笑点で人気のあった桂歌丸さんですが、2016年5月に引退、その後の2018年7月2日に死因「慢性閉塞性肺疾患」で死去しました。
桂歌丸さんのプロフィールや病気、そして闘病生活や死亡までを総まとめしました。
この記事の目次
桂歌丸のプロフィール
名前:桂 歌丸(かつら うたまる)
本名:椎名 巌(しいな いわお)
生年月日:1936年8月14日
出身:神奈川県横浜市中区真金町(現:南区真金町)
血液型:A型
活動期間:1951年~
落語を始めるきっかけは中学校在学中、女郎屋の慰労会の席で当時二つ目だった5代目春風亭柳昇の落語を聞いた事がきっかけとなり落語家になる決意をしたそうです。
1951年中学の頃に面倒見が良いという理由から5代目古今亭今輔さんの元へ入門し、兄弟子・4代目桂米丸の前名・古今亭今児を名乗り始めます。しかし、1961年には兄弟子・米丸門下に移籍し名前を桂米坊に改名します。それからわずか3年後、1964年現在と桂歌丸に改名しました。
桂歌丸と名前を変えてから、日本テレビ「金曜夜席」の大喜利メンバーとして出演し、1966年には日本テレビ「笑点」の大喜利メンバーとして出演しはじめます。
1979年には功績を認められ、4代目三遊亭小圓遊と共に社団法人落語芸術協会理事就任、その後横浜市政100周年にて市民功労賞、同年文化庁芸術祭賞受賞、横浜文化賞受賞、神奈川文化賞受賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞などの数々の賞を受賞します。
また、1999年には5代目春風亭柳昇の後任で落語芸術協会副会長就任、2004年には10代目桂文治の後任で落語芸術協会5代目会長就任します。
2016年、長く務めた笑点の司会を引退することを発表し、メディアへの出演も少なくなっていました。
そして、2018年7月2日、慢性閉塞性肺疾患のため、横浜市内の病院で死去しました
桂歌丸と言えば笑点
桂歌丸さんと言えばやはり笑点のイメージが強いですよね。
笑点の歴史は長いですが、番組中でも人気を博したのが三遊亭小円遊さんとの掛け合い、しかし、この掛け合いはものすごくウケたものの、「あたしは落語を怠けている」と痛感し、落語をちゃんとやることにしたそうです。
また、同じ様に掛け合いと言えば6代目円楽(楽太郎)さんとのとの罵倒合戦です。これに関しては、新人時代にネタに悩んでいた6代目円楽(楽太郎)さんに対し、自分の事をネタにすれば良いと言ったそうです。
実は桂歌丸さんは笑点前身番組の「金曜夜席」から「笑点」になった後も病気療養の為に休んでいた時期がありました。
一つは腰部脊柱管狭窄症の手術・療養の為、二つ目は肺炎、三つめは肋骨骨折、他にもインフルエンザによる休養で休演する事もありました。しかし脱腸と急性腹膜炎と2度開腹手術を受けているものの、その時は番組に穴を開ける事はありませんでした。
桂歌丸司会時の笑点メンバー
名前:三遊亭 小遊三(さんゆうてい こゆうざ)
本名:天野 幸夫(あまの ゆきお)
生年月日:1947年3月2日
出身:山梨県大月市
笑点メンバーの中でも下ネタを発することが多く、他のメンバーから変態扱いされることも多いメンバーです。また、自分を木村拓哉さんや、福山雅治さんやジョニー・デップなど様々な二枚目の有名人に例えるナルシストネタなどが定番です。
名前:林家 木久扇(はやしや きくぞう)
本名:豊田 洋(とよた ひろし)
生年月日:1937年10月19日
血液型:A型
「笑点」には1969年11月9日から出演しており、2016年には最古参・最年長の大喜利メンバーという位置を桂歌丸さんから引き継ぎました。
笑点内では大喜利で歌を歌ったり、「やぁねぇ」というダジャレ、また木久蔵ラーメンというチェーン店を展開している為、番組内では「まずい」などといじられる事もしばしばあります。
名前:三遊亭 好楽(さんゆうてい こうらく)
本名:家入 信夫(いえいり のぶお)
生年月日:1946年8月6日
出身:東京都豊島区東池袋
笑点メンバーになったのは1979年9月9日放送分から三笑亭夢之助の後任としてメンバー入りました。
笑点メンバーの中では比較的落ち着いたぴじしょんで、「仕事がない」「歌が上手に歌えない」「貧乏」といった、やや情けないキャラクター性を打ち出しています。
回答した後に斜になってカメラ目線を決め込む表情も特徴的です。
名前:三遊亭 円楽(さんゆうてい えんらく)
本望:會 泰通(あい やすみち)
生年月日:1950年2月8日
笑点への出演は1977年8月からですが、入門直後から5代目圓楽の付き人・裏方として番組には関わっていました。キャラクターとしては、青山学院卒という事からインテリキャラ、または腹黒というキャラをを担当しています。
三遊亭円楽さんと言えば先でも述べた桂歌丸さんとの罵倒合戦ですが、それは桂歌丸さんからのアドバイスから生まれた物であり、毎回罵倒ネタの後は収録後に謝っているのだそうです。
名前:林家 たい平(はやしや たいへい)
本名:田鹿 明(たじか あきら)
生年月日:1964年12月6日
出身:埼玉県秩父市
子供のころから大の「笑点」ファンであり、2004年12月26日放送分から、病気療養のために休演した師匠のこん平さんの代役として若手大喜利から選抜されて大喜利に出演を開始します。
2006年5月21日の放送分からは師匠のこん平さんの復帰のめどもたたない事もあり、若手大喜利の司会であった春風亭昇太さんとともにレギュラーメンバーに昇格します。
名前:山田 隆夫(やまだ たかお)
生年月日:1956年8月23日
出身:東京都江東区
血液型:A型
笑点メンバーとして欠かせないのが座布団運びの山田隆夫さんです。1984年10月7日、6代目座布団運び役に就任しました。
現在では欠かせないメンバーとして重要な役で、時には自分の事をいじったりするメンバーの座布団を多く持っていったりなど、笑いを誘う事もあります。
桂歌丸の病気まとめ!腸閉塞・肺炎に苦しんでいた【2016年-2017年】
桂歌丸、2016年5月に笑点を引退
一癖も二癖もある笑点メンバーを司会としてまとめていた桂歌丸さんですが、2016年5月「笑点」が50周年を迎えると共に笑点を引退してしまいます。それは、50周年という事もありますが、桂歌丸さんの体調を考えてという事もあったそうです。
桂歌丸、2016年7月に腸閉塞治療、8月には肺炎で入院
実際笑点を引退した後も2016年7月には腸閉塞治療のため再入院、2016年8月には軽度の肺炎と診断され入院し、その後群馬県みどり市のながめ余興場で行われた「桂歌丸芸歴65周年 冬の特選大落語会」で高座に復帰したがものの、ドクターストップを振り切っての退院だったそうです。
そして、2017年4月にはまた肺炎で入院してしまい、「桂歌丸 高座65周年記念落語会」は公演中止となってしまいました。
2017年5月には退院しますが、6月3日の春風亭小朝さんとの二人会で復帰の予定も前日になって体調不良のため休演することが決まり、「左肺炎慢性呼吸不全の急性増悪」との診断だったそうです。
年齢もあり、桂歌丸さんの体調が万全という事はどんどん少なくなっていました。その中でも、特に多くかかっていた病気が肺炎です。
桂歌丸が患った病気「肺炎」の原因は?
記憶に新しいのが2017年4月「桂歌丸 高座65周年記念落語会」が公演中止とまでなってしまった肺炎です。
通常肺炎はウイルス感染から肺炎にかかってしまう事が多いですが、今回の肺炎の原因は酸素の過剰吸入が誘発するという珍しいケースだったそうです。
桂歌丸さんさんは2009年に肺気腫を患い、2017年1月にも風邪をこじらせて軽い肺炎にかかってしまっています。その為、日常生活の中でも酸素ボンベが手放せない生活だったそうです。
担当医からはボンベから流出する酸素は毎分2~3リットルと言われていたのにも関わらず、桂歌丸さんは流出量を毎分5リットルにしてしまい、それが裏目に出てしまったのでしょう。
実は人間の体は酸素が与えられすぎると、酸素が足りていると勘違いをして呼吸を休んでしまうという。呼吸をしないと二酸化炭素が排出されず、体内に充満する。救急医療の経験があるシロノクリニックの後藤瞳医師は「そういう状態を“C?ナルコーシス”といいます。ナルコーシスは意識障害を引き起こす。すると唾液などが食道に入らず気管に入る。これが誤嚥(ごえん)。それがもとで肺に炎症が起きるケースがあります」
しかし、なぜ酸素の流出量を増やしてしまったのかというと、2017年4月14日に東京・国立演芸場の寄席で昼夜2回公演があり、それが呼吸器へ大きな負担となり息苦しさを感じてしまいます。
その息苦しさを緩和する為に担当医からの言いつけを破り流出量を多くしてしまったのだそうです。
結果的に肺炎になってしまい公演中止になった公演もありますが、全ては公演に出る為、責任感からの行動だったのでしょう。
桂歌丸が死去という噂が流れ始める【2016年-2017年】
闘病生活が続いていた桂歌丸さんの死去説が2016年頃から出回っていました。
なんとこれは桂歌丸さんの入院に対して死去したという悪質なデマがTwitter上で流れてしまい、それが瞬く間に拡散されてしまい、噂になったのだそうです。
また入院した際にTwitterのトレンドに「訃報」という言葉が入ってしまった為に勘違いしてしまったユーザーもいました。
「あるツイッターユーザーによる『死去』の情報が瞬く間に拡散されました。デマであることを冷静に呼びかける人もいたのですが、亡くなったと思い込み、ショックを受ける人も少なくなかった。非常に悪質です」(IT関連ライター)
これに関しては桂歌丸さんのファンである方やデマに惑わされてしまった人も怒りの声をあげていました。
桂歌丸が肺炎で死去っていうデマ記事を信じてお母さんに見せてしまい、しょうもないことでメールとばしてもうたわ
— ∴すみれ︎@うさぎ組 (@kuronekosun617) 2017年4月17日
笑点の歴史は長く、桂歌丸さんは親子の世代に渡っても愛されているので、桂歌丸さんが死んでしまったら家族に知らせてしまうというのもわかります。しかしそこからまた広がってしまい、大きな波紋を呼んでしまったのかもしれません。
桂歌丸が「肺炎で入院」のニュースはあるけど、出処不明の「肺炎で死去」のデマが早速出回ってるな。歌丸師匠の生き死にをネタにしていいのは円楽師匠だけだぞ
— 竹村京 (@kyou_takemura) 2017年4月16日
まさにこの通りですね!桂歌丸さんの生き死にをネタに出来るのは圓楽さんだけでした。そして、それを見て笑っていいのも笑点の中だけでしょう。
桂歌丸が死んだとかデマ流した奴誰だ
— ハルコガルグリに殺られる雑魚 (@yatiyo05) 2017年4月16日
この様に、デマを流して相手に対して怒りを感じるツイートもかなり多くみられました。それだけ桂歌丸さんは愛されていたという証拠でしょう。長く笑点に関わってきて、老若男女、桂歌丸さんを知らないという人は少ないです。
歌さん、死んでないじゃん!
— ハル・レグローブ (@regurobu) 2017年4月16日
誰だよ!
デマ流してんの!
桂歌丸師匠、1日も早い快復をお祈りしています。
この様に桂歌丸さんへの愛情を感じるツイートもありました。デマを流した相手に対してはやはり怒りの気持ちがこもっている様に思えます。
しかし、デマが多く流れていた矢先、桂歌丸さんが本当に死んでしまいました。
桂歌丸が本当に死去…死因は「慢性閉塞性肺疾患」【2018年7月2日】
出典:http://website2.infomity.net/8120545/files/copd01_R.jpg
桂歌丸が死去
2018年7月2日、桂歌丸さんが慢性閉塞性肺疾患のため、横浜市内の病院で死去しました。
落語家の桂歌丸(かつら・うたまる、本名椎名巌=しいな・いわお)さんが2日午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため、横浜市内の病院で死去した。81歳だった。横浜市生まれ。落語芸術協会会長。体調不良や病気を押して、日本テレビ「笑点」の5代目司会を長く務めた。通夜・葬儀は近親者で行い、11日にお別れの会を行う。
桂歌丸の死因「慢性閉塞性肺疾患」の原因はタバコ
桂歌丸さん死因の「慢性閉塞性肺疾患」は肺が炎症を起こす病気と言われており、タバコが原因だそうです。
2020年には世界の死亡原因の3位になると予測されている慢性閉塞性肺疾患(COPD)。日本の潜在患者数は約620万人とされているが、治療を受けているのはその中のごく一部だ。いったいどんな病気なのか。
* * *
COPDはたばこの煙などの有害物質によって、肺が炎症を起こす病気だ。20年以上喫煙していると発症しやすいため、早い人では40代で発症する場合もあり、3大症状である「咳、痰、息切れ」を自覚し始める。進行すると息苦しさから動けなくなり、寝たきりになることもある。
桂歌丸はヘビースモーカーで有名
桂歌丸さんはヘビースモーカーで有名でしたが、2009年に肺気腫に伴う感染増悪になってからはタバコを控えていたと言います。しかし、それからずっと桂歌丸さんの肺は正常に戻ることがなかったようですね。
会場の東京・後楽園ホールで収録後に会見に応じた歌丸師匠は「たばこはもうやめました。あんな苦しい思いをするんだったら、もう吸わない方がいい」と、禁煙を宣言した。
(中略)
歌丸師匠は、「前から肺が丈夫でなかった。気をつけてはいたが、たばこを吸うもので。一番吸ってたころは1日に缶ピースを6~70本。意志が強いもんで、みんながやめても私だけはたばこをやめなかったんですが……」と語り、「今は酸素の吸入器を持ち歩いています。これからは無理のないように仕事を続けていきたい」と語った。
引用:http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090214mog00m200015000c.html
ネットでは桂歌丸さんの死を悲しむ声が聞かれます。
〈訃報〉
— しゅーもも (@1LiSAr) 2018年7月2日
桂歌丸さん亡くなりました。
笑点での歌丸さんが
いつまでも忘れられません。
沢山の笑顔を
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします…。#桂歌丸 pic.twitter.com/kFncRgoaYp
桂歌丸さん…
— 頭が’`ィなReIさん (@kFwp8m4sBNCVDFA) 2018年7月2日
今まで楽しい笑いをありがうございました…!
亡くなってしまったのはとても悲しいです…。
笑点は小さい頃から見てて、歌丸さんの返しが好きでした!
今まで本当にお疲れ様でした…
この思いが届きますように…
ご冥福をお祈りします。#桂歌丸#ご冥福をお祈りします pic.twitter.com/1zUEbqFXyi
まとめ
・桂歌丸は2018年7月2日に死去。死因は「慢性閉塞性肺疾患」であった。
桂歌丸さんのご冥福をお祈りいたします。