9年連続60試合登板の記録を持つ巨人の中継ぎエースだった山口鉄也さんは、「元祖育成の星」と呼ばれています。
今回は山口鉄也さんの経歴や全盛期の成績・年俸推移、結婚した嫁の青木亜希さんとの馴れ初めや子供、現在をまとめました。
この記事の目次
山口鉄也は元巨人の中継ぎ投手
山口鉄也
生年月日:1983年11月11日
出身:神奈川県横浜市
身長:184cm
体重:88kg
所属:読売ジャイアンツ
活動:元プロ野球選手、野球指導者
ポジション:ピッチャー
投打:左投左打
山口鉄也さんは、読売ジャイアンツに所属していたピッチャーです。
育成契約で巨人に入団し、9年連続で60試合登板を記録するなど、タフな鉄腕ピッチャーとして活躍しました。
現役終盤は左肩の故障などに苦しみ、2018年オフに現役を引退しました。
山口鉄也の経歴
読売ジャイアンツ入団まで
山口鉄也さんは、1983年に神奈川県横浜市で生まれました。
小学校1年生の時から野球を始め、高校は神奈川県内の野球の名門校の1つである横浜商業高校に進学。エースとして活躍しましたが、甲子園には出場できませんでした。
高校卒業後は、MLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックスからスカウトされ、入団テストに合格。
マイナー契約を結び、渡米しています。
しかし、アメリカで4年間プレーしたもののシングルAにも昇格できなかったため、帰国しています。
帰国後、横浜ベイスターズや楽天東北ゴールデンイーグルスの入団テストを受けるも不合格になります。
記念受験のつもりで、読売ジャイアンツの入団テストを受けたら、当時の二軍監督の吉村禎章氏に見いだされます。そして、2005年のドラフト会議で育成指名され、巨人入団となりました。
巨人入団後
2005年のドラフトで育成指名された山口鉄也さんは、2006年は支配下契約はなかったものの、2007年4月に支配下契約をつかみ取り、それから1週間後には一軍登板を果たしています。
そこからは中継ぎ投手として活躍し、2008年からは9年連続で60試合以上で登板しています。
しかし、2015年ごろからはケガや不調などが重なり、思ったような成績を残すことができなくなっていました。
2017年は18試合登板のみとなり、60試合登板の連続記録が途切れ、2018年には一軍登板の機会はなく、2018年オフには現役引退を表明しました。
山口鉄也の全盛期のニックネームは「スコット鉄太朗」
山口鉄也さんの全盛期は、圧倒的な成績を残していました。山口鉄也さんのキャリアハイである2012年の成績を見てみましょう。
・勝利数:3勝
・敗戦数:2敗
・セーブ数:5
・ホールド数:44
・防御率:0.84
2012年シーズンの試合数は144試合です。山口鉄也さんは72試合に登板していますので、2試合に1回は登板している計算になります。
登板数だけでもすごいですが、素晴らしいのは防御率です。72試合に登板して防御率は0.84!
1.00を切っている防御率は、先発でも中継ぎでも抑えでも、ほとんど見たことがありません。
しかも、しつこいようですが、72試合登板で防御率は0.84です。山口鉄也さんの全盛期がいかにすごいかが分かりますね。
山口鉄也さんはその活躍から、2008年ごろには同期入団の中継ぎ右腕である越智大祐さんと一緒に「風神雷神」というコンビ名(ニックネーム)で呼ばれていました。
また、全盛期の2012~2014年ごろは山口鉄也さんは、巨人のセットアッパー・抑えであるマシソンと西村健太朗さんと一緒に「スコット鉄太朗」と呼ばれるようになりました。
これは日刊スポーツが最初に「スコット鉄太朗」というワードを使い始めて、5ちゃんねるのなんJなどでは「ダサい」と言いながらも、おなじみのワードになっていきました。
日刊スポーツが命名した「#スコット鉄太朗」がついに巨人軍公式グッズ仲間入り!22日販売決定!
— 日刊スポーツ 巨人担当 (@nikkan_giants) November 20, 2019
マシソン、山口鉄、西村の最強勝ちパターンを村田修一が、TBS初田アナが、愛情たっぷりに、世に広めた。
日刊スポーツ巨人担当と3連覇を支えたリリーバーの歴史が詰まっているhttps://t.co/iSHub1muqa
ちなみに、「スコット鉄太朗」は「とっとこハム太郎」と名前のゴロが似ていますが、とっとこハム太郎からもお墨付きが出ています。
ハム太郎「巨ハム軍という名前の球団でがんばってるハムちゃんずなのだ。友達なのだ。」 RT @G_a24: スコット鉄太朗って友達?
— とっとこハム太郎 Hamtaro (@tottokohamutaro) July 17, 2012
山口鉄也の年俸推移が「育成の星」だと話題に
山口鉄也さんは育成で巨人に入団しています。育成選手からスタートした山口鉄也さんは、自分自身の実力で、最高年俸は入団時の133倍にもなったんです。
山口鉄也さんの年俸の推移を見ていきましょう。
・2007年:240万円
・2008年:1400万円
・2009年:4500万円
・2010年:1億円
・2011年:1憶1000万円
・2012年:1億2000万円
・2013年:2億4000万円
・2014年:3億2000万円
・2015年:3億2000万円
・2016年:3億2000万円
・2017年:3億2000万円
・2018年:2億2400万円
山口鉄也さんは最初は年俸240万円だったのに、最高年俸は3億2000万円!この年俸推移を見ると、山口鉄也さんがいかに圧倒的な成績を残してきたかが分かりますね。
合計年俸は21億3780万円です。入団時は支度金として300万円が支給されていますので、それを加算すると、21億4080万円となります。
育成出身で初めて年俸1億円を達成した選手であり、「プロ野球選手は夢がある」と実感させてくれる選手でした。
実力さえあれば、活躍し、年俸はどんどん上がることを実証した山口鉄也さんは「育成の星」と呼ばれるようになっています。
山口鉄也の成績まとめ
出典:sankei.com
山口鉄也さんのプロ野球選手としての成績を見ていきましょう。
登板 | 投球回 | 勝利数 | 敗戦数 | セーブ数 | ホールド | 防御率 | |
2007年 | 32 | 25.1 | 2 | 0 | 0 | 2 | 3.91 |
2008年 | 67 | 73.2 | 11 | 2 | 2 | 23 | 2.32 |
2009年 | 73 | 78.0 | 9 | 1 | 4 | 35 | 1.27 |
2010年 | 73 | 88.2 | 8 | 3 | 5 | 20 | 3.05 |
2011年 | 60 | 61.2 | 5 | 1 | 2 | 25 | .75 |
2012年 | 72 | 75.1 | 3 | 2 | 5 | 44 | 0.84 |
2013年 | 64 | 66.2 | 4 | 3 | 6 | 38 | 1.22 |
2014年 | 60 | 56.1 | 4 | 3 | 2 | 35 | 3.04 |
2015年 | 60 | 52.2 | 4 | 5 | 2 | 29 | 2.73 |
2016年 | 63 | 48.0 | 1 | 6 | 1 | 19 | 4.88 |
2017年 | 18 | 13.1 | 1 | 1 | 0 | 3 | 4.05 |
通算 | 642 | 639.2 | 52 | 27 | 29 | 273 | 2.34 |
一軍での成績ですので、一軍登板がなかった2006年と2018年は成績には含まれていません。
山口鉄也さんの成績を見ると分かりますが、全盛期は中継ぎピッチャーなのに回跨ぎをしているんですよね。超鉄腕だったことが分かります。
そして、山口鉄也さんは2009年、2012年、2013年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。
最優秀中継ぎ投手を3回取ったのは、中日の岩瀬仁紀選手と日本ハムの宮西尚生選手だけです。
9年連続60試合登板、そしてホールド数はNPB史上2位。この2つの記録だけで、山口鉄也さんがいかにすごい選手だったかは明らかですね。
山口鉄也の引退会見が「豪華」と言われる理由とは
出典:daily.co.jp
山口鉄也さんは2018年オフに引退しています。10月5日に引退会見を行いましたが、この引退会見がとても豪華だったんです。
通常、引退会見は1人で行いますが、山口鉄也さんの引退会見には巨人のスター選手が駆け付け、同じように引退を表明していた選手もサプライズ登場しています。
山口鉄也さんの引退会見に駆け付けた選手は、以下の通りです
・阿部慎之助
・坂本勇人
・菅野直之
・杉内俊哉
・村田修一
・長野久義
・沢村祐一
・宮國椋丞
ほとんどが巨人を代表するだけでなく、球界を代表している選手たちですよね。
これだけの選手が引退会見に駆け付けるなんて、山口鉄也さんは本当に選手たちから慕われていて、人望があったのでしょう。
山口鉄也の嫁は元モデル・青木亜希
山口鉄也さんの嫁は青木亜希さんです。
青木亜希は元モデル
青木亜希
生年月日:1985年5月8日
出身:神奈川県
身長:160cm
活動:元モデル
山口鉄也さんの嫁は、元モデルの青木亜希さんです。写真を見てわかるように、青木亜希さんはとてもきれいな女性です。
青木亜希さんは、2006年にファッション雑誌の「PINKY」のプリンセスPINKY準グランプリを受賞し、モデルデビュー。また、ギャル雑誌の「Cawaii!」でも活躍しています。
基本的にはモデルとして活動していましたが、モデル仲間とテレビに出たこともあります。
ただ、モデル活動をしていたのは2010年以前のことで、2010年以降はモデルを辞めて、アパレル会社のOLとして働いていたようです。
青木亜希は有吉の元カノ
出典:thetv.jp
山口鉄也さんの嫁である青木亜希さんは、PINKYなどでモデルとして活動していましたが、「モデル」としてよりも、「有吉弘行の彼女」としての方が有名かもしれません。
青木亜希さんは山口鉄也さんと結婚する前、有吉弘行さんと交際していたんです。
2008年10月に、青木亜希さんと有吉さんが交際しているとフライデーが報じました。しかも、青木亜希さんも有吉弘行さんもその交際を認めていたんです。
有吉さんは「はねるのトびら」や「爆!爆!爆笑問題」に出演した時も、青木亜希さんとの交際を認める発言をしていました。
しかし、2010年10月ごろには有吉弘行さんと破局したようです。
それでも、有吉弘行さんは青木亜希さんと2007年ごろから付き合っていると認めていますので、3~4年間は付き合っていたことになりますね。
しかも、青木亜希さんが有吉さんと付き合い始めた2007年ごろは、まだ有吉さんは今ほど売れていません。
「おもしろ毒舌あだ名」をつけることで、ようやく再ブレイクの兆しが見えてきた頃です。
芸人としてどん底から這い上がりつつあった有吉さんと付き合うなんて、青木亜希さんの好感度は上がりますよね。
山口鉄也と嫁・青木亜希の馴れ初め
出典:ameblo.jp
山口鉄也さんと青木亜希さんは、2010年秋から交際を始めています。
結婚時の報道によると、山口鉄也さんの高校の同級生の紹介で交際が始まったとのこと。
相手は神奈川県在住で、会社員の亜希さん(26)。昨年秋に高校の同級生の紹介で知り合い、1年の交際期間を経て、16日にプロポーズ。早ければ来月中にも婚姻届を提出する。
2010年10月ごろに、青木亜希さんは有吉弘行さんと破局していたようなので、破局後すぐに、山口鉄也さんは青木亜希さんと同級生の紹介で知り合って、交際に発展したということですね。
山口鉄也さんと青木亜希さんの出会いを見ていると、出会いのタイミングってとても大切であることが分かります。
山口鉄也と青木亜希は2012年に結婚
出典:asahi.com
山口鉄也さんと青木亜希さんは、2012年に結婚しています。2010年秋に交際がスタートし、2011年12月に山口鉄也さんからプロポーズしたとのことです。
2011年12月の結婚発表では、次のように報道されています。
早ければ来月中にも婚姻届を提出する。生涯の伴侶とともに、史上初の5年連続60試合登板を目指す。
婚姻届を提出した詳細な時期は明らかにされていませんが、2011年12月の時点で「早ければ来月中にも婚姻届を提出」ということは、2012年1月以降に結婚したということでしょう。
山口鉄也さんは2011年11月に扁桃腺除去手術を受けていて、亜希さんが献身的に看病をしてくれて、笑顔で励ましてくれたことで、山口鉄也さんは「この人なら!」と思ったようです。
青木亜希さんへのプロポーズは、横浜のみなとみらいで婚約指輪を渡して言ったとのことです。ステキですよね。
そんな青木亜希さんはギャル風のルックスですが、見た目に反して、実は料理も得意で、山口鉄也さんを食生活の面でも支えているそうです。
亜希さんは料理も得意で、栄養のバランスを考えたメニューを用意。ウエートトレーニングを行った後には、筋肉になりやすいとされる料理で体づくりのサポートも行った。「おいしいし、僕の体を第一に考えてやってくれるんです」と感謝する。
山口鉄也さん曰く、青木亜希さんは「今風な感じに見えるけど、考えもしっかりしていて、凄く大人」ということです。
結婚報道時は、青木亜希さんは「会社員」と報道されています。これは、既にモデルを辞めて、会社員として働いていたからですね。
一般人ということで、山口鉄也さんの意向もあり、結婚発表時、亜希さんの顔写真は公開されていません。
山口鉄也さんほどの選手なら、引退試合&引退セレモニーがあってもおかしくありませんが、左肩の状態が良くなかったのか、引退会見だけでした。
引退セレモニーがあれば、嫁と子供が花束を渡すなどをして、マスコミが選手の家族を報道しますが、山口鉄也さんにはなかったため、現在の青木亜希さんの情報はほとんどありません。
山口鉄也の子供は2人
山口鉄也さんは、嫁の青木亜希さんとの間に2人の子供がいます。
2013年に長男が生まれ、その後にもう1人誕生していますが、誕生日や性別、名前などは公表されていません。
ただ、山口鉄也さんはイクメンの一面をのぞかせているようです。
「子供たちに野球を教えることは楽しみですし、パソコンも英語も頑張りたいです。もちろん育児も」と2児のパパの顔ものぞかせた。
引退後は子供たちに野球を教えるコーチをしていますが、ご自身の子供にも野球を教えているかもしれませんね。
山口鉄也の現在
山口鉄也さんは、2018年オフに現役を引退しています。
引退後はパソコンや英会話を習っているとのことで、とてもまじめな性格であることが分かりますよね。
2019年にはジャイアンツアカデミーのコーチになり、2020年には巨人の三軍投手コーチに就任しました。そして、2021年現在は二軍投手コーチとして、若手の育成に励んでいます。
ジャイアンツアカデミー→3軍コーチ→2軍コーチと昇進しているところを見ると、山口鉄也さんは指導するのが上手なのかもしれません。
育成から這い上がってきた経験も、若手指導に生きているのかもしれませんね。
山口鉄也のまとめ
山口鉄也さんの経歴や全盛期、年俸の推移や成績、嫁の青木亜希さんとの馴れ初めや結婚、子供の情報、現在の活動などをまとめましたが、いかがでしたか?
ジャイアンツの中継ぎを長年支え続けてきた山口鉄也さん。
ジャイアンツの功労者ですし、引退会見を見ても人柄が良さそうですので、今後もコーチとして若手育成に関わっていくことでしょう。