俳優の坂上忍さんが運営する動物保護ハウス「さかがみ家」が話題です。
この記事ではさかがみ家の場所や、看板犬の文太の譲渡先、譲渡に必要な費用、スタッフのちび太さんや小夏さん、桑原みずきさん、スタッフの給与、現在の運営状況などについてまとめました。
この記事の目次
さかがみ家は俳優の坂上忍が設立した動物保護ハウス
「さかがみ家」とは、動物愛護活動で知られる俳優の坂上忍さんが2022年4月に全額自費で設立した動物保護ハウスです。
坂上忍さんは「さかがみ家」にこれまでに3億円を超える私財を投じており、継続的に多くの動物達を救っていけるようにと、ボランティアや寄付に頼らない持続可能な事業を目指し運営されています。
「さかがみ家」の動物達ファーストの取り組みは高く評価されており、多くの犬猫を愛する人々からの注目を集めています。
さかがみ家の場所は千葉県袖ケ浦市奈良輪
「一般社団法人さかがみ家」の登記簿情報によると、さかがみ家のある場所は「千葉県袖ケ浦市奈良輪2352番地」です。
この場所は敷地面積4500坪(東京ドームの3分の1の面積)もの広大な土地で、2020年に坂上忍さんが動物保護施設を建設する目的で購入し、2022年4月に「さかがみ家」を開業させました。この経緯は「坂上どうぶつ王国」でも紹介されています。
購入時、この場所はかなり荒れたまま放置されていてしかも土地の3分2はヘドロが沈澱した池だったため、テレビ東京の人気バラエティ「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」とのコラボ企画により、一度池の水を抜いて、きれいな水の池に生まれ変わらせるプロジェクトも進められました。
現在、この場所には犬や猫達がストレスなく暮らせるよう細心の注意を払って設計された130平方メートル2階建の母屋(犬部屋32畳、サンルームもある猫部屋20畳とキャットラン完備)と、2000平方メートルの広大なドッグランが整備され、保護された犬や猫達が譲渡される日を待ちながら安全に暮らしています。
さかがみ家の看板犬・文太の譲渡先決定も話題に
長く「さかがみ家」の保護犬の中でも人気を集め、看板犬とも言われていたのが雑種犬の文太でした。
文太は沖縄県で高齢の女性に飼われていましたが、この女性は文太にしつけをする事もなく、散歩にも連れて行かず他の犬と接する機会がなかった文太は社会性が身に付かずにわがままな性格となり、ストレスもあってか次第に噛み癖が強くなりました。そして、手に負えなくなった女性は飼育を放棄し当時生後4ヶ月の文太を捨ててしまったのでした。
文太は沖縄県の沖縄県那覇市環境衛生課にいたところを、2022年4月推定で生後11ヶ月の頃にさかがみ家に引き取られました。
さかがみ家に来た当初、文太には、散歩中に通りすがりの犬に見境なく吠えたり、リードを強く引っ張ったり、夜中に吠え続けたり、家屋内でうんちをしてしまったりなどの多くの問題行動がありました。
さかがみ家のスタッフ達は文太と辛抱強く向き合い、そうした問題行動を1つずつ改善させました。そうした成長の過程も紹介された文太は人気者になり、さかがみ家の看板犬と呼ばれるようになりました。
2023年6月、そんな文太の譲渡先が決まりました。
文太が譲渡されたのは、主にサポートドラマーとして様々なバンドに参加しているミュージシャンの女性「Eren」さんです。
文太の里親となったErenさんは大の犬好きだそうで、ずっと可愛がっていた愛犬2匹を3年前に立て続けに亡くし、その悲しみからそれ以来、自分より先に亡くなる動物は飼いたくないとの想いでずっとペットロス状態だったそうです。しかし、縁があって文太を譲渡される事になったとの事。
文太(ぶんた)です!
— Eren(えれん) (@kse0913) June 29, 2023
3年前に愛犬を2匹立て続けに亡くしてから、もう一生私より先に亡くなる生き物は飼わないって誓ってて、ずっとペットロスだったんですが、ご縁があり、さかがみ家の保護犬文太くんを譲り受ける事になりました!
とんでもなく良い子で可愛くてデレデレです笑
一生幸せにします!! pic.twitter.com/alb1gpAGUW
愛犬を亡くす悲しみを知っていても飼いたいと言ってくれた里親さんなので、文太はきっと大切にされ幸せに暮らしていけると思います。
Erenさんは文太のインスタグラムも開設していて、元気に幸せそうに過ごしている文太の写真を多数投稿してくれています。
さかがみ家の譲渡費用
「さかがみ家」の保護犬や保護猫の譲渡費用に関しては、さかがみ家の公式ウェブサイトでは、「譲渡にかかる費用」として、「お届け費用(交通費などの実費)お届けまでにかかる交通費をご負担いただきます。」とのみ記載されています。
この表記内容から、さかがみ家単体で保護している犬と猫に関しては、譲渡費用は譲渡先までの交通費の実費のみが費用としてかかるようです。
ただ、一部のウェブサイトでは、さかがみ家で保護されている犬や猫には、神奈川県横浜市で活動している犬猫保護ボランティア「おーあみ避難所」が関わっており、この団体を通すため譲渡費用として猫を引き取る場合が一律3万5000円、犬を引き取る場合が一律50000円の負担があるとの情報が紹介されています。
この「おーあみ避難所」は「坂上どうぶつ王国」でもよく紹介されている団体で、共同で動物保護に関するプロジェクトも展開されているため関係が深い事は間違いありません。
ただ、現在、さかがみ家の公式ウェブサイトでは、譲渡費用に関しては「お届け費用」(交通費などの実費)としか記載がないです。仮にこれ以外に譲渡費用が必要であれば、それも明記してあるはずなので、現在はこの費用のみの負担ではないかと思われます。
さかがみ家のスタッフは正社員5名業務委託のタレント7名の合計12名
「さかがみ家」のスタッフは、2022年6月に「東洋経済」に掲載の坂上忍さんのインタビュー記事によると、その当時で正社員が5人、業務委託のタレントが7人の合計12名との事でした。
坂上 一般募集で決まった正社員は現在5人、業務委託のタレントさん7人の、全部で12名ですね。
このスタッフのうち業務委託のタレント7名については、女優の小野真弓さん、俳優の古山憲太郎さん、女優の嘉門洋子さん、元SKE48の桑原みずきさん、芸人のお宮の松さん、タレントの野々村真さん、モデルの佐藤真瑚さんらです。
他にも俳優の広島光さんや舞台スタッフの川西英之さんらの名前が、さかがみ家のスタッフとして発表されています。
これらの方々については、坂上忍さんが、人間性や仕事への取り組み方、動物への愛情などを自身で判断し採用されたようです。ただし、モデルの佐藤真瑚さんは一般募集に応募してスタッフ採用されたとの事です。
さかがみ家のスタッフ① ちび太
「さかがみ家」の一般応募のスタッフで注目されているのは、YouTubeチャンネルにもよく登場している「ちび太」さんです。
ちび太さんは一般の方のため顔出しはされていませんが、大阪出身の女性で年齢は22歳(初登場した2022年7月当時)と発表されていました。ちび太さんは実家で犬2匹、猫1匹を飼っているそうで、動物飼育経験豊富なスタッフとして活躍されています。
下はちび太さんが初登場したさかがみ家のYouTubeチャンネルの動画です。カメラを担当し音声のみ出演されています。動画の最後には坂上忍さんが、ちび太さんが生活するための一軒家を購入した事をサプライズで明かす場面もあります。
ちび太さんのさかがみ家での主な業務は、保護動物達のフード管理や調合などのお世話全般、譲渡希望の方とのオンライン面談、犬用おやつの開発調理、さかがみ家のイベント参加に関わる業務、YouTubeの編集などで、さかがみ家の正社員の中でも中心的役割を任されているようです。
さかがみ家スタッフのちび太さんの本名やこれまでの経歴などは現在のところは公開されていません。
さかがみ家のスタッフ② 小夏
さかがみ家の一般採用の正社員スタッフさんの中では、小夏さんという女性も注目されています。
さかがみ家のオフィシャルブログよると、小夏さんはイケイケ元ダンサーで、さかがみ家のオフィシャルインスタグラムの更新を担当されているそうです。
イケイケ元ダンサーの小夏さんです!
いつも小夏さんがInstagramをアップしております。
小夏さんのその他のさかがみ家での業務としてはオンラインストアの管理全般、他の企業とのやりとり、YouTubeの動画編集やメンバーシップなどを担当されているそうです。
小夏さんはプライベートでは犬1匹と猫1匹と暮らされているそうです。小夏さんも一般の方なので顔出しはしておらず本名も非公開です。
さかがみ家のスタッフ③ 桑原みずき
桑原みずきのプロフィール
生年月日:1992年2月19日
出身地 :高知県高知市
身長 :161cm
血液型 :A型
さかがみ家の業務提携しているタレントスタッフの中では、元SKE48の桑原みずきさんが特に注目されています。
桑原みずきさんは、さかがみ家の運営が開始される前の2022年4月15日放送の「坂上どうぶつ王国」の放送内でスタッフに採用されました。
桑原みずきさんはさかがみ家のスタッフとして採用された当初、視聴者からは保護スタッフに向いていないと批判されました。
桑原みずきさんがスタッフとして働く場面が放送された際に、白いTシャツとスパッツとクロックスという動物のお世話には向いていない服装で保護動物用のケージを掃除する際に「膝ついたら汚れる」と発言した事や、捕獲機で保護対象の猫を捕まえた時の様子に驚いて悲鳴をあげた事などに不快感を抱いた方からの批判が見られました。
坂上どうぶつ王国観てるけど、桑原さんって人なんなん?にゃんゲージ掃除するのに膝付きたくないとか、ただキャーキャーうっさいだけで。命と向き合う質問にもヘラヘラ笑ってて。こんな人リーダー格にするの?こんな人に世話されるわんにゃん達が可哀想だわ😡#坂上どうぶつ王国
— こつぶ (@kotsubu_09) April 15, 2022
桑原さん、芸能活動続けていきたいなら、こんな生半可な覚悟で出演しない方がよかったんじゃない?膝つきたくない、捕獲見たくない、怖い、騒ぐ、死を前にして他の犠牲になる命を出さないために動こうという意思がない。その時点で無理だよ。中途半端に手を出しちゃ猫が可哀想だ。 #坂上どうぶつ王国
— おどるチンポコリン (@TWXxxMpNn8TdArG) April 15, 2022
確かにこの放送当時の桑原みずきさんの言動は、動物の保護活動の厳しさを少しでも知っている人から見ると不適切なものに映ったかもしれません。
ただその後、桑原みずきさんの仕事ぶりはさかがみ家のYouTubeチャンネルで何度も紹介されています。
それを見る限り桑原みずきさんはかなりテキパキと動き回って仕事をこなしており、普段からしっかりと仕事をしているのが伝わりますし、かなり仕事ができる人物である事もわかります。何よりも動物達への愛情が言動からすごく伝わってくるので、批判的な声は現在はほぼなくなっています。
坂上忍さんは最初から桑原みずきさんの事を信頼されていたようなので、本来の人間性を見抜かれていたのだと思います。
さかがみ家のスタッフの給料
さかがみ家のスタッフの給料額は公表されていません。
現在、さかがみ家で正社員として働いている方々は20代の女性が中心のようです。20代女性の平均年収は240万円〜310万円ほどとなっているので、さかがみ家の正社員の方々の給料も月収にして20万円から25万円ほどではないかと推測されます。
ただ、さかがみ家では、住宅や食事が支給されている事もあるので、平均よりは給与が低く設定されている事も考えられます。
さかがみ家はあくまでも動物達の保護を目的とした施設で、利益を上げる事を目的に運営されているわけではありません。ただ、坂上忍さんは、ボランティアや寄付に頼る事なく(動物達のためにも)自力運営していける事を目指されているようで、その点はビジネスと割り切る部分も必要と考えているところはあると思います。そうした点から見ると、現在の時点ではまだそこまで大きな金額の給料をスタッフに支払う余裕はないのではないかと考えられます。
ただ仮に平均より低い給料であったとしても、坂上忍さんの理念に共感してさかがみ家で働きたいという想いを持たれる方は多いのではないかと思います。
また、業務提携で働いているタレントさんのスタッフはおそらく固定の給料制ではなく、出演した場合にその都度ギャラが支払われる契約になっているのではないかと思われます。さかがみ家はバラエティ番組で特集が組まれる事もあるので、テレビ局からの資金がタレントのスタッフさんに流れる仕組みも作られていると考えられます。
さかがみ家の現在① 経営自体は概ね順調
出典:https://static.tokyo-np.co.jp/
さかがみ家の現在については、2023年4月に坂上忍さんが初年度は3200万円の経常損失(純粋な赤字)だった事を明かしています。
俳優坂上忍(55)が、昨年4月に千葉・袖ケ浦市内で開業した動物保護ハウス「さかがみ家」の初年度の経常損失が3200万円だったことを明かした。
坂上忍さんは、さかがみ家を全て自分の資金で運営されていました。当初の設立のために投じた資金は少なくとも3億数千万円にのぼった事が明かされていますが、これは開業費用なので会計上5年かけて償却(分割して毎年支出計上される)されていきます。
さかがみ家は、ペットグッズの販売やYouTubeやSNSでの広告収入、イベントへの参加、テレビ局との提携などでも収入を得ていると思われますが、経常損失額が3200万円に抑えられている事から見て、既に数千万円から1億円規模の収益が上がっていると推測できます。さかがみ家の注目度がこのまま順調に上がっていけば黒字転換する可能性は高いです。
さかがみ家の現在② 保護活動も順調に進んでいる様子
さかがみ家には現在も保護された犬や猫達が暮らしています。
現在、さかがみ家に保護されているのは、犬が3頭、猫が17頭で猫の方がかなり多くなっています。
さかがみ家のオフィシャルインスタグラムでは、随時、保護されている犬や猫達の情報が更新されています。
譲渡先が決まったとの情報も頻繁に更新されているので、本来の目的である保護活動も順調な様子です。
まとめ
今回は、俳優の坂上忍さんが2022年4月に開業した動物保護ハウス「さかがみ家」についてまとめてみました。
さかがみ家の場所は「千葉県袖ケ浦市奈良輪2352番地」で4500坪の広大な敷地に犬や猫達がストレスなく過ごせる設備が整備されています。
さかがみ家では、看板犬として人気の高かった保護犬の文太も譲渡され話題になりました。
さかがみ家の譲渡費用は、公式ウェブサイトによると、動物達の引越し費用(運ぶスタッフの交通費の実費)のみのようです。
さかがみ家のスタッフは、元SKE48の桑原みずきさん、女優の小野真弓さんや嘉門洋子さんら業務提携している芸能人スタッフと、一般から募集した正社員スタッフによって構成されています。
正社員スタッフは20代の女性が中心で、中でも大阪出身で動物達のお世話などで現場スタッフの中心として活躍されているちび太さんや、インスタグラム運営や企業とのやり取りなど秘書的な立ち位置で活躍されている小夏さんが注目されているようです。
さかがみ家のスタッフの給料は非公開でわかっていませんが、現在の時点ではまだそこまで大きな金額を支払う余裕はないと思われます。
さかがみ家の現在については、初年度の収支が3200万円の経常赤字だった事が坂上忍さんによって明かされています。ただ、初年度でこの規模の赤字で済んでいるのであれば、さかがみ家の注目度合いから見ても軌道に乗れば黒字転換は早いと推測され、経営自体は概ね順調であると考えられます。
また、本業の動物の保護活動も順調な様子で、オフィシャルインスタグラムでは、随時、新たに保護された動物達の紹介や、譲渡先の決まった動物達が報告されています。