないし、あっちに向けているからなんもならなかって(ならなかった)、普通やった。
死に至るほどの熱湯をかける事が遊びだったなどと意味不明な説明をしている松原拓海ですが、新村桜利斗くんの遺体には熱湯から逃げた様子が見られず、松原拓海が動けないようにしていたか、逃げないように命令していたのでは無いかとの疑いも出ています。
松原拓海は以前から新村桜利斗くんへの虐待が疑われ通報もされていた
さらに、この事件発生以前から、松原拓海が新村桜利斗くんを虐待している疑いが周辺の関係者の間にあり、摂津市への通報も何度も行われていた事も明らかになっています。
複数のメディアの報道によれば、松原拓海と行歩寿希から、新村桜利斗くんが虐待を受けているのではとの市役所への通報は少なくとも3回あり、2度は新村桜利斗くんが通っていた保育園から、1度は新村桜利斗くんの母親・行歩寿希の知人からのものだったという事です。
保育園からの通報は新村桜利斗くんが誰かに殴られたような怪我をしているという内容。
一方、行歩寿希の知人からの通報は、松原拓海が新村桜利斗くんの顔を叩いたり、おもちゃを投げつけたりしているという内容と、行歩寿希の言葉遣いが荒っぽいという、実際の虐待の現場を目撃した上でのかなり具体的な内容でした。行歩寿希の知人は「このままで命に関わるかもしれない」という警告も市に対して行っていたようです。
また、マンションの別の部屋の住人からの「夜中に子供の泣き叫ぶ声を聞いた」といった証言や、下の階の住人からの「ベランダに子供のおもちゃや絵本、衣服類などが上(新村桜利斗くんが住んでいた階)から落ちてきた」といった、以前から虐待が行われていた事を裏付けるような証言が複数出ています。
周辺の住人は不審に思い、警察への通報を行っていますが、松原拓海と行歩寿希は警察に対して「子供が投げた」と言い逃れをしていたようです。
新村桜利斗くんが松原拓海に怯える様子を母親知人が見ている
行歩寿希の知人によれば、新村桜利斗くんは行歩寿希の恋人で同居していた松原拓海に怯えるような様子を見せる事があったようです。
この知人が家から帰ろうとすると、新村桜利斗くんは靴を履いて一緒について行こうとし、「たっくん(新村桜利斗くんは松原拓海をそう呼んでいた)いや、たっくんいや」と必死に訴える様子も見せていたそうです。
松原拓海の生い立ち① 出身は大阪府で母親の連れ子
3歳の子供に熱湯をかけて殺害するというあまりにも残虐な行為を疑われている松原拓海ですが、どのような生い立ちを持つのかにも注目が集まっています。
これまでに判明している松原拓海の生い立ちに関する情報をまとめていきます。
松原拓海は出身は大阪府のようですが、正確な出生地などは不明です。これも正確な時期は不明ながら、少なくとも小学校以前の子供時代に母親の連れ子として大阪府羽曳野市のアパートに母の再婚相手と暮らし始めたようです。
松原拓海の生い立ち② 小・中学校時代の関係者証言など
松原拓海は大阪府羽曳野市の地元の公立の小学校、中学校に通っていたようです。
これまでに、松原拓海の小・中学校時代の同級生や、その親、実家近隣の住人からの証言もいくつか出てきています。
そうした証言によれば、松原拓海は小学校時代については、意外にも「優しいやつ」、「おとなしい感じで怒ったりする印象はない」、「中心的存在ではないが、友達は少ない方ではなかった」といった、良いイメージを持たれていたようです。
ある小学校時代の同級生は、学校でドッジボールをしたり、放課後によくお互いの自宅に遊びに行ってテレビゲームをしたりして遊んだと語っています。この同級生によれば、松原拓海はよく歳の離れた弟の面倒を見ていたのだそうで、それを見て「こいつは優しい奴なんだな」という印象を持ったという事です。
また、松原拓海はよく「自分は子供が好きだから保育士になりたい」と将来の夢を語っていたのだそうです。
しかし、この同級生によれば、松原拓海は中学入学後に野球部に入ったものの、1ヶ月ほどで突然不登校になって疎遠になり、卒業式に来たかもよく覚えていないという事でした。
松原拓海の生い立ち③ 高校時代は近所の子供の面倒をよく見ていた
松原拓海は中学を卒業後に通信制の高校へと進学したと聞いたとの証言が上がっていますが、この証言をした人物も人伝にきいたようで、真偽の程は不明です。
大阪府羽曳野市の松原拓海の実家の近所に住む女性からは、高校生時代の松原拓海はよく「自分は本当に子どもが好き」と話していて、「お母さん僕が見ているから大丈夫ですよ」と言って、その女性の子供達が自宅前の駐車場で遊ぶのを見守りをしてくれたとの証言が出ています。
また、松原拓海はこの女性の子供らがドッジボールやサッカーをしているのを見守っていて、ボールが道路に出ていくと、「車が危ないから」といって自分が代わりに取りにいくなど面倒を見ていたという事です。
松原拓海の生い立ち④ 近年は土木関係の仕事をしていた
その後、これも正確な時期は特定されていないのですが、松原拓海は地元の大阪府羽曳野市で土木関係の仕事をしていたようです。
しかし、2020年の夏頃に仕事中に足を怪我をして、しばらくの間、足にギブスをつけて松葉杖をついて生活していたという事です。
松原拓海の実家の近隣住民は、松原拓海はその怪我をするまでは作業着を着て出勤する姿をよく見せていたが、この怪我の後には生活パターンが不規則になり、「仕事を辞めたのかと心配していた」という証言をしています。
また、松原拓海は2020年の秋頃から、毎日欠かさず夜になると、実家前の河原で誰かと5時間くらい電話で話していたのだそうです。
前述の松原拓海の実家近所に住む女性は、2021年に入ってからも松原拓海を目撃しており、歳の離れた弟や妹らに「好きなお菓子を買っていいぞ」と言って、近くのスーパーに連れて行ってあげていたそうです。
このように、これまでに判明している生い立ちに関する証言では、松原拓海のネガティブな情報はほとんど見当たりません。当時を知る関係者の間では虐待事件をにわかには信じられないという声も多く上がっていたようです。
松原拓海の家族は両親と歳の離れた中学生の弟・小学生の妹2人
周辺関係者による生い立ちに関する情報では悪い噂はほとんど出ていない松原拓海ですが、その家族は少し複雑な環境にあったとの証言もあります。
まず、松原拓海の家族は、母親とその再婚相手の継父、その2人の子供である歳の離れた弟と妹が2人の存在が確認されています。
松原容疑者は両親のほか、歳の離れた中学生の弟、小学生の妹2人と羽曳野市のアパートに6人で暮らしていました。
引用:《大阪3歳男児殺害》逮捕の“熱湯虐待”男(23)が地元で育んだ“狂気”「将来の夢は保育士、子どもたちは『怖い』と怯え…」
松原拓海は自分だけが父親が違ったという事ですが、母親の再婚後、松原拓海が小学生の頃に妹が生まれてから、家庭環境が荒れ始め、それが中学の不登校の原因では無いかとする、小・中学校時代の同級生からの証言が出ています。
不登校の原因は“家庭環境の変化”にあったようです。4人兄弟のうち、唯一松原だけが、母親が再婚した際の“連れ子”でした。松原が小学生の時に妹が生まれてから、どうも家庭が荒れはじめたようです
引用:《大阪3歳男児殺害》逮捕の“熱湯虐待”男(23)が地元で育んだ“狂気”「将来の夢は保育士、子どもたちは『怖い』と怯え…」
具体的にどのように家族の環境が荒れたのかは情報がなく不明なのですが、一部の識者からは、松原拓海も子供時代に虐待を受けていた可能性があるという指摘も出されているようです。ただし、そうした見方を裏付けるような、松原拓海の家族に関する情報は現在のところ出ていません。
また、これまでの情報を総合すると、松原拓海は父親の違う歳の離れた兄弟が3人も生まれ、自分だけ違うという疎外感から、家族に受け入れられようと、本来の自分を抑圧しながら幼い兄弟らの面倒をよく見る良き兄を演じるようになったという推測もできるかも知れません。
あくまでも想像ですが、周囲が抱いていた子供好きの良き兄のイメージと、今回の残虐極まりなり虐待行為とのギャップはそのように説明するしか辻褄が合わないように感じます。
松原拓海の顔が金正恩に似てるという声も
松原拓海が殺人の容疑で逮捕され、その顔映像がニュース番組などで報道されると、その顔立ちが、北朝鮮の将軍様・金正恩に似てるという声がネットに多く書き込まれていました。
松原拓海容疑者、金正恩の新手の影武者かと思ったわ pic.twitter.com/doWZs3rxpc
— singh (@djsingh_2S) September 24, 2021
生まれて3年で母親が出会い系アプリで知り合った金正恩似のDQNに56されるとかまさに地獄#松原拓海 pic.twitter.com/FI8ZwGWGMl
— シン•墓場キタロウ劇場版:|| (@kawano_3) September 24, 2021
左 松原拓海
— シガスカオ (@4847aks) September 27, 2021
右 金正恩 pic.twitter.com/WhLd15Hxsy
個人的には、松原拓海の顔が金正恩の顔に似ているという印象は受けませんが、髪型や体型の印象などから、こうした声が上がったのではないかと思います。
松原拓海の交際相手・行歩寿希について
出典:https://www.dailyshincho.com/
松原拓海の交際相手で、熱湯をかけられて殺害された新村桜利斗くんの母親・行歩寿希も、松原拓海の虐待を放置したり、暴言を浴びせたりなどの桜利斗くんへの虐待的行為が疑われ、批判が集まっていました。
行歩寿希は、2018年10月に大阪府泉南市から、事件のあった大阪府摂津市のマンションに、当時0歳児だった新村桜利斗くんを連れて越してきています。この時、頼る人のいないシングルマザーだという事で、摂津市と子育て支援施設による見守りが行われていたようです。
「2018年10月に母親が大阪府泉南市から現在の摂津市のアパートに引っ越してきた時から0歳児の子供を抱え、他に頼る人もいない状態だったので、摂津市と大阪府吹田子ども家庭センターで話し合い、市の判断で見守りをしていました。月に1~2回のペースで母親と市職員が面会をしていた時期もあります」
引用:「熱湯を浴びた後に『ぎゃあーっ』と2度の悲鳴が…」大阪3歳児殺害“届かなかったSOS”と3カ月前にあった“事件の前兆”
松原拓海と行歩寿希は2020年10月頃に出会い系アプリを通じて知り合い交際をスタートさせ、2021年5月に、大阪府摂津市の交際相手の自宅マンションに松原拓海が転がり込む形で同居を始めています。
昨年10月、母親は松原容疑者と出会い系アプリで出会い、交際をスタートさせた。桜利斗ちゃんと3人で同居を始めたのは今年の5月になってからだ。松原容疑者による“虐待”は同居後、一気にエスカレートしたようだ。
引用:「熱湯を浴びた後に『ぎゃあーっ』と2度の悲鳴が…」大阪3歳児殺害“届かなかったSOS”と3カ月前にあった“事件の前兆”
松原拓海の交際相手・行歩寿希は一貫して松原を庇う言動
出典:https://www.dailyshincho.com/
行歩寿希は松原拓海の虐待が疑われていた当時も松原が逮捕された後も、一貫して松原を庇うような言動を取っています。
某全国紙記者からの情報によると、行歩寿希は交際し始めた当時から松原にベタ惚れだったそうです。また、警察に対して松原拓海による虐待行為はなく、不慮の事故だったなどと話していたようです。
母親は交際スタート当初から、松原容疑者にベタ惚れだったそうです。『会社経営者でメッチャいい男』と、語っていたとか。母親の不可解な発言は、事件発覚後にも続きます。松原容疑者の供述を受け、警察にこう話しているんです。『不慮の事故で故意でない』と。恋愛対象とはいえ、実の息子を虐待し殺害した疑いのある男を、ここまでかばうとは理解に苦しみます
行歩寿希は我が子・桜利斗くんのお骨を松原拓海と恋人繋ぎしながら拾った
新村桜利斗くんが熱湯をかけられて死亡した後も、行歩寿希と松原拓海は、自宅マンションで変わらずに同居を続けていました。
そして、9月4日に新村桜利斗くんの遺体が荼毘に付された後、松原拓海の母親が松原の態度に怒り詰め寄ったそうなのですが突然松原は行歩寿希に「俺、もう無理や」などと泣き言を言って縋りついたそうです。
さらに、新村桜利斗くんのお骨を拾う時には、松原拓海と行歩寿希は恋人繋ぎで手を繋いでいたようです。
「9月4日に桜利斗くんの葬儀があったのですが、松原はムスッとして押し黙ったままで、見かねた彼の実母が“あんた、最低やな”と詰め寄った。すると松原は“俺、もう無理や”と突然、桜利斗くんのお母さんにすがりついた。お骨を拾う時には、松原とお母さんが“恋人つなぎ”で手を握り合い、さらに皆を唖然とさせた」(参列者の一人)
行歩寿希は松原拓海が逮捕される前に子供が欲しいなどと発言
行歩寿希の常軌を逸した言動はまだあります。
行歩寿希の知人複数人が、新村桜利斗くんの葬儀後に自宅マンションを見舞うと、行歩寿希は突然、「たっくん(松原拓海)が捕まっても、10年でも20年でも待っているけど、1人で待つのは嫌だから(松原拓海の)子供が欲しい」などと言い出したそうです。
信じ難い事に行歩寿希は、1人で待つ自分の心の支えとして、自らの子供である新村桜利斗くんを虐待して殺害した疑いのある松原拓海の子供が欲しいと主張していたようです。
子供を自分の所有物だとでも思っているかのようなあまりにも身勝手な言葉だと感じざるを得ません。おそらくこの女は、この期に及んでも自分の事しか考えておらず、自らの子供である新村桜利斗くんの死に対しても一切心を痛めていないのでしょう。
松原拓海と行歩寿希のこうした言動を見ると、下手をすれば、自分達は被害者だとでも思っていそうな印象を受けます。
松原拓海が新村桜利斗くんに熱湯虐待をした動機
松原拓海は殺人の容疑で逮捕されていますが、「故意ではない」などと主張しており、容疑を否認しています。そもそも虐待行為自体を認めていないため、何故このような残虐行為を行なったかの動機の解明には至っていません。
以下は、あくまでも想像ですが、松原拓海は自分自身が母親の愛情に満たされずに成長したため、行歩寿希に母親的愛情を求めており、そうした心理から交際相手の本当の子供である新村桜利斗くんの存在を邪魔に感じたのが殺害の動機では無いかと感じられます。
松原拓海は警察や母親知人への説明も子供じみている事や、周囲に「面倒見の良い兄」を演じようとしていた事からも、精神的に子供のまま身体だけが大人になったと推測されます。そして、精神的に子供のまま身体だけが大人になった怪物が、母親を取り合うような心理で、幼い新村桜利斗くんへ攻撃性を向けたのでは無いでしょうか。
これが動機とでも説明しなければ、松原の異常な虐待行動や、新村桜利斗くんが死亡した後の松原拓海と行歩寿希の常軌を逸した行動の説明がつかないように思えます。
松原拓海の交際相手・行歩寿希も松原桜利斗くんへの暴行容疑で逮捕
行歩寿希も逮捕
出典:https://mikobito.com/
2021年10月27日、新村桜利斗くんの頭部をクッションで殴ったとして、暴行容疑で行歩寿希(23歳・無職)も逮捕されました。また、松原拓海も傷害と暴行容疑で再逮捕されています。
松原拓海のスマートフォンから、行歩寿希が撮影したとみられる桜利斗くんへの暴行の様子の動画が見つかり逮捕に至ったようです。動画には行歩寿希の笑い声も入っていたといいます。
「動画は1本だけではありません。行歩容疑者と松原容疑者が交際を始めた昨年10月以降に撮影された虐待動画が何本もあったようです。
逮捕事実にある今年6月20日の虐待の動画では、行歩容疑者が『こっちおいで』と呼んで注意を引き、歩いて寄ってきた時に、松原容疑者が円筒状のクッションで桜利斗ちゃんを殴る様子が映っていました。
野球のバットをフルスイングするぐらいの勢いで殴り、桜利斗ちゃんの小さな身体が吹っ飛んで泣いている姿を見て、2人で笑っていたようです。
松原容疑者は『散髪の時に異常なくらい泣いたので、かっとなって叩いた』と供述しています。極めて悪質な犯行で、大阪府警は2人が共謀してけがを負わせたとみて捜査を進めています」
以前から松原拓海と共に桜利斗くんへの虐待を疑われていた行歩寿希ですが、知人からも虐待行為を裏付ける様々な証言があがっています。
母親自身が機嫌悪いときに桜利斗ちゃんをはねのけてふっとばすというか。そういう行動がしょっちゅうみられていた。桜利斗ちゃんに向かって「死ね」とか「どっか行け」とか「いらんねん」とか。そういうことをよく口にしていた。
(桜利斗ちゃんを)押し倒したりとかも普通にするし、子どもが乗っている自転車が止めていて倒れても笑っているぐらい。
行歩寿希は暴行の容疑については認めているとのことでした。
調べに対し行歩容疑者は暴行の容疑を認め、「動画を見れば第三者はそのように思うと思います」「逮捕には納得しています」と供述している。
行歩寿希には2021年11月に大阪簡易裁判所から罰金10万円の略式命令が出されていますが、桜利斗くんを虐待していたとなると、あまりに軽すぎる罰と言えます。
行歩寿希の壮絶な過去
出典:https://your-magazine.net/
松原拓海も複雑な家庭環境で育ったと言われていますが、行歩寿希も辛く寂しい幼少期を過ごしていたようです。大阪府岸和田市で生まれ育った行歩寿希ですが、両親からネグレクトの虐待を受けて施設に入っていました。小学校高学年の頃には、同じ施設で生活する3歳くらいの子供に暴力を加えていたこともあったといいます。
大阪府泉南市の高校に進学後は、施設の門限を破ったり、学校を無断で欠席したりたばこを吸ったりと非行に走っていった行歩寿希。男性に依存する様子も見られるようになっていきました。
「寿希はとにかく男が『やれ』と言えば、何でもやってしまうような性格でした。男ができれば友達を遊びに誘うこともなくなりますし、とにかく男が一番。たとえ愛する我が子であっても、男がやるのであれば虐待を止めない姿は容易に想像がつきます。
寿希自身も、親の愛情に恵まれて育ったわけではありません。両親に問題があったのか、小中学校時代は姉と2人で学校近くの児童養護施設で暮らしており、寂しい思いを抱えて育ったことも影響したのかもしれません」
社会人になってからは保険会社に就職するものの続かず、生活保護をもらいながら生活していたたとのことです。桜利斗くんの父親との結婚生活も長くは続かなかったようです。
「Nさんと結婚していた時も、当初は周囲に相当のろけていましたね。ただ結局、寿希の浮気が発覚してしまい、その腹いせとしてNさんも浮気をした結果、離婚したようです」(前出の同級生)
行歩寿希に関しても、親からの愛情を受けられなかったという幼少期からの環境が人間形成に大きな影響を与えたといえるのではないでしょうか。行歩寿希と松原拓海が抱えていた孤独感が、この残虐な事件の根底にあるように思えてなりません。
松原拓海の現在~傷害致死適用で懲役10年の一審判決
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殺人罪と、桜利斗くんの頭をクッションで殴り転倒させたとする暴行罪で起訴された松原拓海は、裁判で暴行罪については認めましたが、殺人罪については「トイレトレーニングに失敗した桜利斗くんを懲らしめるつもりでやった」と供述し「殺意はなかった」などと否認しました。
検察側は論告で、桜利斗くんのやけどが全身の90%以上に及んでいたことを指摘し、「意図的に湯を浴びせた以外は考えられない。殺意があった。」と主張し懲役18年を求刑。一方、弁護側は、松原拓海がお仕置きのために桜利斗くんを浴室に入れ、シャワーを浴槽に向けた状態で施錠して閉じ込めたとして殺意を持ってお湯をかけ続けたことは否認し、殺人罪ではなく傷害致死罪で懲役6年が妥当だと主張しました。
最終意見陳述では松原拓海が、行歩寿希に向けて「おりちゃんの将来も全て奪ってしまい、本当に申し訳ございません。賠償金など一生を掛けて形ある償いをしていきます」といった内容の手紙を読み上げたとのことです。
その後、松原拓海には2023年7月14日に懲役10年の実刑判決が言い渡されています。松原拓海の殺意は認められず、傷害致死罪が適用されました。
検察は「裁判所の判断を覆すのは困難」として控訴を断念していますが、松原拓海は7月28日に控訴しています。
7月14日の判決で大阪地裁は、桜利斗ちゃんを死なせる危険を感じながら高温の湯をかけ続ける動機がうかがえず、殺意は認められないとして、殺人罪ではなく傷害致死罪を適用し、暴行罪とあわせ懲役10年を言い渡していました。検察は「控訴しても裁判所の判断を覆すのは困難と判断した」と控訴を断念した一方で、松原被告は28日付で、大阪高裁へ控訴したということです。
まとめ
今回は、大阪府摂津市で当時3歳の新村桜利斗くんに熱湯をかけて死亡させた疑いで逮捕された松原拓海と、桜利斗くんの母親・行歩寿希についてまとめてみました。
松原拓海は幼い頃に、母親の連れ子として、母の再婚相手と歳の離れた弟1人と妹2人の6人家族で育った生い立ちを持ちます。
小・中学校時代は大人しい性格の優しいやつという印象を持たれ、兄弟や近所の子供の面倒を見るなど子供好きな人間だと思われていたようです。
しかし、実際には交際相手の子供を日常的に虐待していた疑いがもたれ、殺人容疑で逮捕されています。
松原拓海とともに桜利斗くんを暴行していたとして実の母親である行歩寿希も逮捕され、世間を騒然とさせたこの事件。松原拓海は、殺人罪ではなく傷害致死罪で懲役10年の判決が言い渡されましたが控訴しています。今後の展開にも引き続き注目していきたいと思います。