「攻殻機動隊」の草薙素子役などで知られる人気声優の田中敦子さんが61歳で亡くなった事が発表され悲しみの声が広がっています。この記事では田中敦子さんの代表作や若い頃、結婚や旦那さんや子供、息子の声優・田中光さんや娘さん、自宅や死因などについてまとめました。
この記事の目次
田中敦子のプロフィール
田中敦子のプロフィール
生年月日:1962年11月14日
没年月日:2024年8月20日(61歳没)
出身地 :群馬県前橋市
身長 :164cm
血液型 :O型
田中敦子さんは、「攻殻機動隊」の草薙素子役や、ハリウッド女優のニコール・キッドマンの吹き替えなどで知られる人気声優です。
大人で落ち着いた女性キャラクターの役に定評があり、特に攻殻機動隊の全身サイボーグの女刑事・草薙素子役が最大の当たり役で、草薙素子の劇中の愛称「少佐」にちなんで、田中敦子さんも「少佐」という愛称で呼ばれる事がありました。
2024年8月20日、田中敦子さんの死去が所属事務所および息子の声優・田中光さんのSNSで伝えられました。あまりに突然の訃報だったためファンや関係者の間に衝撃と悲しみが広がっています。
田中敦子の代表作① 「攻殻機動隊」の草薙素子役
田中敦子さんの代表作として真っ先に名前が上がるのは満場一致で間違いなく「攻殻機動隊」の草薙素子役でしょう。
カルト的な人気を誇っていた漫画作品「攻殻機動隊」は、1995年に劇場アニメ「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(押井守監督)として初めて映像化され、田中敦子さんはオーディションにより主人公の草薙素子役に抜擢されました。
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編として2004年に公開された劇場アニメ「イノセンス」にも後半に満を持して登場する草薙素子を演じています。
また、2002年のテレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、その続編である2004年「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」でも田中敦子さんは草薙素子役を演じました。この攻殻機動隊S.A.C.シリーズは、今なお熱狂的なファンを持つ伝説的作品となっています。
その後も攻殻機動隊S.A.C.シリーズとしては、2006年の長編アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」、2020年〜2022年にかけて2シリーズがNetflixで配信された「攻殻機動隊 SAC_2045」が制作され、田中敦子さんが草薙素子を演じ、いずれの作品も話題を呼びました。
田中敦子さん自身も、攻殻機動隊の草薙素子役には特別な思い入れがあったようで、「かけがえのない存在」、「大切なバディ」、「素子がいなければ自分は今ここにいない」とインタビューなどで語られていました。
田中敦子の代表作② 「葬送のフリーレン」のフランメ役
出典:https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/
田中敦子さんは、2023年から2024年にかけて放送され大ヒットしたアニメ「葬送のフリーレン」では、主人公のフリーレンの師匠であり伝説の大魔法使いのフランメの役を演じました。
田中敦子さんの最新の代表作だといえ、SNS上でも田中敦子さんの訃報を受けて、「葬送のフリーレン」フランメの役に絡めた投稿が数多くみられます。
葬送のフリーレンのフランメ先生
— 翔@乱馬のまんま (@Shou_Zeek) August 20, 2024
田中敦子さんの声はもう聞けないのか…
この台詞、改めて聞くと泣いちゃうよ😭 pic.twitter.com/ipLD3tFyZn
田中敦子の代表作③ 「アルスラーン戦記」のタハミーネ役
田中敦子さんは田中芳樹の大作ファンタジー小説「アルスラーン戦記」のアニメ化(荒川弘版の漫画を原作とし、2015年から2016年にかけて放送されたもの)では、主人公のアルスラーンの美貌の母親であるタハミーネの役を演じました。
冷酷かつ妖艶なキャラクターを見事に演じ、田中敦子さんの声優としての力量がよく伝わる代表作となっています。
田中敦子の代表作④ 「とある科学の超電磁砲」の木山春生役
田中敦子さんは2009年から2010年にかけて放送されたテレビアニメ「とある科学の超電磁砲」で木山春生の役を演じています。
このキャラクターはマイペースかつアンニュイな性格でコミカルに描かれる場面もありながら、実際には心に深いトラウマを抱えていて感情を大きく動かす場面もあり、演じるのに非常にレベルの高い表現力を要するキャラクターでした。田中敦子さんはこの難しい役柄を見事に演じていて、アニメファンの中には今でも田中敦子さんの声優としての魅了を語る際にこの作品を挙げる方が多くいます。
声優の田中敦子さんがお亡くなりになったのか、、、
— まっちゃ (@chiba1102) August 20, 2024
最近だとフランメとかが定番どこなのかもだけど、とある科学超電磁砲の木山先生のイメージが自分の中でとても強い…
今まで本当にありがとうございました😢 pic.twitter.com/Eseoi1h90Q
田中敦子の代表作⑤ 洋画の吹き替えも多数担当
田中敦子さんは多くのアニメ作品で活躍する一方で、洋画や海外ドラマの吹き替えも数多く担当されています。
田中敦子さんが吹き替えを担当する事が多かったハリウッド女優は、ニコール・キッドマン、ケイト・ベッキンセール、ジュリア・ロバーツ、ジェニファー・ロペス、モニカ・ベルッチ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ブランシェットなどが挙げられます。
田中敦子さんは得に、ニコール・キッドマンの吹き替えがお気に入りだったようで、「日本中で彼女のお芝居を一番理解しているのは自分」とまで語られた事がありました。当然冗談まじりに語られた事なのですが、実際にニコール・キッドマンの吹き替えの声として真っ先に思い浮かぶのは田中敦子さんの声です。
田中敦子の若い頃① 生い立ち〜学生時代
田中敦子さんの若い頃に関心がある方も多いようです。
田中敦子さんは群馬県前橋市の出身で、地元の前橋市立南橘中学校から群馬県立前橋女子高等学校へと進学し、その後は親元を離れて横浜のフェリス女学院大学文学部国文学科を卒業されています。
田中敦子さんは父親が宝塚などの舞台好き、母親がドラマや映画好きという家族で育ち、幼い頃から芝居表現に興味を持たれていたそうで、中学時代には演劇部に所属し、高校ではダンス部に所属されていたそうです。
高校を卒業後はフェリス女学院大学へ進学して実家を出て寮に入り、演劇とダンスに熱中する大学生活を送られたそうです。
田中敦子の若い頃② 大学卒業後は一時OLになるも27歳で声優の道へ
田中敦子さんは大学卒業後は、一時普通に就職してOL(秘書)として働かれています。
しかし、田中敦子さんは何年か社会人生活を送る中で「これから定年までOLをし続けるのって無理だ」と感じるようになり、「安定はしていなくても好きな仕事をやりたい」と思い、やはり演劇かダンスの道へ進もうと決意し会社を退職されています。
一方で、ダンサーとしては身体的な限界を感じており、また、演劇の道に進むにしても年齢的(20代半ばを過ぎていた)に遅すぎるのではないかとの葛藤を抱えていたという事でした。
そんな時、ダンスを一緒にやっていた仲間の中に同郷の群馬県出身で声優の仕事をされている方がいて声優の仕事に興味を持ち、その方に「「声優に興味があるんだけど、どういう風に勉強したらいいの?」と相談をされたそうです。
その方からは「経験がないと難しいと思うので、まずはちゃんと勉強をしてからの方が良い」とアドバイスされ、東京アナウンスアカデミーの声優科を紹介してもらったそうです。
田中敦子さんは東京アナウンスアカデミーの声優養成コースで学び、卒業後、27歳の時にマウスプロモーション(田中敦子さんの所属事務所)の前身である「江崎プロ」の養成所を受験して合格。声優としてのキャリアをスタートされました。
田中敦子さんの声優としての本格的なデビュー作は、1992年の映画「不法侵入」(機内上映版)のマデリーン・ストウの吹き替えで、その後しばらくは吹き替えの仕事をメインにされていましたが、1995年に、後に代表作となる「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の草薙素子役を演じたのをきっかけにアニメ声優としてブレイク。以降、数々のアニメ作品で活躍されました。
田中敦子は結婚しており旦那さんがいる
田中敦子さんは結婚している事を公表されていませんでしたが、訃報を息子さんである声優・田中光さんがSNSを通じて発表した事で、結婚していて旦那さんがおり、子供も持たれていた事が明らかになりました。
いつもお世話になっている皆様へ pic.twitter.com/rfzWhMbsIl
— 田中 光(Hikaru Tanaka) (@HikaruTanaka_va) August 20, 2024
息子さんの田中光さんは、母親が田中敦子さんである事を公表せずに声優として活動されており、この発表で「このような形で親子関係をお伝えすることとなりまして、非常に残念でなりません」と心情を吐露されています。また、母親の田中敦子さんへの想いとして「こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです。」とも綴られていました。
結婚していた事がわかった田中敦子さんですが、旦那さんがどのような方かは明かされていません。
ネット上の噂として、田中敦子さんの旦那さんは年下のイケメン男性との情報がありますが、真偽不明です。
田中敦子の子供は息子さんで声優の田中光
田中敦子の子供(息子)・田中光のプロフィール
誕生日:3月2日(生年非公開)
出身地:東京都
田中敦子さんの子供である事が明かされた声優の田中光さんは、2018年に声優として活動をスタートし、2019年から「賢プロダクション」に所属し、2022年の映画「ハリガン氏の電話」では、ジェイデン・マーテル演じる主人公のクレイグの吹き替えを担当しています。
また、2023年には「劇団原付シネマ」を旗揚げして主宰し、舞台俳優としても活動されています。
田中敦子さんの息子さんの田中光さんですが、2023年3月に慶應義塾大学総合政策学部を卒業されています。
🖊️ご報告🖊️
— 田中 光(Hikaru Tanaka) (@HikaruTanaka_va) March 24, 2023
賢プロダクション 田中光は
慶應義塾大学を卒業いたしました。
コロナ禍1年の休学もあり、5年間の大学生活でした。
支えてくださった事務所の皆様、各関係者の皆様、そして家族。本当にありがとうございました。
社会人として声優業に専念して参ります。
今後ともよろしくお願いします! pic.twitter.com/dLjNBXBhNh
田中敦子に娘や他の子供がいたかは不明
ネット上では、田中敦子さんの娘についても検索がされているようです。
しかし、田中敦子さんに息子さんの田中光さん以外に子供がいるのかは明かされておらず、娘さんがいたのかどうかも不明です。
田中敦子の自宅
田中敦子さんの自宅もネットで検索されているようですが、当たり前ですが田中敦子さんの自宅は公開されていません。
田中敦子さんの自宅は東京都内のようですが、これまでにメディアでの自宅公開企画などもなく、本人のSNSでも自宅での事は1つも投稿されていないため情報はありません。
田中敦子の死因は何らかの病気によるもの
出典:https://img-cdn.jg.jugem.jp/
田中敦子さんの死因は公表されていません。
所属事務所「マウスプロモーション」の死去発表でも死因については触れられませんでしたが、「病気療養中」だった事が明かされていて、死因は何らかの病気によるものだと推測されます。
弊社所属俳優 田中敦子 儀(61歳)
病気療養中のところ薬石効なく令和6年8月20日永眠いたしました
また、息子さんの田中光さんのSNS投稿では、「本人の意向により具体的な病名は伏せさせていただきますが、約1年に及ぶ闘病生活」と綴られていて、死因となった病名は明かされていないものの田中敦子さんが1年間の闘病生活を送られていた事が明かされています。
まとめ
今回は、「攻殻機動隊」の草薙素子役などの代表作で知られる人気声優の田中敦子さんについてまとめてみました。
田中敦子さんの代表作としては、攻殻機動隊の草薙素子の他にも、「葬送のフリーレン」のフランメ役や、「とある科学の超電磁砲」の木山春生役などがアニメファンの間で人気が高いです。また、洋画や海外ドラマの吹き替えも多数担当され、ニコール・キッドマンの吹き替えなどで話題でした。
田中敦子さんは若い頃は演劇やダンスに打ち込み、大学卒業後は一時は就職してOLをされていましたが、27歳の時に声優に転身しました。
田中敦子さんは結婚している事は非公開にされていましたが、息子さんの声優・田中光さんが田中敦子さんの訃報をSNSで伝えたことで、実は結婚されていて旦那さんがいた事が明らかになりました。ただ、結婚の時期や旦那さんがどんな方なのかはわかっていません。
田中敦子さんの子供は、息子で声優の田中光さんで、「賢プロダクション」に所属して活躍されています。また、劇団を主宰して舞台俳優としても活動されています。
田中敦子さんの子供に関連し「娘」も検索されていますが、現在の時点では田中敦子さんに娘がいるとの情報は出ていません。
田中敦子さんの自宅は非公開で、情報もなく全く不明です。
田中敦子さんは2024年8月20日に61歳という若さで亡くなりましたが、死因は発表されていません。ただ、何らかの病気で1年間闘病されていたとの事で、死因は何らかの病気によるものだと推測されます。