日本テレビの長寿人気番組「はじめてのおつかい」での死亡事故の噂が話題です。
この記事では「はじめてのおつかい死亡事故」の噂の2つの真相、亡くなった過去の出演者・絵里ちゃんについてや、黒木エリーとしての芸能活動などについてまとめました。
この記事の目次
はじめてのおつかい死亡事故とは
日本テレビ系列で1991年から30年以上放送が続いている長寿バラエティ番組「はじめてのおつかい」は、幼い子供が生まれて初めての「おつかい」に出かける様子を、スタッフが隠れて撮影し、子供達の奮闘ぶりをドキュメンタリータッチで描く人気番組です。
「はじめてのおつかい死亡事故」は、この「はじめてのおつかい」の撮影中に、出演者の子供が事故に遭って死亡したとする噂です。
元々、テレビ番組「はじめてのおつかい」に対してはファンも多い一方で、「まだ3歳や5歳の幼い子供に1人でおつかいに行かせるという発想自体がおかしい」、「事故に遭う危険もあるし、最悪死亡するかもしれない、ほとんど虐待だと思う」、「これを見て自身の幼い子供を1人でお使いに行かせようとする馬鹿な親が出ないとも限らない」などの批判的な声も少なくありません。
はじめてのおつかい、わたし大っ嫌いなんだけど
— 野生のパフェ研究家 (@parfaitthestudy) January 6, 2020
テレビの中の3歳はおつかいできてるけど、うちの子は無理そう…って呟きが昨日から何度も流れてきてて、より嫌いになってる。
いったん冷静になろ?
3歳だよ?去年までばぶばぶ言ってた子だよ?一人でおつかいさせるほうが、どうかしてるよ?
人間性を自ら否定するような発言だけども、私は「はじめてのおつかい」が嫌いだ。大嫌いだ。
— 柑助 (@28n2bo) July 16, 2022
1歳8か月とか、番組側も止めろよ。放送するからには事故なく終わったんだろうが、「さいごのおつかい」にもなりかねんぞ。
#はじめてのおつかい
はじめてのおつかい
— akiko (@ranchiyoakiko) January 8, 2022
嫌い。
どんどん低年齢化してるし、依頼が複雑化してる。
2歳や3歳なんて、記憶もままならないし、字も読めない。自分より大きな物ばかりの世界に安心できる親なしに行けと。
大人でもきつい距離歩いたり。
最後に泣く親もわからん。あなたがやってることは虐待です。番組も同罪。
こうした声も多い事から「はじめてのおつかい死亡事故」の噂はネット上で実しやかに囁かれ、サジェストキーワードとして「はじめてのおつかい 死亡事故」などと表示されるようになったために広まった面もあるようです。
しかし、結論から言うと、「はじめてのおつかい」の撮影中に出演者の子供が事故で死亡したという事実はありません。もしそんな事実があれば「はじめてのおつかい」はとっくに番組終了となっているはずです。
「はじめてのおつかい」の番組側は、幼い子供に1人でおつかいをさせるという性質上、かなり気を使って安全対策をしているようで、複数人のスタッフが常に近くで隠れて見張り、場合によっては交通整理なども行なっており、これまでに事故に発展しそうな危険な状況になった事は1度もないという事です。
しかし、「はじめてのおつかい死亡事故」の噂が出る事になった真相は存在します。ここでは、「はじめてのおつかい死亡事故」の噂の真相を中心に紹介していきます。
はじめてのおつかい死亡事故の真相① 過去の出演者・絵里ちゃんが事故死
「はじめてのおつかい死亡事故」の噂が生まれる原因となった真相の1つは、過去の出演者である「絵里ちゃん」という女性が、成長後24歳の時に不慮の事故にあって死亡したという事実が「はじめてのおつかい」の番組内で紹介された事でした。
2022年7月16日放送の「はじめてのおつかい! 真夏の大冒険スペシャル2022」は過去の出演者の振り返りやその後なども紹介されました。
絵里ちゃんもこの放送で紹介され、広島県福山市鞆地区鞆の浦で、お茶のお稽古仲間だった当時5歳の絵里ちゃんと当時4歳の由季ちゃんが、お茶の師匠のお使いに行った様子が紹介されました。
絵里ちゃんが、1歳下の由季ちゃんにおみくじを買ってあげるなどの優しい姿も紹介されています。
絵里ちゃんはこの「はじめてのおつかい後」、毎年番組宛に年賀状を送り、近況を報告してくれてました。
それによれば、絵里ちゃんはその後、茶道の他にも日本舞踊やミュージカルなども学ぶようになり、大阪芸術大学へと進学して本格的にミュージカルを学び、卒業後も女優として活躍していたのでした。
ところが、2021年には年賀状ではなく、親族から絵里ちゃんが2020年7月13日に、24歳10ヶ月の時に不慮の事故で亡くなった事を知らせる喪中はがきが届きます。
「はじめてのおつかい! 真夏の大冒険スペシャル2022」では、この経緯が紹介され、視聴者の間にも衝撃が広がったのでした。
はじめてのおつかいで5歳でおつかい行った絵里ちゃんって子がまさか24歳で亡くなってたことに衝撃的やった。
— みぃ1/23 BsGirls FINAL LIVE (@b3ar_369sn) July 16, 2022
私と歳近い子やったから複雑な気持ちもあるし、人間って生きてて何があるか分からんって改めて感じた。
番組ではスタッフが絵里ちゃんの家族を訪ね、その際には当時の共演者である由季ちゃんも駆けつけています。絵里ちゃんの家族からは、この夏で3回忌を迎える事が明かされ、絵里ちゃんのお母さんの「生まれてる地球の中ではいったんもう(絵里ちゃんの人生は)終わって、次のステージに行ったんじゃないかな」という言葉も紹介されていました。
この過去の出演者・絵里ちゃんの「はじめてのおつかい」出演から19年後の不慮の事故による死亡が「はじめてのおつかい死亡事故」の噂が広がった真相の1つとなったようです。
はじめてのおつかい死亡事故の真相② 番組と無関係の子供の事故死の誤認
「はじめてのおつかい死亡事故」の噂が生まれたもう1つの真相とされているのは、番組「はじめてのおつかい」とは関係のない、当時小学校1年生の女の子が死亡した事故が番組出演者と誤認された事だったようです。
この事故は2001年12月13日の16時50分頃に奈良県北葛城郡広陵町馬見中4丁目交差点で発生した交通死亡事故、ひき逃げ事件でした。
死亡したのは当時6歳の小学1年生だった東元友紀さんで、当時妊娠中でお腹の大きかった母親を気遣って1人でおつかいに出ていました。
東元友紀さんは自転車で横断歩道を横断しようとしたところを左折してきたトラックにはねられえ即死。トラックはそのまま東元友紀さんの自転車を引きずって現場から走り去り、そのまま650メートルほど走行した後に絡まった自転車を外して投げ捨ててそのまま逃亡しました。
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
この交通死亡事故、ひき逃げ事件の被害者の東元友紀さんの両親は、300万円の謝礼金も設定して情報提供を呼びかけ、必死に犯人を探しましたがついに犯人は捕まらず、時効を迎えて未解決事件となっています。
この時、新聞やテレビニュースで東元友紀さんが「はじめてのおつかい」に行く途中だったと報道されたため、一部の人々がテレビ番組「はじめてのおつかい」の撮影中に事故に遭い死亡したと誤認し、「はじめてのおつかい死亡事故」の噂へと発展する事になりました。
テレビ番組のはじめてのおつかいで死亡事故があったのってデマだったのか…
— シュン (@Shun_Connery) April 3, 2022
番組が関係ない子供がニュースで「初めてのおつかいでの交通事故」と報道されたから勘違いが広まった流れか
まぁよく考えたら死亡事故があったらまだ番組やってるのはおかしいよな
この事故が発生した2001年12月13日の当時、既にテレビ番組「はじめてのおつかい」は人気番組でしたが、当時のネットの匿名掲示板のアーカイブではこの東元友紀さんの交通事故とテレビ番組の「はじめてのおつかい」を関連づけた書き込みが確認できます。
この当時から「はじめてのおつかい死亡事故」の噂は存在したようです。
はじめてのおつかいの過去の出演者・絵里ちゃんは黒木エリーの芸名で活躍
「はじめてのおつかい」の過去の出演者で、24歳の時に不慮の事故で死亡した事が、2022年7月16日放送の「はじめてのおつかい! 真夏の大冒険スペシャル2022」で明かされた絵里ちゃんですが、「黒木エリー」の芸名で芸能活動をされていた事が明らかになっています。
絵里ちゃんこと黒木エリーさんは、大阪府に拠点を置く芸能事務所「ジャパントータルエンターテインメント」に所属して芸能活動をしていました。
黒木エリーさんはTwitterやInstagramなどのSNSを活用されていて、それに投稿されていた画像と、「はじめてのおつかい」で紹介された画像が一致していたため、絵里ちゃんと黒木エリーさんが同一人物である事が確定しました。
絵里ちゃんこと黒木エリーさんは、舞台女優として精力的に舞台に出演する傍ら、お笑いコンビの結成やネットでのライブ配信活動およびYouTube活動も精力的に展開するなど芸能活動の幅を広げていたようです。
舞台女優としては、事務所主催の舞台「演〜en〜vol.17 半神」、関西を中心に活動する「劇団くれおーる」の「アナザー・オリオン」、「『21 1/2世紀の少女』第2章~未来惑星キョム~」、きのくにプロジェクトの「酔筆奇術偏狂記」などの作品にメインキャストの1人として出演していたようです。
黒木エリーさんの所属していた芸能事務所「ジャパントータルエンターテインメント」は、2020年7月13日に、黒木エリーさんが不慮の事故のため24歳で急逝した事をオフィシャルページで発表しています。
弊社所属の黒木エリー(くろき・えりー/本名黒木絵理)が7月13日(月)、不慮の事故のため急逝しました。満24歳でした。
黒木エリーは2016年に弊社主催の舞台に出演後、2019年3月から弊社に所属し、舞台を中心に役者として活動。
最近はお笑いコンビを組み、多岐にわたる活動を展開しておりました。
まとめ
今回は、日本テレビ系バラエティ番組「はじめてのおつかい」の出演者が事故で死亡したというインターネット上の噂の真相を中心にまとめてみました。
「はじめてのおつかい死亡事故」の噂は、過去に出演した絵里ちゃんという女性が、番組出演から19年後の2020年7月に24歳で不慮の事故で死亡した事が、2022年7月放送の「はじめてのおつかい! 真夏の大冒険スペシャル2022」の中で明かされた事で生まれたのが真相の1つでした。
もう1つの噂の真相としては、2001年12月に奈良県で発生した当時6歳の小学1年生の女児が、自身はじめてのおつかいに行く途中に交通事故に遭い死亡し、犯人のトラックがそのまま逃亡した事件が、「はじめてのおつかい」の撮影中の事故だったとご認識されて噂となったというのが挙げられています。
いずれも「はじめてのおつかい」の撮影中に発生した事故ではなく、番組とは無関係の事故です。
「はじめてのおつかい死亡事故」の噂のきっかけの1つとなったのは過去の出演者絵里ちゃんの死亡事故ですが、この絵里ちゃんは「はじめてのおつかい」の出演後は大阪芸術大学を卒業し、大阪の芸能事務所に所属して黒木エリーの芸名で芸能活動を行なっていた事が判明しています。
絵里ちゃんこと黒木エリーさんは、主に舞台女優として活躍し、関西を中心に活動する劇団の作品に出演していたほか、インターネットでのライブ配信活動や、お笑いコンビでの活動など幅広く活動されていました。