2022年8月に発生した「渋谷母娘刺傷事件」が注目されています。
この記事では渋谷母娘刺傷事件の経緯、発生した場所の地図や画像、被害者と犯人の関係、犯人の少女の生い立ちや戸田市の中学校、母親や弟など家族、顔や名前の特定、犯行動機やその後、現在などについてまとめました。
この記事の目次
渋谷母娘刺傷事件の概要
2022年8月20日19時20分頃に発生した「渋谷母娘刺傷事件」は、当時15歳の女子中学生の少女が、渋谷区丸山町16の路上で、見ず知らずの女性2人連れ(53歳母親と19歳娘)を、突然刃物で刺して重傷を負わせた通り魔事件です。
犯人の少女の事件当日の足取りと犯行時の様子
犯人の当時15歳の少女は、まだ夏休み中だった20日の正午過ぎに「塾に行く」と母親に告げて、埼玉県戸田市の自宅を出ました。リュックサックには塾の教材の他に100円ショップで購入した包丁や果物ナイフなどの刃物3本(犯行に使った刃渡り8.5cmの包丁の他、長さ9cmの折りたたみナイフと長さ7cmほどの果物ナイフ)を忍ばせていました。
その後、犯人の少女は自転車で1度は塾へと向かったものの、途中で行き先を変えてJR武蔵浦和駅へ行き、電車に乗って14時頃に終点の新宿駅で降車しています。犯人の少女は逮捕後の取り調べで、電車に乗った時の自分の心理について「塾に行きたくなかった。電車に乗り『今日、人を殺す』と決めた」と話しているようです。
犯人の少女はそれから、「人通りが少なく人を殺しやすい場所」を探して、あちこちを歩き回っています。犯人の少女は5時間以上も歩き回り、19時過ぎ頃に新宿駅から約3.5km離れた、渋谷区丸山町の京王電鉄井の頭線「神泉駅」付近に辿り着きました。
犯人の少女は「時間も遅くなってきて、ここでやるしかない」と思い、そこへ偶然通りかかった母娘をターゲットに決めて後をつけ、人気のない路地に差し掛かったところで突然背後から襲いかかり、背中や腹などを包丁(刃渡り8.5cm)で刺して重傷を負わせました。
被害者の母親は自らも肩や腹を切られ、腰の骨を折る怪我を負いながらも、娘を庇うようにして犯人の少女と揉みあいになり、周囲に助けを求めました。悲鳴を聞いて駆けつけた近隣の男性が犯人の少女を取り押さえ、その後、通報で駆けつけた警察官によって、犯人の少女は殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されています。
犯人の少女は取り押さえられている時、抵抗する事なく無表情で宙を見つめ、居合わせた女性に「あの子、死んだ?」と聞いてきたとの証言も出ています。
渋谷母娘刺傷事件の発生場所は渋谷区円山町の神泉駅付近の路上【地図】
渋谷母娘刺傷事件の発生した場所は、渋谷区丸山町の京王電鉄井の頭線「神泉駅」の北口から出て、正面やや右に見える路地に入って左に折れてすぐの地点です。(下の地図でいうと「カスヤビル」の裏の路地へ入った場所)
この場所は1997年の「東電OL殺人事件」の現場のちょうど真裏にあたります。
渋谷母娘刺傷事件の被害者について
「渋谷母娘刺傷事件」の被害者は、報道によると東京都杉並区在住のパート従業員の女性(事件当時53歳)と、その女性の娘(事件当時19歳)の2人です。
被害者2人は犯人の少女との面識はなく、ターゲットを探していた少女の前を偶然に通りかかって被害に遭いました。
被害者2人は犯人の少女に刃物で、背中や腹部など複数回を刺されて重傷を負ったとの事ですが、2人とも命に別状はないという事です。ただ、被害者のうち19歳の娘さんの傷は最大で10cmにもおよび、背中から腎臓にまで達していたとの情報も出ているので、一歩間違えれば命にも関わるようなかなりの大怪我だった事は間違いないようです。
その他には被害者についての情報は公開されておらず不明です。
渋谷母娘刺傷事件の犯人の少女は大人しくて真面目な印象
「渋谷母娘刺傷事件」の犯人は、埼玉県戸田市に住む15歳の中学3年生の少女と報じれています。
この犯人の少女については未成年という事から、具体的な情報はほとんど何も公開されていません。近隣住人の証言によると、犯人の少女の印象は「おとなしくて真面目な子」だったという事です。
殺人未遂容疑で逮捕された中学3年の少女(15)=埼玉県戸田市=は不登校がちだったが高校進学を目指して塾に通い、自宅では家事を手伝うなど周囲には「おとなしくて真面目な子」に映った。
また、犯人の少女や家族を知る人物には、「勉強できる子」、「お母さんの手伝いをする」、「家族で一緒に食事をするなど、仲の良い普通の家族」といった印象を持たれていたようです。
少女を知る人は、少女の家庭の様子について「勉強できる子みたいですよ。いつもお母さんの手伝いをしていたり、そういうのを見かけていた。家族で一緒にご飯たべたり、仲良いですよ。普通の家族」と話す。
その他、犯人の少女は英語が得意で英検3級を取得していたとの情報も出ています。
渋谷母娘刺傷事件の犯人の少女は戸田市立の中学校に在籍
「渋谷母娘刺傷事件」の犯人の少女は15歳の中学3年生で、埼玉県戸田市立の中学校に通っていた事が報じられています。管轄する戸田市の教育委員会が事件後に会見を開いています。
犯人の少女の通っていた戸田市立の中学校は特定されていませんが、インターネット上の匿名の情報で、「戸田市立新曽中学校」に通っていてバスケ部に所属していたといったものが確認できます。他にも「戸田市立美笹中学校」だったとの情報も出ていますが、いずれも匿名の情報であり真偽は不明です。
犯人の少女は中学ではバスケ部だったとの匿名の書き込みが確認できますが、少女が小学生時代に所属していたサッカークラブの関係者によると、中学進学後はバレー部に所属したという事です。
中学でバレー部に入ったのは知っていました。フットボールクラブが運営するトレーニングクラブに顔を出した時は、バレーボールを持ってきて、ポンポンと手でトスの練習をしていました
ただ、犯人の少女は中学1年生の3学期から不登校で、中学に行っても保健室で過ごしたり、高校受験のために塾や学習支援などを受けていたとの事です。
少女は中学1年の3学期から不登校だったという。一方で学習支援や高校受験用の塾には、頻繁に通っていたという。
犯人の少女が中学を不登校になった詳しい理由は不明ですが、部活内の人間関係や中学で新しい友人ができなかった事が原因と見られるとの報道が出ています。
中1の3学期から断続的に不登校となり、自宅や塾、学校の保健室などで過ごすことが多かった。不登校のきっかけは部活内の人間関係だったとみられ、少女は調べに「中学で新しい友達はできなかった」と話している。
渋谷母娘刺傷事件の犯人の少女の生い立ち
「渋谷母娘刺傷事件」の犯人の少女の生い立ちについても詳しい情報は明かされていませんが、戸田市の自宅の近隣に住む住民によれば、犯人の少女は小学生時代にはサッカークラブに所属するなど活発な一面もあったようです。
小学生時代のAは、サッカークラブで活躍していたという。
「いまはショートカットだけど、昔のAちゃんは長い髪を結んでサッカーをしていました。弟さんを連れて練習に向かう姿をよく見かけましたよ。
このサッカークラブの関係者によると、犯人の少女は当時は、小さい子の面倒をよく見る「お姉ちゃん役」だったそうです。
彼女が中学に入るまで通っていた地元フットボールクラブの関係者は、
「30人いたチームの中で女の子は3、4人ですが、彼女は“お姉ちゃん役をやってくれる子”でした。練習中に転んで泣いている幼稚園生を抱っこして、大丈夫だよと言ってくれたりして、面倒見が良いのです。
また、渋谷母娘刺傷事件から見て4、5年前(犯人の少女が小学校高学年頃)に両親が離婚したという事で、それ以降は母親と弟との3人家族で暮らしていたとの事です。
渋谷母娘刺傷事件の犯人の少女の家族
「渋谷母娘刺傷事件」の犯人の少女の家族については、上でも触れたように事件から見て4年から5年前に両親が離婚し、その後は母親と弟の3人家族で生活していた事がわかっています。
母親については保険会社で管理職を務める美人で、仕事が忙しい時は犯人の少女が家事をしていたとの近隣住民の証言も出ています。
たしか4、5年前に両親は離婚したようですが、家族のトラブルは聞いたことがありません。お母さんは、保険会社の管理職を務めるしっかりとされたかたで、美人。お仕事でお母さんがいないときはAちゃんが家事をやっていました。勉強もよくできたんじゃないかな」(近隣住民)
また、両親が離婚をしたとはいえ、外から見ると仲の良い家族に見えていたとの事で、家族で食事に出かけたり、犯人の少女が母親をよく手伝っている姿などが目撃されていたという事です。
少女は母親と弟の3人暮らし。一家を知る近所の40代女性は「外食に出掛けるなど仲のいい家族に見えた」という。ゴミ出しや洗濯を手伝い、働く母親を支えていた。
犯人の少女の弟については「1歳年下」との情報が出ています。
少女A、母親、1歳下の弟の3人家族
渋谷母娘刺傷事件の犯人の少女の顔や名前などの特定は?
「渋谷母娘刺傷事件」の犯人の少女は15歳の未成年という事で、名前や顔などは一切公開されていません。
ネット上の匿名掲示板どでは例の如く犯人の少女の顔や身元の特定作業が行われているようです。
匿名での真偽不明の情報として、犯人の少女の名前は「あやこ」だとするものもあります。顔は公開されていませんが、現在の髪型はショートカットで、身長が小さく小柄で、服装も含めどこにでもいるような少女といった報道がされています。
また、「週刊新潮」(2022年9月8日号)の記事では、犯人の少女の顔について「切れ長の目に真っすぐな鼻筋、整った顔立ち」と書かれています。
母親も美人との証言もあり、犯人の少女も整った顔立ちをしているのかも知れません。
渋谷母娘刺傷事件の犯人の少女の動機
「渋谷母娘刺傷事件」の犯人の少女は、犯行の動機について「自分の母親と弟を殺すための予行練習」などと供述しているようです。
母親を殺害しようと思った動機については、「母親が不機嫌になると顔に出るなどの性格に(自分が)似てきたのが嫌になった」などと供述しているという事です。弟については「母親が殺されるのを見るのが辛いだろうから」などと説明しているという事です。
捜査関係者によると、少女は「自分の母親と弟を殺すための予行演習だった。自分が人を殺せるのかを確かめるために女性2人を刺した」と話しているという。
また、母親らを襲おうと考えた理由については「母親の性格に自分が似てきたのが嫌になり、母親を殺そうと思った。母親が殺されるのを弟が見るとつらいだろうから弟も殺そうと思った」と語っているという。
ただ、この犯人の15歳の少女はかなり精神的に通常ではない様子が見られるとの情報も出ており、取調べに対して少女が語った動機が全て本当の事だとは限りません。
渋谷母娘刺傷事件の犯人の少女のその後や現在
出典:https://www.news-postseven.com/
「渋谷母娘刺傷事件」の犯人の少女はその後、警察、検察での取り調べを経て、9月10日に家庭裁判所へと送致されています。現在は家庭裁判所の判断で鑑定留置されているようです。
その後については、事件の重大性を鑑みて検察へ逆送される可能性なども指摘されています。
死者は出ていないとはいえ、事件の重大性に鑑みて、検察に逆送される可能性もあるA子。鑑定留置を経て、最終的に大人と同じ刑事裁判に付されるか、家裁での審判に戻されるかが決まる。
今後の展開にも注目していきたいと思います。
まとめ
今回は、2022年8月20日に発生した「渋谷母娘刺傷事件」についてまとめてみました。
渋谷母娘刺傷事件の発生した場所は渋谷区丸山町の京王電鉄井の頭線「神泉駅」の北口から出てすぐの路地裏です。被害者は通りすがりの53歳女性と、その女性の娘19歳です。被害者は背中や腹など複数箇所を刃物で刺されましたが、重傷ではあるものの命に別状はないとの事です。
犯人は戸田市立の中学校に通う15歳の少女で、不登校気味だったと報じられています。犯人の少女の生い立ちについては、小学生時代はサッカークラブに所属し、小さな子の面倒見も良いお姉さん役だったとされています。小学校高学年の頃に両親が離婚し、以降は母親と1歳下の弟との3人家族で暮らしていたという事です。
犯人の少女は未成年という事で、顔や名前などは公開されていません。ネット上では特定作業なども行われていますが、信憑性の高い情報は出ていません。
犯行の動機について、犯人の少女は「母親と弟を殺すための予行練習」などと供述していますが、辻褄の合わない部分も多いという事で全てを鵜呑みする事はできない状況です。
その後や現在については、犯人の少女は現在は家庭裁判所の判断で鑑定留置を受けており、その結果によっては、検察に逆送されて刑事裁判に付される可能性もあるとの事です。