2015年10月4日12時45分頃、動画サイト「kukuluLIVE」で配信者のだーすけさんが火事を生配信してしまうという事件がありました。
この記事では、だーすけさんが起こした火事の詳細と、その後の家の状況について現在までの情報を詳しくまとめました。
だーすけのプロフィール
だーすけの正体は40代の無職ニート
世界規模で注目された火事を生配信しただーすけ
だーすけさんは当時愛媛県新居浜市に住む40代の男性で、生放送動画サイト「kukuluLIVE」にてオンラインゲーム「マビノギ」や「Minecraft」を主体に配信していたいわゆる”生主”でした。
また、履歴では2011年から動画サイト「ニコニコ生放送」にて「大きなビートの木の下で」というチャンネルで生放送を行っており、当時の2011年7月21日時点でだーすけさんは36歳だったことから、火事事件が発生した2015年でちょうど40歳頃だと思われます。
ネット上のコメントから拾った経歴をまとめると以下のようになります。
・東京大学を蹴って同志社大学に入学し、院を卒業している(学歴詐称の声あり)
・昔から得意だった油絵画家を目指すために油絵セットを”ネット乞食”していた(貰えていない)
また、「だーすけ徒然草」というブログも公開していましたが、漫画やアニメ、ゲームについての考察を綴っており、最後に投稿されたのが2019年2月26日であることから、現在も不定期で更新しているのかもしれません。
だーすけはネット上で「燃やし手」と呼ばれていた
だーすけさんはこれからご紹介する火事により、国内はおろか世界のメディアでも取り上げられたことからネット上の有名人になり、「ニコニコ動画」の文化である「歌い手」「踊り手」のように「燃やし手」というカテゴリーが出来上がりました。
燃やし手(もやして)とは、炎を操り、自身や物品・家屋等を炎上させる人のこと。
(燃やし手における)炎上とは、物理的な炎上のことを差し、その結果ネット上で用いられる”炎上”に繋がる事が多いが同一単語だからといって、燃やし手の炎上=炎上とは成り得ない。
だーすけさんの名前を検索すると「ニコニコ大百科」では「燃やし手」に転送されるようになっており、他にも様々な燃やし手がいるようです。
だーすけが起こした火事事件~家は全焼は免れるも2階部分が焼失
だーすけが起こした家の火事動画
だーすけさんが生配信中に起こした火事の動画は色々な動画サイトで挙がっていますが、中には意図的に修正・改変されたものもあります。
オリジナル動画は削除されていますが、以下のYouTube動画は修正されていないオリジナルに近い状態の動画だと思われます。
動画を見ると、だーすけさんの行動は色々とツッコミどころが満載ですが、なぜそのような行動を取ったのか、何がいけなかったのかなど防災の観点から分析していきましょう。
だーすけ火事事件の経緯① オイルマッチを紹介
100均で買ってきたオイルマッチを紹介
だーすけさんは100均一ショップでオイルライターを始め色々買ってきたようで、視聴者に聞きながらオイルマッチの使い方を模索し始めました。
しかし、この時だーすけさんは咥えタバコをしており、それを咎めるリスナーもいませんでした。
咥えタバコをしながらオイルマッチを扱うだーすけ
オイルを扱う際に咥えタバコをするというのは信じられない行為ですが、あらゆる事柄をなぁなぁにして生きてきただーすけさんにとっては日常茶飯事のようです。
オイルマッチの使い方が分からないだーすけさんは、本体側面にある火打石に芯の先を何度も擦って着火しようとしますが、オイルが着いていないため当然着火しません。
だーすけさんは目の前にパソコンがあるにも関わらず検索して調べるということをせず、火を扱うオイルマッチを適当に扱って着火しようと試みます。
この時点でリスナーの中には内心「大丈夫だろうか」とふと不安が脳裏をよぎった人もいるかもしれません。
だーすけ火事事件の経緯② オイルマッチの使い方を何となく把握
咥えたばこでオイルを流し込む
だーすけさんはリスナーから本体にオイルを入れることを教えてもらい、タバコを咥えたままオイルを流し込みます。
そして「うわっこぼれた!」とだーすけさんは焦ってティッシュで拭いていますが、「さっきから凄いことになってんだけど、手が」とオイルまみれの手もティッシュで拭いて、傍らのゴミ袋に捨ててしまいましたが、これが火事の布石となっていました。
動画では着火して火の手が上がり、焦っただーすけさんがこの位置に思わず芯を置いたようで、見事に油が染み込んだティッシュに引火してしまいました。
だーすけさんは、まさに「燃やし手」の名に恥じない見事な布石を投じています。
だーすけ火事事件の経緯③ オイルマッチ本体に引火して焦る
オイルマッチ本体に引火して焦るだーすけ
だーすけさんはオイルを入れる際にこぼして本体を濡らしてしまいましたが、この時にすぐに着火をせずによく本体を拭いてからしばらく乾かす必要がありました。
火打石に擦って火花が散り始めたことを確認しただーすけさんは、テンションが上がって芯を一心不乱に剃り続けました。
するとオイルまみれだった本体に一気に引火して火が燃え上がり、熱さで焦っただーすけさんは左側の床に本体を置いてしまいました。
だーすけさんは「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!」と焦りながら、思わず火が点いたままの芯をオイルが染み込んだティッシュをたくさん捨てたゴミ袋の上に捨ててしまいます。
本体の火をどうにかしようと立ち上がっただーすけさんですが、お尻の後ろでゴミ袋から火の手上がり始め、気づいていないだーすけさんにリスナーが「うしろうしろ」と呼びかけようやく気づきました。
まるで志村けんのコントのような見事な流れですが、だーすけさんの「燃やし手」としての本領はまだまだこれから発揮されるところでした。
だーすけ火事事件の経緯④ 動画に心霊現象も入っていた?
動画に心霊現象?
だーすけさんのお尻の後ろで火の手が大きくなり始めた時、画面のブレとともに「ふふふ」という女性のような笑い声が入っていることから、ネット上で「心霊現象が起きていた」「なにこの笑い声、怖い」と言った声が挙がっていました。
削除されているオリジナルの動画にも声が入っていたのかはわかりませんが、恐らく話題に便乗して動画を修正し声を入れたものだと思われますので、ここではこの心霊現象にはこれ以上触れません。
だーすけ火事事件の経緯⑤ ダンボールの山に火を投入する
なぜか燃え盛るゴミ袋をダンボール群に捨てる
だーすけさんはオイルを含んだティッシュが燃えるゴミ袋を持ち上げると、画面後ろのダンボールをたくさん置いていた場所に置いてしまいます。
恐らく、パソコンのそばにゴミ袋があったため、だーすけさんはパソコンが故障するのを恐れての行動だったのでしょう。
しかし、まるで火に油を注ぐような行為を自ら行い、だーすけさんはさらに「火をダンボールで扇いで風を送る」という最もやってはいけない行動に出ました。
この時、だーすけさんの取るべき行動は、例えパソコンが壊れてしまっても燃えるゴミ袋の周りから可燃物を除き、消化器をかけるか、消化器がなければ大きなバスタオルや布団などに水を十分染みこませて被せることでした。
だーすけさんは火を気にしながらも、火事がおおごとになって個人情報が漏れることが脳裏をよぎったせいか、スピーカーのマイクコードを抜いて音声をOFFにしたためリスナーは何も聴こえなくなりました。
だーすけ火事事件の経緯⑥ 小さい洗面器で消火活動
洗面器で巨大な炎に立ち向かう
だーすけさんはダンボールで火を扇いで風を送り火をさらに大きくしてしまったことから、今度は水で消火しようとしましたが、持ってきたのは小さな洗面器に入った少量の水でした。
どう見ても炎に対して少なすぎる上に、だーすけさんが必死に洗面器に水を汲んできては炎に投入するも当然火が小さくなる気配はありません。
母親に伝えて応援に来てもらいましたが同様に小さい洗面器の水で、だーすけさんと母親の涙ぐましい努力もむなしく、火の手はどんどん大きくなりました。
もはや、一酸化炭素中毒が心配されるくらいに火の手が上がったため、だーすけさんと母親はついに消火活動が無理だと諦めてしまい避難したようです。
そして、すぐに119番を呼んだものと思いますが、リスナーはだんだんと煙で薄暗くなっていくのを見届けて配信はパソコンが壊れる形で終了しました。
だーすけ、家の火事で2階部分が焼失する大惨事に
自宅一部焼失で済んだだーすけ宅
全焼は免れただーすけ宅
地元紙の愛媛新聞によれば、だーすけさんの自宅である木造2階建ての約125平方メートルの内、2階部分の約37平方メートルが焼失しました。
だーすけの現在と火事事件のその後~海外ニュースで取り上げられ話題に
だーすけ火事事件が世界的ニュースになっていた
海外のメディアも報じる一大事に
この事件は国内のYahoo!ニュースを始め様々なメディアで取り上げられ、ニュース番組『ネットNAVI(フジテレビ系)』などでも報じられました。
さらに、アメリカのソーシャルサイト「Reddit」でこの火事が取り上げられ、そこからYouTubeに動画が投稿されました。
「Reddit」の”hot”ニュースの日間ランキングでは1位になり、「Liveleak」でも同様に1位、YouTubeに転載された動画の再生回数は事件から3日間で約700万回を突破しました。
これらを受けて、アメリカのテレビ局CBSがニュースやイギリスのデイリー・ミラー紙なども報じたため、だーすけさんの火事は世界で注目されるようになりました。
だーすけ、現在も火事事件をまったく反省していなかった
だーすけさんは火事事件から数日後に、ブログ上でオリジナル動画が削除された件や、火事が自身に与えた影響について報告しました。
だーすけさんの配信によるオリジナル動画は再生回数が600万回を超えたあたりで削除されたようですが、一時復活し900万回を超えたあとに再び削除され現在は視聴できません。
この動画削除の依頼はだーすけさん自身が出したわけではないことを釈明し、「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」などで囁かれていた噂はほとんどがデマであることを強調していました。
しかし、40代のおじさんながら顔文字を多用した気持ちの悪い文章にドン引きする人は多く、「だーすけはまったく反省していない」と言われていました。
185:>>5
この手のやつはその手の気持ちになっても数時間で元どおりだよ。247:>>13
人生に大事なことは全くやる気もないけどへんなポジティブさがあるよな38:確かに次回はもうちょっと適切な火の処理ができるようになると思う。293:>>38
また燃やすこと前提で評価するの止めたげてw
火事を起こしたことを「結果的に良い方向へ向かう」とポジティブ発言を残していただーすけさんですが、その後ニートを卒業して働いているという情報はまったく見られません。
だーすけは室内でオイルマッチを使ったのが失敗だった
オイルマッチはアウトドア向けの商品
だーすけさんが火事を起こしてしまった最大の要因は、アウトドア向けのオイルマッチを室内でしかも可燃物に囲まれた中で使ってしまったことでした。
それと使用するときに注意したほうがいい点があります。1つは室内で使うのはやめたほうがいいと思います。 私は点火するときに若干斜めにしてようやく点火させられるようになったのですがオイルが口から漏れ出たり、 また棒を刷るときに微量ながらオイルが飛び散ったりするので火事の原因になります。使用する時は周りに可燃物が無いところでやったほうがいいでしょう。
まさにだーすけさんは”やってはいけない事”を見事なまでにパーフェクトでやり遂げてしまったため「燃やし手」の急先鋒となってしまいました。
このオイルマッチも100円均一ショップでも取り扱っていますが、元々アウトドアショップに置かれていた商品で正しい使い方と危険性への認知が求められる商品でした。
このだーすけさんの火事を教訓に、火を扱う時は最大限の注意と万が一を想定した使い方をすることが大切でしょう。
だーすけの火事配信ほんとファイナルデスティネーションみたいで好き
— ひらみれもん❖Aegis (@HiramiDepressa) May 11, 2018
だーすけの火事動画、見るたびになんか胸がキュッとしてしまう。
— マリカはなちむ (@Na_Chimu_) October 27, 2018
だーすけについてまとめると…
・だーすけの火事事件は世界的ニュースとなり一躍有名となった
・だーすけは現在も火事を起こしたことをまったく反省していなかった
ネットでの生配信中に火事を起こして世界規模で報じられ有名になっただーすけさんについて総まとめしてきました。
人はパニックになるとここまで取るべき行動と真逆のことをしてしまうのかという、まさに見本のような動画でしたが、だーすけさんが自堕落なニートだから起きた火事とも言えるでしょう。
とはいえ、だーすけさんの火事によりAmazonなどで消化器が飛ぶように売れたのも事実で、多少なりとも経済を動かしただーすけさんは普通のニートよりは格上げされたようです。